いつから、こんなに価値観が変わってしまったのだろう。
俺がガキの時分は、千円もらっただけでも嬉しかった。
小学生のガキが、札なんて手にすることなど滅多になかったのだ。
俺は、親からもらったお年玉を握り締めて、意気揚々とおもちゃ屋へ向かった。
その頃は、正月といえば、開いているのはおもちゃ屋と本屋くらいだった。
みんな、お年玉目当てだ。
千円、二千円のお年玉なんて、あっという間になくなってしまう。
ほしかったプラモデル、読みたかった、ふろくが一杯付いた月間マンガ雑誌。
毎月買えやしないので、ストーリーなんてわからないのだが、それでもわくわくして読んだものだ。
それがどうだ。
今のガキは千円や二千円くらいで喜びはしない。
店も、平常と変わらぬくらい開いている店が多いので、正月という気もしない。
もらったお年玉を、その日のうちに使い切ってしまうと、親が怒る。
いいじゃないか。年に1度のイベントなのだ。
使って怒るのなら、初めからあげなければいい。
元来、子供とはそういうものなのだ。
なにかが狂ってる。
そう思うのは、俺が古いのか。
まあ、いい。正月くらい、楽しくやろうぜ。
歩きスマホの男性にぶつかられて、電車の到着間際に線路に突き落とされて亡くなった女性。早くに両親を亡くし、その姉を親代わりとして生きてきた琴音は、その名から逃げ去った犯人に復讐を誓う。
姉の死から一年後、ふとしたことから、犯人の男と琴音は出会うことになる。
複数の歩きスマホの加害者と被害者。
歩きスマホに理解を示す人と憎悪する人。
それらの人々が交差するとき、運命の歯車は回り出す。
大手の優良企業に勤めていた杉田敏夫。
将来安泰を信じていた敏夫の期待は、バブルが弾けた時から裏切られた。家のローンが払えず早期退職の募集に応募するも、転職活動がうまくいかず、その頃から敏夫は荒れて、家族に当たるようになった。
そんな時、敏夫は不思議な体験をする。
幻のようなマッサージ店で、文字のポイントカードをもらう。
そこに書かれた文字の意味を理解する度に、敏夫は変わってゆく。
すべての文字を理解して、敏夫は新しい人生を送れるのか?
敏夫の運命の歯車は、幻のマッサージ店から回り出す。
夜の世界に慣れていない、ひたむきで純粋ながら熱い心を持つ真(まこと)と、バツ一で夜の世界のプロの実桜(みお)が出会い、お互い惹かれあっていきながらも、立場の違いから心の葛藤を繰り返し、衝突しながら本当の恋に目覚めてゆく、リアルにありそうでいて、現実ではそうそうあり得ない、ファンタジーな物語。
ふとしたことから知り合った、中堅の会社に勤める健一と、売れない劇団員の麗の、恋の行方は?
会社が倒産し、自棄になっていた男の前に現れた一匹の黒い仔猫。
無二の友との出会い、予期せぬ人との再会。
その仔猫を拾ったことから、男の人生は変わっていった。
小さな命が織りなす、男の成長と再生の物語。
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そんな凸凹コンビが、CIAが開発中に盗まれた、人類をも滅ぼしかねない物の奪還に動く。
ロシア最凶の女戦士と、凶悪な犯罪組織の守り神。
世界の三凶と呼ばれて、裏の世界で恐れられている三人が激突する。
果たして、勝者は誰か?
奪われた物は誰の手に?