3月21日に「チェチーリア・バルトリ&チョン・ミョンフン デュオリサイタル」を観るためにちょっと時間に余裕をもってサントリーホールまで行った。
今は六本木ヒルズへ引っ越したテレビ朝日もかつてはあったここアークヒルズは「そこだけの風景を写すとまるで日本ではないみたいだ…」こう言ったのは私の上司である。
昨年の8月に会社のその上司と一緒にやはりここに来た。この日は東京へ出張だったのだが、たまたまメル友ちゃんのソプラノ歌手森川栄子さんがウェーベルンのカンタータを歌われるというので「行きます!」と言ったらご招待券を上司の分まで2枚も用意して下さったのだ。
開演前、ゆっくり暮れている情景を見ながら一緒にサブウェイのサンドイッチを食べた。犬の散歩をする人、子供を連れて遊ぶ外国人。きれいに植えられた植栽。見慣れた東京の雑踏や新潟の田園風景とは違う風景がそこにはあった。
サントリーホールは開場する時、入口のオルゴールが鳴る。この音を聴いて「いよいよ演奏会が始める」と心踊る。 ホールの雰囲気を味わうところから鑑賞は始まっているのだ。
そして観客で舞台を楽しんでいると「あともう少し、もう少し…」っていう惜しさを感じてしまうのである。
子供の時、クリスマスのケーキを人数分に切って、誰にサンタの家がいったの、チョコレートのプレートがいったのと大騒ぎをした後、あてがわれた自分のケーキ。
これは子供にはかなり大きいので食べきれなかった分はサランラップをかけて翌日まで取っておく。そんな残ったケーキを惜しみつつ翌日に食べた、そんな子供の頃の思い出とダブる。
バタバタと開演間近に駆け込むなんてもってのほか。行きにも帰りにも余裕をもって舞台は楽しみたい。帰りの夜行バス(!)の中でにんまりしながらプログラムを眺めるのも一興。「舞台を愉しむ」ってそういうことではないだろうか?


