とある夕暮れ時。今日はもう残業しないぞ!と決意も固く、定時でベルサッサ。

西船橋で乗り換えの足取りも軽く、目指したのは東西線の木場駅。

木場といえば言わずもがなですよね、河本さん。


平野橋を越えてほいさっさ…ん、遠目にも自転車が出ていない。

ありゃ、平日なのにおやすみかい?と正面に回り込みますと、暖簾も出てないよ。

丁稚飲酒帳-夕暮れのしもた屋 いやいや、灯りも付いてますし賑やかそうな声も聞こえますよ…って、扉のすき間からのぞくと満席かい?窓のすき間からのぞいてみますと、常連カウンター前の一席だけ空きがあるようです。よかった~。


てなわけで、「こんにちは」とお邪魔しますと真寿美さんが「いらっしゃい」とニッコリ。お元気そうで、ホッとしました。

店内入ると一般席はまさに満席、常連席には三席ほど空きがありますが、そこに掛けるわけにはいきませんからね。Tさんはじめいつもお見受けする面々にも、目礼をいたしまして最後のお席に座らせていただきます。



丁稚飲酒帳-ストロングッピー さっそく注文は白ホッピー。
ホッピージョッキに、鮮やかな手つきで焼酎を投入、白の外瓶をジョッキに逆立て、あわだったところでグビリ…くぅぅ~、川平慈英です(^^;)。

あー、仕事のうさも吹き飛びますねぇ、本当にこの一瞬のために生きてるような、幸せを味わえます。


この氷なし、二冷のホッピーが、なぜか美味しいんですよね。そして、飲み口がやさしいのに、とっても効くのは何故なんでしょうね。他の店の臨界点ホッピーよりも、なぜか星一つ半の河本さんのホッピーの方が酔いが回るような気がします。お店の雰囲気と真寿美さんに酔うのかしらね。

また、今日も来年20歳なんて言ってますけどね(笑)。


丁稚飲酒帳-大熊手 と、お隣の紳士が「よく来られるんですか?」と話かけてこられます。

「いやぁ、たまに寄せてもらってますよ」とお返ししますと、このタイミングで真寿美さん「しばらくね」、「ええ、髪も伸びました」なんお返事したついでに紳士さんに「…っていうくらいにね」と切り返し。


なんでも紳士さん、10年ほど前越してこられた頃からこのお店が気になっていらしたそうです。ご自身のホームは辰巳新道周辺ということで、今日意を決して入られたそうですよ。

「立派な熊手だなぁ、門仲でも見たことないよ」なんて感心されてます。

そして、「氷の入ってないホッピー、はじめて見たよ」と若干酔いがまわられていたようで繰り返し呟かれています。横須賀あたりでなんて説明するのも野暮ですからね、「そうですか~、効きますよねぇ」とお返事。


常連席際のこのお席、常連さんと真寿美さんとの丁々発止のやりとりが聞ける特等席なんですよってなお話もさせてもらいつつ、おつまみどうしようかしら…なんて思ってたら、どうも煮込みは終わってしまったみたいですね。

まだ閉店まで一時間以上あるのに、変わらず人気ですねぇ。




丁稚飲酒帳-やっこさんがあればいい となれば、あては当然、やっこさん…とこうなるわけです。

ではでは、今日は酔いどれ過ぎずに二杯まで、長尻するつもりもないので、やっこさん一本で行きましょう。真寿美さん、やっこさんの大きいのでお願いします。

ほどなく出てまいりましたよ、ちょいと撮影角度が悪かったですね、慣れない携帯フォトなもんで、これ丸々一丁なんですよ。すごいボリューム感。しかも、お値段なんと200円。大きさだけじゃないよ、味も一級品ですよ。


まずはお豆腐に甘味がある。そして、このお醤油?タレ?これが普通の醤油と違って角が立たずに旨味が詰まってる。これに七色をパラパラちらして、豆腐をちぎってパクリとやってごらんなさい。口の中にお豆の甘味がふうわりと広がって、気付けばホッピーのジョッキが半分空いていると、夏の魔術とはこのことだ。

いや、本当にね、夏のあての最高の一品の一つでしょうね、河本のやっこさん。


しかも大なんて頼んだ日にゃ、延々楽しめちゃいますよ。

お初の紳士さん、この一種独特のお店に興味津々のようでいろいろ質問を投げかけてくれますね。お酒は何があるのとか、八時終いなんてこの辺にはないねと妙に感心したり、それが結構面白かったりするんですけどね。

なんてやってましたら、ハマちゃんご登場。で、これまた「しばらくぶりー」なんてお声をかけていただいてましたら、紳士さん、ホッピー二つにチューハイ飲まれて、気持ちよくなったようで、「また来ます」とお先に帰られます。


帰ったとたんにTさん「しばらくぶりなのに、大変でしたね」っていやぁ絡まれてたわけじゃないですからね、なんて感じでお話に混ぜていただいて。どうしてでしょう、そんなに通う頻度も多くないんですが、どうも何人かのご常連さんにお目をかけていただいております。先ほどの紳士さんも含めて、この肩寄せ合う感がコの字カウンターの幸せですよね。あ、丸好もしばらくご無沙汰だわさ(^-^;

丁稚飲酒帳-宵空のスカイツリー そんなわけで、二杯で切り上げられるはずもなく、禁断の三杯目をお願いしまして、結構気持ちよくなりましてのお会計は14。

また今度、煮込みに間に合う時間にお邪魔しますね。


さて、ストロングホッピーに火照った身体を冷ましつつ、北に向かって歩け歩けで帰りましょう。

宵空に浮かぶは天空のスカイツリー。押上までのウォーキングを楽しんで帰りましたとさ。ちなみに歩くごとに酔いが回ったのは秘密です(笑)。

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お雛祭り、昨日とうってかわって、風もないでポカポカといいお天気。

そんな昨日は、久々の土よ宇口あけ、九時からスタートで丸千葉のアンコウ雑炊で〆。なんとも贅沢かつ幸せな一日でした。帰ってきて、アド街見終わったら眠くなっちゃったんですが、目覚めたのが夜中の二時前。それから二度寝を決め込むも寝つけず、今晩も早く眠くなりそうですわ。早寝早起き、健康の源…ってちょっと違うかなあ(^-^;


丁稚飲酒帳-河の畔のしもた屋で さてさて、とある平日、今日は会社の後輩君が都内出張ということで、あたしの生態をご案内しようという運びとなりました。要は都内の酒場を巡りたいとお願いされましてね。

出張が午後六時までってんで、六時半の待ち合わせまで少し時間がありますね。

こりゃ、ここに寄ってから行きますか?行きますよねぇ、折角のチャンスですもの。木場は平野橋のたもとに位置する、しもた屋。すすけたのれんがいい味だしてる、こちら河本さん。今年初のお邪魔です。

丁稚飲酒帳-おでん、豆腐入れて 会社を三時半に飛び出したんですが、五時過ぎの店内は常連席にこそ人はいないものの、手前側は八割の入り。皆さんお早いですなー。何人かお見受けした顔もチラホラ、奥には随分お若い方が三人でビールやられてますね。そういやここでビール、飲んだことないな。

真寿美さんに「うちはホッピー屋だからね」って言われそうだけど。


入口手前の先輩方の間に失礼をさせていただきまして、早速真寿美さんにホッピー(白)をお願いします。

右手に持ったペットボトルの金宮焼酎を、計量用の小グラスに並々注いでこれをジョッキに真っ逆さま。一滴もこぼさない、まさに手練の技ですね。


冬場限定のおでん、来掛けの東西線の中で今日は何を入れてもらおうかと考えるのも楽しみの一つ。ジャガイモもいいし、厚揚げもいいなー。

でも今日は玉子と豆腐を入れてお願いしましたよ。残りはつみれ、こんにゃく、ゴボウ巻きを添えていただきました。

丁稚飲酒帳-この玉子さんがまた アップでポンと、今日はね豆腐がいただきたい気分だったんです。このおでんの汁の染みた、少し薄茶色に染まったお豆腐さん。その脇に控える玉子さんもいい色合い。

ちなみに玉子は、残ってればいつでもお願いしちゃうんですよね。これも真寿美さんの腕の冴えだと思うんですけど、黄身の具合がなんとも程よいんです。

お豆腐のなめらかな味わいが舌に心地いいですねぇ。

夏のやっこさんは絹漉し、冬のおでん豆腐は木綿と使いわけされてる河本さんのお豆腐。
丁稚飲酒帳-湯豆腐さん小さいの この際ですから、冬の名物湯豆腐さんの小さいのもお願いしましょう。実は暮れに来た時には、仕舞間際だったこともあり、湯豆腐さんが売り切れていたのです。そのリベンジもしないとね。

この湯豆腐さん、小さいのは100円ですからね。

ネギの入った醤油につけていただくんですが、醤油が特別なのか、豆腐の旨さ、甘さが引き立って、実にいいおつまみになるんです。そのつまみ指数をさらに引き上げるのが、七味唐辛子。

さきほどの醤油皿に七味をたっぷり入れてつけていただくと、七味の刺激でお豆の甘さが引き立つよう。

なんとも幸せですねえ。


久々のゲンさんのお顔も拝めて、今日も大満足。長丁場では足に来る魔法のホッピーですから、今日は二杯に留めてお会計は13。

1300円をお支払して、どうも御馳走様でした。というか、二杯でも結構効くんです(笑)。お店出た時、結構気持ちよかったですからね(^0^)。

丁稚飲酒帳-通り過ぎ要注意 さてさて、後輩君との集合場所は飯田橋。東西線で一本ですが、そこは敢えて九段下で途中下車。

とんがらしが元気に営業しているのを横目に水道橋路地裏迷宮に迷い込みましょう。

これがまた目的のお店が控えめなもんでね、何回行ってもストレートにたどりつけたことがない。今日も今日とて、いい定食メニューがあるなーなんてキョロキョロしてたら、その定食屋の真向かいがこちらのお店だったという罠…単にあたしの注意力散漫ですけどね(苦笑)。

立ち飲みうけもちさんです。

こちら全メニュー300円で、新鮮な魚介を中心にした呑兵衛好きのするおつまみをいただけるお店です。チケットを買うと、11回分を10回の三千円で買えるという特典もありますが、今日はそんなにガッツリやりませんし、スタンダードなオーダーで行きましょう。

ここでもホッピーと、そう食べたかった肉豆腐をいただきます。
丁稚飲酒帳-なるほど銀河一 で、ホッピーと一緒に手渡されましたのがこちら。

んー、飴色の濃さでその名も高い金町ゑびすにも匹敵する茶色の濃さがニクイですねぇ。

またこれまた同じく飴色に煮込まれ豚肉と玉ねぎが食欲をそそります。


界隈を食べつくしている猿吉君いわく、銀河一と噂のこの一品。

じつはまだ食べたことがございませんで、初挑戦でございます。


一箸いただいてみますと、これはなんというんでしょう、あまーい!

そう、甘いんです。見た目以上に蜜のような甘みの濃さがインパクトありますねぇ。

これがドライなホッピーに合わないわけがないじゃないですかー。これまたおつまみ度数高いなあ。

シャクシャクする玉ねぎはお菓子のよう、またお肉も甘辛の味つけで美味しいんですが、そりらすべての旨味を豆腐が吸ってるんですよね。これは銀河一の評判にも納得です。っていうか、絶対米に合う味付けだよなー。

丁稚飲酒帳-カンパチ漬け さらに魚系からも、カンパチの漬けをいただきました。こちらは後程、店員さんが届けてくれましたが、これまた脂ののったカンパチに負けないタレのインパクト。ゴマ油の効いたタレは、肉豆腐と違って塩気が強い。

んー、こちらあまり意識してなかったですけど、かなり濃い味仕様なんですかね。確かに300円でグラス摺り切りまで入れ放題の本格焼酎とかがメインですから、こういうアテをいただきながら、ちびちびやるのがいいですねぇ。


ちなみに肉豆腐に漬け、ホッピーが各300円で、中のお代わりが100円。

ジャスト千円でのお会計となりました。

んー、これまた名店だなあ、近くにほしい立ち飲みの一つですよねぇ。
丁稚飲酒帳-ハフハフは冬の楽しみ 二軒で一丁半はお豆腐をいただきましたが、熱々をハフハフしながら食べる、これぞ冬のだいご味です。

それにしても、今日は豆腐よく食べたなー。三種類、それぞれに違う味わいがあって、食べ飽きないんですよね。


ちなみにこの後が、酒席の本番だったりしたんですが、それはまた別のお話、ということで。


河本 16:00~20:00(土曜19:00) 第二土曜、日曜、祝日定休

うけもち 17:00~23:00 土、日、祝日定休

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3月6日(土)3軒目

 三徳さんの前で、みんなでにっこり記念撮影。
丁稚飲酒帳-みたかや酒場 こちらで親分とSさんがお帰りになり、残る8人で歩きながら、さてどうしよう…と、かぶきさんから「おにぎりの大きい店に行ってみない?」とご提案が、あそこですかぁ、入れるかなぁと思ってるうちに電話してるし(^^;。

すると電話の向こうから、「何人、8人?若い人じゃなきゃだめだよ~。」なんておかみさんの声が携帯越しに伝わってきます。なんと入れるようですよ、時間のマジックですね、それは行かないわけがないわ~。三徳から歩くこと15分、裏路地にたたずむ白い看板にくっきりと浮かぶは「みたかや酒場」でございます。



丁稚飲酒帳-特濃ほっピー コの字カウンターの一番奥にずらっと五人、さらにはテーブル席もお借りして、三次会のスタートですよぉ。あたしはホッピーをばいただいて、三軒目ともなると喉越しも滑らかですねぇ。スイスイ入って危険があぶない、自制しながらと思うのは最初のうちだけなのは何故でしょう。

 さて、あての方は黒板メニューにあら煮込み300円とございます。これは頼まねばいかんです。ただし一つで十分。まるまるとしたマグロの尾の身の煮付けは八人で回して食べても十二分なボリューム感。骨離れの良さとふっくらした食感に、にっきーさんも目を丸くされていたく気に入られたご様子です。



丁稚飲酒帳-爆盛あら煮  さらにはこの人数ですから、揚げものもいっちゃいましょう。とんかつに、そしてもう一つの必食メニュー、餃子もあるとはタイミングがいいなぁ。餃子は二枚お願いしますね。

揚げものは奥のカウンター前、ちょうど我々の目の前でおかみさんが調理してくれます。

おかみさんの大きな手のひらサイズの豚肉を丁寧に筋切りして、あら1枚でお願いしたんだけど、なんだか小さい赤身肉が出てきましたね。豚肉と一緒に、パン粉をつけて揚げ鍋に投入。できあがりを待つこの時間がまた楽しい。

にっきーさんとも、しばらくぶりにじっくりお話できたし。そもそもの出会いは椎名町でしたかね、浜田さんの一番弟子を自認されておられ、いつもみんなに気遣いながら場を明るくしてくれるムードメーカーのにっきーさん。アル中ハイマー日記 の更新頻度、文章力、どちらも遥かに僕の上を行く、この日記が横浜方面・新宿線方面のあたしのバイブルだったりするのです。



丁稚飲酒帳-爆盛餃子  さて、お話に花を咲かせているうちに、餃子が着きましたよ。人間と同じくおつまみもすべからくジャンボサイズのみたかやさん、餃子もまた例外ではなく、その姿はまるで白いバナナ。一人で来たら、これだけで結構満腹になるんスから。

しかもニンニクの利いた餡の味わいがまたすばらしい。餃子は完全栄養食だというお話を聞いたことがありますが、もちもちした皮のボリューム感にたっぷりの野菜にお肉の味わい、そして食欲増進剤のニンニク、これで酒が進まないわけがないですよね。


丁稚飲酒帳-爆盛カツ  餃子に舌鼓していると、でましたとんかつさん。カウンターとテーブルに分かれている僕たちのために、「一人前を半分ずつにしといたからね」とおかみさん。半分って、その隙間にある若干小さい…と言っても目の錯覚、とんかつが大きすぎるので…揚げ物は、なんとマグロフライ。 

「サービスよ、サービス」とアハハハと笑われるおかみさん…えぇと、サービスの方が頼んだとんかつより量が多いんですが、いいんでしょうか(^^;本当に懐が深いなあ。

そして、このマグロがまた絶品なのよ、お客さん。ほろほろと解ける柔らかなマグロに、サクッと揚がった衣の油、そしてソース…完璧な三重奏や~。丁寧な筋切が反映された、とんかつのやわらかさもまた抜群。ほんにええ酒場やのう。


 ここで、にっきーさんと浜田さんがタイムアップ。お帰りになるお二人を見送ったあとも、まだまだ酒宴は続きます。とはいえ、こん平の口開けからはや六時間、もう11時が迫っています。
丁稚飲酒帳-ある家の朝食  ラストオーダーの声がかかる前に、持ち帰り用のおにぎりを二つお願いしておきましょう。これで明日のお昼ごはんは確保だぜ~。と、酔いがまわって炭水化物を欲し始めた飲み介達から我も我もの声がかかり、更に三つ追加オーダーが入ったりして。

 しかもKさんの食べるスピードのはやいことと言ったら、振り返ったらもうない…みたいな感じで、あたしもご相伴に預かりたかった(T-T)…翌日おみやをしっかり食べたのは内緒でひとつ。


 お開きは12時寸前、心地よい酔いを味わいながら…フラフラとも言いますが(^^;…、気づけば5時のスタートから7時間が経過していたという事実。最後までお付き合いいただいたKさんご夫妻に感謝感謝です。それにしても昼酒キャンセルしててよかったぁ。今度はゆっくり昼宇ちしましょうぞ。

※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※   ※


一見を増やすガイド本としてではなく、お店と末長く付き合える次代の常連さんを増やしたい…ひいてはその連鎖で、いいお店を次の世代に引き継いでいきたいというコンセプトのもと作成されたのが、このもつマニア。

編集のSさん、監修の浜田さんからそのコンセプトを伺って、あたしも何ともいい企画だと思ったものです。その思いがあればこそ、今日集まった方々を始め、いろいろな方が協力されてこの一冊がまとめられたのだと思います。


酒場好きという嗜好を同じくする年齢層も職業もバラバラのみんなが、一冊の本の元に集まって、まるで同窓会のように和気あいあいと酌み交せた今夜。一冊の本に感謝して、今宵の筆を置こうと思います。次は今回おいでになれなかった関係の方も交えて、もつ談義したいものですね♪

そして、もつマニアを読まれた貴方とどこかの酒場ですれ違えたら、また楽しいと思います。

さて、次のお祝会はどっち方面で(笑)?


みたかや 16:00~23:30頃 日・祝定休


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3月6日(土)2軒目
丁稚飲酒帳-三徳  こん平さんをあとに、新宿線で三駅で移動して、たどり着いたのは森下。

 駅から歩きながらのお話も楽しく、たどり着いたのは名店三徳。こちらも掲載店でございます。そして、僕は初訪問の40店舗目。これでやっと半分か、全部回りきるのはいつの日になるやら…掲載のほぼ全てを御存じの浜田さんや編集Sさんの博識ぶりと行動力には頭が下がります。


 お店の前まで行きますと、小柄なご主人がなんと店先で待っていらっしゃり、予約していただいたかぶきさんに「待っていましたよ、心配してました」と声をかけてくれます。何とも温かいお出迎えですね。

 お店の中に入ると、右手に厨房とカウンター、左側にテーブル席、そして奥一面に四人掛けが四卓分の広い座敷が広がっているという構成。今日はそのうちの二卓を確保いただいていますが、「座りきれるかしら」と心配してくれるおかみさんや店員のお兄さんの笑顔がすばらしい。家庭的な雰囲気に一目で惚れ込んでしまいました。座敷の右半分に席を占めて、さあ二次会のスタートです。


丁稚飲酒帳-ちうはい  こちらは酎ハイの種類が豊富なんですね。その中から、天羽の素入りの下町ハイボールをお願いする人は?……はい、全員ですね、9個お願いしま~す。さらに当てはこちらの二大巨頭、にこ玉と純レバをお願いします。黒板のメニューも美味しそうですねぇ。

 

 ここで浜田さんから驚きの呉ご転勤の発表が…あちらでもがんばってくださいね。僕らもがんばりましょう、第二弾(仮)さかなマニアの話が出たところで、当然魚のうまい酒場話になりますわなぁ、このメンツじゃ。

皆それぞれお気に入りの魚酒場を持っており、その情報交換だけでも酒が進みますばい。お店によって個性のあるマグロをコラムで取り上げたらどうかとか、いっそマグロマニアでもいいんじゃないかてな話も出たりして。趣味を同じくする人の集まりは楽しいし、勉強になりますね。




丁稚飲酒帳-名物1 さて、そうこうしておりますと、出てまいりましたおつまみ第一弾、にこ玉ちゃん。


 柳川鍋になみなみとしたみそ仕立ての煮込みに、玉子が落としありますね。半熟玉子に箸を入れて、とろーりあふれだす黄色いヤツ。なんて食欲をそそるビジュアルでしょう。純レバもそうですが、にこ玉も丼にしたいですねぇ。

 かぶきさんから、亀戸伊勢元の御年90歳を越えるご店主が仰っていた「何が嬉しいって、卵が普通に食べられることだね」なんてお話が披露されます。噛みしめたい言葉ですよね、今だって十分幸せなんです。


丁稚飲酒帳-鮮やかな黄色  早速いただけば、とろりとした黄身の風味に負けない煮込みの味わい。ともすると、僕は卵添えってあまり好みませんで、理由は味がぼけるから。ところがこちらは煮込みの味わいが負けておらず、卵が加わることで更に味わいが増す一品、こういう卵の組み合わせはいいですねぇ。

ちなみにかぶきスペシャルは、ここにたっぷりの七味を振って、黄色と赤の色対照だけでなくピリッとした辛味も加わりますと、う~、ますますごはんやないか(笑)。


 とりあえずの二品はお願いしたものの、まだ足りませんねぇ。黒字にカラフルなペンで、たとえば鳥からあげなら「激安物件」、ニラレバ炒めなら「三徳自信作」といったように一言が添えられている楽しいメニューの中から、やはりもつでしょう、ガツねぎと鯨竜田揚をお願いしましょうね。


丁稚飲酒帳-名物2  次に出てくるあては、こちらの代名詞とも言える純レバ。江東区、台東区あたりでしか見かけないメニューですが、レバを甘辛く炒りつけてたっぷりのネギを添えたものとお考えください。それこそ昔DANCHUで記事を読んで、千束通りまで自転車こいで出かけたっけなあ、菜苑。亀戸のお店はアド街でも取り上げられていましたっけね。そんなこんなで隅田川沿いのエリアでは、割に有名なこのメニュー。でもお店によって味付けの違いがあるそうで、かぶきさん曰く「
ここのがいちばん持ち帰りたい純レバ」だそうです。

 ではご対面。レバの照りにネギの青さが食欲をそそるビジュアルですねぇ。順にいただきますと、甘味だけが際立つのではなく醤油の濃味も加わって、こりゃ完全にごはんだわ…ええ、皆さんあたしの方見て言わずもがなですよ、ごはんください(笑)。

 この濃い味がごはんに合わないわけはないですが、もちろんお酒も進ませるわけでありまして、兵六でいう酒盗に通じる気がするなあ。ジャリッとするほどの塩気が、ガンガン無双を進ませるんだ。一番安いアテなのに一番飲ませるってのがいいんです。


丁稚飲酒帳-おんざらいす  ちなみにあたし的にはたっぷりと下に残った汁、タレ(?)だけあればごはんは十分ですので、どうぞ具の方は皆さんで…。あ、Sさんもごはんを狙ってる(笑)。





 続けて参りました竜田揚げ。鯨を頼むと出てこざるを得ないのは給食トーク。ところが、あたしは給食でくじらをいただいたことがないのよね。ひとつ違いのm蔵さんは経験ありとのことで「なんや祝くんは鯨食ったことがないっちゅうがか?土佐では鯨がよう取れたき」…あんた、埼玉だろ(苦笑)。

 これが竜田揚げの概念を覆すような逸品でして、竜田揚げというと薄い身をカリカリに揚げたものだという観念があったんですが、見事に裏切られました。肉厚の鯨の身はあくまでも柔らかく、また噛むほどに味わい深く…これで550円でいいんでしょうか。



丁稚飲酒帳-肉厚竜田揚げ  鯨の味わいに感動しながらも、酎ハイはどんどん進むわけですがあたくしひとつ気づいたことがあります。二次会ではお隣に座らせていただいたんですが、浜田さんの飲み方がとても勉強になりました。同じく楽しく飲んでらっしゃるんですが、僕がグラスを煽るように飲むのに対し、浜田さんは味わうように飲まれていて、一回に減る量が違うのです。これが「ひとり飲み」に書かれていた、大人の酔い方の実践なんですねぇ。僕もこんな飲み方をすれば、潰れずにお家に帰れるのかしら…勉強します、失敗を繰り返しながら>誰とはなく。

 気づいたもののそんなにすぐには改まるはずもなく(^^;)、グラスをあおり続けていい気もちです。つい長居をしたくて、げそ焼きにポテトサラダを追加してしまいました。



 ポテトサラダは、ディッシャーですくわれた丸い三つの小山がかわいらしく盛られています。なんともクリーミィでのど越しなめらかなタイプ。このおしゃれな感じは、さすがPOTATOサラダ(メニュー表記まま)。



 そんなこんなで楽しい時間は行き過ぎるのも早く、気づけばSさんの門限を過ぎてるじゃないですか~。ではでは、お時間合わせてお会計をお願いしましょうかね。

 それにしても、店員さんの笑顔と丁寧な態度がすばらしい。行きがけに話題に出たUさんにはない感じ。繰り返して言いますが、なんとも温かい雰囲気に包まれたいいお店です。この雰囲気だけで美味しいお酒が飲めますよ。かぶさんが仰るように定食屋さんですから、昼酒もできますし、〆のごはんも食べられるし、あたし好みのお店だねぇ。なんとも嬉しいお店に出会えた夜でした。

もちろん(?)まだ帰りませんよ、後編へつづく…


三徳 17:00~24:00(祭日は22:00まで) 第1・3・5日曜定休

   平日ランチ営業 11:30~13:00

 



                         

3月6日(土)


★ハードディスククラッシュから立ち直ったわけではありませんが…いまだにテレビなし生活です…、掲載寸前で書き止っていた記事が、ブログ屋さんの下書き庫に眠っておりまして、そのまま放置しておくのもなんだかなぁ(by阿藤快)ということで、掘り起こし掲載です。記載内容は記事作成当時のことですので、ちょっと前のことになりますがご容赦を。

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 花雨と言いますか、だんだんと春が近づくにつれ、冬の乾燥気候からお湿りが多くなってまいります。週末に雨だと、お出かけできなくて悲しいのですけれど。さてさてそんな雨模様の土曜日、本日は浜田さん 監修の新著もつマニアの出版を御祝いして、取材同行やお店選定で関係した皆さんに声をかけての出版記念の酒席でございます。

丁稚飲酒帳-もつマニア  こちらの本、書店で見かけられたら是非一度手にとってみてください。あたしの最初の感想は、持ちごたえがあるなぁというもの。持つと重いと感じるほどの重量感があるんですね。ただ重いだけではなく中身も充実、居酒屋ジャンキー を彷彿させる、それぞれのお店への丁寧な行き方や、各店のローカルルール、お勧めメニュー、そしてそれぞれのお店の店長さんや気にいっているお客さんのコメントが掲載してあり、読んでいるとそのお店の雰囲気が伝わって来るよう。知っているお店は「そうそう」とうなづきながら、知らないお店はこんな感じかなぁと想像しながら、もつマニアを読みながらバーチャルもつ焼き屋体験ができる良書だと思います。


惜しむらくは、注文の単位が各店とも記載してあると、なお良かったかもしれません。あたしのようにぶらり酒をする場合、二本縛りはまだしも五本単位とかになりますと、結構おなかに来ますからね(^^;。東京・神奈川・埼玉・千葉のセブンイレブンにも、四月の頭まで配本していますので〔時点修正:現在はコンビにでは配本終了〕、どうぞ、皆さんももつトリップしてみてください。


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出版記念をやるならやはり掲載店をと思うのは、人の道。とはいえ、もつ焼き屋さんの常であまり大きな箱がないのですね。そんな中、ダメもとで常連かぶきさんに当たってもらったのが西大島のこん平さん。混雑する土曜ですが、運よく二階座敷をキープできました。飲む気に逸る飲み介の集まり、スタートは開店の五時からといたしましょう。

誰より逸っているのがこのあたし。昼酒も断ち、万全の態勢で夕刻を待つも間が持たず。m蔵さんと早めに立石駅周りをうろついていると、向こうから見覚えのある三人組が…Yさんの先導のもと、宇ち中 さんとF本さんがくんずほぐれつ歩いてきますよ、ありゃ相当やってるね(笑)。聞けば、(当然某氏は宇ち多から)ゑびすや食堂でひっかけておいでとのこと、このまま丸好に流れるけどというお話を涙を飲んで見送り、また近々やりたいですねとお見送りします。



丁稚飲酒帳-西大島の名店  ヨーカドーの福引で間を持たせようにも、ワンチャンスは残念賞のおかしだけでは時間がつぶれません。早々に電車に飛び乗って、西大島界隈に到着すると、逸るのはあたしだけではないですね、コンビニから出ていらしたにっきーさんとバッタリ。若干早めですが、お店前でシャッターしましょう。大島銀座通りを吹き抜ける風を避けつつ話していると、向こうからやってきた、宇ち中さん。またお会いしましたね~。さすがに丸好の誘惑は振り切ってお祝に駆けつけてくれました。今日の宇ち入りの様子なども聞いていると、主賓の浜田さんも御到着。ここでのれんが出まして、では先に入っていましょう。浜田さんからご店主に出版の御礼の挨拶をされるのを待って、2階のお座敷へ。2階に下駄箱がありますから、靴のまま上がってくださいね。


丁稚飲酒帳-お疲れ生  2階には既に12人分の席がセッティング済み。こうして見ると12人でも結構な人数になるんですなぁ。一人一杯限定の250円おつかれ生で、乾杯の練習をしていましょう。くびれタンブラに綺麗な琥珀色、ぐびぐびっと煽れば…プハァ、生き返る~。

練習が終わった頃においでになったのは大阪の雄、ひょっとこさん。折良く昨日から東京出張で、お祝に駆けつけてくれました。あたくしは前日も人形町でお付き合いいただいておりまして、ああ、あの立ち飲み屋の写真帰ってこないかなぁ…(T-T)、バックアップはしっかりとね。


 で、乾杯2回目~が終わったところで、主賓のもう一人、Sさんがご到着。朝会社に行ったら月曜入稿の原稿があったとのことで、泣く泣く1日お仕事された後でのお越しです、それは都合3回目の乾杯ビールも美味しいでしょう。さらには歩く酒場データベースK夫妻、丸千葉から自転車でお越しのjirocho親分 、熊ちゃんと続々と揃ったところで、4回目の乾杯をしながら、あとはやはりお仕事のかぶきさんが来れば全員と話していると…ちょうどいらっしゃいましたね、なんともいいタイミング。いよいよの本乾杯をして、さあ祝宴のスタートですよ。


 もつ刺身にぬか漬けを酒の肴に、もつマニアを話の肴に、二つの肴で宴は盛り上がります。

 前日は三省堂でのデモ販売、ラングドンシリーズを抑え、ワンピース最新刊に次ぐ一日の売上を記録したとのことで、売れ行きは好調のようです。あたしらのような趣味人は喜びますが、一般の方にも手に取っていただけるのは出版コンセプトから言っても嬉しい限り。次の販促イベントはもつの聖地立石で、宇ち多の行列待ちの方に売り歩いては…なんていう本当にやっちゃいそうなアイデアも出たりして(^^;

ちなみに一斉配本の結果、在庫がほとんどなく、ネット書店では入荷待ち状態、取材店への配本もセブンからの返本待ちの状態だそうですので、セブンイレブンで見かけたら買いですね、ニヤリ。〔これまた時点修正、現在はアマゾン等でも手に入るそうですよ〕

丁稚飲酒帳-美麗なる刺し盛り  刺し盛りの美麗なること、一幅の絵の如し。ホーデンのとろっとした食感、コブクロのコリコリ感、タン刺しのしっとりとした旨味、さらにはハツにガツ、レバと6種のもつ、それぞれの味わいが楽しめる一盛り。まさにもつ刺しのバナナボートや~…と一人で来たらこの一盛りで、あてとしては十二分以上、おなか一杯でしょうねぇ。










丁稚飲酒帳-名物スタミナ これだけの人数が集まっていると、いろいろな話題が出てきます。それが転々とつながっていくのが、なんとも面白い。

ホッピーミーナ嬢が社長に就任したという話から、吉田類さんのファッションに話が飛び、ほりいのもつ焼きは素晴らしいという話から、「歩行者の寝込みに注意」…いや歩行者は寝ないからねという泪橋の謎の看板の話まで…よくまぁ、これだけ豊かな話題が出てくるものだと、口下手な部類の僕は関心しながら相鎚を打つばかり。でも、楽しいんだなぁ。


丁稚飲酒帳-下にいるのがサービスキャベツ 刺しをいただいたら、次はこちらのもうひとつの名物を行かねばでございます。スタミナ焼きを人数分お願いしましょう。スタミナはカシラの味噌漬け焼きですが、ニンニク風味のきいた甘じょっぱい独特の味噌ダレの旨さに、肉自体の味わいが負けていないところがすばらしい。
タレと肉のダブル主演が、口の中を舞台に大活劇を繰り広げます。一人一皿サービスのキャベツの千切り(お代わりは100円)と一緒にいただくと、口の中がさっぱりして何ともいい箸休め。


 途中、大阪行きの新幹線の時間で帰られたひょっとこさんの再登場という、嬉しいハプニングに大盛り上がりもしながら、宴は終盤戦に突入です。


丁稚飲酒帳-これはシロタレ  おまかせで焼いていただいた他のモツ類の焼き手も流石、丁寧な焼き方には好感が持てます。中でも、テッポウのクニュッとした食感とタレの相乗効果は抜群。かみしめるだにテッポウの旨味とタレの甘味が口の中で渾然一体となって、食欲を刺激して故タマランチ元会長~(COPYLIGHT Gaily Amaha)。でもって、つくねがまた美味―い、カリッと焼き上げられた表面の香ばしさと、肉の味わいの両面が楽しめるこれも逸品。写真はロストしておりますので、食べに行かれて確かめてみてください。

 掲載通り、刺しだけじゃないことがよく分かります。特にテッポウとつくねには惚れてまうがな~。



 炭酸にホッピーを注ぎあい、たっぷり飲むも飲んだり、ボトル三本空けて、さらにもつを十二分に堪能してお会計は一人三千円に行かないってんだから、コストパフォーマンスの素晴らしいこと。

 ごちそうさまでした。さて、門限まであと一時間半ありますから、次のお店にいきましょっか♪(中篇へつづく)



 こん平 17:00~23:00 日曜定休(祝日営業)


                                                  12月4日(金)

 今日は親分と菊川にて待ち合わせ。住吉から一路、新大橋通りをダッシュ。

 到着したのは、菊川の名店、みたかや酒場。外から覗いてみると、六時ちょい前の店内はカウンター席がかなり埋まっています。ん~、さすが人気店。パッと見、親分いないかなぁ…着いたと連絡を入れてからと思いつつ、先に席を確保してからじゃと意を決して暖簾をくぐります。こんばんは~と足を踏み入れるてぇと、手前の鋭角カウンターで手を上げる方が、あっ親分。ちょっと前にお着きになったそうで、お隣の方の陰に隠れて見えなかったんですね。このあとm蔵さんも来るというので、奥のみたかや唯一のテーブル席でお待ちした方がいいかなとお父さんにお願いしかけると、鋭角カウンター向かいのお父さんが、「何人だい?」、「三人です」とお答えすると、親分のお隣の方々に「三人だってぇから、ずれてやんなよ」と。お隣の方々も、嫌な顔せずに席を空けてくれました。有難いなぁ、下町気質。本当にすみませんと、頭を下げてご着席。


丁稚飲酒帳-仰天あら煮  まずはお父さんに白ホッピーをお願いします。たっぷりの焼酎に瓶の中身を半分ほど注いで、まずは親分と乾杯の練習を…ングッ、ングッ…うめ~。いやいや、仕事上がりの一杯は毎度のことながら、どうしてこう格別なのでしょう。さて、今日は親分をご招待して三人態勢ですから、色々行けますよ。まずはヘルシーに鮪メニューからなんてどうでしょうとご提案すると、いいでつね~と親分。では、鮪あら煮と、鮪刺しをお願いしましょう。


 大鍋で煮つけられているあら煮はすぐに出てまいります。出てきた瞬間、親分の目がカッと見開かれたのが印象的でした…なにせこのボリュームだもんでよぉ。いわゆる鮪の尾の身の輪切りを、相当時間をかけて煮込んでらっしゃると思うんですよね。なにせもう骨離れがいいのよ。そして、この煮汁の染みた尾の身が柔らかくも歯ごたえがあって旨いんだわ。「すごいですね~」と親分、まず一つ驚いていただきました。
丁稚飲酒帳-マグロ刺し(半分)  続けざまに鮪の刺身も出てまいりますが、これで…と言いながら、じつはこらえきれず半分食べてしまった後ですが、600円ですぜお客さん。ちなみにあらは確か400円だったかな。トロは中トロコハダアジと世に謳われておりますが、まさに中トロ、トロントロンの中トロでございます。形状からいって頭肉ではないかと想像するんですが、これまた噛みしめると、マグロの甘味が嬉しいくらいに口の中にあふれ出しまして、たまらない一品です。

 

 と、そうこうしておりますと、開店から二時間を超えて、そろそろお客さんの動きが出てきましたね。帰られるお客さまも多いけど、入ってこられる方がたくさん。先ほどずれていただいた席も、空けておくのは申し訳ないということで、お客様に座っていただきます。その後のお客さんは、鋭角カウンター後ろの荷物が置いてあるテーブルにおつまみをおいて、立ち飲んでいらっしゃいます。そうそう、春にじゃんきーさん達とお邪魔した時は、このテープルに椅子を出していただいて、座り飲みしたんでした。そうするとテーブル席は二卓ある勘定か。


丁稚飲酒帳-大とんかつ  時刻は七時を回って折よく親分の向こうの席が空いたところで、m蔵さんがご到着。本乾杯の後は、さあ、がっつり行きまっせ~。まずはとんかつを行きましょう。この前お邪魔した時に、隣の席の若い兄さんが、一人で一枚食べてらっしゃるのを見て驚いた一品。東京メトロの小冊子にも乗った美人女将さんが、丁寧に筋切りして広げたお肉…サイズは女将さんの大きな手のひら一杯、これを丁寧に奥の揚げ鍋に投入。

 揚げている間にキャベツを千切りになさるのですが、これが冗談じゃないのという量。普通のとんかつ屋じゃみないような大皿にキャベツを山盛り、揚げあがったとんかつを切るザクッという包丁の音が耳に心地いいですね。そして、山盛りキャベツの上にどーん、見たか、これが菊川名物みたかやのとんかつじゃ~!
丁稚飲酒帳-箸で切れます  30cmはあろうかというボリュームにまず目で驚かされます。これは三人いないと食えんやろ~。 
  しかし、驚きは見た目だけじゃありませんでした。さっそくアツアツのうちにいただくてぇと、なんともやわらかい。世のとんかつレビューに、箸で切れるやわらかさという表現をよく見ますが、これがまさにそれ。先ほどの丁寧な筋切りのおかげでしょうね。そして、揚げ具合がちょうどいいんでしょう、噛みしめると口の中にじんわり、肉汁がほとばしるのです。親分に指摘されましたが、確かにこれはごはんがほしいでつ~(T-T)。



丁稚飲酒帳-おでん山脈  でもここはぐっとこらえて、きょうは おかず中心セットで行くのです。だってごはんまで食べきれないし、あれがあるし…。

 山盛り系メニュー第三段はおでん。これまた400円では考えられない、この量はまさに山でありんす。ちくわぶ、さつま揚げ、もち入り袋、こんにゃく、すじ、はんぺん、玉子…エトセトラ、エトセトラと10品も乗ってるのよ、どれだけコスパええんですのん。




丁稚飲酒帳-バナナのように  そして今日のメインは餃子ちゃんです。以前、一人でお邪魔した時に、あまりの旨さにその場で親分にメールしましたところ、是非食べたい!というのが今日の実現に至ったきっかけでございまして。これをイカネバの娘なわけであります。お願いしますと、おかみさんが丁寧に餡をとりわけ、一つずつ餃子を包んでくれます。

 これがまた皮のサイズが尋常ではないのです。まさにバナナ。これが一人前6個で450円ですぜ。しかも、中身がトロントロン…溶け出す位のアツアツ餡にはニンニクとニラがたっぷり。仕事前やデート前には向かないかもしれませんが、これでがっつりパワー注入してから臨めば、臭さを吹き飛ばして逆転間違いなしのスタミナメニューなんでございます。

 もう、本当銀座の某店の大きいけど中身に主張がないような餃子の半額でこのボリュームですもの、頭が下がります。いや銀座某店もさっぱりが好きな方にはいいと思うんですが、土地代はあるにしても、1100円は高いやろう~。


丁稚飲酒帳-カウンターの満月  さて、目標の品々を食べてまいりましたが、最後に大物が残っておりますよ~。

 あたし的みたかやのベストつまみにして、マストオーダーアイテム、その名は「焼きおにぎり」!

 おかみさんの大きな手で結ばれたおにぎりには、中身に鮭ハラスの身がぎっしり。これを大葉をつけてお父さんが網で丁寧に焼いてくれる。そこに醤油がまわされると、醤油の焦げた煙がジュワ~とあがって、なんとも食欲を刺激せずにはおられません。出た、みたかやの満月、これぞ焼きおにぎりでございます。その姿はまさに、カウンターの上に満月が昇ったよう。いつもはおみやげにして、翌日の朝食にすることが多いのですが、今日は三人、三等分してアツアツをいただきましょう。


丁稚飲酒帳-鮭御開帳  こんがりした表面と、やわらかな中身の米の対比もおもしろく、焦げた醤油と鮭の塩気が食欲を刺激して、ああ止まりません…なんでこの日はおみやげにしなかったのかと、夜中に本当に後悔したという事実(笑)。


 いやあ食べた、食べた…そして当然飲んだ飲んだ。これだけ飲み食いして、お会計は一人2000円行かないというのは、なんとも頭が下がります。いつも朗らかで豪快な女将さんが仕切る店内の会話も楽しくて、だもの先ほどのような親切な常連さんもいつくんですよね。真剣になじみになりたいなぁという思いを新たにした夜でした。

 親分、寒い中お付き合いどうもありがとうございました。

 また、餃子と今度は煮込みも食べにいきましょうね♪


みたかや酒場 16:30~23:00 日・祝定休




 82()
人波にもまれて お暑うございます。そんな中、休日出勤でおます。総武本線でおます。

 みつをちゃんの倅さんのお話を聞きながら、DVD入れ替えては放映という役柄でおまして、途中読み込みができなかった時には焦った焦った。ここでも、出会いについてのお話がありまして、先週の出来事を思い返して、そうだよなぁと頷くことしきり。やっぱり戦争はいかんぜよという、言わずもがななことを尚繰り返し伝えることの大切さ。

 てことで珍しく満足感を得た仕事のあとは、花火でしょう~。この日はなんだか花火大会の特異日らしく、全国規模の長岡を筆頭に、都内は板橋、江戸川、千葉も松戸、千葉、そして某二尺玉が名物の印旛沼畔の花火大会まで、各地でドンパチどんぱち、夜空に花が咲いた日なのでありました。数ある花火大会の中から、我が家から程近くなのに足を運んだことのなかった江戸川花火大会に出かけてみましょう。


 千葉で快速に乗り換えた途端に浴衣姿の大ラッシュ。夏の風情ですなぁ…一方、場に不釣合いなネクタイ姿の疲れた中年リーマンが一人(苦笑)。市川で下車する人の多いこと多いこと。それに比べれば小岩で下車する人は少ないなぁ…って、改札階に下りたらえらいことになってまんがな…人の波、波、波…まだ打ち上げ二時間前ですよ(--;。

 まだしばらく時間があるから、さてどこで時間をつぶしましょうかね。お、さすがのくるまもまだ席に余裕がありますね。でも、突き出しにカニ出されても、あと一時間じゃゆっくりできないだろうしなぁ…隣の阿波屋さんはもつ焼き持ち帰りでテンパってるし…、とりあえず下見を兼ねて、しばらく人ごみに流されてみましょうか。


一力行列  さすがお祭り日、沿道には地域住民が数々の出店を出されています。おお、生ビール400円、飲みたか~。焼き鳥から中華惣菜、ホットドッグにカレーが300円ですか、これは後で買いだな(ちなみに後で行ったときは、売り切れてました(T-T))。しかし、一力の前のこの行列は異常だなぁ。軽く立ち飲みでもと思ったけど、ここも今日は
通常営業はしてないみたいですね。んー、残念。ではでは、駅まで帰りがてら、先日小岩散歩で良さそうだなぁと思ってた、こちらを覗いてみましょうか。

 JR小岩駅南口サンロード商店街の中ほどにございます、鳥正さんです。



鳥正  行きがけに覗いたときは一人二人しかいなかったのが、30分ほどぶらりして帰ってきたら、厨房を囲む大型L字カウンターはほぼ満席。最後に残った端の一席に案内されます。想像していたよりかなり大箱ですねぇ。

 カウンターだけで20席近くあるんじゃないかな。奥の座敷は8人がけが左に二つ、四人がけが右に二つと、かなりの人数が入るようです。しかし、花火大会など目もくれず、これだけの人が入っているとなると、期待がもてますよん。

 

 しかし、ここにも花火大会の余波が…飲み物を決めようとメニューを眺めていると、「ごめんね、今日はこれしかできないの」とボール紙に書かれた12,3品のメニューをおばちゃんが出してきます。あらら、そうですかぁ…事前調査で美味しそうだった肉豆腐が食べたかったんだけどなぁ、まあそれはそれで仕方なしということで。

 飲み物はビールとチューハイ、日本酒という構成。ここは一発チューハイで行きましょう。

 突き出しといっしょに出されたのは、氷入りドライチューハイ。ではまず一口…くきぃ~、疲れた体に染み渡るわい。味わいとしてはミツワ型かな、結構パンチがあります。氷が少し大きいのは、溶かして濃度調整するためかなぁ。


ドライボール  さて、花火までの小一時間一本勝負ですからね、そんなに欲張ることもできません。特製メニュー群の中からカツオ刺しと、盛り合わせ以外に単品で指定できる、ピーマン肉詰めを二本いただきましょう。ちなみに串ものは二本単位の注文だそうです。

 

 店内に流れる高校野球のラジオを聴きながら、チューハイをちびり、ちびり。

メニューを眺めているとスタンダードは焼き物を中心に、一品が少々とあまり幅広くはありませんが、(今日はありませんが)本日のおすすめ黒板に並ぶ、お魚類が結構充実しているようですね。さっき、カウンターから奥座敷に移ったお爺さん二人組の鯛のカブト煮なんか大皿盛りだったもんなぁ。あれで600円はすごいなぁ…なんて考えていたら、少しお時間が経っていたようで、お姉さんが板さんを急かしてくれています。「カツオやってる?」…いやぁ、忙しいのに悪いなぁ。こっちは待ち合わせまでの時間があるから、そんなに急がなくてもいいんですよ。

 


とろりカツオ刺し  最初に対応してくれたおばちゃんが、「ニンニク添えますか?」と聞いてくれます。それはやっぱり行っちゃいますよね、「ヤサイニンニクで」…いや、違う、そこまで三田に染まってはおりません(苦笑)。ほどなく、カツオ刺し(580)のご登場です。鮮紅色のカツオが7切れ、青ねぎ、しょうが、ニンニクと薬味もたっぷり。

 最初は薬味無しにいただきましょう。んー、ねっとりした食感、かみ締めるとカツオのフレッシュな味わいがひろがりますねぇ。これは薬味なしでも十分美味しいですよ。なるほど、串だけでなく魚と鳥の二枚看板も納得です。

 続いてニンニクをちょんと付けて、うほ、厚味が増しますねぇ。しょうがとニンニクのブレンドもいいんですよね…チューハイが進みそうになるのを、ぐっとこらえて。本番は土手で缶ビールなんじゃ~、ここは一杯で抑えるんじゃ~と自制心をフル動員。

 
クリスプピーマン肉詰め  だって、続けてカリッと焼きあがったピーマン肉詰めが出ていらっしゃったんですもの。そのためにチューハイは取っておかねば。

 うは~、タレの甘い香りに炭の香りが上乗せされて、食欲をそそります。まずは一口パクッと。カリッと焼き上げられた表面の歯ざわりを突き抜けると、つくねの肉汁が口の中にじゅわっと広がるこの焼き加減、極上ですなぁ。

 そして、ピーマンの苦味がタレの甘味を引き立てて、肉汁との相乗効果が僕の頭の中に白米シグナルを点灯させます(笑)。残念なのは、こちらにはごはんモノがないんですよ~(T-T)。このタレ、絶対ごはんに合うのにな~。

 

 焼き上げの技術も高いですが、なにより旨いと思ったのはこのタレ。さらりとしていながらこく深い甘味があって、僕の好きなタイプです。一本150円に三つのピーマン、この一口が50円ってのはかなりの高コストパフォーマンスでしょう~。


ピーマン喰らうおつむピーマン  惜しむらくは、飲み物の幅がもう少し…っていうか、ホッピーに合わせたいというのと、先ほどから述べておりますように、ごはんものが…(苦笑)

魚が旨くて、串モノもリーズナブルで技術が高いという意味で、青砥石松に近いメニュー構成のこちら。今日は頼めませんでしたが、たたき(つくね)(130)も美味しいようですので、次回はぜひ肉豆腐とたたきを味わいたいものです。そうそう、カブト煮もね。

 下見段階でいいなあと思ったお店に入って、実際に美味しいものにありつけるとうれしいですよね。JR小岩駅周辺の密度の高さは、特筆もの。まだまだ探検に来なきゃいけませんね。


 さて、満足の行く小一時間一本勝負を終えて、1430円のお会計。さあ、花火楽しむぞ~。


鳥正 日曜定休のようです 








 ゴワス君が上京してきました。

 昨年秋のネズミーランドツアー以来、約10ヶ月ぶりです。

 あの時は、おやすみのあわのすを開けてもらい、ジャンボメンチカツを堪能した挙句、二次会の秀でしっとり肉汁の旨みを感じるメンチカツを食べ比べるという揚げ物三昧の晩餐だったのでした。

 
三平@小岩  久方ぶりの再会とあれば、旧来の友が集まらないわけがない。

 日曜で、ある程度のキャパがある大衆酒場といえばやはりここでしょう、小岩三平。

 リニューアル以来、三回目の訪問です。

 野暮用で借りたレンタカーを返して、電車に飛び乗って小岩駅に駆けつけたのは午後5:55分。既にゴワス君を囲むために11名の仲間達が集まっていました。


 雨のパラつく小岩の町を駆け抜けて、二階の座敷に乗り込みます。二階は10人程の小座敷と、広間に四人がけの小卓が8卓ほど。このうち四卓をつなげてみんなで腰掛けます。

 
刺身盛り合わせ まずは一品物が出るまでのつなぎとして予めお願いしてあった、刺盛りが最初に出てきます。

マグロ、カンパチ、鯨ベーコンに海胆に…と盛り沢山。マグロがトロッとしてるし、カンパチのコリッとした身のしまり具合も最高。


  …って、まだボールが出てきてないんですけどね(苦笑)

 箱が大きい分、お給仕の皆さんも大変。まして、この時間、入りのピークですからね、ゆったり待ちましょう。お盆にいっぱいのボールが載せられて、やってきましたよ。では、我がグループの長老、鱈岡さんに乾杯の音頭をお願いしまして…かんっぱーい!ゴワス君、いらっしゃーい。


三平ボール
いやぁ、先日お試しで飲んで思ったのですが、何気に三平ボールは濃いですよね。口当たりはエキスで柔らかくなっているのですが、ボディがあるというか、何杯も飲んでいるとじわじわと効きそうな気がします。


出会いから何年経っていようと、昔の仲間が集まれば時間はあの頃に戻ってしまうんですね。

思えば、ゴワス君を囲むこのメンバーは大学時代のサークルの仲間。四年間を通じて、更にそれ以来連綿と続く付き合いですから、時間が10年前に逆戻りするのも当然のこと。


酒の肴は、あの頃の数々の思い出。例えば、ゴワス君企画で始まった野宿旅…初めて出かけたのは群馬県の水上温泉。そこでレンタカーを駐車中にこすったことから、長らく「ギャリツアー」と言われていました。動転した気持ちを抑えるために、レンタカー屋への連絡より先んじて「まずは温泉に行こう」と言って笑われたのを思い出します。

あるいはゴワス君が九州に帰る前に、中型バスを借り切った伊豆旅行。この日の参加者でもあったタイ男君が、バスに乗って早々ボンベイサファイアを煽りまくった挙句、早々にダウン。バスの床に転げて気づいたら夕飯の席だったという話やら、当時入り浸っていたゴワス亭、大学裏のわすめ荘がなくなってしまったという話に、時の移ろいを感じたり。

三平炒め 酔えば未だに言われるのが、入学早々のある宴席で鱈岡さんが僕を評して、「サークルの良心」と紹介してくれたこと。「あの評価は間違いだったー」と今もって言われるのです(苦笑)。いや、別に態度が豹変したわけでもないのにねぇ…オーホッホッホv(^-^





肉豆腐 思い出話に花を咲かせていると、だんだんとオーダーが出てきます。定番ガツ生に「自家サラダ」という独特のネーミングのポテトサラダ。更には鶏肉と豆腐が濃厚なタレで煮込まれている、「肉豆腐」。これ、お試しの時に頼んで追加したんですけど、温めなおして出されるのではなくオーダーしてから煮込まれるようで、豆腐の芯までじっくり熱が通って熱々でボールが進みます。さらにはカリッと焼き上げられた「たこ玉」、たこ焼きとどこが違うかわからんのですが()、とにかく旨い。そして、中華風でお酢を回して食べると旨い、揚げたワンタンの皮が食感のアクセントとなっている名物「三平炒め」、さらには来ました名物「チーズオムレツ」。予約の段階でこの名前を出しただけで、m蔵さんに「三平でしょ」と見抜かれたマストオーダーです。

これだけアテが出てくればもう、あとは…もつ焼き行くでしょう()。最終的にご近所にたのみ過ぎだといわれましたが、結局全部平らげるあたり、相変わらず欠食児童の集団だよなぁ。彼らの食欲には、なまじの大衆酒場では対応できません。

 でもって、もつ焼き。こちらはカシラ肉のキンツルたれ焼き、レバ塩はわか焼きで、どちらも焼き上げが素晴らしい。やっぱりもつは予めオーダーでは、美味しさが楽しめませんね。さらにはとどめにグラタンまで食べてしまうあたり、確かに食べ過ぎかもしれません。




変質者ども 昔のサークル会館が再現されたかのような尾篭な話も飛び出せば、30半ばのおっさんどもの顔も紅顔の学生時代に返っています。ふとした単語を意図して下ネタにすり替える技術など、みんな変わってないなぁ。楽しい時間は、三時間があっという間に経過して、お会計はゲスト役の二人を除いて一人5300円。んー、食べすぎ、飲みすぎたけど、やっぱりリーズナブルだなぁ。



昔の友が集まれば  ちなみにこの後、飲み足りない面子は溜まり場、ご近所宅に場所を移して飲み続けます。

 なにせm蔵さんの式で残ったお酒のうち半数6本(各五合程度)を、この日に搬入してありましたから。ゆったり飲むと、磯自慢はやっぱり美味しいねぇ。大吟も想像よりも料理に合わせやすい気がしましたぞと。

 …と言っても、たどり着いた七人のうち半数は早々に寝てしまい、最後まで残っていたのはゴワス君、ご近所、あたしにm蔵さんというこの三日間連続で飲んでる四人だけでした。やっぱり、昨日の大宴会に着いて来れるのはこのメンバーだけだったか、人選に間違いなし…と一人納得しつつ、久方ぶりの再会はやはり去りがたく、離れがたく。とはいえ明日は出勤日、学生時代から時間を今に戻しましょう。お開きのその時、時計は午前二時を指していました。

 どうも、ゴワスくん、この3日間、お世話になりどおしでした。また、九州上陸の折は酌み交わしましょう!


三平 17:0025:00 木曜・第三水曜定休




名物チーオム
 






 先生の御帰還とともに、この不定期更新ブログもだんだんと再開していきたいと思います。

 毎度のことながら、無理せずぼちぼちとマイペースでね。

魚三酒場@門仲  先生と別れて、門前仲町へ。

 披露宴の二次会を理由付けにした飲み会をやろうという趣旨で、会場は魚三酒場門前仲町店です。

 少し遅れて魚三にたどり着くと表の行列は当然として、二階から三階の踊り場まで、階段に腰掛ける人の列…暑いし狭いし人ごみだし、ここは即売会場か!ってな行列を尻目に四階の座敷に駆け上がります。すると、三階からうえにP箱と生樽でバリケードが、曰く「本日四階は貸切です」。ナイスガードありがとう。


 四階の重い扉を開くと、既に広大な座敷が愛すべき飲み助達で埋まっています。

 窓を背にしたメイン席には、主役のm蔵夫妻を挟む形で親分、腹黒屋さん、芽だかのマスター、奥にはシェフにたーぼーさん、手前には芽だか若奥様に受付美人コンビ。

 厨房近くの右奥には、浜田さん、G.A.さん、そばさん、Hなおじさんと横浜方面軍団の隣に、熊さん、ふるさんの酒日記組にやなちゃん、奥に目をやればHarryさんの脇にyago,viviコンビ、Qちゃん、おみわこ様と徳多和良常連連、その奥に酒場データベースご夫妻。

 手前の列には、ご近所、ゴワス君を中心とした大学友人連を奥側に、続けて旧居酒屋倶楽部からしもちゃん、ぴょんさん、タケちゃん、ゴンちゃん、yasuさんと、ちゃっぴー・やまちゃんのご近所コンビ、そして、このそうそうたる面々をまとめ上げてくれた大役の幹事、とかげ・たじまきコンビまでこの時点で総勢39人。


ふるさん乾杯  遅刻ゆえに当然のことながら、既に浜田さんの乾杯により宴が始まっていましたが、再度、新郎の指名により、最遠方北の果てからご臨席いただいたふるさんに音頭をお願いして乾杯~。「m

蔵ご夫妻、おめでとう~」の声が唱和されます。



サザエうに箱盛り  そして、以前吉田類さんを囲む会でお目にかかって以来の、テーブルを埋める魚三宴会メニューがものごっつい~。すごく大振りにして分厚い刺身盛り…マグロからカンパチからウニからサザエま魚の山 で、ほんとに魚の山とはこのこと、まさに盛られたって感じですよね。で、これがまた旨いんだから何も言うことはありません。




海老の山 さらにはエビフライの山盛り…って、某ホームページで拝見した長崎のスペシャル海老天丼を髣髴とさせる茶色い棒がこれでもかと並んでる姿は、到底エビフライとは思えません。これがまたサクサクでおいしい…らしいよぉ。

 ごはん好きにありがたかったのは、鱒寿司。さっぱりとした酢飯にマスの塩気がベストマッチでビールが進むくんだぁ。この魚の山で3000円ですからねぇ、なんたるコストパフォーマンス。魚三名物の大徳利も出現し始めましたね。それにしても、魚三も座敷には焼酎ボトルがあるんですね、初めて知りましたわ。今度、座敷で試してみよう…っていうか、本気食いをしに来たいぞと。


 このタイミングで、浴衣に着替えられたじゃんきー・まーぶるご夫妻が帰ってこられました。きっと帰ってくると信じていました…あちらの方もいつの日か…って人のことは言えない僕(^^;)

 相前後して白シャツに白スラックスと、白で全身を固めたナイス60代…我らの長老、いけちゃんが登場されました。あの年齢で白を着こなすセンスは抜群だと、m蔵さんが言うておりました。確かにパリッとしてたもんなぁ。


大徳利  長老の宿命で、当然ながらご挨拶が回ってくるわけです。年の功と人柄で新郎新婦を祝福する温かな言葉、やはり我らの長老ですなぁ。

 そして、この挨拶を契機に座が動き出します。あちこち回らせていただきましたが、これほどの大人数、一人ひとりの方と交わした言葉は短かったですが、これがしたかった…というくらいの肩のこらない、そして楽しい時間でした。


 忙しい中を駆けつけていただいたiiさん、さらに土曜日なんだけど祝日なのでお仕事というのを無理を言ってご出席願った中将閣下と、これでフルメンバー、途中退席の方もおいでになりましたが、総参加者数44名の大宴会となりました。


先輩ごあいさつ  稼ぎ時の土曜日にお店を閉めて駆けつけてくれ、翌日仕込みのため、二次会もあと10分ほどで帰らなければならないシェフが、ここで座のイニシアチブを握ってくれます。

 まずは新郎の学生章番号が17個上の先輩の挨拶を促すや、新郎の足跡をつぶさにリポートする挨拶に学生時代友人の苦笑もしきり。続けて横浜方面三人衆、浜田さん、iiさん、そばさんにそれぞれご挨拶を。浜田さんの人柄がにじむご挨拶、iiさんの「ちゃぶ台はひっくり返すためにある」、そばさんの「四人以上の場にありえない」というお話、それぞれの個性にあふれるご挨拶が心に染み入りました。


 さらに駆けつけていただいた、「酔わせて下心」もとい下町中将閣下のお言葉まで、怒涛の仕切りを残してシェフが退場されます。またお店にうかがいますね~。


タケちゃんじゃんけん  シェフにお別れしても、宴は留まることを知らず。一階、二階ほどの圧力はありませんが、魚三伝統でけして甘くはないおば様方の目が「時間迫っとるで~」と厳しく光る中、最後のメインイベント、大忘年会恒例のタケちゃんじゃんけんが始まります。素敵なパーカーに、サラダが美味しくなるドレッシングを勝ち取りました。

 ありがとうございますm(v_v)m


 そんなこんなで二時間半の時間はあっという間に過ぎていきました。

 惜しむらくはたくさんのお刺身類を残してしまったこと。持ち帰りパックをお願いしたのですが、夏場は難しいとのこと。それはそうですね、海老フライだけいただきます。次回、こちらで宴会料理をお願いするときは、抑え目でお願いすることにしましょうね。


 あわただしい中にも、言葉を交わした人の気持ちが胸にしみいる温かい宴でした。

こういう方々に支えられているということを忘れないでいたいと、本気で感じた夏の夕暮れ時。

ご参加のみなさん、本当にありがとうございました。そして、今後ともよろしくお願いします。

また、飲みましょうね。


魚三酒場 16:00~22:00 日曜祝日定休







121()

 外苑をあとに木場駅に到着したのは4時10分、少し出遅れたかなぁという感とともに、目的の猫屋、河本に急ぎます。駅からまっすぐ、エネオスの角を曲がると木蓮の木の下に佇むしもた屋が一軒。引き戸のガラスの一番上は、通りからも覗けるようにか透明ガラス張りになっています。覗き込んで見ると、既に店内は満席状態、変形コの字カウンターの上辺にあたる奥の常連席にいくつか空き席がありますが、さすがにあそこには入り込む勇気がない。…うーむ、15分遅かったか。

暖簾の向こう側
 しかし、既に頭はおでんモード、あきらめ切れない執着が足をヨーカドーに向かわせます。実際、昨晩から今日の午前中にかけての歩きどおしで早く腰掛けたいという気持ちがありまして。折りしも今日は121日、映画の日、木場シネマズで映画でも見ようかとも思ったのですが、これまた昨晩の睡眠不足から「映画見てる途中で寝るね」という確信を持つに至りまして、おとなしく一時間ほどの休憩を挟むことにしました。


 映画の予告などを見ながら、どうやら五時も回りましたね。経験則から言う河本の特徴として、常連席はともかくも一般席の回転が速く、一時間そこそこで席が空くことも少なくないと思います。その原因は結構効いちゃう焼酎の濃さにあると思うんですけどね。もっとも常連さんが集まれば、一般席も常連さんで一杯ということも多々ありますから、ダメ元でお店に向かったのでした。


 と、通りに出たところで遠く裏手の入り口から人が出て行く気配。あれは、コの字の下辺に集っていた年配のお客さんの一団じゃないですか?と、思わず足を速めます。どうやら同じように席を狙っているらしい自転車の二人組と一緒に信号待ちの時間ももどかしく、裏手から様子をうかがうと、下辺の六人分ほどの席が空いています。
河本ッピー やった、自転車さんたちも入れますよ…と思ったら、のれんを潜る直前その旦那さんから「ここは何がおすすめなの?」とのふいの質問、「おでんと煮込みです!」と元気良く答えたんですが、どうやら自転車組はお入りにならないようで。それではと改めてのれんを潜りましょう、こんにちは~。



 ずらっと空いたカウンター、どこに座ろうか悩みつつやっぱり丸椅子より角椅子よね、ということで今いるお客さんから一席離して煮込み鍋の正面に陣取ります。席について早々にホッピーと烏龍茶をオーダーしたものの、お茶類がないとは失念してました~。以前に高校生連れのお父さんが来てたから、ジュース類はあったと思うんだけど…では生のホッピー(生ホッピーではなくてホッピー原液)にするのがいいかなぁ…と、m蔵さんが袖をチョイチョイ。なんだら~?とそちらを向くと、にこやかに手をふる浜田さんがぁ~!…あぁ驚いた。ご挨拶してお隣に席変更です。ご無沙汰してますと挨拶を交わしていると、僕の分のセットを手渡してくれながら、真須美さんから「これアルコール入ってないから、そのまま飲めば?」とご提案。はい、そう思ってました~。

 


 では、ホッピーをグラスに注いで三人で乾杯です。偶然の再会に、外苑に出かけた帰りにおでんが食べたくて立ち寄ったというお話をしたところ、「私もおでんが始まったって聞いてたけど、なかなか来れなくて」と浜田さん。そうそう、さっそくおでんをお願いしましょうかね。


にこたま  おかみさん←あたくし、恐れ多くてじかに真寿美さんとはなかなか言えませんです。人見知りだからぁ(棒読み)、玉子入りの煮込みください。「はいはい、にこたまね」と。大鍋からおたまで小皿に煮込みを半分、同じ鍋でよく煮込まれた卵を添えて。

 河本初体験のm蔵さん、プリプリのもつを見て驚いています。確かに、これだけ煮込んでいてシロの内の脂が落ちてないってのは、どういう魔法だ?といつも思うんですよね。七味をパラッとかけていただきます。しかし食べても脂臭くはないのです。むしろ、後味はサッパリとしていて、コラーゲン分だけが残っているのかなぁ。いずれにしてもホッピーが進むには違いないわけでして。


「この煮込み鍋の最初のころの写真が我が家にあるんですよ~」三、四年ほど前に交換したそうなんですが、既に貫禄十分。以前のお鍋はポッカリと底が抜けてしまったんだそうです。

と、一杯の常連席に座れなかった常連さんがお二人、僕らの左手に続けて入られたのですが、その話を受けて真寿美さんが亡くなったら、下の穴に埋めてあげるよなんて物騒なお話を。なんでも、この河本、下に防空壕の後があるんだそうです。いゃぁ、すごいね、いよいよもって土地神様の風格ですね、真寿美さん。冗談抜きで休み休み、ながーくお店続けてくださいまし。「まだ、六時にならないのかい」なんて、お茶目に時計に文句つけてるんですから。



さて、では、いよいよメインディッシュ、おでんをいただきましょう。
おでん豆腐玉子 最初の一杯は、豆腐と玉子を入れてお願いします。基本的にはお任せ五点盛りで300円なのですが、希望を伝えると可能な限り、それに答えてくれます。そして、つい頼んでしまうのが、玉子と豆腐なんですよね。見てください、この豆腐のボリューム、半丁入ってますよ(^-^)。これで300円はいかんでしょう~。

 また、これが出汁を吸ってうまいのなんの。大豆と練り物の出汁って合うのよねぇ。

 そして、m蔵さん、これ食べて、この玉子。もともとこの玉子を食べに来たのですよ。半分に割ってみれば、満月のようなほっくりとした黄身が拝めます。これを口に運ぶと、なんでこんなに黄身がしっとりしてるんだろうといつも思ってしまいます。出汁が染みているだけでなく、黄身自体にほどよい湿り気というか、しっとり感があると思うんですよ。寒い時期はやっぱりおでんということで、思わずこのあと三枚お皿を重ねてしまいました。いや、二人だから()



 おでんを味わい、ホッピーをぐびり、常連さんと真寿美さんのお話に一言、二言、混ぜてもらったり、浜田さんから、「あの奥にいらっしゃるのが、モヒカンさんと天然モヒカンさんなんですよ~」。おお、あの類さんの本で書かれてるお二人っスね。しかし、浜田さんのお隣の元関取の方、ホッピーを重ねてますねぇ、もう五杯、え、最高七杯?すごいなぁ…今日は五杯でお勘定ですか、お疲れ様でした。

と入れ違いに、ふらりとソフト帽の黒ずくめの男性が入ってまいりました。特徴のあるパーマのかかった髪の毛、色眼鏡の奥のやさしい目、あー、吉田類さんだー。言わずと知れた酒場詩人、酒場に係る著書多数、俳人としても有名な粋人であり、その方がおそらく一番愛しているであろう居酒屋の一つが、ここ河本なんですね。



店内掛け合い 以前、二回ほどお目にかかっているのですが、これが両方とも浜田さんのおかげ。そして、今日もまた、入ってきて早々、浜田さんを見かけると声をかけてきます。もちろん、常連席のモヒカンさん方に、「おお、類ちゃんじゃねぇか」といじられるのは予定調和でございまして。浜田さん、こちらまでご紹介いただきまして、いやぁご無沙汰でございますとご挨拶を交わします。

 するてぇとお話の冒頭に類さん、「森下先生と飲もうって話になって、ここで待ち合わせなんですよ」と…ん、森下先生?記憶層の極めて浅いところが刺激されるお名前ですねぇ…どこかで…、いや、昨日見たよな。あの森下先生かな?と、ほどなく白い御髪を短く刈り込んだ、ベージュのジャンバーを着込んだ男性が入ってらっしゃいます。この町工場の社長さんのような方が、噂の森下先生です。



大根もがんももすごい!  浜田さんも知己のようで、またまた僕達を紹介してくれます。「居酒屋礼賛の森下先生です」…って、知己どころじゃないですよね、浜田さんがその著書に感じ入って、自身のブログの題名にした著書が「居酒屋礼賛」、そしてその著者がこの方、森下賢一先生。なんと、怪物ブログのゴッドファーザーじゃありませんか。そして、記憶層にひっかかってるわけですよ、昨日、乗り越す前、新橋に着く前に時間があったので、古本屋巡りをしてたんですが、そこでたまさかみつけた本が、僕のバックに入ってるんです…そう居酒屋の名著、「居酒屋礼賛」が!

 いやぁ、そんな偶然あるんだなぁ。類さん、浜田さんに後押しされて、おもわずサインをいただいてしまうミーハーなあたくし。「すごいなぁ、滅多に手に入らないんですよぉ」と浜田さん。いや、あたくし自身、ものすごくびっくりしとりますです、はい(^^;


 このあとは、先ほどまでの楽しい店内に二人のゲストが加わって、お話にさらに華が咲きます。聞けば、もともと森下先生が木場の方で、その縁が巡り巡って河本の出会いにつながったっていう、うーん、実に奇縁というかなんて引の強いあたくし(苦笑)。このあとお誘いいただくままに、門仲の立飲み屋さんまでお付き合いさせていただきました。


和一 刺盛り 類さんの飄々とした魅力とはまた別の、森下先生は優しい目をした草食動物のような、実直を絵に描いたような方でしたねぇ。一人静かにビールを飲みながら、居場所を楽しんでいるようにお見受けしました。いろいろな引き出しをもっておられるのに…Dancyuの取材でマティーニ五杯飲んだらわからなくなったよとか、でもこちらが求めなければ黙々と酒盃を重ねるだけ、静かで温かい方だなあという印象を持ちました。

出会いの名著 そして、この立飲み屋さんの刺身がものすごいんだ、これが。そして一夜限りの復活のたこサラダ。何でも開店15周年で、店内に二重の列ができるほどの大盛況。お客さまの振る舞いのケーキの美味いこと…そういう意味でも、この日の僕の恵まれていたこと。


 ふと足を向けたお店で、ご無沙汰していた飲み仲間にお会いして、そのつながりで一人ではお目にかかることもないはずの無い方とお話できて…こういう企図しない偶然が、酒場巡りの醍醐味だと思います。

とはいえ、それを期待するのは野暮でもあり、重荷にもなります。たまさか偶然、お会いするのがいいんですよねぇ。また、次の出会いを、期待もせずに飲み歩きたい…そう思った、木場の夜でした。


河本 16:0020:00(土曜19:00) 日祝休 

年内27()まで … お父さん曰く、「28日の午前中まで」だそうです。洒落が利いてること!