「幼児は、体の外で覚える。」の項で、ある方からご質問をいただきました。
「6つの画像に、単語が書いてないのはなぜですか?」です。
とってもいい質問をいただき、ありがとうございます。
答えは、「まだその段階ではない」からです。
当スクールは、幼児の段階から1つずつ中国語概念を作っていくので、例えば「薔薇」
のような固有名詞は最初からは覚えないのです。
わかりやすく、日本語を例にして説明します。
まず
①あか→ ②赤い花→ ③バラ のように、大きい範囲を包括するものから覚えていきます。
簡単な単語ほど応用範囲が広いので、その順番で覚えるのです。
なので、*この段階で使用頻度の低い固有名詞は覚える必要はないのです。
*註参照
大人の頭でバラの花を見たら「あれはバラ、その単語は中国語で習ってない」と認識します。
これは、大人の概念。
子供は少なくとも無反応ではなく、色には反応します。
大人もここを変えていかないと、子供と同じ効率で進歩できません。
知ってる要素・言える要素を既成概念で見落としてしまうから、応用能力が育たないのです。
なので、あえて教えないのです。
そして「バラ」の段階になっても翻訳はせず「赤くて、トゲのある花」と覚えます。
この段階で「トゲ」という単語を投入し、例えば「ふぐ」=トゲのある魚 などもついでに覚えます。
そこで
「ふぐは美味しい」
「ふぐの刺身は高い」
など、過去の単語も使ってそれを強化します。
この単語からも「トゲ」「毒」「刺身」などの単語を、復習あるいは追加することができます。ここでも「トゲ」という単語は、薔薇と河豚という複数の画像と結び付けていきます。
そして、さらに
「キレイなバラにはトゲがある」「キレイな女には毒がある」なんて話もできます。
私のイメージだと、峰不二子ですね。
彼女をネタにイメージが強く出てくれば、さらに他の単語を投入することもできます。「外語脳」とは、こうした有機的なネットワークを、脳内に作っていくことでできるのです。
これらは教科書通りではなく、アドリブ要素が強いです。
いわば、想像力で世界を広げていくのです。
スポーツの試合にように、相手の反応によりこちらも変化して対応します。
成長させるのに何を与えるか?は、相手によっても変わってきます。
いわば、授業はライブ。
教科書の進度通りの単語を、大人の概念で暗記していくのではありません。
フレーズだの単語を翻訳で暗記しても、バイリンガル脳はできません。
なので、単語数を増やす発想よりも、幼児の頭の使い方を復旧させることのほうがはるかに重要だし効率的なのです。
初級段階の単語は外語脳を作る道具にすぎないので、それを増やすことは初期の目的ではありません。なので、多すぎないほうがよいのです。
「外語脳」ができれば、単語なんて勝手に増えていくからです。
私のようなやり方は他では見ないし非常に珍しいですが、母親は子供にこんな感じで教えていくので、母語の立場から見ると普通の教え方です。
資格も何にもない、普通の主婦や幼稚園の友達によってネイティブは作られるのです。
「第二母語」を作るには、第一母語と同じルートをたどる必要があります。
それは、生物の成長のように有機的なものなのです。
*註:覚えたければ教えますが、明確な使用目的がなく、単語をバラバラで覚えるだけなら不要です。でも「私は、バラの花が一番好き!」と言いたい人には、ちょうどいい時期です。要不要は、生徒の個性によっても決まります。なので私の授業では、生徒もたくさん自己主張をする必要があります。黙って先生の言うことを暗記する一方的授業では、「第二母語」は育ちません。
「外語脳」ができた感覚を味わってみたい方、ぜひお待ちしてます!
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