果てしなく広がる宇宙空間を、俺は気ままに旅をしている。
相棒は、ウサギ型のロボットだ。
可愛いなりをしているが、ところがどっこい、頼れる用心棒でもある。
ある時、ベクターα系の名もない美しい星に着陸したが、その星は恐竜大もあるゴキブリのような生き物が、我が物顔で闊歩していた。
こいつが、Tレックスも真っ青というくらい凶暴な奴で、動くものを見かけると、見境なく襲ってくるのだ。それも、徒党を組んでいるから始末が悪い。
一人で宇宙を旅するくらいだから、俺も腕には相当覚えがある。
これまでも、エイリアンやプレデターみたいな凶暴な奴らと渡り合って、ことごとくそいつらを倒してきたのだ。
だが、ゴキブリの化け物だけはいけなかった。俺の持っている光線銃が役に立たないのだ。岩をも砕くというのに、あいつらはそのエネルギーをことごとく吸収してしまう。光線を当てれば当てるほど、巨大になり活力が漲っていく。
俺は、絶体絶命のピンチに陥った。
その時、相棒のピョン太郎が助けてくれた。名前はおれの趣味で付けてるから、気にするな。
ピョン太郎は光速のような動きで、ゴキ怪獣のどてっ腹に突っ込んでは風穴を開け、あっという間に、何十匹ものゴキ怪獣を倒してしまった。
後で、ピョン太郎の体を洗うのが大変だったけどな。
そんなわけで、今日も俺はピョン太郎と気ままな旅を続けている。
大手の優良企業に勤めていた杉田敏夫。
将来安泰を信じていた敏夫の期待は、バブルが弾けた時から裏切られた。家のローンが払えず早期退職の募集に応募するも、転職活動がうまくいかず、その頃から敏夫は荒れて、家族に当たるようになった。
そんな時、敏夫は不思議な体験をする。
幻のようなマッサージ店で、文字のポイントカードをもらう。
そこに書かれた文字の意味を理解する度に、敏夫は変わってゆく。
すべての文字を理解して、敏夫は新しい人生を送れるのか?
敏夫の運命の歯車は、幻のマッサージ店から回り出す。
夜の世界に慣れていない、ひたむきで純粋ながら熱い心を持つ真(まこと)と、バツ一で夜の世界のプロの実桜(みお)が出会い、お互い惹かれあっていきながらも、立場の違いから心の葛藤を繰り返し、衝突しながら本当の恋に目覚めてゆく、リアルにありそうでいて、現実ではそうそうあり得ない、ファンタジーな物語。
ふとしたことから知り合った、中堅の会社に勤める健一と、売れない劇団員の麗の、恋の行方は?
会社が倒産し、自棄になっていた男の前に現れた一匹の黒い仔猫。
無二の友との出会い、予期せぬ人との再会。
その仔猫を拾ったことから、男の人生は変わっていった。
小さな命が織りなす、男の成長と再生の物語。
奥さんが、元CIAのトップシークレットに属する、ブロンド美人の殺し屋。
旦那は、冴えない正真正銘、日本の民間人。
そんな凸凹コンビが、CIAが開発中に盗まれた、人類をも滅ぼしかねない物の奪還に動く。
ロシア最凶の女戦士と、凶悪な犯罪組織の守り神。
世界の三凶と呼ばれて、裏の世界で恐れられている三人が激突する。
果たして、勝者は誰か?
奪われた物は誰の手に?