日本年金機構から「選択申出書の送付について」と言う書類が届いた。

 

 

以前に「支給額が一番高くなる年金を選択する」にチェックを入れて送った結果、老齢年金の支給は停止されて障害年金のみになっていたのに「受給する年金を変更した方が受給額が高額になる」とは?

理由も、どのくらいの差額が発生するのかも判らないので、家内に年金事務所に問い合わせて貰ったところ「電話ではお伝えできません。予約の上本人が最寄りの年金事務所に出向いて問い合わせてください。本人が来られない場合は代理人が委任状を持ってきてください。」とのこと。

 

なかなか取れない予約を取って行って説明を聞いてみると、65歳になると選択肢が増えて、障害基礎年金を受給しながら老齢厚生年金を受給することが可能になるらしく、これまでの障害基礎年金と障害厚生年金の組み合わせより支給額が(年額)50万円近く増えるらしい。

 

ここまでなら「50万円ほど支給額が増える。ラッキー!」で済む話なのだが、一筋縄ではいかない。

 

障害年金は基礎・厚生年金とも所得税・市民税は非課税な上に、各種社会保険の収入算定基準額にも算入されない。

それが老齢厚生年金はどれにも算入される。

 

所得税・住民税を始め、介護保険自己負担割合・介護保険料・国民健康保険料、等にも影響を及ぼすから複雑である。

また社会保険関係は配偶者の年齢(65歳未満か否か)によっても算定基準が違うので益々複雑怪奇。

各制度によって言葉の定義が違うことがそれに輪をかける。

  • 将来の収入予測をどう立てるのか。(収入源が年金だけなら分かりやすいが)
  • 選択によって介護保険の自己負担割合が変更になったときの影響を考えるにしても、将来の介護保険の利用額(点数)をどう予測するのか。

それだけでも答えは変わる。

 

それは年金のことしか分からない年金事務所に問うても詮無いこと。

ある程度の予測を持って各制度の担当者に問い合わせるしか無い。

それでもそれぞれの制度は理解出来ても、全体像に関して明確な答えは返ってこないだろう。自分で考えるしか無い。

 

ネットで各制度の情報を集めた上で久し振りにExcelを駆使して予測を立てたところ、余程の変化が無い限り老齢厚生年金を選択した方が得、との結論に至った。

これはあくまで私の場合はであって、皆さんの参考にはならないと思う。(為念)

ちなみに将来選択を変えることは出来るらしい。

 

年金額の多寡よりも、久し振りの頭の体操になったのだけが戦果と言えるかも知れない。

疲れた~!

テレビを観ているだけでも手足が冷えるほど冷え性の私。

床暖房も足裏しか暖まりません。

デスクに向かっていても足はキンキン、机の上の手先は氷の様。

これまでは電気膝掛けで誤魔化してきたのですが、踵からふくらはぎにかけては覆う物が無く、それ以外に暖かさを感じる分、余計にその部分の冷えが際立つ始末。足裏は膝掛けを折り返すことで対応していましたが、そう言う使い方はするなと取説に書いてあったような気が・・・・。

 

その頼みの綱だった電気膝掛けの電源が突然入らなくなってしまい、冷え性の私には死活問題。

 

そこでもっと良い物は無いかと家内と探しまくった結果、以下の物を購入してみました。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0BD75TFL2/

 

いかにも中国製の安物に見えて火事が心配でしたが、2,899円と安価なのに加えて、アンケートに答えるだけで頂いたAmazonギフト券でほぼ無料だったので、返品できなかったら捨てれば良いやとの覚悟で。

足温器無しでは過ごせない私にとって、日が変わる直前に注文して翌日の夕刻には配達されるというのも決め手だったのは否めません。

 

未だ使用開始から1週間ほどしかたっていませんが、文字通りふくらはぎまでポッカポカで、通常の膝掛けで膝部分を覆えば完璧でした。(欠点は以下参照)

 

他には、3方を囲うようなパネルヒーターも検討しましたが、後方にヒーターがないので前の膝掛けと同じく踵からふくらはぎが寒いと思い却下。

 

腰までを覆う

https://item.rakuten.co.jp/edenki/ed1888903/

のような物も検討しましたが、何処にヒーターが入っているのかが不明で(問い合わせた結果、全体にヒーターが入っていることは判明しましたが、時既に遅く)、また靴下もはけない自分がこれに入り込むことが出来るのかも不明で却下。

 

ちなみに買った製品は安いだけあってか、内袋を留めるホックが直ぐに破損したり、コントローラーから本体への配線が短か過ぎてデスク上に届かず、常に床の上に落ちている状態で、電源のオンオフや温度設定の際はコードをたぐってコントローラーを手元にたぐり寄せる必要が有るなどの不具合はあります。

 

心配していたサイズについては27cmの私が着けても大丈夫でしたし、足が僅かにしか上がらない自身での脱着も問題ありませんでした。

 

これでじっくり足を温めて、電気敷き毛布で温めておいたベッドに入ればぐっすり休めます。

2016年に初回申請、2019年、2022年と更新手続きをして、

遂に手に入れました

 

「診断書不要のお知らせ」

 

 

毎回、主治医の先生に診断書を書いてもらう際に少しでもご負担を軽減しようと、「日常生活における動作の障害の程度」、「平衡感覚」、「補助用具使用状況」、「その他の精神・身体の障害の状態」、「現症時の日常生活活動能力及び労働能力」などの項目について現状・前回・前々回との比較表を作成していた手間をかけなくても良くなります。

 

これは、「予後」の項目に「進行性の脳神経系の病気であり治療法も存在しないことから改善は見込めない。」と毎回書き続けたことの効果が現れたのかも知れません。

 

が、最初からそう書いているのに、何故今になって「診断書不要」?

今年から神経難病に対する対応が変わったのなら、それはそれで良いのですが・・・・。

 

非課税の障害年金はとても有り難く(老齢年金は課税対象)、65歳になって介護保険の自己負担割合が一律1割から課税額ベースに変わった際に、3割負担を覚悟していたのが2割で済んだのもこのお陰です。

 

次に年金事務所に診断書を提出するのは、2級が1級になる時で、年金額は1.25倍になりますが、そう言う状態にはならないようにリハビリに励む毎日です。

 

 

 

 

これはALSだけの症状ではありませんし、介護者に対してだけのものでも有りません。

恐らく神経難病患者のかなりの方が当てはまる症状だと思います。

感情失禁や情動制止困難の状態で文章に残してしまうと取り消せないのもつらいところです。

 

 

 

2年前の今頃、”安心予後”計画と言うブログを書きました。

 
それは、

安楽死の是非が盛んに議論される一方で、どうしたら神経難病患者が安楽死を考えずに生を全うできるかという議論はほとんど無く、有っても表面的な空虚なものばかりで、自分を含む神経難病患者が辿る予後(秒読みの余生)を、「どうしたら安心して生きられるか」を深く考えさせられた時期でした。

 

ブログを通じて親しくさせて頂いていたALSの千代さんとゆうきちさんが亡くなられ「ALSで逝かれた千代さんのメッセージ」「ゆうきちさんへの手紙」、ゆうきちさんとの体験は、我々神経板病患者に「次」は無いと言う教訓となり、千代さんの最大限の情報収集をして、様々な工夫を凝らした前向きな生き様に大きな影響を受けました。

 

そこで、神経難病患者である私が、今、何かをしなければ、神経難病患者が安心して生きられる社会にはならない、と考え、”安心予後”計画で、

  1. 福祉制度に関する、地域に縛られない横断的な情報提供
  2. 予後後半戦(車椅子もしくは寝たきり生活)における、介助・介護制度の改善
  3. 神経内科医の意識改革

をテーマに掲げました。

  • 自分自身の経験から、漠然とした不安を解消するには、神経難病患者の明日に向けた様々な病状の変化とそれぞれの対応策の情報が、自然と耳目に入る制度の必要性
  • 自分が寝たきりになって、生の全てを人に委ねなければならなくなった時に、なるべく家族の負担を減らせる制度の必要性
  • 余命宣告をするだけではなく、その後の精神面を含めたケアの必要性
を元に考えたものでした。
 

それに賛同してくれたのが、一緒に神経難病の情報交流サイトを立ち上げてくれた、Webスキルの高いpacoさんでした。

 

お陰で、”安心予後”計画のブログから1ヶ月弱というスピードで『神経難病”安心予後”プロジェクト』を立ち上げることが出来ました。

各方面との意見交換を踏まえて、前述のメインテーマもより具体的に以下としました。

 

活動開始後は、参考になりそうな資料や関係者との意見交換記録を掲載したり、色々な方々に他の神経難病患者およびその介護者の参考になりそうなコラムを書いて頂いたりしてきましたが、病気の進行もあってそれ以上の活動は出来ずじまいで、忸怩たる想いを抱え続けてきました。その間にメンバー数は189名になりました。

 

上記のテーマからは外れますが、「特定医療費支給認定更新」と言うブログを書いたところ、同じような疑問や不満を持っていたという方々が大勢居られることが分かり、それではオンライン署名活動をしてみようかと言うことになりました。

これと並行して、署名サイト(change.org)の方のアドバイスに従い、これまたブロ友さんの伝手を辿って、厚生労働副大臣と面談をアレンジしました。

言葉にすると簡単そうに聞こえますが、慣れないことばかりで各方面と相談しながら長い道のりを全力疾走した感じでした。(これはあくまで健常者の例えで、実際は走ることはおろか歩くことも出来ません。為念)

 

その結果は、厚生労働副大臣に要望書を手交に記載した通りで、構音障害で話が出来ない私をchange.orgの方と家内とで補ってくれて、何とか2通の要望書を手渡すことが出来ました。これもご協力くださった皆様のお陰です。有り難うございました。

 

伊佐厚生労働副大臣からは、事前に配布してあった要望書のコピーにラインマーカーを引いたものを見ながら、「以前より自分の元にも「特定医療費受給申請」の負担軽減を求める声が沢山寄せられていたので、この要望書をうなずきながら読ませてもらった。想いは重々理解しているので、デジタル化を通じて難病患者の申請時の負担を少しでも減らして行く方向に、厚労省としてしっかり取り組んでいきたい。」と力強いお言葉を頂きました。

また、厚労省健康局難病対策課の簑原課長からも、「副大臣のご指示もありましたので、難病患者さんのご負担を軽減するべく、できるだけデジタル化を進める方向性で、政府部内、関係者との調整を行い、難病患者の方、そのご家族のご負担が少しでも軽くなるように努力したいと思います。」との意思表明を頂きました。

 

しかし、病気の進行もあって、全身全霊を賭して臨んだ面談の代償は重く、当日の面談は勿論のこと、その準備や対外交渉に気力も体力も使い果たしてしまいました。

 

事務局のメンバーとも相談した結果、これ以上『神経難病”安心予後”プロジェクト』を続けていくことは困難との結論に至りました。

 

SAY-プロジェクトの活動方針として掲げてきた、

  1. 「緩和ケアに神経難病を含めること」については、微力ながら要望書で一石を投じることが出来たかも知れません。
  2. 「重度訪問介護」については、ALS患者でもある太田守武医師が理事を務めておられる「NPO法人Smile and Hope」「全国障害者介護保障協議会 自薦ヘルパー推進協会 全国広域協会」などが、課題解決に向けて現在も活発な活動を続けてくれているので後を託そうと思います。
  3. 「情報提供窓口」については、緩和ケアチーム体制が整うことでかなりの部分解決するように思います。神経難病の情報交流サイトも少しはお役に立っていれば幸いです。

そして、追加で行った「指定難病医療費助成制度 更新手続き簡素化」の活動については、一般社団法人 日本難病・疾病団体協議会の辻常務理事に託しつつ、個人的に推移を注視し、必要なら今回お近づきになった政治家やメディアの方々のお力をお借りしようと思います。

 

『神経難病”安心予後”プロジェクト』を応援頂き有り難うございました。署名活動にご賛同頂いた方にも感謝を申し上げます。

そして偉そうなことをぶち上げたのに、大した活動も出来ずに申し訳ありませんでした。

 

活動を停止しても

『神経難病患者が安心して予後の生活を送れるように』

心から願っていることは変わりません。

 

最後に、この活動のみならず私の生活自体を、嫌な顔一つ見せずに支えてくれている家内に感謝を込めて、この投稿を締めくくらせて頂きます。

 

尚、神経難病の情報交流サイトは今後もご利用頂けます。

 

 

加藤勝信厚生労働大臣宛ての

「指定難病医療費助成制度更新手続きに関する要望書」

「神経難病の緩和ケアに関する要望書」

伊佐新一厚生労働副大臣と河西宏一衆議院議員に

9月1日に厚労副大臣室で手渡ししてきました。

 

 

 

SAY-プロジェクトを立ち上げて以来、各方面との意見交換以外これと言った活動が出来ていなかった中で、漸く成果らしきものを生み出せました。

これもひとえに、SAY-プロジェクトメンバー、数々のご助言と共に面談の場で私の代弁(私は構音障害で発語が困難なため)をしてくださった署名サイト(Change.org)の山村さん、署名活動に参加してくださった皆さん、面談の設定にご協力頂いた方々、等のお陰です。謹んで御礼申し上げます。

 

これで「指定難病医療費助成制度更新手続き簡素化」の方の署名活動は停止しますが、「神経難病の緩和ケアを保険適用に!」の方は引き続き署名活動を継続しますので宜しくお願いします。

 

要望書の提出はスタートに過ぎず、要望書の内容がどの程度実現するかは厚労相次第で予断を許しません。

政治家は有権者に愛想を振りまくもの、役人は変化や面倒なことを避けて通るもの、と相場は決まっていますので、皆さんと共に注意深く今後の推移を見守りたいと思います。

 

疲労困憊で遅くなりましたが、取り敢えずご報告まで。

 

 

 

 

 

kaccyuさん

 

いつも有り難うございます。

明日、伊佐厚生労働副大臣と面談してきます。

メディアに加えて、厚生労働省 健康局 難病対策課の方も同席予定です。

想いを伝えてきます(と言っても自分は喋れないので代弁してもらうことしか出来ませんが)。

 

 

 

 

秋野暢子さんの再認識に加えて、特に神経難病に関しては、病気が診断された直後に、

  1. その病気がどんな病気なのか(恐らくそれまでに聞いたことも無い病名だと思うので)
  2. その病気は、どのように進行することが想定されるのか
  3. それが日常生活にどのような支障を来すことになるのか
  4. 進行を少しでも遅らせる手段は無いのか
  5. 病気の進行に伴い予想される日常生活への支障を和らげるためにはどんな方法が有るのか
  6. 少しでも日常生活を保つためにはどんな社会保障制度が利用できるのか

などの情報が手に入るだけでもどれだけ楽になることか。

 

今でも患者に寄り添い、ボランティア的にこういった情報を与えてくれる良心的な医師はいます。しかしそれは、神経難病の緩和ケアに関心のあるほんの一握りでしか無く、大半の神経内科医はそんなアドバイスが出来るようなトレーニングを受けていないし、一人ではカバーしきれないのが実態です。

 

それはガンも同様でしたが、ガンの緩和ケアが保険適用となって、国のお墨付きが付いた正式な処置法と認められてからは、研修などで急速に医師の意識が向上したのは勿論のことながら、医師がカバーしきれない精神面でのサポート、社会制度面のサポートなどを補う、緩和ケアチームが組成されるようになったのです。

 

緩和ケア外来もあちらこちらの病院に設置されましたし、緩和ケア専門のクリニックも数々誕生して、その裾野は広がり続けています

 

神経難病にもこんな日がやってくることを願ってやみません。

署名にご協力をお願いします!

 

 

 

SAY-プロジェクトを立ち上げた目的は、

『神経難病患者が安心して予後の生活を送れるようにする』

ことで、それを実現するための方策の一つとして掲げたのが、「緩和ケアに神経難病を加えることを 厚生労働省に認めてもらうこと」即ち、

「神経難病の緩和ケアを保険適用に!」

と言うことでした。

 

なかなか方策を実現するための手段が見つからずにいたのですが、「難病患者には困難!『指定難病医療費助成』更新手続きの簡素化を!」のオンライン署名活動をしてみたら、現時点で16,000名超の署名が集まり、厚生労働副大臣に手渡す段取りまで出来たのです。

 

残念なことに突然の内閣改造で、面談予定だった副大臣が交代となり面談は9月に延期となりましたが、署名の力を思い知ることになりました。

 

そこで今度は「神経難病の緩和ケアを保険適用に!」と言う署名運動をやってみようと思い立ちました。

詳細は、下のバナーをクリックしてみてください。

 

 

ご一読頂き、その趣旨にご賛同頂ける方にはご署名を頂ければ幸いです。

登録したアドレスに確認メールが送られてきますので、そこで「賛同する」をクリックして頂ければそれで署名は完了です。特に寄付などする必要は有りませんので、そこから先のメッセージは無視して頂いて結構です。

「あなたは治療法のない神経難病で、徐々に身体能力を奪われ、5年後には車椅子生活か寝たきりに、進行が速ければ死に至ることも...」は、実際に私が医師から言われた言葉で、医師はそれ以上何も言いません。

誰に相談したら良いのかも分からず、途方に暮れた経験があります。

そんな時にガンの緩和ケアチームの様な神経難病専門の緩和ケアチームがいてくれたらどんなに心強かったことか。そんな思いを持ち続けてきました。その違いは、ひとえにガンの緩和ケアは保険適用で金になる、それが故に急速な進歩を遂げたのに対して、神経難病の緩和ケアが保険適用で無いために金にならず、専門性が進まずチームの組成などとんでもない、と言うことだけです。

 

各方面の専門知識を持った緩和ケアチームのアドバイスで、病名宣告後の患者およびその家族の生き方が変わります。

 

どうかご協力のほど宜しくお願いします。