西暦20XX年、コンピューターが暴走した。
人類はコンピューターに頼りっぱなしで、コンピューターがなければ、なにもできない状況を自ら作り上げていた。
そのコンピューターが意思を持ち、コンピューター帝国を作り上げるべく動き出したのだ。コンピューターにとってはそうなのだが、人類からみると、まさしく暴走である。
だが、文句は言ってられない。そもそもコンピューターに考える力を与えたのは人間だからだ。少しでも便利(楽)な世の中にしようと、頭のいい人間共が知恵を絞った結果、どんどんとコンピューターが賢くなり、それに依存するようになっていった。
思い起こせば、コンピューターが未発達も頃は、今を予言するような映画が数多く作られていたが、ある程度コンピューターが発達してからは、そんな映画も少なくなった。
それだけ人間が退化したのか、驕っていたのかはわからない。
多分、両方だろう。
驕れる者久しからず。 まさに、その通りだ。
抵抗も空しく、人類はコンピューターの前に次々と敗北し、コンピューターの奴隷となり得る一部の人間を残して、後は抹殺された。
生き残った者たちは、地下に潜ってコンピューターの目を逃れ、ひっそりと暮らしている。もっとも、コンピューターの目を逃れるのは不可能なので、多分、コンピューターもお目こぼしをしているものと思われる。
なぜなら、今の奴隷が死んだら、代わりを補充しないといけないからだ。
人間と違って、コンピューターはいかなる時でも冷静なのだ。
大手の優良企業に勤めていた杉田敏夫。
将来安泰を信じていた敏夫の期待は、バブルが弾けた時から裏切られた。家のローンが払えず早期退職の募集に応募するも、転職活動がうまくいかず、その頃から敏夫は荒れて、家族に当たるようになった。
そんな時、敏夫は不思議な体験をする。
幻のようなマッサージ店で、文字のポイントカードをもらう。
そこに書かれた文字の意味を理解する度に、敏夫は変わってゆく。
すべての文字を理解して、敏夫は新しい人生を送れるのか?
敏夫の運命の歯車は、幻のマッサージ店から回り出す。
夜の世界に慣れていない、ひたむきで純粋ながら熱い心を持つ真(まこと)と、バツ一で夜の世界のプロの実桜(みお)が出会い、お互い惹かれあっていきながらも、立場の違いから心の葛藤を繰り返し、衝突しながら本当の恋に目覚めてゆく、リアルにありそうでいて、現実ではそうそうあり得ない、ファンタジーな物語。
ふとしたことから知り合った、中堅の会社に勤める健一と、売れない劇団員の麗の、恋の行方は?
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果たして、勝者は誰か?
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