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≪お断り≫
『昔の話』というシリーズの中で書いている元夫の家族に関する事やママ友関係の話は今から20~35年前の事で今現在の事ではありません。
その際、元夫の名称が「夫」になっていたり、元姑・元舅の名称が「姑・舅・義母・義父」となっている事があると思いますが全て同一人物です。
 
 

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こちらの続きです。

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今すぐ逃げなさい!と言ってくれた人
離婚が決定的になった出来事 
夫と舅の暴力で全治3ヶ月の大ケガ
DVで重傷を負った翌日、運命の分かれ道

「まさかあの家の人達が・・・」義家族のDVを知り愕然とする院長

 

 

 

検査の結果は、私の想像を遥かに超えるものでした。

 

頭部・顔面だけでも

 

頭部打撲

右側頭部打撲および外傷

右頬部骨折

上眼瞼部打撲

 

といった酷いもので

私の顔はカボチャの様に腫れ上がりました。

 

そして飛び蹴りされた際に打撃を受けた背骨と骨盤

回し蹴りをされた左太腿もかなりの重症でした。

 

 

 

この状態を見た院長先生は私にこう切り出しました。

 

 

全治3ヶ月から6ヶ月の重症です。

打ちどころがもう少しでも悪かったら

良くて半身不随、悪ければ死んでいたと思います。

もう家に帰ったらいけません!
ケガした箇所の写真を撮って
診断書を書いてあげるから
それを持って今すぐ逃げなさい!

実家はどの辺ですか??

 

 

〇〇です・・・

 

 

〇〇ならタクシーで帰れる距離じゃないですか。

ではすぐにタクシーを手配してあげますから

すぐ実家に帰りなさい!

 

 

でも、先生・・・

子供達が・・・・

子供達は今学校にいるんです・・・

今私が今逃げてしまったら子供達は・・・

 

 

自分がそんな体なのに

子供さんを連れて帰ってどうするんですか!?

貴女の介護をしてくれる人や

子供達の面倒をみてくれる人がいるんですか!?

 

 

いえ・・・

いません・・・・
 

 

それに今あの家に戻ってご主人や義父さんに

「何で病院に行ったんだ!」と逆上されて

また暴力を受けるような事があったら

今度こそ本当に死んでしまいますよ!?

死んでしまったら全てお終いです!
貴女の大事な子供たちともう二度と会えなくなってしまうんですよ!?
目を覚ましなさい!

 

 

 

 

院長先生にそう叱られて

私はやっと現実を直視することができたのでした。

 

 

分かりました。

では実家に電話してみます。

実家に誰もいないと帰っても家の中に入れないので。

 

 

院長先生にそう言ってすぐ実家に電話をした私。

 

 

 

この時間だと、

ち~ちゃん(姉)はもう出勤しただろうから

いるとしたらお母さんだけだろうな・・・

 

そう思って実家に電話をしたところ

電話に出たのは母ではなく

 

 

もしもし!?むかっむかっ

 

 

と、イライラしている感じの姉でした。

 

 

 

 

ち~ちゃん・・・・

 

 

アキ!?

どうしたのよ!?

 

 

 

〇〇(夫)に暴力振るわれて大ケガして今病院にいるんだけど

今からそっちに帰ってもいい?

 

 


は!?

何それ!?

今こっちも大変なのよ!

お母さんが床下収納に落ちちゃって

どうも骨折したらしいの!

今から病院連れていくとこなんだって!

でもしょうがないからとにかく帰ってきな!

アタシはいないかもしれないけど

●●(旦那)が家にいてくれてるから大丈夫!

で、子供たちは!?

今どうしてるの!?

 

 

 

学校に行ってる・・・・

 

 

 

あ、そ!

じゃとにかくアンタだけ帰ってきな!

子供に暴力振るうわけじゃないんだし

今は子供がどうのなんて関係ないからね!

子供は後で取り返せばいいから!

命がある内に帰っておいで!!

 

 

 

分かった・・・・

 

 

 

院長先生と全く同じことを言っていた姉。

 

 

 
 
診断書と写真とレントゲンを受け取った私は
院長先生が病院の裏にこっそり呼んでくれたタクシーに乗り
実家へと向かったのですが
運転手さんにお願いして
子供達が通う小学校の横を通ってもらいました。
 
 
 

「お母さんちゃんといるから大丈夫だよ」
って言って学校に送り出したのに
家に帰ってきて私がいなかったら
どれだけショックを受けるだろうか
どれだけ傷つくだろうか
 

ごめんね
嘘をついてしまってごめんね
でもお母さんこうするしかなかったんだよ
 
いつか必ず迎えに行くから
必ず迎えに行くって約束するから

それまでお母さんのこと忘れないでね
 
 
 
 

でもこの日を境に
私が息子と暮らせる日が来ることは二度とありませんでした。
 

この数年後、
親権を巡る裁判により
娘とは一緒に暮らせるようになったものの
息子だけは遂に一緒に暮らせることがなかったのです。
 
 
 

私と同じ顔をした息子
 
やっと伝え歩きができるようになった生後8か月の時
義父が私に暴力を振るったのを見て
泣きながら伝え歩きで義父に近づき立ち向かってくれた息子
 
3歳になったばかりの時
病気で寝込んでいた私を家族全員が放置している事に気づき
自分のご飯を私に持ってきてくれた息子
 

その息子と一緒に暮らせたのが
たった7年だけになろうとは
 
 
 
 
 
 
私のことをずっと慕い続け
私を大切にしてくれる息子と
そんな息子に感謝しずっと見守っている私。
 
互いがどんなに大切に思い合い
どんなに慕い合い続けても
私と息子の胸に開いてしまった大きな傷口が閉じる事はなく
私と息子が失った日々が帰ってくることも決してないのです。
 
 
 
あの夫が、せめてもう少しだけでもまともな人間であったら
私たち親子はこんなに切ない思いをすることなく
ずっと一緒に暮らせたはずなのに
 
どうしてもそう思わずにいられません。
 
 
 

子供にとって一番重要で一番大切なことは
お金があることでもなく
大きな家に住んでいることでもなく
何でも好きな物を買って貰えることでもなく
家族みんなが仲良しで、
心の底から安心できる家庭であることです。
 
 
 
みなさんのご家庭はどうですか?
 
お子さん達は安心した顔をして
毎日楽しそうにしていますか?

一度そういう目線でお子さんの姿を見てあげてください。
 
 

そして今あなたの傍にお子さんがいるなら
どうぞ思い切り抱きしめてあげてください。
 
お子さんが「抱っこ」とせがんだら
家事の手を一瞬休めて
お子さんを抱っこしてあげてください。
 
 
それが我が子を抱きしめた
最後の瞬間になる事だってあるのですから。