猫っていいもんだ。

 俺は、生まれてからずっと、猫が嫌いだった。

 特に、黒猫は縁起が悪いと思って、見るのもいやだった。

 それがどうだ。

 道端で死にかけている仔猫を見つけてしまった時、このまま死なすのは可哀そうだと思った俺は、思わず家に連れて帰り、夜も寝ないで介抱した。

 その仔猫は、俺が最も忌み嫌っていた黒猫だった。

 その時は、なぜそんな気持ちになったのかわからない。

 が、今となっては、どうでもいいことだ。

 あんなに嫌いだった猫も、飼ってみると可愛いものだった。

 今では、黒猫だろうと気にしない。

 調べてみると、黒猫は、国によっては縁起がいいとされているのがわかった。

 本当に縁起が悪いのだったら、どの国でも縁起が悪いと思われているはずだ。

 結局、縁起がいい悪いなどは、人間が勝手に生み出したものなのだ。

 馬鹿らしい。

 人間って、偏見でしか物事をみない生き物なんだと、俺は思った。

 生きろという思いを込めて、生(セイ)と名付けた黒猫は、今では、俺の立派なパートナーになっている。

 だから、諸君。

 世間の常識というやつに、惑わされるんじゃないぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心ほぐします(現在連載中)

大手の優良企業に勤めていた杉田敏夫。

将来安泰を信じていた敏夫の期待は、バブルが弾けた時から裏切られた。家のローンが払えず早期退職の募集に応募するも、転職活動がうまくいかず、その頃から敏夫は荒れて、家族に当たるようになった。
そんな時、敏夫は不思議な体験をする。
幻のようなマッサージ店で、文字のポイントカードをもらう。 
そこに書かれた文字の意味を理解する度に、敏夫は変わってゆく。
すべての文字を理解して、敏夫は新しい人生を送れるのか? 
敏夫の運命の歯車は、幻のマッサージ店から回り出す。

 

 

真実の恋?

夜の世界に慣れていない、ひたむきで純粋ながら熱い心を持つ真(まこと)と、バツ一で夜の世界のプロの実桜(みお)が出会い、お互い惹かれあっていきながらも、立場の違いから心の葛藤を繰り返し、衝突しながら本当の恋に目覚めてゆく、リアルにありそうでいて、現実ではそうそうあり得ない、ファンタジーな物語。

 

真実の恋?を面白く読んでいただくために

 

 

恋と夜景とお芝居と

ふとしたことから知り合った、中堅の会社に勤める健一と、売れない劇団員の麗の、恋の行方は?

 

絆・猫が変えてくれた人生

会社が倒産し、自棄になっていた男の前に現れた一匹の黒い仔猫。

無二の友との出会い、予期せぬ人との再会。

その仔猫を拾ったことから、男の人生は変わっていった。

小さな命が織りなす、男の成長と再生の物語。

 

プリティドール 

奥さんが、元CIAのトップシークレットに属する、ブロンド美人の殺し屋。

旦那は、冴えない正真正銘、日本の民間人。

そんな凸凹コンビが、CIAが開発中に盗まれた、人類をも滅ぼしかねない物の奪還に動く。

ロシア最凶の女戦士と、凶悪な犯罪組織の守り神。

世界の三凶と呼ばれて、裏の世界で恐れられている三人が激突する。

果たして、勝者は誰か?

奪われた物は誰の手に?

   

短編小説(夢

 

短編小説(ある夏の日)

 

短編小説(因果)

 

中編小説(人生は一度きり)

 

20行ショート小説集

 

20行ショート小説集②

 

僕の好きな1作シリーズ

 

魔法の言葉集