公演総括② | 舞台裏

公演総括②

みなさま、こんばんは。

 

日中は12月とは思えないくらいの暖かさでしたねニコニコ

日曜日の夜、いかがお過ごしですか?

 

 

 

* * * * * * *


 


さてさて、

12月9日(土)の公演総括の様子をご紹介しますね。

 

 

 

脚本のふじたあさやさんへお送りする舞台写真。

M子さんがかわいくアレンジしてくれました!

(チラシの蜂さんコスモス

 

 

            \ 髪を切りました! /

夢の国へ日帰りで行ってきたというM貴ちゃん新幹線前

(どんちょうでも題材研修?で行ってみたい…)

 

 

 

お土産は40周年記念パッケージのお菓子ニコニコ

ごちそうさまでした飛び出すハート

 

 

 

 

 

各自がいただいたご感想などを共有しました花

 

・「この道」に心打たれた。「辛いこともあるけどみんなで進んで行こうよ」と力をもらえた。

・金子みすゞさんの壮絶な人生を知り、素晴らしい感性の裏にある苦しさを感じた。

・毎度装置や小道具に頭が下がる。

・みすゞを勉強してから観に来た。後半にかけて気持ちが押しつぶされそうになったが、

 ラストシーンの「ミチ」や「前田リン」の語り、最後の歌2曲を通して

 観終わった後ネガティブな気持ちにはならなかった。

・心の整理が追い付かず、しばらく椅子から立ち上がることができなかった。

・いつもと違う舞台だったがとても良かった。

・プリジェクターのパワーポイントが、芝居の中に自然に溶け込んでいるのがすごかった。

・記念公演にふさわしい舞台だった。

 

などなど…。

 

ちなみにプロジェクターのパワーポイントを制作したのもK則さん。

歌の秒数に合わせるなど細部にこだわり、1週間かかったとか時計

 

 

 

 

 

「私」と「上山雅輔」コンビがお芝居を引っ張ってくれたことも、話題に上がりました。

 

出番前に椅子から立ち上がるタイミングをお互いに図っていたこと(先に動いた割合 私:雅輔=9:1)、

2人が通じ合っていることを感じ、おもしろくなりそうだな思ったことなど…。

 

 

 

 

 
まずは、照明について振り返りました。

 

・プランはYさんとK則さん。仕込みはK則さん、オペはIさん。

 そして祝祭劇場のM子さんやHさん達に、仕込みやシーン作りまで多大なご協力をいただいた。

・過去一できれいな照明だったと思う。

・シーン作りだけで4時間かかり、マイクで指示を出し続けたK則さんは翌日のどを痛めた。

 祝祭スタッフのM子さんが根気強く、しかも楽しみながらお付き合いくださったおかげで、

 Iさんも222という膨大なシーンの流れを飲み込めた。本当に感謝。

・ITO(アイティーオー)があんなに映えたのはあの八百屋舞台だからこそ。

・スモークのおかげで照明の筋がきれいに見えた。(スモークのタイミングが難しかった)

・スポットだけのシーンはなく、どこかしらITOや帯のライトが入っていた。(コントラストの強さはあったかも)

・プロジェクターの光もきれいだった。

・K則さんポイント①ITOの見せ方(八百屋舞台はこれまでの倍の傾斜にして、客席からも見えるようにした)

            ②スポットで抜くところ(上からだけでなく色付きのバックライトでも照らした。

            バックライトだけで抜くところもあり、立体的に表現できた)

           ③帯の灯りを作った(ITOで影を作った)

           ④前灯りを一番後ろからでなく、大黒に当たらないよう少し前に出した。

 

などなど…。

 

 

 

「川本」「西条八十」などを演じたN氏の総括です。

(N氏、痩せた…?)

 

・カーテンコール後「川本ひどい!」「嫌い!」とお客様に怒られ、20年間役者をしていて初めて謝った。

・楽屋で「みすゞ」役のM子ちゃんにも謝った。

 

とのこと。

 

 

 

 

 

 

メンバーからは…

 

・「みすゞ」に対して正反対の役を兼任して大変だったと思う。

・今までにない役を諦めずにがんばってくれた。

・今回は難しい役だからか、めずらしくセリフが入るのが遅かった。

・これまでは「N氏らしい役」と言われる役が多かったが、今回はチャレンジだった。

・劇場に入ってさらに進化した。

・辛い稽古だったと思うけど、やり切ったN氏はえらかった。見習いたいところ。

 

 

 

 

毎回長文の感想を寄せてくださるお客様から、「前半」が届きました。

その中で…

「公演後、川本役のN氏に『嫌い』と言ってしまってすみません」

お言葉をいただきましたニコニコ

 

S原さん、H恵さんが代読してN氏本人に届きましたよー!

最高の誉め言葉をありがとうございましたキラキラ

(感想文は後日「後半」に続くそうです!)

 

 

 

 

 

若い時の「上山正祐(うえやままさすけ)」などを演じた私の総括です。

 

・「正祐」役になるとは思わなかったが、やりがいがあって楽しかった。

・「上山雅輔(うえやまがすけ)」役のN元さんと一緒にセリフを言うところが好きだった。

・「みすゞ」に対するまっすぐな思いや憧れ、「川本」に対する嫌悪をしっかり見せられるよう意識した。

・公演当日、「松蔵」役のSさんがバリカンを私に見せてきたので「剃られる!」と驚いた。

・セリフの応酬に苦労して同じシーンの「松蔵」「ミチ」に迷惑をかけた。

・空間認識能力が乏しく、お立ち台を間違えそうになった。

・立ち稽古に入る前に、金子みすゞやその詩について調べたり、共有できたのが良かった。

 関連する書籍などを読むことで、作品や役への理解度がより深まった。大事な時間だった。

・歌や詩の稽古は、舘内先生やH恵さん&M貴ちゃん達のおかげで、短期間に集中して

 取り組むことができた。考えてくれたフォーメーションのおかげで深みが増し、立体的になった。

 

 

メンバーからは…

 

・M香ちゃんと共に男性役が多い。

・凛とした芯の強さを表現できていた。

・くまはちさんの持つ真っすぐで情熱的なところが、芸術を志す「正祐」とマッチしていた

・「私」「みすゞ」「雅輔(正祐)」の生き様の分析など、脚本分析の時間できちっとできたのは大きかった。

・女性が男性役を演じながらも、地声で違和感がなかった。

・自分でも役について読み込んだり調べていて、それが役に出ていた。愛おしかった。(byミチ)

・『角の乾物屋の』の明るい表情が良かった。

・「みすゞ」の世界の中に、女性という違和感もなくすんなりいることができていた。

 

(照れますデレデレ

 

 

 

「今井」「上山松蔵」などを演じたSさんの総括。

 

・思った以上にセリフがあって驚いた。

・忙しい中セリフを入れるのに苦労した。気が付くと明け方まで台本を読んでいた。

 感情を入れすぎると余計に出てこなかった。(分かります汗

 ※ 実は「ミチ」を演じたM貴ちゃん、演出から「松蔵のセリフも全て入れてサポートせよ」との

   極秘ミッションを受け遂行していたのでした!

・「ミチ」役のM貴ちゃん&スーパーマネージャーSなちゃんをはじめ、みんなに助けてもらった。

 

 

 

 

 

 

メンバーからは…

 

・「ミドリ先生」「アオタ先生」以来のタッグで息ピッタリだった

・パワーがすごい。

・稽古を重ねるにつれ、「川本」や「ミチ」への話し方の違いや個性が出てきた。

 「松蔵」の切り替えが見え、一緒に演じていて楽しかった。

・出はけの心配を本人は心配していたが、本番はバッチリだった。

・「正祐」の徴兵検査の通知書が届くシーンは、二人の普段の関係性が見えるシーンだった。

 「松蔵」の弱さやかわいさが見えたり、「ミチ」がそれに返したり立場が逆転して好きなシーンだった。

 (お客様から唯一笑い声が聞こえたところでもあります)

・明治大正昭和にかけての「夫婦像」が見える二人だった。

・「みすゞ」に対する「おやすみ」が好きだった。(包み込むような優しさと申し訳なさが見えた)

 

 

 

「ミチ」役などを演じたM貴ちゃんの総括。

 

・今回の「母役」は気持ちの作り方など難しく、「みすゞ」の詩を語る最後のシーンがなかなか掴めなかった。

・全体的につながったストーリーではないので、気持ちの持って行き方に苦戦した。

・時代に合った女性(一歩引く、男性を立てる)に見えるよう意識した。

・着物の所作に神経を使った。

・歌も詩もH恵さんに大変お世話になり、心強かった。

・事前に分析をしたことで、この詩にどんな思いを込められているのか知った上で歌えたのは大きかった。

 みんなで歌ったのも楽しかった。芝居をやる上でも分析の大切さを改めて感じた。

 

 

 

 

 

 

・前回演出を務めた経験を活かし、芝居作りにまた違った切り口で関わることができていた。

・演出助手のH恵さんと共に、役者の面でも歌の面でも支えてくれ助かった。

・最後の「ミチ」の語りはあえて演出として口を出さず、今まで積み重ねてきた「ミチ」の感情、

 役者としてのM貴ちゃんの感性を優先して任せた。

・『こころ』の歌声がとても癒された。

・「ミチ」としての大変さや苦悩が伝わった。最後の語りがあったからこそあの場面を作ってくれた。

・M貴ちゃんの包容力ってなんなんだろう。

・「テルちゃん」といさめるセリフが好きだった。

・場面が変わるごとに変化していく演出からの要求に、ピタッと答えてくれた。

・「みすゞ」と「松蔵」、それぞれとのやり取りに違いがありおもしろかった。

・「みすゞ」とのやり取りのシーンが良かった。お互い心の奥にある想いと言葉を感じ取りつないでいく…、

 そのキャッチボールを的確に表現してくれ、演出をしていておもしろかった。役者としてそれができていた。

・方言を含め言葉がとても流暢だった。自分の言葉として発することができていた。

・「ミチ」もまた数奇な運命をたどっていたが、哀しい部分と芯の強い母親の部分を明確に表現できていた。

・素晴らしかった(by「松蔵」)

・「あんた」が良かった。間も絶妙だった。(「松蔵」をいさめるセリフで、メンバーの中で人気のセリフ)

・自分の言い回しが変わっても、「ミチ」も「みすゞ」も合わせて変わってくれたのはすごい。

・方向性は間違っていないので、今後「振り幅」を大きく出してみて欲しいキラキラ

 

 

 

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来週水曜日の総括で今年の活動は〆となります。

 

総括はとても濃い内容なので、どうしても長くなってしまいすみませんアセアセ

いつもお付き合いくださりありがとうございます。

 

次回は舞台装置についてご紹介したいと思います。

 

 

 

 

それでは、明日からまた良い1週間をお過ごしください音譜

 

 

 

 

(くまはち)