次世代を担う子供たちの現在そして未来 -101ページ目

若手の先生方へ 「四合五落って知ってる?」

月曜日、若手の先生たちと話をする機会があった。


秋「この学校の中学生たち、順調に伸びてる?」


若手A「みんな真面目でいい子なんですけど、全体的に主体性に欠けるところがあります」


若手B「宿題とか言われたことはキチンとやってくるんですけど、『自分でテーマを持ってさらに深めてみよう』とか、それ以外のプラスαに欠けると思います」


うん、問題意識の共有は出来ているようだ。そこで聞いてみた。


秋「では、今皆さんには『自主的に何か勉強している』とか『工夫・努力している』ようなことはある?」


皆、首を横に振る。声に出すことはないが、「毎日の仕事をこなすだけで精一杯なんですよ」と目で訴えていることはわかる。


 私のような外部の人間から見ても、この学校の先生方はよく働く。それだけ細々とした仕事が多いということなのかもしれないが、『もう少し休まないと体を壊すよ』というレベルの先生達ばかりだ。


だから、私の質問は非常に意地悪なのだ。


秋「よく考えてみてよ。子どもたちに一番近い立場の皆さんたちが、自主性とか工夫といったことを日頃考えて生活していないとすれば、子どもたちにその感覚が育つはずはないよね。もしも子どもたちに自主性や工夫を求めるのでれば、まず皆さんがそれを実践して、『子どもたちに背中で語る』とか『俺(私)だったらこうするな』といった姿勢を常に見せることが第一だよ」


皆ウンウンとうなずくのだが、「これ以上何かをふやさないといけないの?」という不安が顔に出ている。

  

秋「みんな、今以上に何か仕事を追加できる?」

全員「(首を横に振る)」

秋「この前の保護者会で、『この学校の先生方は若いので、技術やテクニックではまだまだ劣るところがあります。しかし体力や熱意は負けていません。2日くらい徹夜しても大丈夫なはずです(私は無理ですが)』って言っちゃったよ」

全員「えええええ~」


秋「それは冗談なんだけど。じゃあ、今日から実践してほしいことを言うね。『15分早く帰る工夫』をしてほしい』」

全員「???」


秋「いままで10時間かかっていた仕事を9時間45分で終わらせて早く帰ろうよ。で、その15分をどうやって捻出するか、常に考えてほしい。それこそが『創意工夫』でしょ。」

全員「(笑顔)」

秋「イヤだという人いますか(笑)。今の皆さんがすぐに始められる自主性・工夫ってこれだよ。以上。」


という具合に話を終わらせました。




 彼ら自身まだ仕事の全体像がつかめていなかったりするから、「人より遅くまで残るのも仕方ない」と自分に言い聞かせているのかもしれません。でも、先生達の考え方がこれだと、子どもたちにも「出来るようになるまでもっと時間を増やせ」と言いがちです。この指示で結果的に新しい知識を手に入れたとしても、子どもたちにとっては『やらされた勉強』でしかないので、当然ながら子どもたちの自主性とか工夫のポイントは減っていくわけですね。


 一般的に、親からみた『きちんと勉強するいい子』の基準は「ちゃんと机に向かっている時間が長い」ことであって、その質がどうかということまで検証することは少ないようです(私が見聞する限り)。



でも社会に出たらこの基準が通用しない。そして「予定調和の世界でない入試(難関中学・高校・大学入試)」においてもこの基準は通用しない。質を吟味することなく「四合五落」なんて言葉ばかりを重視しても、なんの意味もないわけですね。

ということに、最近の親はもちろん先生方でも気づいていないことが多い(ようです)。

ついに、ここまで・・・

 正直なところ、公立中学の先生方の声を聞きたい。


塾講師招き「正月特訓」 サピックスが東京・両国中で
2008年10月19日8時36分 朝日新聞


 東京都墨田区立両国中学校は12月28日から1月3日までの元日を除く6日間、3年生を対象に、校内で民間の進学塾による受験対策講習を開くことを決めた。学校側は「だらけがちな年末年始だからこそ必死で勉強する体験をしてほしい」といい、この講習を「正月特訓」と呼んでいる。

 公立校での民間塾の学習指導は東京都杉並区立和田中学の「夜スペ」が話題になったが、学力向上に向けた保護者の希望が高まるなか、動きは一層加速している。

 両国中によると、「正月特訓」は希望者を対象とし、期間中は連日朝から夕方まで6時間程度実施。「都立5教科」「私立3教科」のコースに分けた上、習熟度別にもクラス分けする。講習が終わった翌4日には、学力の定着具合をみるテストも実施する。

 講師を派遣するのは「夜スペ」と同じ、首都圏で進学塾を展開する「サピックス」で、両国中側から話をもちかけて実現したという。料金は2万4千円、1コマ(90分)当たりでは1千円で、塾本体に比べれば「格安」だという。

 同中の進路指導担当の宮下みどり教諭は「友達と一緒に受験勉強をして、支え合う気持ちも育ってほしい」。小川崇校長は「学力向上のため民間の活力を生かすことも必要だ。教える中身については学校の教員と塾講師で協力して検討する。教員にも勉強になるだろう」と話す。

 「正月特訓」の実施について、同中は18日の進学説明会で公表した。保護者の中には「学校でやるのに、なぜ学校の先生ではないの?」と戸惑う人もいた。



 下世話な話をすると、学校側の


>だらけがちな年末年始だからこそ必死で勉強する体験をしてほしい


という願いを実現するためには、元旦を休みにしたらダメだよ。


 サピックスは元旦休みだけど、早稲アカは元旦も授業がある。この違いはけっこう大きくて、「数々の誘惑に打ち勝って、元旦に自分で勉強できるか」という、受験生にとって大きなテーマを含んでいる(と思う)。


 前にも書いたが、サピックスのスタイルは「公立中学と真逆」であって、


普通の生徒は、元旦なんて遊んでいるか勉強をやらされているかだよ。でも君達は自分でできるよね。


が基本線。早稲アカは


自分だけだと誘惑に負けてしまうから、元旦も塾で勉強しよう


というスタンス。


 「どちらがよいか」は人それぞれなのだが、少なくとも年末年始にダラけてしまう受験生の集団であるならば、元旦も朝から授業をやるシステムにしたほうがよい。そのほうが「親の精神衛生状態」は良好に保たれる。

 

 元旦に授業がなければ、「明日は休みだから」ということで19時頃からTVとメールにあけくれ、年越しのタイミングにあわせて友達同士集まって初詣へ→明け方帰ってきて、元旦は昼過ぎまで爆睡


 なんてことも考えられる。親にしてみれば「あんな高い金払って正月特訓に行かせたのに、結局グダグダして!」と、新年早々イライラのスタートかも。

子どもの思いを軽く見てはいけない

 木曜から土曜まで鹿児島で仕事でした。

 昨日(金曜)の夜何気なくTVを見ていると、王さんの特集が。九州ローカルなのか全国ネットなのかわかりませんが、とりあえず「ラッキー」と思って軽くみていました。

ところが全然ラッキーではなく、かなり衝撃を受けましたね。最近、自分の無力ぶりを痛感することが多くてブルーだったところにダメ押し。

考えさせられることが多くて、本当に夜眠れませんでした・・・。


 衝撃を受けたのは、王さんのトークショーの様子です。小学生の女の子が王さんに質問するのです。

子「私は将来プロ野球選手になりたいのですが、頑張ったらなれますか?」

一同爆笑

王さん「頑張って目指してね。プロでやっていける力があるとわかったら、そのときにはルールを変えるから」


 詳細部分には違いがあるかもしれませんが、こんな感じのやりとりでした。

 私のようなひねくれた人間だと、「王さん、あたりさわりのない社交辞令なんて言ってぇ」とTVに向かって話しかけたりするわけです。

 普通に考えれば、100%無理とわかっているわけですから。

 自分の経験や感覚だと「どうせそのうち現実に気づいてあきらめるだろうから、子どもの夢を壊さない程度に社交辞令で返したな」と思うわけです。この会場で爆笑した大人の皆さんのうち、どのくらいが私と同じ感覚だったか知りたいところですが。


ところがこの話には続きがあって、この30秒後に私は自分を恥じることになるのでした。


TVでは、それから7年後の映像が流れました。

この子は現在高3。まだ野球を続けていて、先日の女子野球ワールドカップでは本塁打王になっている。

野球をやるために親元(福岡)を離れて、

なんと今自分がTVを見ている部屋と同じ敷地内で練習しているのです。

そう、私が仕事をしているこの学校の生徒だったのです。


「顔から火が出る」とはまさにこのこと。

 少なくとも自分だったら「あきらめる」であろう状況でありながら、自分の思いを持ち続けて練習し、結果を出している人間がこんな近くにいたわけですから。

以前書いた宇宙飛行士の話もそうですが、「子どもの思い」に可能性が0ということはないわけです。その可能性を低くしているのは、我々大人なのではないか、と。

自分が子どもの頃を思い返しても、「どうせダメなんだからやめとけよ」といったニュアンスの言葉を大人に言われると、ひどく腹がたったものです。

いつのまにか、そんなイヤな大人になっている自分がいて自己嫌悪。

明け方まで寝られませんでした。



疲れているオジサンたちへ。これで元気出しましょう!

帰ってこれない予感がする

 明日(29日)から鹿児島へ行ってきます。


1日(水)の夕方の飛行機で戻ってくる予定なのですが、台風が。


台風情報はコチラ


2日(木)には大学で授業があるのに・・・。


飛行機、欠航だろうなぁ。


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携帯を忘れて家を飛び出すと・・・

 こんなに不便だったとは・・・。



19日(金)から大学の後期授業が始まりました(初回はテストだけですが)。


電車に乗ったあとで携帯電話を忘れたことに気がつきました。


仕事関係のメールチェックと緊急時の電話連絡が全くできません。


それから、「時間がわからない」ことが大変。


 私は何でもモノを置きっぱなしにして忘れてしまう悪いくせがあります。腕時計もわざわざはずしてどこかにやってしまうし、手袋はひと冬で何回なくしてしまうことか。


 だから、時計は持ち歩かないで携帯を時計代わりにしているのです。幸い携帯電話は普段からポケットに入れておくので、なくすという最悪の事態だけは避けてこれました(^^)。



テストをやろうにも時計がない。高速バスに乗ろうにも時間がわからないから、オチオチ買い物も出来ません。


台風が近づいていたので、「帰りは大丈夫か」と心配になっても台風情報の検索もできません



 帰りは帰りで、電車の時刻を検索することも出来ません。恐いのは、電車の運行情報もチェックできないことで、もしも自分の使う路線がストップしていたとしたら動きが取れません。


 

 首都圏のJRは、とにかくよく止まり・遅れます。


興味のある方は地図を片手に調べてみることをお勧めしますが、


東京駅→大宮駅


と移動するのには、上野駅まで出て高崎線・宇都宮線に乗り換えるか、京浜東北線でのんびりゆられる手段があります。ところが高崎線・宇都宮線というのは、東京・埼玉のみならず群馬・栃木の影響まで受けるので、最悪だと こういう事態  になります。これほどではないにせよ、自宅に戻るまで通常の2倍以上の時間がかかることは年に何回かあるのです。

 

 路線にトラブルがあった場合、駅員さんも最新の情報を持っているわけではないので、駅でいくら詰め寄っても「いつ・どこに」電車が現れるのかなんてわからないのです。こうなってしまったら、新宿や池袋に移動して埼京線を使ったり、最悪新幹線で移動するしかありません。


 どの路線が大丈夫なのか、どれがダメなのか、新幹線の振り替え輸送が大丈夫なのか、といった情報は、自分が該当する駅にいれば別ですが、山手線や京浜東北線の車内情報や他の駅の情報では、いまひとつ頼りにならないのです。ただボンヤリ移動していると、冗談抜きでとんでもなく疲れる目にあう恐い世界です。


こんなとき、最も頼りになるのは携帯で「その筋の最新情報」にアクセスすることなのです。


 「そんなおおげさな」と思われるかもしれませんが、私はかつてモノレールの事故に遭遇したことがあります。9:30発の飛行機に乗るために移動中、8時過ぎに山手線の車内アナウンスで初めて事故の情報を知りました。この時点で羽田に行くには、何の情報もなければ「品川から京急で移動」が最もわかりやすいのですが、もしも品川に行っていたら乗り遅れていました。品川駅で入場規制がかかっていたからです。


 私は携帯で、入場規制の情報を有楽町通過時にチェックできたので、「品川と浜松町ではタクシーもつかまらない、じゃあ次の新橋だ」と、新橋で降りてなんとか間に合った経験があります。



話が脱線したので元に戻しますが、


このような恐怖感が体に染み付いているので、私は運行情報を普段は高速バスの中でチェックしておき、東京駅に着いたときには「最短のルート・時間」で動けるように準備するようにしています。


ところが、この日はすべてダメ。


これは、かなりのストレスになりました。



 で、最後にダメ押し。雨が降っていたので最寄駅まで迎えに来てもらおうと思ったのですが、家に電話をかけようとしても


駅構内に公衆電話が見当たらない!



ほんの10年前には当然だった生活が、今ではとてつもなく不便に感じた1日でした。