こんにちは
Megumi Piel （ドイツ在住）です。
ドイツは州によって規制が
異なり、マスク事情も
州によって少しずつ違うので
ここ フランクフルトを含めた
ヘッセン州の状況を 大まかに
個人的な見解で
まとめてみたいと思います。
（2022年5月上旬現在）
もともと マスク着用の習慣が
なかったヨーロッパでは
２年半前までは 一般向けに
マスクは売られていませんでした。
マスクを着用するのは
ごく限られた人で
医療従事者の中でも
手術室や無菌室へ入る場合
だったり
化学物質や粉塵が出る
工場･工事現場での作業者
などでした。
しかし
2020年の春以降
ドイツでは 感染症対策として
スーパーや 一般の店舗、
公共交通機関や 公共の建物内で
マスク着用が義務づけられました。
マスクを着用しなければ
店には入れない
電車やバスにも乗れない
という強行な措置になったのは、
欧米の場合、人々が個人主義で
利己的でもあったりするので
義務や強制にしない限り
守らないから･･･かもしれません。
とはいえ、それまでマスクが
一般に流通していなかっただけに
多くの人がマスクの入手に
右往左往しました。
急きょ 身の回りにある
バンダナや スカーフを利用して
こんな感じで↓鼻と口を覆ったり
布マスクを
手作りする人が急増しました。
こちら↑は
日本人の友人お手製の
素敵な和柄の 布マスク。
ダーツ（ひだ）もつけて
立体的に作ってくれたので
顔の丸みにフィット
布製なので
洗って繰り返し使えます。
こうして 個人でマスクを作って
何とか対応しているうちに
徐々に布マスクを作って売る
商売も出始め
この時は
ミシンや布がよく売れたようです。
しかし、その数ヶ月後には
規制が変わって
布マスクは無効にされてしまい
布マスクでは
店に入れないし
電車･バスにも乗れない。
その代わりに
医療用マスク ↑
または
FFP2 というマスク↑
この2種類だけが
ドイツで認められることになり、
この時も
一般庶民に有無を言わせない
強制的な変更でした。
これによって 繰り返し使える
エコな布マスクは余ってしまい、
その一方で
国民全員が
使い捨てのマスクを 大量に
購入･消費する羽目になり
その裏で
マスク製造業界、医療業界は
大いに潤っています。
ちなみに
ドイツの某政治家の親近者には
マスク製造業の経営者もおり、
やはり一連の動きの裏には
利権が絡んでいることが
多いようです。
写真(上から) 布マスク、医療用マスク、FFP2マスク
そして今年
2022年の４月上旬からは
（一時的に!?）規制がゆるくなり
ここヘッセン州では
スーパーを始め 一般の店舗での
マスク着用義務がなくなりました。
『そうなったら
イギリスや北欧諸国と同様に
マスクをする人はゼロに近いだろう』
と予想していたのですが
フタを開けてビックリ！
私が見た限りでは
スーパーや 一般の店舗で
８割以上の人がマスクをしています。
※2022年6月上旬現在
フランクフルト周辺では
3割くらいに減少した印象
ドイツ人の律儀さや慎重さが
マスク着用率の高さとして
現われているのでしょうか。
とはいえ
屋外でマスクをしている人は
この2年以上 ずっと ほぼゼロ。
現在も
「ドイツは依然として感染者が多い」
という報道があります。
マスクを義務化しても
ワクチン接種率が上がっても
ロックダウンをしても
感染者数は
大きく減らない事実をみると
私たちの負担に対する
効果はどれだけあるのか
疑問です。
また、営業の一時停止措置を
受けた飲食店や 個人経営者の
倒産が続いた一方で
大企業はますます巨大化する
流れが加速しています。
様々な規制の流れをみてみると
一部の政治家や経済界の
利権のために 都合よく
決められてしまうことが多く
一般庶民はそれに従う
という構造になっています。
しかし本来は
社会を支えている大多数の
一般庶民に主導権があることを
私たち一人一人が理解して
個々の尊厳を守っていくことが
重要ではないかと思います。
特にこの数年は
次から次へと 大きな問題が
起こっていますが
ただ偶然に起こっているのか
あるいは
意図的に起こされているのか
どちらの可能性もふまえて
考えてみると
また別の局面が見えてきます。
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