ENSEMBLE ni-ke -2ページ目

腕時計の話「BALTIC AQUASCAPHE」


ここ1年で更新した自分のブログを見返すと、購入した腕時計の紹介が非常に多いことに気がつきました。いろいろ買っちゃってるなぁ…と少し反省。まあ止めないですけどね…。


今日の時計は「バルチック」というメーカーの「アクアスカーフ」という時計です。

スカーフは綴りがscarfなら巻くやつですが、scapheなので日時計とかそういった意味かと思われます。


ずっと欲しかった時計なんですが、上記の通り予算が貯まる前に他の時計が気になり購入してしまう…を何度も繰り返し、その結果数年越しでやっと購入することができました…。

その間デッドストックにならず、また価格もほぼ変わってなくて本当に良かった…。



さっそく開封の儀


外箱



内箱



ご対面

う〜ん…美しい……


公式サイトでは「アクアスカーフ・クラシック・ブルー・ギルト」という名前のブルーカラーのモデルです。


バルチックはフランスのメーカーで、マイクロブランド、いわゆる小規模生産で大手グループ(スウォッチ、リシュモン、LVMHなど)に属さない独立系の時計ブランドです。
時計界隈では最近、海外でも日本でもマイクロブランドブームが起こっていますね。何故なんだろう…(無知)。

何にしろマイクロブランドでこのクオリティ、そしてこの価格帯は大変有り難いことです。何よりデザインが好みど真ん中なんですよねー。


フランスの時計は2本目なんですが、以前購入したフランスの別のマイクロブランドの時計は日本に正式な代理店が(たぶん)なく、かなり割引きされていたこともあってメーカーのホームページから直接買い付けたんですが、関税の知識がなかったためにいろいろと面倒な目に遭いました…。

ですので今回は迷わず日本の代理店から購入しました。関税のことを考えると直接買い付けるのと価格は大差ないと思います。

ホームページには受注販売で3〜4ヶ月待ちとありましたが、1月頭に注文して1ヶ月待たずに届きました。



裏面

ダイバーズウォッチなのでダイバーさんの刻印が。



表面拡大

ケース幅は39mmでノンデイト。小ぶりでシンプル。素晴らしいです。
そして画像では伝わりにくいですが深いブルーの色合いも良い。何しろ青が好きなので、時計もギターも自然とブルー系が増えてしまいます。


バンドはライスブレスを選択。ライスブレスの時計は初ですが、アンティーク感が出るのでこういうシンプルな時計には合いますね。

革やラバーのバンドも軽いし好きなんですが、やはり劣化が気になり金属のバンドを選択してしまうことが多くなりがちです。



周りの人は誰も知らないマイクロブランド。
自分にとってはそこがまた良いわけなんです。

出戻り5号機のネック交換


前回の記事に書いた、ネック交換依頼を受けて一旦出戻ってきたコンポーネントギター5号機。




たかがネック交換といえど、新旧のネックプレートの穴の位置、すなわちボディとネックを接続するビス穴がそもそも合わないということが判明したため、それなりの手術を行う必要があります。

このブログをご覧のカスタムギター愛好家の方々はネックの交換なんぞお手のものかもしれませんが、そうでない方々もご覧になってくださっていると想定し、以下に自分なりのネック交換のやり方について記録しておきます。




まずはボディとネックのビス穴にボンドを塗ったダボ木を埋め込むところからスタートです。ダボ木がない場合は竹ひごや爪楊枝などをなるべく隙間なく埋め込む方法もありますが、できるだけビス穴の径に合うダボ木を選ぶ方が後々楽です。

画像はありませんが、それが乾いたら飛び出たダボ木とボンドを削ります。ここではボディやネックを傷付けないよう細心の注意を払う必要があり、地味に神経を使う工程です。




次に、新しいネックプレートをボディに固定して、ビスを打つ位置に目打ちなどでしっかりとガイドの穴を開けます。この後ドリルで下穴を開けるための準備です。






ドリルで下穴を開ける際に、フリーハンドでやってしまうと十中八九真っ直ぐに穴は開けられません。穴を埋め直している場合は古い穴の癖が付いているので尚更です。
そこで登場するのが「垂直ドリルガイド」です。



硬めの木材(これはナラ)にボール盤で垂直に穴を開け、そこに真鍮のパイプを埋め込んだものです。

私が使ったのは内径3mmの真鍮パイプで、こちらは近所のホームセンターで買えました。ドリルはパイプに入るように2.8mm径、長さが10cm近くある若干特殊なものなので、さすがにホームセンターには売っていませんでしたがAmazonで普通に買えました。

これをガイド穴の位置に合わせてボディにしっかりと押し付けながらドリルで穴を開ければ、真っ直ぐに下穴が開けられるというわけです。




この「垂直ドリルガイド」は、先日急逝された、私が勝手に師匠と慕っていたBLACKCAT工房さんのブログを参考にして自作したものです。


作り方や使い方についてはぜひBLACKCAT工房さんのブログを参考にしてください。
その他の記事にもギターのリビルドについての知識が満載で、私のようなギター改造好きの素人にとっては宝と言える内容ばかりです。ぜひ今後も参考にさせていただきたいと思います。
生前はいろいろとご助言もいただきました。心より感謝と共にご冥福をお祈りいたします。





ボディに真っ直ぐ下穴が開けられたら、次はネックとボディを固定してビス穴を開けます。クランプで固定する際は本体が傷付かないよう必ず当て木などをします。


ドリルに巻いているテープは、穴の深さとビスの長さを丁度良く合わせるための目印です。地味ですがこれをやらないと最悪ネックを貫通したり、長い目で見るとビス穴の空洞部分に湿気が溜まってビスが錆びる原因にもなるので、穴の深さとビスの長さを揃えることは意外と大事なポイントです。


当て木をずらしながらなので穴開けは2つずつです。






ここまで来たら、あとはネックプレートを当ててビスを打つのみです。

ビスを打つ際にも電動ドリルを使うことをお勧めしますが、最後まで電動ドリルで打ち込むとビスがねじ切れてしまうことがあります(過去に実際にやってしまったことがあります…)。ですので、電動ドリルである程度まで打ち込んだら最後はドライバーを使って手作業で締めます。






ビスの頭が傾いていないので真っ直ぐにビスが入っていることが分かりますね。
垂直ドリルガイド、素晴らしい!




良い感じです。
最後は弾いて確認せねばですね。






おまけ

ホームセンターで買ってきた木材





物が多すぎて写真を撮るのを若干躊躇しつつ…
娘の机周り用の棚を作りました。
既に組み立て・塗装し設置済みの画像。


大型機械を借用できた頃に作った机や椅子に比べると、今回手作業で作った棚はガタつきもありクオリティは下がりました。それでもまあ、今できる範囲でこれくらいの物を数日で作れることが分かり、少しの自信というか、物作りの楽しさを再認識する機会にはなった気がします。

でも大型機械は不要にしても、やっぱり作業場所だけは別に欲しいですねぇ。ギターが置いてある部屋で木屑を出しまくる作業をすることは精神衛生的にあまり良くありません…。




追記

日本が大変な時にこんなブログを書いていていいのかとも思ったりしますが、個人的には、普段の日常がある人は感謝を忘れず、できるだけいつも通りに振る舞い生活すべきだと考えます。ただ、現在大変な思いをしていらっしゃる方々のことを遠くでの出来事と認識しないよう、それだけは気をつけていたいと思います。

今年の終わりに



チバさんの訃報、そして尊敬する師匠の訃報、さらに追い討ちをかけるように10年ぶりにインフルエンザに罹り1週間病に臥せっていました。


病院からイナビルを処方されましたが全く効かず、5日間高熱が出続けました。死にはしないと頭では分かっていても、精神的に辛いことが重なった時期だったこともあり、病床では無意識に亡くなった愛猫リリの名前を何度も呼んでいました。冗談抜きで昨年罹患したコロナウイルスより何倍も辛かったです。


勿論今はもうすっかり快復し日常に戻りましたが、大袈裟ではなく若干死生観が変わったようにも感じています。



やる気が起きなくずっと放置していたコンポーネントギター7号機の作業にも取り組み始めました。
元気になってやる気が出たというわけでは全くないんですが、何故かふっと再開する気になったわけです。




白いボディが新しく作り始めた7号機。黒いボディが以前作った5号機で、譲った友人からネック交換の依頼があり出戻ってきました。




もともと5号機はPlaytechのSTタイプを改造したものでRなしの指板でしたが、友人がRがないとしっくりこないということでSquierのRありのネックを別途購入し交換を依頼してきました。ネックプレートの穴が同じ位置だったら速攻で交換できたんですが、やはりそう上手くはいかず…。ボディとネックのビス穴を一旦埋めるところからスタートです。ネックの幅も微妙に違うのでシム的なものも準備しなければいけませんねぇ。



その他、maiさんから依頼された作り物にも並行して取り組む予定。



さらに8号機まで製作依頼が来ているので、このままサクサクと取り組めたら良いのですが。途中で飽きないといいなぁ。

哀悼


チバさん


ゆっくり休んでください。





近況



久々の上京。

奥様のご家族にも久々に会えました。

そして


娘念願の初ポケモンカフェ



同じく念願の初ディズニーランド



築地で伊勢海老と



こちらは3回目のアクアパーク品川




数年前と比べると欧米からの旅行者が激増してました。どこに行っても激混みです。円安の影響が大きいようですね。


ディズニーも一昔前のように気軽に行ける場所ではもうないですね…。築地なんて歩くのも大変でした。


アクアパークも今までは休日に行ってもそこまで混んでることなんかなかったのに…。こんな感じなら今後はなかなか足が向かないかもなぁ。


まあ、どんなところでも家族で行けば楽しいことに変わりはないんですけどね。




ギターいじりは最近停滞中。関連商品の価格高騰によりやる気が削がれている面が大きいです。

例えば少し前には5千円出せば普通に買えたVOXのPATHFINDER10が今や1万円では買えないという状況。ちょっと異常です。



そこにお金を使うのなら、それなりに価格が安定している国産の時計の方が…などと思ってしまうのです。



というわけで購入したORIENT Mako 40

9月頭の販売開始時期の予約には間に合わず、再入荷の予約をしてようやく最近手元に届きました。

ものすごく気に入ってます。ORIENTのダイバーってデザインも良いし、なんだかすごく腕に馴染むんですよね。それでいて自動巻きで定価5万円以下。もはや怖ろしいです。たぶんそのうちもう1つくらい買っちゃうと思いますね。