㈱I.H.Mの江本博正です。
先週土曜日に2回目のテンセグリティワークショップを行いました。
このワークショップを教える、デザインサイエンティストとして活動をされている梶川泰司先生はあの世界的に有名な先見的な建築家、技術者、哲学者であるバックミンスター・フラー博士に認められて共同研究をしていた伝説の人です。
今回、「共鳴磁場」の会報誌で取材をさせて頂いたご縁で、このテンセグリティワークショップの開催となったのですが、実は関東地区でこのワークショップを行うのは36年ぶり(!)という事で、大変貴重な機会となりました。
【テンセグリティ(tensegrity)とは、バックミンスター・フラーによって提唱された概念であり、tension(張力)と integrity(統合)とを合成した造語です。この不思議な構造は世界のあらゆるところに存在し、その分野は自然界や人間界にも及びます。簡単に言うと、圧縮材(ブロック)が互いに接続されておらず、張力材(チェーン)とのバランスによって成立しています。テンセグリティの大きな特徴は、「少数の材料でも安定した立体が成立する」点です。そのため、剛性を維持しながら軽量化することも可能です。また、圧縮材を組み合わせた構造物とは異なり、弾力性を持ちます。ですから、一部に力が加わったときに、構造物がたわむことで衝撃を緩和させることもできるのです。テンセグリティ構造は、アートや建設物だけに見られるものではありません。例えば、生物の細胞膜や人間の筋肉骨格系もテンセグリティだと考えられています。】
今回の梶川先生のワークショップで制作するテンセグリティ教材は、オリジナルな最新の特別カーボン材(張力材)を使用しています。
今回、梶川先生がこのワークショップの事をツイッターで呟いた瞬間から、参加申し込みが殺到して7月のワークショップはすぐに満員御礼となり、そして8月もほどなく満員となりました。参加されている方も多種多様で、下は15歳の高校生から上は71歳まで、そして職種も様々でした。
中には自己紹介の時に「梶川先生がちゃんと実在するのかを確かめたくて参加しました」とまじめにいう方もいらっしゃいました。それくらい最近は表立っての活動は控えていたそうです。しかし、今回共鳴磁場の取材のご縁により、再びワークショップ開催という運びとなりました。
私も実際に作りましたが、最後の糸を通して完成した時に弾力が一気にかかり、それはまるで新しい命が宿ったかような感覚になりました。他の皆様も完成の時に感極まって泣かれる方もいらっしゃいました。梶川先生はこのテンセグリティは作った人の人生が反映されると言われています。本当に完成品は自分の子供のように愛おしい気持ちになります。
この形の波動はとても素晴らしく、梶川先生も共鳴テンセグリティと言われていますが、中にお水を入れて凍らせて結晶写真を撮影したところ、多種多様な形の結晶写真が観察されました。面白かったのはあまり見ない5角形の形の結晶が出てきました。それはテンセグリティの外面の形が5角形と3角形の組み合わせで出来ているので、それが見事に反映されたのだと思います。
ご好評につき、このテンセグリティワークショップを10月1日(土)と11月(開催日未定)にも追加で開催する事となりました。かなり人気のワークショップですので、ご参加をされたいという方は是非、早めにお申し込みください。梶川先生自らが講師を勤める、大変貴重な一日集中ワークショップです。宇宙の「真善美」の極みである、テンセグリティモデルをこの芸術の秋に一緒に創りましょう!
ワークショップ詳細
【日 程】 第3回 10月1日 (土)
第4回 11月予定 (土) ※開催日決定は9月15日以降になります。
【時 間】 14:00~20:00予定 ※25名限定。中学生以上。
会場は設営次第開場します。13:30過ぎにはご来場ください。
【会 場】 中央区立産業会館 東京都中央区東日本橋2-22-4
【お申し込み】https://hado.com/synergeticsworkshop2022/