今年の6月半ばにスタートした当ブログですが、あっという間に半年が過ぎ大晦日を迎えました目

とにかくマニアックな内容なので読者も少なく、平均アクセスが日に150~160程度ですが、熱心に覗いてくださる方々には本当に感謝していますお願い 細々とではありますが、身辺に大きな変化がない限りはもうしばらく続けて行こうと思っていますウインク

 

さて、本体作業がないので「自作ツール」もう一発行っておきますパー

つい先日の「FIRST ACT」の記事で「別途取りあげます」と宣伝していた案件ですが、元がトップローディングのブリッジをバックローディングに仕様変更するにあたって、ボディーに弦通し用の穴を精確に開ける方法を取り上げます。フリーハンドでやっても裏側の穴は一列に綺麗に並びません。

少しおさらいから入ると、ボディー表面に対して垂直な穴を開けるには、私の家庭用小型ボール盤ではドリルビットがボディー中央まで届きませんあせる

そこでまずはアッシュ材のような堅い材のブロックを1つ用意してください。精度から言えば大きければ大きいほど良いのですが、まあ画像くらいの物で充分です。厚さは5cmほどは必要です。これの中央に4mm径の穴をボール盤で開けます。

次に外径4mm・内径3mmの真鍮パイプを材の厚みよりもちょっと長めに切断します。

この真鍮パイプを、先の木材の穴にプラスチックハンマーで打ちこんでください。

これでツールは完成ですグッド!

この「垂直ドリルガイド」は使用法も簡単です。

このように3mm径のロングドリルビットをピッタリと通すことができるので、ビットの先っぽを穴を開ける位置にピタリと合わせ、あとはズレないようにボディーに押しつけながら貫通させるのです。

私の場合、まずは1弦と6弦だけを貫通させ、2~4弦は中央で止めておきます。

   【画像の2~4弦はまだ浅い下穴の状態です】

そしてボディーを裏返し、裏側も1弦と6弦の穴の位置がブリッジの穴と一致しているかどうか確認します。現実には木材内部の繊維構造や密度も均一ではないので、ドリルの刃が微妙に流れることもあり、ミクロン単位では決して真っすぐに進む訳ではありません。

【こっちは裏側ですが、1・6弦の穴は見事に一致しています】

そして2~4弦の穴は(裏側から)改めてブリッジの穴位置に従ってガイドを使って穴開けし、ボディー中央で貫通させます。この方法はいささか慎重すぎる方法で、1・6弦の穴を見ると2~4弦の穴も表側から貫通させても大丈夫なような気がしますけどね・・・爆  笑

 

私自身はテンション低めの方がいいし、弦交換もやり易いトップローディングの方が好みなのですが、私のカスタム品を落札した人の中には、追加費用を払うのでバックローディング仕様に手直ししてから発送して欲しいという要望がたまにあり、完成後に対応することもしばしばですチュー

【トップローディングで完成させたのに・・・】

   【バックローディングに変更あせる

ベースの場合には、ブリッジの位置がボディーエッジに近いので普通のボール盤が使えます。

 

また弦通し方法の仕様変更だけではなく、安ブランドギター&ベースは、ネックジョイントネジや、ブリッジの取りつけネジ等、ありとあらゆるネジが雑な手作業で斜めに入っている箇所が無数にあるので、専用の作業場を持っていない私のような素人には、わざわざボール盤を設置しなくても、この手軽な「垂直ドリルガイド」があれば修正作業に大活躍しますDASH!

 

さあ、あと1時間ほどで2019年です。どうぞ読者の皆様もよい新年をお迎えください照れ

                【今年一年ありがとうニャ音譜