底辺就活物語:1話 | こだのクソ

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死後評価される

ベットの上で胡坐をかきながら就活に挑んだ男の記録

こだです。
今回も自分語りのブログです。
 
あれは8月の末のことでした。
僕はいつも通りYoutubeで変な動画を漁っていたのですが、
そこで表示された広告に違和感を覚えたのです。
 
「23卒の皆さん!就活を始めるなら今!!!!」
 
やべえ!!!いよいよ22卒向けの広告が表示されなくなった!!
 
ふとメールボックスを見てみると、登録だけして一切触らず、
最早パスワードすら忘れてしまったリクナビのメールも、
「ESを提出してお小遣いを稼ごう!」みたいな終活の案内に切り替わっていたのです。
 
遂に「限界」が来たか…
僕は今まで就活をしないことをアイデンティティとして生活をしていましたが、
物事には終わりがあるものです。
流石の僕もこんな形でニートにはなりたくはありません。
 
僕にやる気スイッチはありませんが(やるきがないため)、
緊急事態スイッチはあります(危機感があるため)。
突然横から殴られたような衝撃を受けて緊急事態スイッチを押された僕は、
爆速で就活を終わらせることを決意したのでした。
 
 
ここで注釈になります。まあ、まさかそんな人はいないとは思いますが、
将来こだのクソがヒカキン並みの子供も見るようなビッグコンテンツに
成長した事を想定して言いますが、絶対に真似しないでくださいね。
ロクなことになりませんよ。
 
 
さて、就活を始めようと決意したは良いものの、何から始めれば良いでしょうか。
嘘をつく練習とか必要なのかなとか考えながらネットを見ていると、
就活エージェントという存在が目に留まりました。
就活エージェントとは、就活生の就職をキャリーしてくれる存在ですね。優しい。
 
皆さんご存じの通り、本来就職エージェントを利用することのデメリットは大きく、
ようわからんブラック企業を推薦されることはもちろんの事、
最悪の場合は道徳を失ったり背中からキノコが生えてきたりするので、
真っ当な判断力を持つ人間なら利用を避けるのですが、
僕は真っ当な判断力がないせいで今まで就活を行っていないので、
備考欄に「就活を今まで一切やってないです」
とだけ記入して利用してみることにしてみました。
 
 
さて、三日後位になりますかね、
面談の予定日を迎え、女性のエージェントと話すことになりました。
女性と話すのが久しぶりだったので緊張しましたね。
で、何故かやりたいこととか、大学とか、僕の事めちゃくちゃ聞いてくるんですよ。
僕の事好きなのかな。
 
次に就活の流れについて説明されましたね。
恐らくエージェントにはテンプレートがあって、それに沿って説明を行うのだと思いますが、
9月から就活を始めるチャートがなかったんでしょうね。
6月が一番内定出てるよって話をされました。ウケる。
 
で、一通り就活の事を話し終えた後に会社の紹介をされました。
僕は道徳がないのでもらった資料の中で、休日の部分にしか目が行きませんでしたが、
色々説明してもらい、どこか興味ある会社はありますかーって一応聞かれたんですよ。
 
ただ、もう時期も時期で選択肢もないのに、
会社を生意気にも選ぶとかやってられないだろと思い、
取り敢えず紹介された3社全ての説明会に参加する事にしました。
(以下、A社、B社、C社とします)
 
ちなみに後で調べたら全部やばそうでした。諸行無常。
 
 
ここで僕の就活のスタンスについて一回整理しておきましょうか。
僕は極力この不毛な戦いをすぐに終わらせたいので、最初に内定の出た会社に入ります。
こんな時期まで採用をしていて、就活エージェントとパイプのある企業なんて
きっとロクなものではないと思いますが、そのうち転職すれば良いですからね。
高校の担任も30まではフラフラして良いと言っていました。
 
取り敢えず、僕は今まで浪人も留年もしていないという唯一のアドバンテージを、
尻を掻いていたら就職浪人(何かのキャッチコピーにありそう)
という形で失いたくないのです。
 
 
で、まずA社の企業説明会です。
まず参加するにあたってスーツってものを用意する必要がありました。
みなさんスーツって知ってますか?黒い服の事を指すんですけど、
一説によると近年人口の増え続ける人間をゴキブリに揶揄して制作された服らしいですよ。
 
スーツなんて久しぶりに着ましたね。成人式後の同窓会以来です。
そういえば僕成人式に参加しなかったんですよね。
今思えばもったいないことをしました。来年のには参加しようかな。
 
と、そんなことを考えていたら説明会はいつのまにか終わっており、
内容は何も覚えていなかったのですが、取り敢えずエントリーしました。
A社は一次面接と二次面接の二回で採用が決まります。やばそうですね。
 
 
一次面接の前日に就活エージェントが面接対策の予定を組んでくれました。やさしい。
そこでは、僕が会社説明会で受けた印象も基にした志望理由や、
学生時代に力を入れたこと、自己PRなどを中心に対策を行いました。
 
9月に就活を始めると、本当にまったく期待されていないのが
ひしひしと感じられて気持ち良いですね。
対策を行うと言っても、僕が思う所を言うと向こうが全部カンペを作ってくれました。
これくらい雑な方が僕も気が楽です。
 
 
そうして一次面接を迎えました。
面接官は良い具合に優しい感じの方でしたね。
面接官によっては圧迫面接とか言って、画面いっぱいに顔を写してくる人もいるようですが、
幸いにもそういったことはなく、平和に終えられたと思います。
僕はこう見えて人とコミュニケーションを行うことは出来るので、
初めての面接とは思えないほど落ち着いて話せたかなとは思います。
以下、ハイライトです。
 
面「何か体調を管理する為に気を付けていることはありますか?」
僕「そうですね、コロナを意識しすぎて他の病気になるのは行けないと思うので、
特に季節の移り変わり目ですし、喉に気を使って
水分を欠かさず飲むようにゲホッゲホッ!!ゲェェェッ!!(喘息)」
面「…」
僕「…以上です。」
 
僕の素晴らしい応対により一次面接は合格しました。
二次面接に合格すれば晴れて内定、長かった僕の就活も終わりを告げます。
 
 
二次面接は一週間後、その間に、B社とC社の説明会も受けました。
暇だったので、他の参加者の顔を見て時間を潰したのですが、
熱心に聞く人から、なるべくしてこの時期まで就活を行ってそうな人まで、色々な人がいましたね。
その中でも僕は説明している人の話を深く頷きながら聞くことを徹底していたので、
結構好印象だったのではないでしょうか。
端から見たらヘドバンしているように見えたかもしれません。
 
エージェントの方には、どこの志望度が高いですかとか聞かれましたが、
僕としてはマジで受かったところで良いので、マジで受かったところ良いですと答えました。
 
 
そうして迎えた二次面接、一次面接は面接官と一対一のシングルバトルでしたが、
二次面接は面接官二人、就活生二人のダブルバトルでした、
聞かれた内容はほぼ一次面接と一緒だったので、今度は咳が漏れないように慎重に答えました。
しかし、二人で面接すると、反応の違いが気になって嫌ですね。
もう一人の就活生の話は深堀されて、自分のはノータッチとかされると幼児退行したくなります。
僕落とされるのかな。ばぶばぶおぎゃあ
 
面接の終わり際には、結果が届くのを楽しみにしておいてくださいとか言われましたが、
これで落ちていたらもはや詐欺ですよね。楽しみな結果って内定しかねえんだわ。
いや別に内定も楽しくねえよ。
 
 
そうこうしていたらB社の一次面接が近日に近づいてきました。
B社はどうしたら採用なんですかね?
説明会をあまりちゃんと聞いていなかったので誰か教えてください。
取り敢えず面接はあるみたいですね。
 
こちらには事前に提出する書類がありましたね。
エントリーシートと、成績証明書、卒業見込証明書の三つですね。
当然後二つは用意が出来ておらず、やり方も知らないのでもう「詰んで」いるのですが、
問題はエントリーシートですよ。
 
あーあったな、こんなんと。
開くと志望動機を200字以内とか、将来像を300字以内とか
好きなハリウッド映画を3000字以内とか色々書かされるんですよね。
こういうのが嫌で就活やってなかったんだよなあと思い出しましたよ。
 
 
そもそも僕は内定が出てるかもしれないんですよ?
そうしたら僕の就活は終わり、B社C社に入ることはない訳です。
その場合はこの時間が全部無駄、出会い系サイトをやった方がまだ有意義です。
 
C社なんて一次面接はグループワークと学力テストですって、
もうやめてくれ、フリートークとスマブラとかにしてくれって思いますよね。
グループワークって勝利条件なんだよ。
 
ひしひしと就活の面倒臭さを思い出し、
僕の緊急事態のスイッチが緩み始めているのを感じます。
集中して物事に取り組めるのが最大半月ってマジで終わってますね。
マジでA社受かっていてくれ、多分もう持たない、背中からキノコ生えてきた。
 
 
たた勘違いしてはいけないのは仮にA社に内定が出ても、
ニートという最悪の結末を回避したに過ぎず、
別に僕の人生はさほど好転してないという事ですね。
 
恵まれた職場ではなく、僕は今だに彼女がいませんし、大学に友人も出来ないままです。
家に居場所はありませんし、バイト先では今日も店長がキレています。
-5がー3になる位の違いなんですよね。
なので全くめでたいことではないんです。
わかりますか?そんな僕がかわいそうだとは思いませんか?
 
いやかわいそうとか思ってんじゃねえぞ足元見やがってクソ
 
 
そういった経緯で今日は筆を執らせていただきました。
なのでまだ僕の就活は終わっていません。
中間報告ってやつですね。
そんなこともあり、いつもより浮足立った内容だったかもしれません。
 
もしもA社が落ちていたら次回のタイトルは「底辺就活物語:2話」になりますし、
A社の内定が出ていたら「いえーい」になります。
ただみじめな気持ちになるので祝わないでください。
そっとご飯とかに誘ってください。
 
果たして僕の行く末はどうなるのか、温かい目でご覧ください。
お疲れさまでした。