「鬼滅の刃」そしてTBSドラマになった「仁 Jin」には遊郭が出てきます。

以前、5月くらいに書いたブログで、

「売春女性は高収入だった」

「売春宿などに身売りしても、そこから出れば実家に帰って

結婚もできた」

「売春女性はかわいそうではない」

という、主に「ネトウヨ」という人たちが書いた意見に

反対意見を述べました。

 

ネトウヨを中心に「右派」側の意見は

「慰安婦とは売春婦であり、高収入の高級娼婦だった」

という考え方であり

ネットや週刊誌を中心に、そういうことを広めていました。

 

現在、日本政府に対して戦っている韓国やフィリピンや台湾などの女性たちは、全員が「身売りした女性」ではなく、うそのリクルートで連れて来られた女性や、性暴力被害者です。

今回は、そういった「被害者」ではなく、日本女性を中心とした

「身売り女性」について述べます。

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「高級娼婦」という捉え方は、「買う側」の男性のみの視点で言われています。

実際は、働く女性自身が手にできる金額ではありません。

貧困で家族を養うためとか、親の商売の破綻などという理由で

その職業に就いているのです。

「身売り」という、日本独自の「人心取引」によって

「人身売買」であることを美化されています。

 

女性たちは「前借金」という、返すことができないくらいの莫大な借金をさせられ、遊郭などで、その借金を返すために激務をしていたのです。

小林よしのりもマンガでかいていた、

「女性たちは身体を傷つけて働き、止めても やめなかった」

ということを主張し、あたかも「ブラック労働」が女性たちの意思かのような言い方をしていますが、

女性たちの働き方には、そういった理由があったのです。

しかも、借金は「衣装代」「医者代」などの理由で、いつのまにか増えています。

女性たちは30代前までに 性感染症などで死んでいることが大半で、全額返して故郷に帰ったとか、大金持ちが身受けしてくれて

結婚したということはレアケースです。

「からゆきさん」も故郷である日本には帰らず、娼館があった東南アジアにお墓がある人もたくさんいました。

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ということを以前述べたら「何の根拠で」 と荒らしがきたので、

その時から、資料を掲示しております。

文の終わりをご覧ください。

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資料の内容をご覧になればいいのですが、

今回は、ドラマやマンガにも表れている「根拠」について

指摘します。

性感染症が女性たちの命を奪っていたことは

「仁」でも明らかです。

「遊女はいつまでこのような病を怖れていないといけないのだろうか?」

という 野風のつぶやきが、それらの病気の多さを物語っています。

予防法や治療法が明らかでない時代、「売春婦は恵まれていた」

などということは大嘘だと思います。

現代でさえ、性産業の女性たちは

一般女性の6倍も感染者がいます。

予防法を 誰もがわかっているのにです。

 

また、「仁」では野風が自分自身を「身受け」するために

自分で大金を支払って自由の身になったことが描かれています。

彼女は一番位の高い遊女だったので、それが可能だったと思われますが、すべての女性たちがそれをできたわけではありません。

そして野風さんにも、その後の生活費がありません。

 

「鬼滅の刃」では、稼ぎが少ない遊女や病気になった遊女が

送られる「最下層の遊郭」も描いています。

「遊郭では女は人間ではないのよ。持ち主が何をしてもいい物なの」

 

遊女の梅が、下働きの少女たちを自分のお金で養っていることも

台詞として出ていますが、それもまた「前借金」の中に加えられているのでしょう。

 

右派が、いかに遊郭制度や売春制度の

「価格」や「華やかさ」しか見ていないか、

ものごとの「裏」や社会の「裏」がわかっていないのか、

フェイクションだけ見てもわかります。

「人間ではなくて物」

それのどこが「優遇」なのか理解できませんね。

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売春女性の年齢についてですが、

山崎朋子の「サンダカン」に登場する「サキさん」は、

11歳程で売られ、13歳で客を取らされています。

拒否すれば拷問があります。

 

公文書にも、慰安婦の年齢に「15歳」という記録があります。

その15歳少女は、子宮頚部に炎症がありました。

子宮頚部の炎症、ただれなどの病気は、その他の「慰安婦」

にもあり、いかに過酷な働き方をしていたかを物語ます。

 

「遊郭」とは、「鬼滅」でも描かれたようにランキングがあり、

少女を教育することもなく、すぐ商品として出す所もあるのです。

「鬼滅」の梅が十三歳の時

「客の目をかんざしで刺した」というのは

そんな理由があったのかもしれません。

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「慰安婦制度」は、そんな制度の延長線にあるのです。

 

花魁について

http://doro-project.net/archives/1781

 

遊郭、からゆきさん、前借金制度

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12626970029.html

 

島原のからゆきさんと女郎の駆け込み寺

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12626743366.html

 

泥憲和さんの慰安婦問題、膨大な資料

http://doro-project.net/archives/category/%e6%ad%b4%e5%8f%b2%e8%aa%8d%e8%ad%98/%e5%be%93%e8%bb%8d%e6%85%b0%e5%ae%89%e5%a9%a6?fbclid=IwAR3STj9LMUs_fv3AJI44LRhUNfYS7_GQsWB8K9Vm5IYjJCJz1ju9h1cOvFw

台湾少数民族の被害

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12424048328.html?frm=theme

台湾・おばあさんの証言・講演

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12342777880.html?frm=theme

フィリピン少女の犠牲

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12344192031.html

インパールの「慰安婦」犠牲者

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12261812285.html

ビルマ戦線楯師団「慰安婦」女性への中傷

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12239278513.html

オランダ人被害者、オハーンさん

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12623145425.html

中国人被害者は最も悲惨。日本兵の子と呼ばれて

 

「慰安婦問題」は韓国だけのことではない。日本が占領してきたアジア一帯に、「慰安所」はあり、問題は存在する。中でも、中華人民共和国と朝鮮民主主義人民共和国の「慰安婦」については、政治体制も異なり報道の自由という点でも難しいことがあり、中々世の中に出にくい。しかし、伊藤孝司さんも写真を撮り、取材もしている。

その他の中国「慰安婦」「性暴力被害者」については梨の木舎の「ガイサンシーとその姉妹たち」にまとめられている。「ガイサンシーと・・」の本は、うちのヒーリングルーム「水飲み場」に併設した「戦争と平和図書館」にも置いてあるのでご覧ください。

「慰安婦」おばあさんの中には、日本兵の子を出産した人もいる。「慰安所」に連れていかれて監禁・レイプされたあと、彼女は脱出に成功するが、妊娠が判明。夫からも家族や村人からも子どもは「日本兵の子」と後ろ指をさされ、いじめられ、学校にも行けなかった。彼はもう60歳以上になっているようだ。ずっと母親だけが味方で、わずかな家畜を育てて養ってくれていた。悲惨な生活をしながらも彼は、日本兵や日本人に対して憎しみを持たず「母にだけは謝ってほしい」と語る。映像は「終わらない戦争」に収録。

 

中国は、抗日活動や抗日ゲリラも多く、ゲリラ狩りのために、女性たちもたくさん拷問やレイプをされている。だから「慰安所」はもはや「レイプセンター」でもあった。

 

鬼滅関連ブログ

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12624627168.html

 

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12625320070.html

 

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12625072835.html

 

 

::::::::::::::ブロ主からのいつものお知らせと資料。

下、「慰安婦問題」資料サイト。「日本人慰安婦」、「遊郭制度」

日本特有の人身取引制度「前借金」についても。

 http://fightforjustice.info/

公文書もあります。

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奪い合えば足りなくなる。与え合えば余る。

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現代日本で、そして世界で、

「慰安婦制度」「遊郭制度」が復活しないためにこそ!

:::::::::::::

公文書の新刊
「文書・証言による 日本軍慰安婦強制連行」
 論創社

 

「買春する帝国」 岩波書店

「極秘公文書と慰安婦強制連行 外交資料館等からの発見資料」

 三一書房

 

「日本軍「慰安婦」関連資料21選」
  日本軍「慰安婦」問題解決全国行動編
「慰安婦」女性の年齢の記載もあります。

 

「慰安婦問題」の全貌と真実がわかる映画「ロラたちに正義を」「終わらない戦争」は名古屋YWCA内「旧日本軍被害者を支える会」と大阪 市民共同オフィス内SORA、「慰安婦」関西ネットワーク が貸し出しをしています

 

他にも

伊藤孝司さんの写真と取材記事集

「破られた沈黙」 風媒社、 (「破られた沈黙」は絶版かもしれませんが、韓国・朝鮮の「慰安婦」「性暴力被害者」についての本が新しく出ています。「破られた沈黙」は私が持っています)

 

「日本人慰安婦」 現代書館

「からゆきさん」 共栄書房

 

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「性暴力加害者は勝ち続けている。」加害者は他人のせいにし、被害者は自分を責める。

https://note.mu/ogawatamaka/n/n931e8e9f3c0b

強姦神話とは。。。

http://ameblo.jp/file9zyo/entry-12282188634.html

ACサバイバーやDV被害者へのセカンドレイプ

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12303096816.html

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http://purplelab.web.fc2.com/onestopcenter.html  性暴力被害者支援ワンストップセンター一覧

 

AV女優や元AV女優の差別被害、いやがらせ被害相談。

 PAPSのホームページ(https://paps-jp.org/

 AV問題取材班への情報は(movie@mainichi.co.jp)へ。

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下、沖縄タイムス編集局が検証した記事の検証本の紹介です。
悪質デマに取材重ねて反証 検証本『誤解だらけの沖縄基地』刊行 http://www.asiapress.org/apn/2017/04/japan/post-54067/ @API_officialより」

 

沖縄を応援する方法は

コロナ問題についての寄付

ふるさと納税

各地の沖縄アンテナショップでお買い物。

の他に、「沖縄タイムズ」「琉球新報」を購読するという手もありますね。

奪い合えば足りなくなる。与え合えば余る。

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現代日本で、そして世界で、

「慰安婦制度」「遊郭制度」「身売り・前借金制度」が復活しないためにこそ!

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謝罪の仕方。

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12378611131.html

示談金や賠償金は被害者の権利。あなたでも。

https://ameblo.jp/file9zyo/entry-12377089490.html

 

「強制連行はなかった」?ちがうよ。「強制連行の証拠はない」?ちがうよ!

朝鮮人労務者強制連行

 

強制労働については、アメブロでも「丹波マンガン」さんが

ブログを書いておられます。

 

慰安婦「強制連行」の証拠(史料)なんて、たくさんあるのだという話

1996年に出された国連人権委員会特別報告者ラディカクマラスワミさんによる「クマラスワミ報告」50pくらいですから。日本語訳はこちら

http://www.awf.or.jp/pdf/0031.pdf 

 

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戦争について、展示を常時 行っている資料館が

名古屋にもあります。

名東区の「ピースあいち」という所です

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愛知県民のお知らせ。

こちらはこちらで、

「大村知事へのリコール運動に反対しよう」

という団体ができました。

ブログとツイッターもあるそうです。

http://resumetheexhibition.seesaa.net/

 

「表現の不自由展」は、一回限りの企画展だったようですが、

この先も開催されるかもです。

「慰安婦像」はふさわしくない、とのことですが、

では、女性を性的な見世物や玩具や

性暴力の対象として描いてきた「数々の『芸術品』」はどうなの?

そういうものが、「国や自治体の税金」で

美術館に展示されている一方で

「性暴力に反対する像」

が、「ふさわしくない」とはどういうこと?

「男の欲望」は芸術で

「それに反対する女性たち」は芸術でない?

考えてみませんか?