やあ
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一年貯めましたから、ネタはたくさんあるんです、本当です。
別に証拠はないので信じなくてもいいです。
ただ期間も空きすぎて正直ブログをどう書いていたかも覚えてません。
今までの傾向を見るに次いつ更新するかもわかりません。
ですので今回は生存報告ということで、僕の現状を知ってもらう意味も込めて
ここ数ヶ月の話をさせていただきます。
僕転職したんですよ。
大学4年の8月まで就活を一切行わなかった僕は、9月から就活を開始し、
最初に内定が出た会社に就職すると豪語し、怪しげなエージェントの力を借りながらも
見事1社目で内定を頂き、就職先に不安を覚えながら21日間で就活の全工程を終了させました。
これが以前投稿した就活物語の内容になります。
その後、色々あって茨城のトラクター生産工場で働くことになったのですが、
同期に靴の紐を自分で結べない人がいたり、配属翌日に職場で死者が出たり、
残業代が払われてなかったり、職場が燃えたりしながらも、
1日8時間エンジンにスプレー缶で色を塗る単純作業を繰り返し、
手取り13万ボーナス3万の給料で一人暮らししながら1年間働いたわけです。
まあこの話はいつかね。
前回の就活物語がアニメの1期1話であったと見立てるならば、
今回は2期1話といったところではないでしょうか。
時は2023年1月初頭に遡ります。
人生の中で大きな節目になる社会人1年目の終了が、
年を跨いだことで突然目前に広がったように感じられ、
そのとき僕は人生の岐路に立たされていることに気づきました。
このタイミングで4月に向け転職を行うか、はたまた工場2年目ルートか。
元々トラクターと何も出来ない無敵の人を生産し続ける施設なんて
就職当初から1年で辞めるつもりだったんですよ。
しかし社会人の方ならお分かりいただけると思いますが、労働は人間の活力を奪うものです。
ましてや僕のような「人生楽しくないです~~かわいそうでしょ~~ホラホラ~~」
というスタンスで生きている人間にとってその活力が回復することは非常に稀で、
基本的には右肩下がりで失われていきます。
そもそも就活が嫌いだったのです。
ともすれば就活と性質を同じとする転職も嫌いなのは自明の理。
就活さえ体を引きずりながら何とか終えたのに、
活力の失われた状態で嫌いなものに再び踏み込み、上手くやれるとは到底思えませんでした。
そんな訳で就職当時は転職一択だった僕の心境は、
正直かなり工場2年目ルートに傾いておりました。
それでも転職の選択肢が失われなかったのは、
あまりにもつまらない日々の業務のお陰で、
30秒に1台のペースでエンジンにスプレー缶で色を塗る作業を毎日8時間も行っていると、
退屈のあまり作業中に考えられるのは転職のイメージくらいしか残らないのです。
マッッジで苦痛。
仕事が終わると作業の疲れと解放感で直帰し、
そのまま寝てしまうので転職のことなど頭から消えてしまいます。
しかし、仕事中は転職の事で頭がいっぱいな訳ですね。模範的社会人です。
そんな誰でも抱える普遍的な思いと共に労働に勤しんでいたのですが、
件の1月は機械の不調によりラインの生産が中断させられることが多く、
その影響で生産が遅れ、残業も多い月でした。
現場の僕は、自身とは関係のない所でラインが停止して作業を中断させられ、
そのせいで残業を強いられることに、大きな不満を抱える事となりました。
言っていませんでしたが定時は22:30です。
ラインが停止している時、全く暇なわけではありません。
あらかじめこれから行う作業の準備をしたり、光り輝く無敵の人は清掃に励んでいました。
一方でそこそこの人間が座り込んで携帯を触っています。
僕は当然そんな後者で、スマホを見つめてボーっとしていたわけですが、
ここで一つ気付きます。
「これ今転職活動やれるんじゃ…」
この時期、ラインは30分程度停止している時間がほぼ毎日ありました。
1日それだけあれば、時間としては十分、
仕事中なので転職活動へのモチベーションも高い。
とはいえ短期決戦にしたほうが良いとも思っていました。
僕は自身のだらしなくカスでどうしようもない部分を誰よりもよく知っており、
このモチベーションが長続きしないことを感じていたからです。
そうと決まれば手早く業界を絞ります。
実家が不動産に少し関係あったため、
業界は将来何者にもなれなかったとしても受け皿のある不動産業界へ。
人と話すと実は人間ではないことがバレてしまうので業種は事務、
会社はサイトの上に出てきたなんか面接だけで受かるらしいところ。
当然応募するのは一社のみ。めんどいから自分に気合を入れるためです。
面接しかない以上、そこでの印象が全てなため、流石に対策を行います。
以前就活エージェントにカモられながら学んだ面接対策を転職に応用し、
独力で回答を作り上げます。
なぜ会社をやめるのか、なぜこの業界、業種、会社がいいのか。
今の会社で培ったことは?どういった価値が自分にはあるのか。
嘘で塗り固めた回答を作成し、それを暗記した後に、ただ原稿を読み上げるだけではなく、
それが自然にエピソードトークをしているかのような話し方になるように練習しました。
仕事中に。
どうしても落ち着いた場所で行う必要のある履歴書の作成のみ
記入する情報を仕事中にあらかじめスマホに入力し、
家に帰ってからは何も考えずに書き写すことで、
結果、ほぼ全ての工程をプライベートの時間を割かずに行うことができました。
そんな感じで2週間、面接の日を迎えました。
2月に入った頃でしょうか。
正直前日の夜は自信しかありませんでした。
面接対策は仕事中に推敲と練習を繰り返したことで完璧ですし、
持ち物も不足がないか何度も確認し大丈夫なことはチェック済。
安心と多少の緊張を残し、就寝しました。
面接当日、流石に仕事中に面接には出れません。
有給休暇を取り、池袋にある本社まで赴く必要があります。
池袋までは片道1時間。
万全を期し、集合時間の50分程度前に到着できるよう家を出ます。
出発直前、自らを安心させるべく、
もう一度荷物をチェックする為に鞄から履歴書を出し、内容を確認します。
うん、大丈夫そうですね。靴を履き、家のドアノブを捻って出発しました。
面接のイメージを膨らませながら池袋に到着しかけた時、
おもむろにバックを覗き込んで強烈な違和感に包み込まれます。
そして気付きました。履歴書が無い。
え~~なんでぇ~~~?
ここで出発前の僕の動きを振り返りましょう。
「もう一度荷物をチェックする為に鞄から履歴書を出し、内容を確認します。
うん、大丈夫そうですね。靴を履き、家のドアノブを捻って出発しました。」
履歴書鞄に戻し忘れてる!!!馬鹿!!!!!!!!!
アホ!マヌケ!プーチン!フワちゃん!
いやあ間違いなく今までの人生で一番焦りましたね。
顔の血の気が一瞬で引いていくのが分かりました。
そして様々な考えが頭を過ります。
・今から取りに帰る
片道1時間かかるので面接に間に合わない
・電話で事情を伝える
そんなことして受かるはずがない
・ここは諦めて次の会社に応募する
同じだけのモチベーションは保てないし4月に間に合わない
・死ぬ
童貞は死ねない
・うわあああああああ
うわあああああああああああ
やはり、仕事中に転職活動なんてした罰が当たったんだろうか…
おとなしく掃除に加わるべきだったのだろうか…
このまま僕も物理的に光りだして無敵の人になってしまうのか…
視界が真っ暗になり、足は竦み痺れ、気分も悪くなり吐きそうです。
こんなの熱中症になって以来です。
仮に落ちるとしても納得して落ちたいのです。
履歴書忘れたwwww草wwww
みたいな雰囲気で落ちた日には一生尾を引くこと間違いありません。
文字では笑ってても心は泣いています。
薄れゆく意識の中深呼吸をし、ふと時計を見るとまだ集合まで40分あります。
あらゆる手段を考慮する中で、ここである可能性を見つけます。
「履歴書今から用意できるんじゃないか?」
時間はあります。
服装はスーツですので顔写真は今から撮影しても問題ありません。
履歴書はコンビニで購入できます。もちろん文房具も。
ああでも書く内容がわからな…
「どうしても落ち着いた場所で行う必要のある履歴書の作成のみ
記入する情報を仕事中にあらかじめスマホに入力し、」
スマホに入ってる!!!!!!
仕事中の転職活動が功を奏しました。
履歴書作成の材料は全て手元にあることを確信し、
ここにきてまだ間に合うかもしれないと一筋の希望が見えました。
家でパソコンを使って原稿を作っていたらこうはいきません。
真面目に掃除をしていたカス共と僕は一味違います。
で、用意はギリギリ間に合ったんですよ。
でも分かります?これまだ面接前のことなんです。
これから本番という時に、これ以上なく神経をすり減らしてしまった
僕のメンタルはボロボロ。こんな状態で上手く受け答えできるか分かりません。
おまけになぜかこの日は昼食も抜いています。ほんとに何故なんだ。
走り回ったせいで息も絶え絶え、コンディションは最悪と言ってもいいでしょう。
どうにか息を整えて会場へ向かい、受付で面接に来た旨を担当へ伝えるのでした…
まあこう書いてはいますが、
最初に言った通り転職できているんでね、受かったんですよ。
正直今振り返ってもしっかりと話せたか、練習を生かせていたのかはわかりません。
覚えていることといえば、面接中寿司打をやらされたことと、
帰り際にこの後の予定を聞かれ、ポケモンセンターに行くと嘘を吐いたことだけです。
実際は会場のビルを出て周りに目もくれず直帰しましたからね。
合格の連絡が来た時はそれはもう嬉しかったですよ。
すぐに退職することを顔に書いて見せにいきました。
結果今は東京に戻り、吉祥寺で働いています。
不動産業界は良い噂を聞かないので初出勤前は不安にもなりましたが、
幸い配属ガチャには恵まれ、しばらくはこのままやっていけそうです。
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いかがでしたか?
今となってはそこそこ良いエピソードになったなと思っています。
喉元過ぎれば熱さを忘れるという奴ですね。
でも実は僕、これ以前から面接のたびに何かしらやらかしているので、
これからもあの熱さを忘れ、何度も同じ過ちを繰り返していくのでしょう。
久しぶりの更新となりましたが僕は元気です。
ちょっとたった今雷で停電して怖いのでこのまま終わります。
お疲れ様でした。