ほたるいかの書きつけ -39ページ目

ちっちぇえ人間だな、橋下徹。

 もうなんというか、情けないというか、呆れ果てて開いた口が塞がらないというか。
 大阪府知事・橋下のことである。あまりに問題が多すぎて触れてこなかったけれど、ここでまとめて。

 まずはこの記事(『朝日』10/20 )。太字強調は引用者による。

 大阪府の橋下徹知事は19日、兵庫県伊丹市の陸上自衛隊伊丹駐屯地で開かれた「中部方面隊創隊48周年記念行事」に出席し、祝辞の中で「人の悪口ばっかり言ってるような朝日新聞のような大人が増えると日本はダメになります」と発言した。

 橋下知事はこの発言について、公務で訪れた大阪府島本町で報道陣の取材に答え、3日付の本紙社説「橋下TV発言 弁護士資格を返上しては」への反論であると説明。「僕は権力者だから批判してもらって構わない。しかし、一線を越えた批判や、からかい半分の批判には徹底して対抗しないといけない。僕にも家族はあるし事務職員を抱えている。弁護士資格を返上したら従業員はどうなるのか」などと語った

 橋下知事は2日の広島地裁判決で、山口県光市の母子殺害事件を巡るテレビ番組での発言が被告弁護団の名誉を棄損したとして、合計800万円の損害賠償を命じられた。橋下知事は控訴している。

自分が率先して労働者の首を切っとるくせに何を言うか。
 これについては「朝日新聞と橋下徹のダブルスタンダード 」(世界の片隅でニュースを読む )で詳しい分析がなされている。

 これに関連して、さらにこんな発言まで行っている(『朝日』10/21 )。
 「朝日みたいな新聞社は、なくなった方が世の中のためになるんじゃないか」
これが権力の座にある人間の言うことかね?


 次に保育園の畑の強制収用の件。『朝日』(10/17) より。

 大阪府の橋下徹知事は17日、第2京阪道路の用地買収に応じなかった門真市の北巣本保育園の畑を行政代執行で強制収用したことについて、「政治的な主張や反対の理由はあると思うが、園の所有者は園児たちの涙を利用して阻止しようとした。一番卑劣な行為だ」と批判した。

 同保育園では今月末にイモ掘りを予定しており、園児たちが育ててきたサツマイモなどが16日の行政代執行で引き抜かれた。

 橋下知事は「4月から任意交渉はしている。最大の権力行為なので慎重にやった。最後のイベントをやったら立ち退きます、という話があれば応じた」と説明。「もしあれを認めたら、これから公の工事は家庭菜園かイベントで全部阻止になるのか。工事費や損害などを府民が持つならいいが、府民の声はそうではないと判断した」と語った。

 一方、同保育園の松本剛一理事は「代執行の反対運動に園が園児を動員した事実は一切ないし、むしろ子どもにはショックを与えたくないので、畑がなくなると知らせることも避けてきた。子どもの涙を利用したと取られるのは心外だ」と話している。16日の行政代執行では、祖母に連れられて通園途中に畑に立ち寄った園児が1人いたが、5分ほどいただけで祖母がすぐに保育園に送ったという。

橋下知事の言い分はまったく無茶苦茶だ。執行停止の申し立てが4月に出されており、それはまだ決着がついていない。係争中だ。別の記事を見ると(『朝日』10/16 )、

 松本さんが出している執行停止の申し立てについて、大阪高裁が30日に決定を出す予定。

と書かれており、橋下知事は裁判所の決定を待たずして強制収用に踏み切ったことになる。

 こんなことがまかり通るなら、権力はやりたい放題ではないか。法的に可能かどうかという問題ではない。可能であろうが無かろうが、こういうことには慎重に振舞うと言うのが民主主義社会での権力を握る者のあるべき姿ではないのだろうか。


 この問題については、「○○○!知恵袋 橋下知事は鬼畜ですか? 」「大阪芋畑闘争 疑問におこたえします 」(いしけりあそび )に大変詳しく書かれている。


 それから全国学力テストの成績公開について。
 これについては、もちろん以前このブログでも取り上げた中山成彬の発言のアホさ加減 が際立っているのだが、橋下知事もなかなかのものである(中山発言の詳細はこちらで保存 されているのでリンク。「首相に先んじた国交相の失言を保存 」[Gazing at the Celestial Blue ])。

 文科省の「実施要領 」によれば、結果については以下のように扱うようになっている。(太字強調は引用者による)
(4)調査結果の取扱いに関する配慮事項

 調査結果については,本調査により測定できるのは学力の特定の一部分であることや,学校における教育活動の一側面に過ぎないことなどを踏まえるとともに,序列化や過度な競争につながらないよう十分配慮して,適切に取り扱うものとする。具体的に配慮すべき点は,以下のとおりとする。

    ア 調査結果の公表にあたっては,本調査の結果が学力の特定の一部分であることなどを明示すること。また,数値の公表にあたっては,それにより示される調査結果についての読み取り方を併せて示すこと。
    イ 本調査の実施主体が国であることや,市町村が基本的な参加主体であることなどにかんがみて,都道府県教育委員会は,域内の市町村及び学校の状況について個々の市町村名・学校名を明らかにした公表は行わないこと。
     また,市町村教育委員会は,域内の学校の状況について個々の学校名を明らかにした公表は行わないこと。
    ウ 市町村教育委員会が,保護者や地域住民に対して説明責任を果たすため,当該市町村における公立学校全体の結果を公表することについては,それぞれの判断にゆだねること。また,学校が,自校の結果を公表することについては,それぞれの判断にゆだねること。
     ただし,本調査により測定できる学力は特定の一部分であること,学校の教育活動の取組の状況や調査結果の分析を踏まえた今後の改善方策等を併せて示すなど,序列化につながらない取組が必要と考えられること。
    エ 都道府県教育委員会が,例えば,教育事務所単位で調査結果を公表するなど個々の市町村名が明らかとならない方法で公表することは可能であること。
     また,各教育委員会が独自に実施する学力調査の公表の取扱いについては,もとよりそれぞれの各教育委員会の判断にゆだねられること。
つまり、実施にあたっては、この調査が学力の特定の一部分であり、序列化につながらないように配慮せねばならない。そして、府が府下市町村が明らかになるように公表するのは行わないよう求めている。ところが、橋下知事は、実質これを反故にしたわけだ。信義に反する行為をやったわけである。それでも弁護士か。


 というわけで、橋下氏は、ジャーナリズム(朝日にその魂が残ってるかどうかは別として)からの批判に子どもじみた反論しかできず、しかも「その口で言うか!」的ダブルスタンダードを適用し、弁護士のくせに執行停止で係争中にもかかわらず権力を濫用して強制収用を行い、さらに全国学力テストについて市町村別に公表はしないという約束で実施したにもかかわらず、約束を破って公表という実に情けない人間であるということがこの1,2か月で如実に示されたと言えよう。
 橋下氏には知事である資格も弁護士である資格もないと言わざるを得ない。さっさと辞めたらどうか。

# なおエントリのタイトルは「ちっちぇえ男だな 」(王様は裸だ!Annex )に
# 多大なる影響を受けております。
# だってこれ見たときシビレちゃったんだもん。(^^;;
# あ、あちらでの「ちっちぇえ男」はかの有名な(?)ABO FAN氏でございます。

今日の江本ブログ10/20

 あらら、船井オープンワールドでミヤネ屋での批判について触れるって言ってたのに、その報告はなしですか、江本せんせい。まあ義務ってわけじゃないのでいいんですが、なかったことにするのかな。下手に反論するよりは無視の方が得、という判断ですかね。正解だとは思いますが。

 というわけで、今日の江本ブログ ですが、月曜から25日間も海外に行かれるそうです。いいなあ。
11月11日~13日・・・コロンビア ボゴタ・メデリンセミナー 大統領・環境大臣と会食予定
うーん、どういうことなんでしょうね。ビリーバーが側近にいたのかな。せめて、金を積んで…ということでないことを祈りますが。
以上かなりきつい日程ですが、日本人の良さを、海外の人にたっぷりと振りまいてきたいと思っています。
ニセ科学を海外の人にたっぷりと振りまかれるのは正直恥ずかしいんですが…。

しかしなあ、どう反論するか楽しみで、「今日の江本ブログ」シリーズを開始したのに。「がっかり」だ。(^^;;

辞める教師

 昨年度、新任教員約2万2千人のうち、1.4%が1年のうちに辞めたという。

 新人教員300人ということよりも(70人に1人の割合で辞めてるんだから、十分多いとは思うが)、その1/3が「病気」、それも精神疾患を中心にした病気というから、異常と言わざるを得ない。

 詳細がわからないので言い過ぎにならないよう注意する必要はあるが、やはり、新人教員を含め、教員集団が分断化され、個々の教員の負担が心理的にも急増していることが背景にあるのだろう。その昔は、校内教師集団が集団として機能していて、新人教師は先輩教師がみんなで現場で育てていくという雰囲気が全国にあったと聞くが、いまは1年目でイキナリ担任をさせられたり、先輩教師も指導する暇がなく全部一人で1からやらないといけなかったり、そんな中でストレスがどんどんたまって…というのは容易に想像できる。

 これで自分が担任のクラスが荒れでもしたら、そりゃ「水伝」にも走るよなあ…とか思ってしまう。

『朝日』 より。
新人教員300人、教壇去る 5年で2.7倍、07年度

2008年10月18日8時35分


 採用されて教壇に立ったものの、1年のうちに学校を去った新人教員が301人に及ぶことが17日、文部科学省の07年度の調査でわかった。5年前の2.7倍に増えており、うち3人に1人が精神疾患を中心にした「病気」を理由にしていた。文科省は「教育現場を取り巻く環境が厳しくなっているのが一つの要因」としている。

 教員は最初は「条件付きの採用期間」で、1年後に正式に採用される。07年度の調査では、全採用者2万1734人のうち1.4%の計301人が依願退職などで1年のうちに学校を去った。5年前は111人(0.6%)で増加ぶりが目立つ。原因をみると「病気」という人が103人で、5年前の10人から10倍以上に急増。このほか、自己都合、理由不明などを合わせた「その他」が178人いた。

 文科省によると、病気で辞めた人の多くがストレスから来る神経症やうつなどの精神疾患だという。1年目から担任を持って対応しきれず追いつめられたケースや、親や社会のニーズが複雑化している中でうまく適応できないケースがあるという。

 一方、子どもたちと適切な関係が築けないなどとして都道府県や指定市の教育委員会から「指導が不適切」と認定された07年度の教員の数は371人。認定されると教壇を離れて研修を受けねばならないが、こちらはピークだった04年度(566人)から減少傾向にある。ただし、文科省は実際の人数が減ったとはみておらず「先手を打って市町村教委や学校が独自の研修などをすることが多くなった」と分析している。(上野創)

 教師を増やさずして改革だのなんだのやってりゃ、現場の負担は増えるばかり。それとも「精神力」が足りないとでもいうんですかね?


 教師に余裕がなければ影響は子どもにも出てくるよね。結局、政府はその程度の教育しかやろうとしていないということなんだな。人を人としてみていない。モノ扱いというのがこういうところにも表れるのだと思う。

今日の江本ブログ10/18

 江本せんせいのPCは故障だった そうで。
 それ、PCに感謝が足りないせいですよ。 「ありがとう」って毎日声をかければ、パソコンも故障しなくなるってどっかでおっしゃってませんでしたっけ?
 いっぺんに、1万件もアクセスを貰ったせいかどうか分かりませんが、2年ほど使っていた愛用のPCがダウンしてしまい、この間日記をアップすることが出来ませんでした。訪れてくれた方々には、大変申し訳ありませんでした。
結局のところ、新しいPCを購入しましたが、前のPCに入っていた情報を移動することに時間がかかったりして、今日からの日記再開となりました。悪しからずご了承くださいませ。

1万件のアクセスがあったのはあなたのPCじゃないから。exciteのサーバだから。
 アクセスがあったからなんて言ってないで、ちゃんと「ありがとうって言い足りてませんでした」って言うのが、愛・感謝の心じゃないんですかね。おまけにたった2年で新しいPCに移っちゃって、泣いてるよ、いまごろ。悪い波動がどんどん出てるよ。

 まあ与太はともかく。

 水伝絵本チリ版出版のため南米に行くそうだが…。チリ南極インスティテュートからの招待もあるとか。チリ南極研究所 かな(右の方に英語版へのリンク)。ざっと見た限りは水伝との関連はなさそう(そりゃそうだ。このレベルで水伝が出てたら、かなりヤバいぞ)なので、個人レベルで染まっちゃった研究者がいるってことなんだろう。
 しかし氷に囲まれて、氷と密接に絡んだ研究をしてる人が、それでいいのか?

 …うーん、なんか日本の恥を輸出しているようで、世界の皆様に申し訳ない。




つうしんぼ

 hietaroさん のところで紹介されているブログ通信簿 なるものをやってみた。その結果がコレ。

通信簿

うーん、年齢が18ということしかあってません。(嘘)

いやそれはともかく、「よく話題にしている環境」ってなんだろう?最近「水伝」の話をよく書いてるから、「水」が沢山出てくるので環境を話題にしていると判定されたのだろうか?しかも、「経済評論家を目指しましょう」って。(^^;;

#画像初投稿でもあるのでした。