舞台裏 -285ページ目

仕込み風景&舞台全景

みなさま、こんばんは星



連日お付き合い下さりありがとうございます。

公演後の様々なネタバレ&写真紹介、まだしばらく続きますビックリマーク



さて、今回は「仕込み風景」と「舞台全景」をご紹介したいと思います。


※ 6月20日の記事 の続きからご紹介しますね。

 


      ~仕込み風景~



舞台裏

舞台にパンチ(分厚いカーペット)が貼られたところ。


グレーの部分は少し高さがあり、

青やベージュの部分は傾斜舞台になっています。




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照明の調節をする舞台監督のK洋さん。




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ホンモノの竹が搬入されますパンダ




そこで「コレ」の出番なのでした!!

(見覚えありますか?!)



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台に固定したペットボトルに、

「塩水娘」のH恵さんとK子さんが配合した塩水を入れ

竹を差し込んでしっかりと固定します!!



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ひもも使ってしっかり固定します。




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竹がみるみる増えて行きます!!



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にぎやかに竹が「生え」そろいました!!




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今度はパイプを設置します。




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かなりの高さでの作業です。



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「THE仕込みの要」ダブルN也さん。




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客席から見える部分のパイプは、目立たないように

黒布を巻いて行きます。

(カメラマンのK昭さん&K子さん)



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幕が張られました!!




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ギャラリー(2階部分)から見た仕込み風景。






    ~舞台全景~


照明によって「表情」が変わりますニコニコ



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舞台裏




舞台裏




舞台裏



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舞台袖から見た風景です。(幕の裏側!)





第48回公演「煙が目にしみる」の舞台装置は「斎場」、

そして第49回公演「父と暮せば」の舞台装置はまさに「家」でした。



リアルな舞台装置も感動しっぱなしでしたが

今回のような幻想的な舞台装置も好きでしたキラキラ



みなさまはいかがですか?





(くまはち)




「劇集団 芝犬小屋」さん第一回旗揚げ公演「今宵、ぼくらは箱舟の中で出逢う」

みなさま、こんばんは。


本日2回目の更新です。



昨日の夜は、

「劇集団 芝犬小屋」 さんの旗揚げ公演

「今宵、ぼくらは箱舟の中で出逢う」

観劇してきましたニコニコ



舞台裏



公演会場は、登米祝祭劇場 小ホールビックリマーク

(1週間ぶりの祝祭劇場です)



チケットを購入して小ホールへ入ると…

1週間前とは違う表情をした空間が迎えてくれました。

会場内はお客さんでいっぱいでした。



上演作品は、劇団の主宰の方のオリジナル脚本。

演出と役者も兼ねられているということで、

「すごいなぁ」と思いました。



一人ひとりの役者さんの個性が光っていて

懐かしいアニメや漫画のネタなどが散りばめられており

とても楽しめました音譜



すでに次回作も決まっているそうです。


たくさん刺激をもらって家路に着いたのでした~ニコニコ





そして、



7月には、いつも朗読劇で楽しませていただいている

「劇団三カ年計画」さんの本公演が7月13日(土)にあります。

(栗原市の一迫ふれあいホール)


こちらも楽しみですキラキラ





(くまはち)

「劇団どんちょうの会 舞台写真展~地域と共に歩んだ27年~」

みなさま、こんばんはニコニコ



大崎タイムスさんの6月29日付の「バックナンバーニュース」

どんちょうの会の公演が紹介されました!

ありがとうございます!!




前回までは「舞台写真」をご紹介してきました。




今回は…


第50回記念公演と並行して準備を進め、

2013年6月1日(土)~22日(土)の期間開催させていただいた、

「舞台写真展~地域と共に歩んだ27年~」についてご紹介します音譜



会場は登米祝祭劇場 2階 レストラン「蓮房」さんです。




舞台裏

5月30日、「舞台写真展」の仕込みが行われました!!



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その様子は、6月1日(土)のブログ でもご紹介しています!




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「たくさんの方に来ていただけるといいなぁ~」




そして、6月1日(土)に写真展OPENビックリマーク



6月2日(日)に写真展を写真におさめて来ました。

その様子は、6月3日(月)のブログ でもご紹介しています!




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入口では、「おせきとムジナと戻り橋」に出てくる「カニ」さんがお出迎えかに座




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劇団員が選んだ舞台写真のほか、




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劇中の楽譜、チラシの原画を展示しました。



J子先生が作曲した手書きの楽譜や、

くまはち画伯のチラシ原画が仲良く並びます音譜

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こちらは、N也画伯コーナーですキラキラ




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こちらもN也画伯の原画。手作りのイーゼルに飾られていましたクローバー





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舞台上で使った小道具たちクローバー

(ベッカンコおにで使った火縄銃です)



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第1回公演「べっかんこおに」の写真や



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第4回公演「かっぱのめだま」の写真、




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第37回公演「うたよみざる」と

第38回公演「ナツヤスミ語辞典」の写真、




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第49回公演「父と暮せば」の写真もありました。




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ふと足元を見れば、仕込み写真も。





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劇団へのメッセージを書いて下さった皆様、

ありがとうございます!!




1986年の劇団結成から27年。

それは、地域の皆様に支えていただきながら歩んできた27年でもあります。


劇団の軌跡を「写真展」という形でご紹介することができて

大変光栄でした!!




公演パンフレット「舞台裏」のM子さんの言葉にもありましたが、


第50回記念公演を「共催」というかたちで応援してくださり、

写真展の場まで与えてくださった登米文化振興財団の皆様、

ありがとうございました。




(くまはち)


「おこんじょうるり」舞台写真~後半~

みなさま、こんにちは。


昨日から雲が広がり雨模様です雨

肌寒くて長袖を引っ張り出したくまはちです。


公演から一週間が経ちましたヒヨコ

早いなぁ~!!かお





ではでは、「おこんじょうるり」舞台写真~前半~ からの続きです。






イタコの「ばばさま」のところに居ついたキツネの「おこん」。

なんと「おこん」はじょうるりで病気を治すことができるのです。


じょうるりを覚えられない「ばばさま」の代わりに

「おこん」が「ばばさま」のチャンチャンコの下に隠れて

じょうるりを唱えることにしました。




「おめえさまがエヘンつうたら、おらが背中でじょうるりやるから

 おめえさまはおらにあわせて口動かしとればいいだ」

と、「おこん」。





そこへさっそく「ばばさま」に

「藤太の腰痛を直してやって欲しい」と「藤太のかか(妻)」から

まじないの依頼が来ます!!



「ばばさま」は「おこん」を背負って、意気揚々と出発しましたビックリマーク







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「へえこんちは、具合はどうだね?」



「ばばさま」(と「おこん」)は、「藤太」の家に到着しました。




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「ウーンウーン」

「おとといから今にも死にそうな声で、ウンウンうなっとるだ」



「藤太」は猟に行ってがけから落ちて、腰をぬかしたというのです。




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「よしよし、今、治して進ぜるでな。エヘン」



背中が暖かくて気持ち良かったのか、いびきをかいて眠っていた「おこん」。

「ばばさま」の合図の「エヘン」になかなか気が付きません。


それでも飛び起きて、得意のじょうるりを唱えます。



すると…




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「たまげたぞ。痛みがいっぺんにどっかへ消えちまっただァ」



「藤太」の腰の痛みが、すっかり治ってしまったのです!!

「ばばさま」に感謝する「藤太」たち。



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「なんのなんの、これも人助けじゃ」



高らかに笑いすぎて、「ばばさま」はのけぞってしまいました。

(おこんがとっさに支えています!)



「藤太の腰痛を治した」という噂は、たちまち村中に広まります。





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「うちの子どもがえれえ熱出しただ。一発じょうるりうなちゃくれねえかや」




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「じいさまが死にそうだで。ちっくら来て、じょうるり聞かせてやってけれ」



など、次々に村の衆が押しかけてきます。




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イタコの「ばばさま」は毎日繁盛、

キツネの「おこん」は毎日満腹。


二人はこうして助け合いながら、村人たちの患いを治し、

いつまでも仲良く暮らせる気がしていました。




ところがある日…




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一人の「侍」が「ばばさま」の家を訪ねて来ました。


「お城のお姫さまが重い病でな、今にも死ぬか生きるかという有様で

困っておられる。そこでその方、お城までわしと同道し、お姫さまの病を

治してもらいたい。病治りしあかつきには、ほうびは望み次第にとらせるぞ。」



なんとお城の殿様からの命を受け、

じょうるりで病気を治す「ばばさま」の噂を聞いてやって来たのです。





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「おら、何だか悪い胸騒ぎがするだ。

 おらの占いじゃ、今度はやめにした方がよさそうじゃ。」




気の進まない「ばばさま」ですが、


「たくさんほうびをもらって、早くおめえさまに楽させてやりてえだよ」

と「おこん」は乗り気です。



しびれを切らした「侍」は

「もしも断るようなら、あやしいまじないをしているとがで、斬りすてるぞ」

と脅かします。


(なんてヤツだーッ)


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仕方なく「ばばさま」は

「おこん」を背負って城までやって来ます。





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「そのような汚いチャンチャンコでお姫さまの前に出るとはおそれ多い。

 これに着がえなされ」



「腰元」にチャンチャンコを脱ぐように言われた「ばばさま」。

チャンチャンコを脱げば、背中の「おこん」が丸見えになってしまいます!


「ばばさま」「おこん」大ピンチですビックリマーク



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「着げえるくらいなら、おら帰らせてもらうだ」



イタコは地べたの神様のおつかいであり、泥や汗のしみついた着物でなくては

神通力は宿らないのだと「ばばさま」はキッパリ!!



なんとかピンチを乗り切りました。(あらら、しっぽが~)





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奥の間に通されると、

病気の「お姫さま」が死んだように眠っていました。



その周りには

「殿様」「お医者」「腰元」がぞろぞろ並んで座っています。




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うっかりすると背中の「おこん」を見破られてしまいます。

「ばばさま」「おこん」、またもや大ピンチです。



そこで…



「おらのじょうるりは、病人だけに聞かさねえと効きめがねえ。

 だで、みな隣の部屋さ行っとってけろや」と「ばばさま」はキッパリ!!


機転を聞かせ、またもやピンチを乗り切ります。





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口答えする「医者」に対して


「お前がおっても治らぬから呼んだのじゃ。おいで


と「殿様」。





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「ああ、やれやれ、危ないところじゃった。

では、始めるべえか…エヘン」

「デデンデンデン なんむう なんむう そわかァ すわかァ びらまんだらァ、デン…」



「おこん」はじょうるりを唱え始めます。

 



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「ウーン」

なんと「お姫さま」が身動きしました!!



なおもじょうるりを唱えると…


「ウ…ウーン!」

寝返りを打ちました。


さらにじょうるりを高らかに唱えると…


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「あらァ、おもしろいおばあさん!ハハハ…!」



ひょっこり起き上がった「お姫さま」が笑いだしました。

病気がすっかり治ったのですビックリマーク



「お姫さま」の声を聞きつけ、部屋にかけこんできた「殿様」達も大喜び。


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「あっぱれ、じょうるり日本一!みごとなものじゃ。神業じゃ!」


センスをパラリと開いて「ばばさま」を誉めたたえる「殿様」。



「やれやれ無事にすんだわい。

してみると、あの胸騒ぎは気のせいじゃったんか」


「ばばさま」は「殿様」からのほうびをもらい、お城から村へ向かいます。




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「ばばさま、えれえまた沢山のお宝じゃねえか。

一体どうしただい」


お城の「侍」から頼まれて、宝物を馬で運ぶ「馬方」が尋ねます。



「あれ、そんなにあるだかい。ありがてえこった」


目の見えない「ばばさま」は、宝物を手でさわって確認しながらうれしそうです。



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「ようし、この宝みんなおらのもんにしてしまえ」



「馬方」はこん棒を持って、ばばさまの背後に迫ります。




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「今だ!」


「馬方」は「ばばさま」の背中に打ちおろします。


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「わ、何するだ!」

「ギャオ!」


「ばばさま」の背中のチャンチャンコから、

「おこん」が空中高く飛び出しました。




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「わ、出たァ!」


驚いた「馬方」は走り去ります。


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「おこん…どうしただ。どこにいるだ…おこん。

おこ―ん!」





「コ―ン!」





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「ばばさま」は草むらに倒れていた「おこん」を探しあてます。

さわってみると今にも死にそうに、体をふるわせていました。



「おこん」は「ばばさま」の身代わりに、「馬方」のこん棒で打たれてしまったのです。



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「さすがにばばさまの占いはよく当たるわ。

 だども、おらでよかった」


「ばばさま」は見えない目からポタポタ涙を流しながら

「おこん」の体をゆすります。



舞台裏 舞台裏

だども、ばばさまの腕の中で、おこんはどんどん冷たくなってゆくでねえか!


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「助けるだ。殺しちゃなんねえ。

ええと…デデンデンデン、デン…

 ええと…にゃむにゃむ…そんわか…ふんわか・・・」




なんとか「おこん」を助けようと、一所懸命じょうるりを唱える「ばばさま」。



最初は笑っていた「おこん」。

その声は次第に泣き声に変わります。



「悲しくて泣くでねえ。おら、うれしくて泣いとるんじゃ。

 ばばさまァ、おら、人のためにじょうるりたくさんうなったども…

 おらの…おらのために、じょうるり聞かせてくれたのは… 

 ばばさま…おめえさまだけじゃった。

 ばばさま、ありがと…!」




「ばばさま」の呼びかけに「コーン」と返していた「おこん」。




やがてもう答えなくなりました。





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「おこんよう!」




「ばばさま」は狂ったように「おこん」の体をゆすりました。

だけど、「おこん」はもう死んでいました。
目に露のような涙をためたまま。






「おこん」のおかげで「殿様」から宝物をもらった「ばばさま」。


「おこん」が望んだ通り、死ぬまでなんの不自由なく暮らしました。


みんな「ばばさま」のことを

「じょうるり長者」とか「きつね長者」とか呼んだそうです。



耳をすませば、「ばばさま」が子ギツネ達に

じょうるりを教えている声が聞こえます。




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「にゃむにゃむ、すんわかふんわか」



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「相変わらずへたなんだよッ!」




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「ガクッ」




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コロス達の歌で物語をしめくくります。




・・・・幕。




大変長くなってしまいました。

特に「おこんじょうるり」は場面転換が多く、盛りだくさんでした。

読んでいただき、ありがとうございましたあせる


稽古中はご紹介できなかったところを公開できて、本望ですしょぼん

(特に「ばばさま」と「おこん」のやり取りや、「パラリ」のシーン!!)





「ぼうぼうさまの嫁っこ」も「おこんじょうるり」も

全てのシーンに役者やスタッフの想いがギュ―ッと詰まっています。



お芝居のところどころでお客様が笑ってくださったり、拍手を下さったり、

上演中も大変なパワーをいただきました。

本当にありがとうございました!!



劇団どんちょうの会の原点である「親子劇」で第50回記念公演を上演でき、

こうして皆様にお目見えできたことを幸いに思います。




公演後にいただいたアンケートの「声」も

近日中に一部ご紹介させていただきたいと思います。


ハガキのアンケートも続々と事務局に届いているようです。


本当にありがとうございました!!

何よりの励みです。




次回は

「劇団どんちょうの会 舞台写真展~地域と共に歩んだ27年~」

についてご紹介して行きたいと思います。





(くまはち)

「おこんじょうるり」舞台写真~前半~

みなさま、こんにちは晴れ

大きな入道雲が空に広がり、すっかり夏ですね。




昨日は「ぼうぼうさまの嫁っこ」の舞台写真をご紹介しました。


今回は「おこんじょうるり」の舞台写真をご紹介しますネ。


タイトルにもありますとおり、今回は「前半」ですビックリマーク






地べたっこさまのしてくれたおはなし。

その二「おこんじょうるり」。



舞台裏

第二幕もコロス達の歌から始まります。




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「この村のイタコばばさまときたら、

このところ何を頼んでもしくじって、へまばかりやらかしてよ」



牛飼いの「伍助」が「ばばさま」について語ります。


※イタコ … 「村のために一年の天気占ってやったり、まじないや祈りで

         人の病気治してやったりする目のみえねえばばさまのことだども」(伍助)





舞台裏
「うん、わかったで。

おめどこのべこっこ(牛)のこっこ(仔)はよ、あっちじゃ」



飼っていた仔牛がどこかに行ってしまい、

それを「ばばさま」に占ってもらった「伍助」。





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すると、反対側から仔牛の泣き声がビックリマーク

(気まずい瞬間ですネ)



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「あれま、うちのべこっこのこっこが…

 反対側から帰ってきただよ」




舞台裏

「いいかげんなことをいうな!」(伍助&仔牛)

「はいっ」




他にも…




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じいさまが亡くなった「太郎右衛門」の家と

隣の「太郎兵衛」の家を間違えて、



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「じいさま、生きとるゥ!」と、ひっくりかえる「ばばさま」。



その他・・・



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「キツネおろしをせにゃいかん」という占いが出たので

蔵の中を杉っ葉でいぶしたところ、



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ネズミの大群に飛び出されて、ひっくりかえる「ばばさま」。




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「やれやれ、皆行っちまった。

 こったら役立たずのイタコばばさま、誰があてにしてくれるかって。」



腰や頭の痛みで10日ばかり寝たきりになってしまった「ばばさま」。

誰も面倒を見てくれず、一人でさみしく布団にくるまっていました。



そこへ…



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何者かが家の中に入ってきました。



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1匹のキツネです。



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そこいらを物色し、食べ物の入った鍋を見つけます。

(コロス達も、どうなることかと見守っています)




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「おい!」


ちょうどいい相手が来たとばかりに声をかける「ばばさま」。



「キョーン!」


驚いたキツネは吹っ飛んでそこらを駆け回ります。



「ばばさま」は、キツネを驚かすつもりはありませんでした。

イタコとしてキツネをいじめてきたお返しに、

ありったけの食べものを分けてやることにしたのです。

「おらンちの食いものはこれでぜんぶじゃ。

もう用はないから、さっさとねぐらへお帰り」


そう言いながら、腰を痛そうにして横になる「ばばさま」に…



舞台裏

「いいや、ばばさまァ、

おめえさまのほうに用はなくとも、おらのほうにゃ用があるだよ」


なんとビックリマークキツネが話しかけてきました。

そして、「おらの“じょうるり”を聞いてもらいてぇ」と言います。


「デデンデンデン、デン、なんむう、なんむう、そわかァ、すわかァ、びらまんだらァ…デン!」




舞台裏

「うめえうめえ!もっとやれ!もっとやれ!」



うれしくなって起き上がる「ばばさま」。

不思議なことに、腰や頭の痛みが治っていました。



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キツネのじょうるりには、

病気を治すふしぎな効き目があったのです。




舞台裏

一人ぼっちでさみしい思いをしていた「ばばさま」と

飢え死にしそうなところを助けてもらったキツネ。



「じょうるりを教わりたい」「じょうるりを教えたい」

と意気投合した二人は一緒に暮らすことになりました。




舞台裏

「そうと決まったら、おめえに名前をつけてやるべ」


「ばばさま」は、キツネに「おこん」という名前をつけました。
「おこん」もうれしそうです。




こうしてイタコの「ばばさま」と、じょうるりのうまい「おこん」の

コンビが生まれましたキラキラ





舞台裏

「こんちは、いいお日和で…」


杖もつかずに、スタスタスタスタと歩いてきた「ばばさま」を見て

驚く「藤太のかか(妻)」。




舞台裏
「藤太のかか」は、「ばばさま」に

まじないで「藤太」の腰痛を治してやって欲しいと頼みます。



舞台裏
「ほいきた合点承知の助じゃァ!」


気前よく承知した「ばばさま」。



さっそく家に帰って「おこん」にじょうるりを教えてもらいますが、

あまりの下手くそさに「おこん」は頭を抱えます汗



舞台裏

「おらをばばさまのチャンチャンコの下におぶっていけや。」


「おこん」が名案を出しました。


「おめえさまがエヘンつうたら、おらがじょうるりやるから、

おめえさまはおらにあわせて口動かしとればいいだ」



キツネおろしのイタコの「ばばさま」が

キツネの「おこん」を背負って…いざ出発!!




はたしてうまく行くのでしょうか…?






「おこんじょうるり」舞台写真~後半~  へ続きます。







(くまはち)