今日この記事を書いていて
思い出したことがありました。
今でこそ
「不妊の原因は妻だけではない」
「夫に原因があるケースも非常に多い」
ということが医学的に証明されていますし
世間にも浸透してきていますが
ほんのひと昔前までは
「子供ができないのは女親のせい」
というのが世間の常識でした。
そのため結婚しても子供ができない女性は
「貧乏くじを引かされた」
「子を産めない女は役立たず」
「子供を産めない女はただの穀潰し」
と舅姑たちから罵られて離婚を迫られたり
酷いと強引に家から追い出されてしまったといいます。
そして今から37年前
結婚してもすぐに妊娠しなかった私に対し姑が
「なんてことかしら!」
「こんな石女をもらってしまうなんて!」
「ウチは絶対に跡継ぎが必要なのにとんでもない貧乏くじを引いたもんだわ!」
と毎日のように嫌味を言うようになりました。
※石女(うまずめ)=子供ができない女性のこと
それを近所の仲良しグループに人たちにも言ったところ
「〇〇さん、それはあんまりよ」
「そんな事言ったらお嫁さんが気の毒」
「だってまだ結婚したばかりじゃないの」
「まだまだ新婚生活を楽しみたい時期なんだからそんなことを言うもんじゃないわ」
と口を揃えて注意してくれたのでそれからしばらくの間はあまり文句を言わなくなったんですが
結婚して1年が過ぎたころからまたギャーギャーと騒ぐようになり
「あなたは絶対不妊症!」
「すぐ産婦人科にいって検査してもらいなさい!」
と怒鳴ってきたんです。
それで「クッソーーーッ!!」「絶対許せん!!」と思った私はすぐ病院へ。
事情を説明した上で検査をして貰った結果
「全くの健康体でどこにも異常なし」
「不妊を疑うようなことは一切なし」
そして先生が苦笑しながらこう言ったんです。
貴女が妊娠できなかったら子供を産める女性なんかいないよ。
「子宝に恵まれる」を絵に描いたような健康体だからね。
大体結婚してまだ1年で子供ができなくたって不妊症とは言わないのに。
ま~あの家の嫁さんじゃ苦労すると思うけど頑張りなさい。
先生からのその言葉を胸に頂いた診断書を握りしめ鼻息荒く家に帰った私。
「どうだった!?」という姑に診断書を叩きつけ
「先生からこう言われました!」と全て話たあと姑に言ってやりました。
これで私に原因がないことははっきりしましたよね?
子供ができない原因があるとしたら夫君の方ですので夫君に検査を受けさせてください。
すると姑発狂。
なんですって!?
ウチの子が出来損ないだっていうの!?
人様の大事な息子をつかまえて失礼な!!
ウチの子に問題があるわけないでしょ!!
いやいや、
あんたずっと人様の大事な娘に向かって石女だの貧乏くじ引いただのって暴言吐きっぱなしですけど?笑
・・・って、ま~こんなことがあったんですが
「不妊の原因は妻だけではなく夫にもある」
「流産・死産の原因や障害のある子供が生まれる原因も、妻だけではなく夫側にもある」
こういうことがはっきりわかっている現代でも
子供ができないというと妻のせい
流産・死産してしまうと妻のせい
障害のある子が生まれると妻のせい
そういう風潮がなくならないのが現状です。
子供ができずに悩む夫婦がいると
とにかくまず最初に言われるのは
夫側からの「一度検査してもらえ」という言葉。
「じゃ俺から調べてみるよ」なんていう夫は
絶対いないと思います。
そして検査の結果、
妻の方には問題がないことがわかり
「今度は貴方が調べてもらって」というと
「俺が!?」
「嫌だよ!恥ずかしいしみっともないだろ!」
と激怒する夫が多いといいます。
悪いことは全部妻のせいにする。
妻には辛く恥ずかしい思いを平気でさせるくせに
自分が恥ずかしい思いをするのは絶対に嫌。
不妊治療だってそうじゃないですか。
妻の身体的苦痛・精神的苦痛
不安・ストレス・辛さ・悲しさというものを気遣えない夫がどれだけいることか。
いまだに性差別というものが根強く残るこの国で
離婚が増えているのは当然の成り行きではないでしょうか。
離婚の原因が全て夫側にあるわけじゃないですけどね。
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