こんにちは。英才アカデミー東灘教室です。
年少さんクラスのレッスンで、『斜線の図形』という知研BOXの取組をしました。
このような、斜線が描かれたピースで見本のとおりの図形を合成する課題です。
今回は、このようにピース4枚でできる形を作りました。
最初は見本の上にピースを置いていくので、机の上で作るよりも簡単カンタンと思いきや・・・
最初の1枚が、ビックリするくらいなかなか置けません
「赤い線と赤い線が重なるように置くんだよ」と言っても、斜めの線に斜めの線を合わせるように置くのが、ものすごく難しいみたいです。
ピースをくるくる回しながら悪戦苦闘していました・・・
こういったパズルに限らず、丸や四角は描けても三角や菱形は上手に描けなかったり、
このような点図形の課題でも、斜めの線が含まれたものになるととたんに難しくなったりします。
子どもにとっては「斜め」の線を認識することは、たいへん難しいといえます。
あらためて考えてみると、身の回りに水平の線や垂直の線はたくさんありますが、斜めの線はあまりないですよね。
だから、斜めの線に対する認識能力は、縦や横の線にくらべると遅れているのかもしれませんね。
ちなみに余談ですが、1981年にノーベル賞を受賞したウィーゼルとヒューベルの実験によると、生まれたばかりの猫を、タテ縞しか見えない環境で育てると、ヨコ縞に反応する神経細胞が減り、その結果、その猫はヨコ縞が認識できなくなったんだそうです
今回のパズルのように線の向きを斜めに合わせたり、三角形や菱形をじょうずに描くには、斜めの線を「斜め」とただしく認識していることが必要です。
そのためには「斜め」の線をたくさん見て、たくさん触れることがたいせつですね。