公演総括②
みなさま、こんばんは。
日中は12月とは思えないくらいの暖かさでしたね![]()
日曜日の夜、いかがお過ごしですか?
* * * * * * *
さてさて、
12月9日(土)の公演総括の様子をご紹介しますね。
脚本のふじたあさやさんへお送りする舞台写真。
M子さんがかわいくアレンジしてくれました!
(チラシの蜂さん
)
\ 髪を切りました! /
夢の国へ日帰りで行ってきたというM貴ちゃん![]()
(どんちょうでも題材研修?で行ってみたい…)
お土産は40周年記念パッケージのお菓子![]()
ごちそうさまでした![]()
各自がいただいたご感想などを共有しました![]()
・「この道」に心打たれた。「辛いこともあるけどみんなで進んで行こうよ」と力をもらえた。
・金子みすゞさんの壮絶な人生を知り、素晴らしい感性の裏にある苦しさを感じた。
・毎度装置や小道具に頭が下がる。
・みすゞを勉強してから観に来た。後半にかけて気持ちが押しつぶされそうになったが、
ラストシーンの「ミチ」や「前田リン」の語り、最後の歌2曲を通して
観終わった後ネガティブな気持ちにはならなかった。
・心の整理が追い付かず、しばらく椅子から立ち上がることができなかった。
・いつもと違う舞台だったがとても良かった。
・プリジェクターのパワーポイントが、芝居の中に自然に溶け込んでいるのがすごかった。
・記念公演にふさわしい舞台だった。
などなど…。
ちなみにプロジェクターのパワーポイントを制作したのもK則さん。
歌の秒数に合わせるなど細部にこだわり、1週間かかったとか![]()
「私」と「上山雅輔」コンビがお芝居を引っ張ってくれたことも、話題に上がりました。
出番前に椅子から立ち上がるタイミングをお互いに図っていたこと(先に動いた割合 私:雅輔=9:1)、
2人が通じ合っていることを感じ、おもしろくなりそうだな思ったことなど…。
・プランはYさんとK則さん。仕込みはK則さん、オペはIさん。
そして祝祭劇場のM子さんやHさん達に、仕込みやシーン作りまで多大なご協力をいただいた。
・過去一できれいな照明だったと思う。
・シーン作りだけで4時間かかり、マイクで指示を出し続けたK則さんは翌日のどを痛めた。
祝祭スタッフのM子さんが根気強く、しかも楽しみながらお付き合いくださったおかげで、
Iさんも222という膨大なシーンの流れを飲み込めた。本当に感謝。
・ITO(アイティーオー)があんなに映えたのはあの八百屋舞台だからこそ。
・スモークのおかげで照明の筋がきれいに見えた。(スモークのタイミングが難しかった)
・スポットだけのシーンはなく、どこかしらITOや帯のライトが入っていた。(コントラストの強さはあったかも)
・プロジェクターの光もきれいだった。
・K則さんポイント①ITOの見せ方(八百屋舞台はこれまでの倍の傾斜にして、客席からも見えるようにした)
②スポットで抜くところ(上からだけでなく色付きのバックライトでも照らした。
バックライトだけで抜くところもあり、立体的に表現できた)
③帯の灯りを作った(ITOで影を作った)
④前灯りを一番後ろからでなく、大黒に当たらないよう少し前に出した。
などなど…。
「川本」「西条八十」などを演じたN氏の総括です。
(N氏、痩せた…?)
・カーテンコール後「川本ひどい!」「嫌い!」とお客様に怒られ、20年間役者をしていて初めて謝った。
・楽屋で「みすゞ」役のM子ちゃんにも謝った。
とのこと。
メンバーからは…
・「みすゞ」に対して正反対の役を兼任して大変だったと思う。
・今までにない役を諦めずにがんばってくれた。
・今回は難しい役だからか、めずらしくセリフが入るのが遅かった。
・これまでは「N氏らしい役」と言われる役が多かったが、今回はチャレンジだった。
・劇場に入ってさらに進化した。
・辛い稽古だったと思うけど、やり切ったN氏はえらかった。見習いたいところ。
毎回長文の感想を寄せてくださるお客様から、「前半」が届きました。
その中で…
「公演後、川本役のN氏に『嫌い』と言ってしまってすみません」と
お言葉をいただきました![]()
S原さん、H恵さんが代読してN氏本人に届きましたよー!
最高の誉め言葉をありがとうございました![]()
(感想文は後日「後半」に続くそうです!)
若い時の「上山正祐(うえやままさすけ)」などを演じた私の総括です。
・「正祐」役になるとは思わなかったが、やりがいがあって楽しかった。
・「上山雅輔(うえやまがすけ)」役のN元さんと一緒にセリフを言うところが好きだった。
・「みすゞ」に対するまっすぐな思いや憧れ、「川本」に対する嫌悪をしっかり見せられるよう意識した。
・公演当日、「松蔵」役のSさんがバリカンを私に見せてきたので「剃られる!」と驚いた。
・セリフの応酬に苦労して同じシーンの「松蔵」「ミチ」に迷惑をかけた。
・空間認識能力が乏しく、お立ち台を間違えそうになった。
・立ち稽古に入る前に、金子みすゞやその詩について調べたり、共有できたのが良かった。
関連する書籍などを読むことで、作品や役への理解度がより深まった。大事な時間だった。
・歌や詩の稽古は、舘内先生やH恵さん&M貴ちゃん達のおかげで、短期間に集中して
取り組むことができた。考えてくれたフォーメーションのおかげで深みが増し、立体的になった。
メンバーからは…
・M香ちゃんと共に男性役が多い。
・凛とした芯の強さを表現できていた。
・くまはちさんの持つ真っすぐで情熱的なところが、芸術を志す「正祐」とマッチしていた
・「私」「みすゞ」「雅輔(正祐)」の生き様の分析など、脚本分析の時間できちっとできたのは大きかった。
・女性が男性役を演じながらも、地声で違和感がなかった。
・自分でも役について読み込んだり調べていて、それが役に出ていた。愛おしかった。(byミチ)
・『角の乾物屋の』の明るい表情が良かった。
・「みすゞ」の世界の中に、女性という違和感もなくすんなりいることができていた。
(照れます
)
「今井」「上山松蔵」などを演じたSさんの総括。
・思った以上にセリフがあって驚いた。
・忙しい中セリフを入れるのに苦労した。気が付くと明け方まで台本を読んでいた。
感情を入れすぎると余計に出てこなかった。(分かります
)
※ 実は「ミチ」を演じたM貴ちゃん、演出から「松蔵のセリフも全て入れてサポートせよ」との
極秘ミッションを受け遂行していたのでした!
・「ミチ」役のM貴ちゃん&スーパーマネージャーSなちゃんをはじめ、みんなに助けてもらった。
メンバーからは…
・「ミドリ先生」「アオタ先生」以来のタッグで息ピッタリだった
・パワーがすごい。
・稽古を重ねるにつれ、「川本」や「ミチ」への話し方の違いや個性が出てきた。
「松蔵」の切り替えが見え、一緒に演じていて楽しかった。
・出はけの心配を本人は心配していたが、本番はバッチリだった。
・「正祐」の徴兵検査の通知書が届くシーンは、二人の普段の関係性が見えるシーンだった。
「松蔵」の弱さやかわいさが見えたり、「ミチ」がそれに返したり立場が逆転して好きなシーンだった。
(お客様から唯一笑い声が聞こえたところでもあります)
・明治大正昭和にかけての「夫婦像」が見える二人だった。
・「みすゞ」に対する「おやすみ」が好きだった。(包み込むような優しさと申し訳なさが見えた)
「ミチ」役などを演じたM貴ちゃんの総括。
・今回の「母役」は気持ちの作り方など難しく、「みすゞ」の詩を語る最後のシーンがなかなか掴めなかった。
・全体的につながったストーリーではないので、気持ちの持って行き方に苦戦した。
・時代に合った女性(一歩引く、男性を立てる)に見えるよう意識した。
・着物の所作に神経を使った。
・歌も詩もH恵さんに大変お世話になり、心強かった。
・事前に分析をしたことで、この詩にどんな思いを込められているのか知った上で歌えたのは大きかった。
みんなで歌ったのも楽しかった。芝居をやる上でも分析の大切さを改めて感じた。
・前回演出を務めた経験を活かし、芝居作りにまた違った切り口で関わることができていた。
・演出助手のH恵さんと共に、役者の面でも歌の面でも支えてくれ助かった。
・最後の「ミチ」の語りはあえて演出として口を出さず、今まで積み重ねてきた「ミチ」の感情、
役者としてのM貴ちゃんの感性を優先して任せた。
・『こころ』の歌声がとても癒された。
・「ミチ」としての大変さや苦悩が伝わった。最後の語りがあったからこそあの場面を作ってくれた。
・M貴ちゃんの包容力ってなんなんだろう。
・「テルちゃん」といさめるセリフが好きだった。
・場面が変わるごとに変化していく演出からの要求に、ピタッと答えてくれた。
・「みすゞ」と「松蔵」、それぞれとのやり取りに違いがありおもしろかった。
・「みすゞ」とのやり取りのシーンが良かった。お互い心の奥にある想いと言葉を感じ取りつないでいく…、
そのキャッチボールを的確に表現してくれ、演出をしていておもしろかった。役者としてそれができていた。
・方言を含め言葉がとても流暢だった。自分の言葉として発することができていた。
・「ミチ」もまた数奇な運命をたどっていたが、哀しい部分と芯の強い母親の部分を明確に表現できていた。
・素晴らしかった(by「松蔵」)
・「あんた」が良かった。間も絶妙だった。(「松蔵」をいさめるセリフで、メンバーの中で人気のセリフ)
・自分の言い回しが変わっても、「ミチ」も「みすゞ」も合わせて変わってくれたのはすごい。
・方向性は間違っていないので、今後「振り幅」を大きく出してみて欲しい![]()
* * * * * * *
来週水曜日の総括で今年の活動は〆となります。
総括はとても濃い内容なので、どうしても長くなってしまいすみません![]()
いつもお付き合いくださりありがとうございます。
次回は舞台装置についてご紹介したいと思います。
それでは、明日からまた良い1週間をお過ごしください![]()
(くまはち)
仕込みの様子
みなさま、おはようございます![]()
先日健康診断を受けたくまはちです。
胃カメラが怖くてバリウム検査一択なのですが、
機械の上でグルグルと向きを変えたり、身体がナナメに傾いたり頭から落ちないよう必死です。
体力のいる検査で緊張します。
M子ちゃんやH夢くん得意そう…と思いながら乗り切りました。
みなさまはどっち派ですか?
* * * * * * *
さてさて、 時はさかのぼり…仕込みの様子をご紹介します。
【11月22日(水)】
この日、いよいよ会場入りしました![]()
![]()
午後イチから照明の仕込みが行われ、
某所から装置などを積み込み、登米祝祭劇場小ホールへ搬入しました。
(昼から作業に入った方々、お疲れ様です
)
私が来た時は、張り出し舞台にパンチカーペットを貼っているところでした。
ゴミ袋、お持ち帰り用ポスターのラッピングなど
各自ができることを進めています。
パンチ貼りで大活躍のローラー。
両面テープにしっかりくっつくよう、しわを伸ばしつつ
上からゴロゴロ転がして押さえます。
続いて八百屋舞台を設置していきます。
なかなかの傾斜!
一日目の作業はここで終了しました![]()
* * * * * * *
【11月23日(木)】
仕込み2日目です。いいお天気!
「さわやかに仕込みをがんばりましょう」
というN也さんの声掛けでスタート。
(「さわやか」がN也さんのテーマだったのか、何回か耳にしました)
N也さんからのミッション、
「八百屋舞台に敷くパンチカーペットの配色を考えよ」を遂行中!
最初、中央の茶色いパンチカーペットは横向きに敷く方向で考えていました。
2階ギャラリーにいる演出のK則さんから「縦に敷いてみて」とアドバイスをもらい、
これが大正解でした!
「みすゞ」が舞台奥から前に出てくるところは、
「レッドカーペットのようだった」とH恵さん![]()
こちらはお立ち台を手直し中。
上手下手(かみてしもて)に突き出た部分、この上にお立ち台を設置予定でしたが
ここに役者が立つと見上げるお客様の首が疲れそう…とのことで
急遽撤去し、せり出し舞台の上に設置することになりました。
現場で臨機応変に対応していきます![]()
お立ち台にパンチやけこみを貼り、ステキに変身![]()
釘やネジの頭は目だたないようマジックで塗ります。
パンチの色はグレーとネイビー。
この配置もこだわりました!
八百屋舞台のけこみも固定していきます。
N也さんからのミッション、
「舞台正面に吊るす着物の帯の配置を考えよ」を遂行中。
色、柄、素材から全体のバランスを見ていきます。
近くを通りかかった女性陣にも意見を求めつつ、
「実際に吊るしてみよう!」とギャラリーへ。
長さを整えたり、上下逆にしてみたり試行錯誤しつつ、
下からK則さんにバランスを見てもらい決定!
スクリーンの両端にも彩りを添えます。
パンフレット&アンケート&チラシの折り込み作業も完了!
袖幕を吊るしたり…
照明を調整したり…
スクリーンの高さも決定。(まだ帯を吊るす前でしたね)
お立ち台も設置!
ここから怒涛の照明調整がスタート!
今回、なんと222ものシーンが登録されました。
200をこえた辺りで「おめでとう」という声が聞こえました…![]()
「役者の動きでも細かなシーン追加がある」
「K則さんのこだわりが半端ない」
と語ってくれた、K則さん演出を知り尽くした照明のYさん![]()
![]()
その通りでした…!
大変な作業をサポートしてくださった
祝祭劇場スタッフのM子さん&Hさん、ありがとうございました!
* * * * * * *
【11月24日(金)】
そして本番当日の朝も照明からスタート!
シーンがさらに追加されました![]()
この後、ゲネプロを行い19:00からの公演を迎えたのでした。
それではみなさま、良い週末をお過ごしください![]()
![]()
(くまはち)
公演総括①
みなさま、こんばんは。
水曜日の夜はすごい濃霧でした。
総括からの帰り道、運転するのがこわいほどで
H恵さん達と「安全運転で帰ろうね」と声をかけ合いました![]()
(無事帰宅!)
* * * * * * *
さてさて、
12月6日(水)の公演総括の様子をご紹介しますね。
公演アンケートを郵送して下さったみなさま、ありがとうございました!
みんなで大切に読まさせていただきます![]()
お久しぶりの中田生涯学習センター。
公演総括、しっかりやって締めくくるど―![]()
※公演総括とは…
いただいた感想やご意見を報告し合ったり、
キャストスタッフそれぞれの振り返りを
共有する時間です。次回公演に活かして行きます。
こちらは、脚本のふじたあさやさんへお送りする舞台写真。
ブログで使用した写真の中から20枚を厳選しました!
まずは、各自がいただいたご感想などを共有しました![]()
・所々歌や詩があり、あっという間だった。
・小学校の孫が「金子みすゞについて調べてみる」と言っていた。
・中学校でも上演してほしい。
・夫が憎らしかった。(演技が良すぎた)
・公演後余韻に浸り、しばらく駐車場から出られなかった。
・斜めの舞台装置でお芝居が良く見えた。
・登米市以外でもやってほしい。
・今まで見たことのない構成で面白かった。
・「私」の手帳について突っ込まれた。
などなど…。
朗読チームのSなちゃんの総括。
・朗読は初めてだったが、目線など芝居とは違う難しさを感じた。
・一字一句間違えないぞ、というプレッシャーがあった。
・H恵さん&M香ちゃんにたくさんアドバイスをもらった。
・K花ちゃん達と頑張った日々が楽しかった
・装置作りもとても楽しかった。
とのこと。
メンバーからは…
・新しい目線で詩に取り組んでくれた。
・演技、発声、表情、歩き方など着実にステップアップしていった。
・稽古場を明るくしてくれる存在。
・自分の楽しみを見つけ、周りにも広げる才能がある。
・周りをよく見ていて、みんなのフォローをしてくれた。
衣装小道具の総括。
・「3冊の手帳」、どこまで本物に近づけるか…一番時間をかけ楽しんだ。
・はんてん、袴、羽織などみんなそれぞれ素敵だった。
・早替えの時間を1秒でも縮めるために、Y子さん&C子さんが工夫を凝らしてくれた。
・「手紙の束」も当時の洒落た封筒を意識して遊んでみた。
・着物を着る役者が稽古の早い段階から身に着けていたからか、
さばき方や座り方もきれいだった。
・着物の着付けなど勉強会も開催したい。
・「私」の手帳、N也さんなりのこだわりがあった。
・自分でも動画を見ながら着付けを勉強したが、難しかった。
・着物で階段を上ったり下りたり、座るのが大変だった。
装置の総括。
・図面は演出のK則さんがひいてくれた。
・お立ち台と舞台上奥の階段は新たに制作した。
・使用するごとにきしみが増えたので、その都度調整した。
・パンチを貼る前に浮いているか確認すればよかった。
・階段の組み合わせの汎用性が増した。
・八百屋舞台が奥行きが生まれ良かった。
・けこみの幅の吟味がもう少し必要だった。(ミリ単位の世界)
・奥側の袖幕の処理を工夫してよかった。
・照明とのバランスなど、スクリーンの高さにもこだわった。
・Sさんのフォークリフトが搬入搬出の際活躍した。
(今後、さらなる安全対策&タイムロスを防ぐため倉庫整理が必要)
・稽古で使ったマットが、けこみの音対策として役に立った。
・カーペットの色の配置が良かった。(ギャラリーからK則さんに見てもらった)
・八百屋舞台の斜面は演技をしていてあまり気にならなかった。
・八百屋舞台のおかげで照明がキレイに見えた。
・ギャラリーやスクリーン端に下げた帯が良かった。
・仕込みについて、それぞれの技量や知識の違いを認めた上で
その場でお互いに共有&カバーし、作業を進めて行くことの大切さを確認。
・上手(かみて)下手(しもて)に置いたイスがいい味を出していた。
・今回は竹や木もなくシンプルな舞台だった。
・「オレンジ色の楓があるとまた良かった」(by N也さん)
などなど…。
少しでも作業の効率を上げるために、
それぞれが思考を巡らし、工夫を凝らしていることが分かりました![]()
![]()
次回は時間が前後しますが、「仕込み」についてご紹介したいと思います。
それではみなさま、あたたかくしてお過ごしください![]()
![]()
(くまはち)
公演アンケートのご紹介
みなさま、こんにちは。
昨日は足のすねを2回ぶつけたくまはちです。
机とベッドの縁にぶつけ、あまりの痛さに声が出ませんでした![]()
周りをよく見ねばと思いました![]()
* * * * * * *
今回は「公演アンケート」について、ご紹介したいと思います。
公演後、お客様に書いていただいたA4アンケートで
『あなたの好きな詩人や作家、作品を教えてください』
…というご質問をさせていただいたところ、
多くの方からご回答をいただきました。
こちらでご紹介させていただきますね
(順不同)
・金子みすゞ「私と小鳥と鈴と」
・梶原しげよ
・谷川俊太郎「夜のミッキーマウス」
・ゴッホ
・重松清「とんび」
・窓際のトットちゃん
・銀色夏生
・島崎藤村「夜明け前」
・高橋光彦
・相田みつを
・石川啄木「一握の砂」
・宮沢賢治「銀河鉄道の夜」「雪わたり」
・内館真紀子「いつまで生きるの?
・まどみちお
・今西すけゆき
・寺山修司
・清少納言
・司馬遼太郎「竜馬がゆく」
・灰谷健次郎「兎の眼」
・白鳥省吾
・京極夏彦「魍魎の匣」
・塩田武士
・オズの魔法使い
・藤沢周平
・山本周五郎
・サトウハチロウ
・村上春樹
・北原白秋
・星野富弘
・俵万智
・吉本ばなな
・中原中也
・萩原朔太郎
・サキ短編集
・小池真理子
・八木重吉
・やなせたかし
・石川達三
・フランツ・カフカ
・ランボー
・フランダースの犬
・吉野弘「祝婚歌」
・奥田英朗「イン・ザ・プール」「オリンピックの身代金」
名前しか分からない方、初めてお聞きした作家の方や作品もあり、
大変興味深かったです!
図書館で本を探す際、参考にさせていただきます。
そして…
お芝居の感想やご意見の一部も
ご紹介させていただきますね。
・なんでみすゞが若くして死んだのかよくわかった。15年前に仙崎に行った時の疑問がとけました。
・大好きなみすゞの詩と歌がいっぱいで最高に幸せだった。
・むかし国語の授業で少しだけ触れたことのある金子みすゞさん。心を動かされました
・金子みすゞを今に伝えてくれてありがとうございました。
・一人の人生にこんなにも向き合った作品に胸を打たれました。
・みすゞがもっと好きになった。
・みすゞの優しさたくましさ生き方に共鳴すると共に、どんなにか苦しく辛く悲しく空しかったかと思った。
・むかしの女性は本当に大変だったと再認識した。娘さんのその後も気になった。
・みすゞさんのように、時代に才能を殺され閉じ込められ、周囲のために生き、
自分を殺して生涯を終えた女性はたくさんいるのだろうなと感じました。
みすゞさんは詩の中だけは自由だったのでしょうね。
・金子みすゞさんの一生に触れ、才能豊かな人だったことを知った。
あのような最後だったのだと残念に思った。
・みすゞの詩は知っていたが、その生涯については全く知らなかった。
・人生の背景を知ってから見ることで詩の深みや自分のとらえ方が変わり、心が動いた。
・短くとも自分対して正直な生き方をされた方だと思う。
・今の時代だったらどうだったんだろう。
・多様性が叫ばれる今、みすゞさんが生きていたら…。
・金子みすゞは今もどこかで静かに生きてますね!
・母となり妻となった身には考えさせられるものがあった。
・深く深く心に残る劇だった。
・素敵な作品に出会い、感激です。
・何とも言えない感情が沸き起こりました。
・舞台や歌で見る金子みすゞの詩はまた違った印象があり、胸が熱くなった。
・作られた詩と金子みすゞという人物の背景が合わさり、大変面白かった。
・素晴らしい作品を美しい朗読と唄で彩り、一気にみすゞさんの生涯に引き込まれました。
・タイムスリップしたような感覚でした。
・あらためて金子みすゞさんの作品を読んでみたくなった。
・今までとは違った演出で、劇、歌、朗読ありと楽しませてもらいました。
・節目の70回公演にふさわしい題材だった。この機会に「金子みすゞ」を調べてみようと思った。
・歌がすごく良かった。
・『こだまでしょうか』、震災の時に繰り返しCMで聞きました。忘れません。
・『朝顔の蔓』を聞いた時、少し涙ぐみました。
・『こころ』がステキで歌声に酔いしれました。心に響く声と唄でした。
・『積もった雪』がステキでした。
・詩を書くことを止めたご主人にはやはり腹が立った。
・亭主の言い草、あの所業に腹が立ち、「箪笥の角に足の小指をぶつけてしまえ」と強く念じた。
(→その後「正祐」が装置に足をぶつけたのをご覧になり、「私の仕業です」「私さえ冷静でいれば」と
なんとキズバンを2枚くださいました!すみません。ありがとうございました
)
・斜めの舞台セットが良かった。
・相関図があったので関係性が分かりやすかった。これからも付けて欲しい。
・文字が小さく見づらいところもあったが、プロジェクターで詩を投影するのが良かった。
・暗転が多いのは好きでなかった。
・2日目の夜の公演、もう1~2時間開始を早めて欲しい。
・どんちょうの会は「この道」を行ってください。
などなど…。
みすゞさんを想う気持ちがお空に届けばいいなと思います![]()
いただいたメッセージの1つ1つが
私たちの何よりのエネルギー源です![]()
![]()
たくさんの「声」をお寄せいただき、本当にありがとうございました!
それではみなさま、よい一日をお過ごしください。
(くまはち)
舞台写真その5
みなさま、こんにちは![]()
2023年も1ヶ月を切り、あっという間ですね。
大掃除や年賀状の準備などあわただしい時期ですが、
お身体ご自愛ください。
私もブログ更新をがんばっていきます!
* * * * * * *
さてさて、舞台写真をご紹介しますね。
みなさまと一緒に振り返って行きたいと思います。
よろしければお付き合いください。
それではどうぞ!
【舞台写真その5】
ーーー幕ーーー
* * * * * * *
【振り返り】
・昭和3年7月。「正祐」はシナリオライターの道を求めて上京します。
「みすゞ」は「正祐」や投稿仲間と文通を重ねていましたが、
新しく始めた食料玩具店もなかなかうまく行かなかった夫から、
童謡を書くことと、投稿仲間との文通を禁じられます。
そのうえ、遊郭通いの夫に移された病気がもとで、体調を崩していきます…。
・このシーンは、「みすゞ」を追い詰める「川本」のあまりの振る舞いに(演技ですよ!)、
稽古中もN也さんが「思わず止めに入ろうかと思った」くらいでした。
・「みすゞ」は結婚後に『みんなを好きに』『私と小鳥と鈴と』を書いています。
「みんなを好きになりたい」「みんなちがってみんないい」と歌い、
夫に心を向けようとしている「みすゞ」にとって、
童謡を書くことで自分を見つめ反省し、自らを励ましてきた「みすゞ」にとって、
夫の一言(童謡や手紙を書くことを禁じたこと)は「みすゞ」の存在そのものを否定するようなものでした。
(『童謡詩人 金子みすゞの生涯』矢崎節夫著より)
・『木』と『繭と墓』、お芝居の流れの中で見ると哀しさ、さびしさを感じます。
でも『繭と墓』は、「正祐」が絶賛している詩の一つです。
「誰が向上していないと云わうか、まして退歩したと誰が断言しようぞ」
・娘の「ふさえ」の成長を見守ることを支えにしていた「みすゞ」。
昭和5年、離婚を決意するまでに追い詰められていきました。
「ふさえ」の親権をめぐり問題になりますが、当時は親権が父親にしか認められない時代でした。
そして「3月10日にふさえを連れに行く」という手紙が届きます。
・「ミチ」が語る3月9日の「みすゞ」の様子…。
その一挙手一投足に、覚悟と「ふさえ」に対する愛情が満ちていたように思います。
自分の部屋へ向かう「みすゞ」に対する「松蔵」の「おやすみ」も穏やかで優しくて、
「こんな一面もあるのか」と人間らしさを感じました。
そして「みすず」は大量の睡眠薬を飲み、自ら命を絶ってしまうのです…。
・ぐおおおーっ。「夫」めぇぇぇ~!
しかし、「みすゞ」を追い詰めたのは「夫」一人ではなく、何人かの「犯人」がいるのです。
「正祐」もその一人です。
己の未熟さのせいで「みすゞ」が急に結婚させられ、猛反発して結果的に「夫」を追い出してしまった。
その夢が破れていった果ての、失望と無関心…。
「自分に夫を責める資格はない」「テルを死なせた犯人は夫だけではない。親父と、そして自分だ」
「正祐」は自責の念に駆られます。一緒に過ごしていた「松蔵」「ミチ」も…。
(『みすゞと雅輔』松本侑子著より)
・お芝居の余韻を受けながら歌う『この道』。
初めは1番から全員で歌っていましたが、最終的なフォーメーションは最終稽古の日、
H恵さんとM貴ちゃんが生み出してくれました。より心を一つにして歌うことができたと思います。
『みんなでみんなで行こうよ、このみちをゆこうよ』と言ってくれた「みすゞ」。
映像の最後の言葉がさびしい…。
ピアノ伴奏をして下さった舘内先生は「みすゞがお星さまになれますように」と願いを込めて、
曲の終わりを優しく軽やかに演奏して下さいました![]()
・『私と小鳥と鈴と』は「みんなちがって、みんないい」という「みすゞ」のメッセージを
会場のみなさまと共有できればと思い、明るい気持ちで歌いました。
・余談です。
千穐楽後の楽屋にて、「川本」役のN氏が「みすゞ」役のM子ちゃんに
「ひどいこといっぱい言ってごめんね」と声をかけているのを見て、
「やっぱりN氏だなぁ…」と思いました。
* * * * * * *
舞台写真、今回が最終回です。
ボリュームたっぷりになりましたが、お付き合いいただきありがとうございます![]()
今後は
アンケートのご紹介、
公演総括の様子、
仕込みの様子、
舞台装置、
小道具アレコレ、
公演前後アレコレ、
などご紹介していきたいと思います。
もうしばらくお付き合いいただけると嬉しいです![]()
(くまはち)




























































































































































