メグ二郎でいい汗かいた、あたくし。

 腹ごなしに少し歩きましょうかと、目黒通り沿いをフラフラと。この辺りはインテリア雑貨のお店とかおシャレなつくりのお店が多いですね。向こうに見える目黒五十番ってのは豚まんで有名な神楽坂のアレの系列ですかね。確か途中下車の旅かなにかで紹介されていたのを見たことがあるような気がしますが。



そんなこんなで足を目黒通りから南に向けて、閑静な住宅街の中をお散歩です。空は青く晴れ渡り、ジリジリと照りつける太陽、夏ですねぇ。先ほどの二郎で開いた汗腺から、じわり汗が噴き出てきます。


丁稚飲酒帳-都会のオアシス  しっかり歩くのよ丁稚、もう少しの辛抱よ…ってんで、住宅街の中を通り抜けやってまいりましたのはこちら、林試の森公園。かつての林業試験場跡地に残る広大な公園。高く生い茂った木々が夏の暑さを遮ってくれる、まさにこの時期は都会のオアシスです。お誂えむきに小川のせせらぎも聞こえてきて、これだけで生き返った感じ。

川に沿って公園の中を歩いていくと、チョウがたくさん舞ってますね。ヒラヒラと漂う様子は、なんとも心を穏やかにしてくれます。

そんなゆったり気分に浸っていると、キャーキャーと子どもたちのはしゃぐ声が、なんだ?と思って歩を進めると、たくさんの子供達が池に入ってはしゃいでますよ。


丁稚飲酒帳-水浴びしてー  こちらジャブジャブ池はご近所のプール代わりなんでしょうね、たくさんのご家族連れが涼を取りに来てるようです。木々に囲まれたせせらぎの中でちょっとしたキャンプ気分が味わえてうらやましい。

んー、おぢさんも涼んで行きたいが、生憎先を急ぐ旅路の途中、子供達のはしゃぐ声を背中に公園を抜けると、その先はもう品川区。目黒駅が目黒区にないってのは有名な話ですが、今日目指す駅もまもなくですよ、歩くこと15分ほどで東急目黒線の武蔵小山駅に到着です。




丁稚飲酒帳-はためく暖簾  とはいえ、先を急ぐといっても、すぐに電車に乗り込むわけじゃない。なにせ、こちとら今日は都営ワンデーの人ですからね。東急には乗れません。

メグ二郎から南に足を向けた理由は、ただ一つ。林試の森で涼しさを味わいたかったからでも、お散歩でダイエットしたかったからでもなく、ムサコの駅前通りを渡った先にあるこちらのお店。濃紺の暖簾に染め抜かれた「牛」「太」「郎」の三文字が、風に吹かれておいでおいでと招いているよう。

誘われるように店内にすべり混みますと、三時半過ぎの店内はよかった、空席がチラホラと見えますよ。こちらも我が立石の宇ち多゛よろしく開店直後は大混雑する人気店ですからね、すんなり入れてよかった。


丁稚飲酒帳-働く人の味方です  厨房をぐるりかこむコの字カウンターの左手、焼き台前にすべり込みますと、お兄さんが「飲み物どうしますか?」と聞いてきてくれます。ここは抜群のコスパのホッピーをお願いしましょう。セットで370円ですからね。

ちなみにハイサワーや梅サワーなど割りものは370円均一、ビールの大瓶で480円にウィスキーのシングルは160円、ワインに至っては120円という、まさに働く人の酒場という看板に偽りなしでございます。


丁稚飲酒帳-これで480円でっせ  すぐに供されるホッピーセット、そのタイミングで、ガツはありますか?と聞いてみると、「ごめん、ガツ切れちゃったんだ」と。人気メニューですから仕方なしです。では煮込みをお願いしましょうね。これまたすぐに出てまいります。このクィックサーブも宇ち多゛に通じるものがあるなぁ。

そして、なにより通じているのがこの価格。煮込み、とんちゃん、ガツ生ってのがこちらの三大メニューと勝手にあたしは思ってるんですが、この三品が110円均一。加えて焼きものは一本80円、この兄さんが入ってからだと思うんですが、はじまったスパサラポテサラなんて100円、お品書きの最安値はキャベツにナムルの80円と、毎日でも通える価格がお父さんの財布にやさしいなあ。


丁稚飲酒帳-グビグビと  昼に塩アブラたっぷりのお食事をいただいて、加えてお散歩で渇いたのどはもう禁断症状状態。

外をトクトク注ぎまして、グラスを口からお迎えに行きます…てぇと、グビリグビリ、グビリグビリ、もひとつおまけにグビグビ、プハーッ!!。一回でグラスの半分ほども飲みほしてしまいました。

これはたまらん、夏の日の渇いた身体に、まさにホッピーが染みいるよう。空腹が最大の調味料であるように、渇きを満たす酒の旨さよ…ああ、タマランチ、これぞ本当の癒しだなぁ。


丁稚飲酒帳-夏を楽しむ  テレビでは高校野球が流れてまして、開け放たれた扉の向こうにははためく暖簾が見えます。入口からふきこむ風が、じんわりとにじむ汗を乾かしてくれて心地よい。冷房の利いた店内よりも、この夏の風情を感じながら、冷たい飲み物をあおった方が心地よいのかもしれません。


丁稚飲酒帳-トロリ絶品煮込み110円  さ、煮込みもいただきましょう…って、がっついて食べたら口の中が火傷しそうな熱々さ。とろりと、とろみの効いた煮汁は濃厚で、肉厚のシロにフワにハツモトも見えますね。独特のほろ苦さはないけど、濃厚な味噌仕立ても宇ち多゛との共通点。そんなに意識してたわけじゃないですが、実に共通項が多いように思います。


丁稚飲酒帳-ナカおかわり  グビグビのんでましたら、あっと言う間に一杯目が空になっちゃいましたよ。

ナカお願いしますと、カウンターの上にグラスをちょんと置いて。氷を足して、グラスの中ほどまでたっぷりと焼酎入れて、「はい、どうぞ」と。このお兄さんの接客がまた素晴らしいんですよね。一番最初にお会いした時は坊主だったけど、この日は髪も伸びて、貫録も増したよう。「ティッシュください」「はい有料になります」…なんてなお客さんとのやりとりも板について、耳に心地よくこれまた酒場浴のいいおつまみです。

そうそう、煮込みに続いてもう一つのフラッグシップも行っときましょう。とんちゃんください。


丁稚飲酒帳-とんちゃん  これがとんちゃん、ブタもつの様々な部位を煎り煮にしたものに、独特のゴマみそをかけたもの。それだけで十分にアテになるんですが、この香ばしいゴマみそをつけるとまた旨さが倍増するんだなぁ。

余談ですが、常連さんのオーダーを聞いてますと、カシラの味噌ちょうだいってんで、ぼんやり眺めてましたら、このゴマみそをかけて出してくれるんですね。これはいい食べ方だなぁ。

お隣のカップルが食べてた、カシラにハツも肉厚でおいしそうだし、コブクロは焼く前の生の状態がとっても新鮮そう。某自由人さんブログで拝見している、つくねシリーズも食べてみたいし…まだまだ食べたいものがたくさんあります。しかし、今日は先を急ぐ身なのですよ。ホッピーセットもういっちょください(笑)。

だってねぇ、渇いてますからねぇ、水分補給は大事なんですよ。ちなみにアルコールは脱水を促しますんで、本当の意味の水分補給にはなりませんので、お気を付けを(^^;。


丁稚飲酒帳-時を重ねた空間の中で  とんちゃんあてにちびりちびりやってますと、買い物帰りのおじいさんが二年生くらいかな、お孫さんを連れてご入店。女の子が店内ぐるりと見回して、おじいさんの「ホッピーとコーラ、それにとんちゃん」の注文のあとに「枝豆、とりあえずそれで」ですって。きっと、いい酒場に連れて行ってもらってるんだろうなぁ。そして、お店で「とりあえずそれで」なんだろうなぁ。子供は本当にスポンジのよう、ちょっとした言葉遣いや行動をすぐおぼえちゃいますからね。

お店の方も心得たもので、「とんちゃんはアブラ入れない方がいい?ちがうよ○○さんじゃなくて、お孫さんにだよ」なんてね。それにしてもとんちゃんって、部位を選べるんだ、この辺も宇ち多゛よろしくだなぁ。

このもつ焼きの煙に燻された柱、ぐるりと囲む一升ビンの乗った棚に裸電球。そしてお店の人とお客さんの一体感。宇ち多゛、河本に通じる昭和文化遺産のこの空間自体を味わう楽しみに、是非小さい頃から触れてほしいし、大切にしてほしいと思います。

さて、ほどよく渇きも癒えて、時間もいい頃合。今日はこの辺で失礼しますか。お勘定をお願いしますと、なんと1100円。ナカ合わせて3杯飲んでますけど…、いつもいつもありがたい。これからも働く人の酒場であり続けてください。またお邪魔しますね。ご馳走様でした♪

AD

丁稚飲酒帳-路地裏の名店 五反田の路地裏に、看板のネオンサインもひっそりと佇む一軒の立ち飲み屋さんがあります。五反田は立石から都営浅草線でまっすぐ一本、飲み屋密集地としてその名も高いエリアの一つですが、なかなか足が伸ばせておりません。

こちらのお店も、かねて行きたかったお店の一つ。呑ん喜さんです。



お店の前にたどり着きますと、店頭でサラリーマンお二人が飲んでいるのが目に入ります。すわ満席か…とおそるおそる覗いて見ると、立ち飲みカウンターに立たれているのは、十人ほど。店内右手の厨房を囲むL字カウンターだけでも、十人以上は固く、左手には壁際に直線カウンター、こちらも優に十人は立てますね。さらに店内にお邪魔してるみると、なんと奥にはイス完備のテーブル席も。全体だと四、五十人は入れる結構大きなお店なんですねぇ。



L字カウンターの奥、冷蔵ケースの前に陣取るやいなや、白鵬並の見上げるようながたいのお姉さんから「何にしますか?」と声が掛かります。威勢がいいですね、思わず「何にしましょう!」と返してしまいました(苦笑)。壁一面の短冊メニューから、まずはウーロンハイください。先日初お目通りして、仲良くならせていただきました、尊敬するウーハイの帝王、ぺにーゆうすけさんに倣いまして、迷った時はウーロンハイでしょう。学生時分から飲み始めた頃はウーハイの美味しさがわからなかったんですが、最近いいなと思うようになりました。それもこれも日々拝見してます帝王のブログのおかげが130%位あると思うんですが。



丁稚飲酒帳-デカい濃いウーハイ でもって光の速さで出てくるウーロンハイ。いただいてみますと、これがデカイ。重たい位のジョッキを持ちあげていただきますと、またこれが濃い~。うわー、危険球ですよ、この量、この濃さ、そして300円のこの値段。焼酎の割りものは300円均一ですからね、何ともおこずかい族に優しい価格設定。嬉しくなっちゃいます。


ウーハイ届けていただいて、今度はあての注文をお待ちのおねえさんに、まずはメニューの一番上から、ローストポークをお願いします。メニューは220円、320円、高いものでやきそばやチャーハン、カツ煮などの520円まで、これまた優しい価格設定ですねぇ。



丁稚飲酒帳-うまいなぁ効くなぁ ウーロンハイをいただきながら、周りの皆さんのお話に耳を傾けておりますと、どうもL字カウンターの方は常連席、静かに飲みたい方は後ろの直線カウンター、グループの皆さんは奥のテーブル席と棲み分けておいでのようです。いきなり常連さん方の間にお邪魔しちゃってすみません。佐藤蛾次郎似のマスターを囲んで、常連の皆さんが楽しそうにお話されているのを聞いているだけで、豊かな時が過ぎていきますねぇ。



丁稚飲酒帳-肉の小山
と、出てまいりましたよ、ローストポークさん。なんともテンコ盛り~、これで220円はいかんでしょう~。

しかも、味わいがまた素晴らしい。総菜等でいただくローストポーク、ローストビーフって向こうが透けそうなヤツが多いのですが(すみません、ホテルビュフェとかいかないもので(^^;)、こちらの肉厚感はものすごい。かみしめると豚の旨味が口の中にあふれだします。そしてまた、かけられたタレがさらりとしていながら上品な甘みがあって、肉の美味さと相乗効果でお酒が進みますよ~。思わずゴクリと飲みこんで、危険物をいただいていることを思い出したりして。このコンビでメチャメチャ飲めますぜ~。


丁稚飲酒帳-脂もブリッと しかし、一品で終わるわけには参りません。次は320円メニューの中から、青椒肉絲をお願いします。聞くところによれば、こちらのマスター中華鍋使いの達人とのこと。向こうで常連さんがいただいている春巻きも美味しそうですねぇ。あれも220円か~い。

それにしてもローストポーク美味しいなあ。脂のブリッとした所もまたよろしい。脂身のところは、二郎の豚をいただいてるような感覚になりますよ。



丁稚飲酒帳-バクダン さてウーロンハイを開けてしまったところで、もう一杯。今度はこちらの名物メニューらしき、バクダンをお願いします。

作り方を見ておりますと、焼酎サーバーからジョッキの八割まで焼酎が入ります…そりゃ濃いわけだわ(苦笑)…そのジョッキを隣のサーバに移して、残り2割にビールが注がれます。焼酎のビール割、ホッピーよりなお危険なヤツ、まさにバクダンですなあ。しかし、いただいてみると、これが飲みやすい。あの比率なんですかねぇ。まさに味わいとしてはホッピーに近いですよ。しかも、ウーハイほど濃さを感じず、すいすい飲める感じです。ヤバいってば()



丁稚飲酒帳-手練のチンジャオ
してますと、参りましたチンジャオちゃん。これまた1人分ですか~ってなボリューム感。アツアツのところを箸でつまんでいただきますと、熱いがな、口の中ヤケドやがな、思わずバクダンをまたまたグビり→阿呆です。トロみの効いたチンジャオ、これまた大きめにカットされた豚肉のうまみがしっかり効いて、タケノコの歯ごたえ、甘味の豊かな餡にピーマンのかすかな苦みが全体を引き締めて、つまみとして良いのはもちろんのこと、ごはんをいただきたくなってしまいますがな~。確かに中華屋さん顔負けの味わいですねぇ。さっきのアツアツのトロみは、おつまみとして箸でつまみやすいようにでしょうか。いつまでも熱々でいただけそうです。


 ん~、バクダンもすいすい減りまして、チンジャオはまだたっぷり。最後はもう一つ、ウーロンハイで締めましょう。おかずはこの2品で十二分だけど、他の皆さんの食べてるものもまた美味しそう。豚肉使いの上手を堪能しましたが、目の前の冷蔵ケースにはお刺身も並んでいるし、あのマスターのつくるチャーハンも食べてみたいなあ。そして何よりカツ煮がどれだけのボリューム感なのか、ああまた来たい店が増えちゃいましたよ。


 さて、3杯2品をいただきまして、今日は御馳走様。しめてお会計は1440円。マスター、美味しいお料理、ありがとうございました。またお邪魔しますね~。











AD

                            7月26日(土)

ニャンコである。

しばらく旅に出ており、長く席を外した無沙汰を詫びたい。

今日はm蔵の結婚式に出かけてきた。



ヴェールアップ は夏の炎天の下、屋上ガーデンチャペルで執り行われるとのこと。

熱射病が心配だったが、新郎の雨男ぶりと新婦の晴女ぶりのせめぎ合いの結果、曇天かつ時に涼風が吹く気候となった。結果、親族に6ヶ月や11ヶ月の小さい子もいたが、無事に参列していただけたようだ。うーむ、雨男パワー恐るべし。シャボン玉飛んだ




人前の結婚式には始めて出たが…いや、ネコもいるが…、ネコ前式というのも語呂が悪いな…話がそれた、

二人で誓いの言葉を読み上げ、結婚証明書にサイン、そして親分から結婚宣言。うむ、手作りでこういうのもなかなか良いものだ。

式が滞りなく済んだところで、集合写真の撮影となったわけだが、さてできあがりがどうなっているやら楽しみだ。






猫軍団




ウェルカムにゃんこ



酒好きの新郎が集めた日本酒12本、キンミヤ焼酎に芋の名品、伊佐美。さらにはウィルキンソンのジンジャーエールと、「随分飲み物に凝ってますねぇ」と式場の人が言っていたな。

どうも出し方をわきまえず、キンミヤのボールをオーダーしたら、焼酎六割、炭酸四割の特濃ボールが出てきたといったハプニングもあったようだが…。
グラニテと猫 料理の方もm蔵たちが試食を繰り返しただけあって、なかなかのボリューム感。

ヴィシソワーズの涼味とざらっとした食感、スズキの塩焼き()…たまたま熊ちゃんのにソースがかかっていなかったらしい…のカリッとした焼き具合、フィレ肉のポワレの生肉感とマデラ酒のソースの軽い苦味が心地いい。



新郎新婦はテーブルラウンドしながら、ゲスト一人ひとりからお言葉をもらっている。

慌しかったが、筆頭のMr.Beerから大とりの親分に至るまで、ゲスト一人一人の個性に充ちたいろいろな言葉が聞けて楽しいものだ。

シェフからナンパの由来、とかげ・たじまき家のトイレ立てこもり事件、居酒屋じゃんきー氏のあわのすのエピソード、ケーブルテレビ出身の芽だマスのノリツッコミ、叔父貴や熊ちゃんの短いが気持ちのこもった言葉、そして親分の締めまで、それぞれの参列者の新郎新婦に向けた慈愛の言葉が胸にしみた。




メイン・ポワレ 続いてはvivi yagoの二人によるゲストライブ、やはりvivi氏のfly me to the moon
絶品である。

さらには新郎が毎度聴きに行っているシャンソンシンガー、橋本ひとみ氏の歌に乗せたキャンドルサービスなど、なかなかノーマルな披露宴とは違う趣向が楽しめた。




おてまみ 新婦が読み上げた手紙にぐっときた、もらい泣きをしたという声もあちこちから聞かれていたぞ。

最後の〆に新郎が真っ白になった頭で、大真面目に「結婚できるとは思っていなかった」と言い出した時はどうなるものかと思ったが、それもらしいといえば、この二人らしいか。



いずれにしろ、たくさんの人に支えられてここまでたどり着いた二人だ、二人の思いとみんなの思い、たくさんの思いを忘れずに、手を取り合って暮らしていってほしいと思う。

m蔵くん、奥さん、お幸せに…。










そして、披露パーティ。ここには、我が家のニャンコ軍団も同席である。さて、席は…と、なんと高砂かーい、ルネッサーンス♪







AD

1130()

新橋に怖い店があるとです。

 一度足を踏み入れると、いつの間にか意識を失い、気づいたときには見知らぬ土地に放り出されているとです。…これはそんな恐怖体験を綴った物語です。



 1730新橋
本屋とホッピー  この日は、故あってお休みを頂戴したのであーる。何故って、新橋で酒場系ムックの発売イベントがありまして、そこで購入すれば55ホッピー1本がもらえて、かつ生ホッピーが無料で振舞われるとのこと。

どうせ買うつもりだったし、新橋までの電車賃を考えてもイベントの販促品がもらえれば帳尻合うし、何せ帰りにあそこに寄れるし、と言うことで足はSL広場から文教堂に向かうのでした。

 交差点で向こうを見れば、おお書店の前に不釣合いなホッピーの幟が()。結構勤め帰りのリーマンやら、年配のご夫婦やらが手にとってるみたいですよ。盛況結構。ということで、列の切れ目を縫って、あたいも一冊。ホピトラでおなじみのホピ熊の手提げ袋には55とムック、更には再利用カイロまでいただきましたよ、これはありがたい。そして、お楽しみの生ホッピー♪生ホッピー♪…って、お猪口サイズのカップですかぁ…そりゃそうだよねぇ、販促でジョッキが出てきたら売り上げの半分持ってっちゃうものねぇ…でも、俺は本気だったんだぜ(淋しい背中)

 そんな淋しい背中に気づいたのか、ビバレッジの社員の方が、「二杯目、三杯目もどうぞ」と声をかけてくれます。あら、あたい相当物欲しそうな眼をしていたかしら(^^;)。遠慮なく二杯目を…と目をやれば、その社員さんは夏のお散歩の時に、偶然前を通りがかった亀戸サンストリートの試飲会でもお世話になったお兄さん。いやぁ、その節はどうも、あの時は大カップだったなぁ…遠い眼。いずれにしても歩いたあとの一杯がまずかろうはずがない、お猪口二杯で胸のエンジンに火がついてまいりましたよ~。

ぼんそわ外観  「夜の新橋にくり出しちゃってください~♪」と名物女性編集長さんの声を背中に、烏森口に突入しましょう!




 1800新橋

 ということで、文教堂から徒歩10分。マッカーサー道路の再開発予定地真ん前にございます、一枚板の看板とリスの愛らしい灯篭が目印の、ここはぼんそわ。新橋の関所の異名を取る新進気鋭の名店でございます。誰にとってって、僕にとってね。基本的に城東を根城にしている僕ですが、まして最近は出不精になってしまい、平日はもっぱら宅飯の日々でして、新橋界隈と言わず平日に城南方面に出かける用事があれば、つい立ち寄ってしまうお店なのでした。



禁断のしゃりっぴー  時刻は開店直後の六時過ぎ、コの字カウンターのみのこじんまりとした店内には四人の人影。そのうちの一つを見て、アラッと驚いたことには熊さんがいらっしゃるじゃないですか。いや、平日5日ぼんそわ皆勤賞の熊さんですから、おいでになるのは当然なのですが、まだ職場からの帰り道でないの~?と思ったら、あたしと同じく今日はお休みだそうでございますよ。

 当初はシャリシャリホッピーをいただいては瞬間移動の醍醐味を味わったものですが、最近はもっぱらチューハイをお願いすることにしています。うふ、思えば初入店の三月、隣に居合わせたシスターボーイ系のおじ様に「これ三杯飲んだらぶっ飛ぶわよ~」と言われた通りに実践したのが、懐かしいわ。ええ、深く反省しております…閑話休題。




ちなみに完成品ではありません
 しかしチューハイも某親分が「悪魔のチューハイ」と呼ぶのも最もなこの迫力。ホッピージョッキほどの分量はないとはいえ、どこに炭酸入れればいいのよ(苦笑)。ということで、当然最初に二口、三口は生の焼酎をいただくことになるわけです。これがまた、体を温めるのにいいのよね。生の割には優しい口当たりなんですよね、このチューハイ。微かに甘味を感じるような…。



 熊さんと週末の飲み屋話などに花を咲かせつつ、いつしか話題は次は浅草橋で飲みたいねというお話に…となれば、案内人にご登場いただくのが筋でしょう~、そう、やばうぎのあの方です。ってことで早速熊さんから召喚のダイレクトメールが飛んでいきました。



おでんのとうふ
 さあ、仕掛けが整ったところで、おつまみ行こうかなぁ。まずは先ごろから始まったおでんを行きましょう。お隣のおじさまも「まだある?」と聞いていた、おでんの豆腐に、ちくわぶ、つみれの三点でお願いします。程なく出てまいりました、初ぼんそわおでん。

豆腐の上には鮮やかな青海苔が、これが出汁が染みていいですねぇ。つみれはしっかり系で噛むほどに青魚の旨味が舌に踊ります。そして、とどめのちくわぶ。東京おでんはこれだよねぇとつくづく思ってしまいます。今シーズン、あわのす、伊勢元、岩金とちくわぶをいただいて来ましたが、この粉の塊がおでん出汁を吸うと無上の旨味の塊になるんだなぁ。そうだ、今シーズンまだ出かけてないし明日は河本も行きたいなあ。


絶品の肉味噌
 さらにキャベツカレー肉味噌が参りました。キャベツに添えられた肉味噌を付けて食べれば、口の中に広がるのはもつカレーの風味。うほ、まいうー。話では、たーぼーさんがおかわりしたというのもうなづけます。っていうか、これはごはん行かない方がどうかしてるでしょう…ライスください、大きいの()



お出迎えのわいん
ごはんをぱくついていると、出たー、匹子の神様ことそば様ご登場。赤ワインを口からお迎えに行って、乾杯です。なにせ表面張力ですからね、お迎えに行かないと飲むことができないんです(^-^)。

 浅草橋話などをしながら飲み進めていると、表から店内の様子を伺う紳士が一人、いや、あれはトカゲさんだ~。折悪しく店内は満卓状態ですが、立ち飲みの常、斜に構えれば一人ぐらいはどうとでもなるもの。しかし、どうやら待ち合わせの様子らしく後ほど再度覗いてみるとの言葉を残し、一人、雑踏の中に消えて行かれるのでした。直後に三人帰ったんですけどね(苦笑)




 とかげさんに気を取られているうちに、そばさんご注文のなす焼きが参ります。そして、お願いしたのがなんとウスターソース。試してみてよと言われるままに、食べてみるとなすの甘さがウスターの香辛料で引き立てられて、なんとも旨い。そばさんと飲んでいると、固定観念と言うのか自分の知る味の幅の狭さを思い知らされますね。そばレシピも試してみねば・ザビ。

うめ最高  さらには梅干をご注文。おお、立派な梅だねぇ、これで50円は安うぎでしょう~。そばさんに勧められるままに一口いただいてみれば、これがとろりとろける食感と甘さが素晴らしい!思わず、あたしにも一つくださいと注文してしまいました。惜しむらくは、ごはんが足りない…ああ、次回は初手から梅干・オン・ザ・大ライスだな。




下町のシャンパン
 あたいもワイン行ってみようかしらん。マスターから、「炭酸は付けますか?」と聞かれます。ワインに炭酸と耳を疑う諸兄もおいででしょうが、これが某下町の中将、炭酸ソムリエ氏が名付けて曰く、「下町のシャンパン」こと、ぼんそわのワインの炭酸割りなんでございますよ。焼酎グラスに半分以上のワイン、ん~単品ワインに劣らずのボリュームですね。これは、ワインが少し苦手のあたいでも結構すんなり飲めますね。苦手って、ワイン飲むとすぐ回っちゃうって意味なんですけどね(苦笑)



 実のところ、そばさんは昨日深酒のようでして、今日は早めに退散されます。と、入れ違いのようにとかげさんがご入店。続いて入ってきたのは、これまたご無沙汰のむらさんでございます。お二人は我々の正面位置に陣取ります。このお店のサイズ的に、カウンターの対面同士でも十分会話が楽しめるアットホームさが、嬉しいです。




 ところが、さらにさらに望外のめぐり逢いは続くのでした。井上大輔拝。

続いてのご登場は、たーぼーさん。井土ヶ谷の某中華の名店で、ご不在の席で冠メニューをいただいてしまった非礼を詫び…某チャイナ飯店では、年に一度、好事家の黒ミサが開かれておりまして、その席では参加者が食べ切れなかったものを注文者が食べることが義務付けられます。用例:○代さんのきくらげ卵、iっ徹さんの海老餃子、祝君の牛スジチリソースなど。…てるうちに、そして、なんとなんとの「歩く酒場データベース」K口さんまでご来店。今年こそはのイカ鍋話なんぞを和気藹々と。

 しかし、次から次へと良くぞこれだけ集まったというもので、さながら酒場サロン。だんだんと人が集まってくれば、楽しさも相乗効果。こうなれば、飲むしかないですよね。



 カレー卵を追加して、たーぼーさんオーダーのシャリッピーを話のおかずにって…文字通り、このまま凍った焼酎をそのままあてにしてなんて話してますよ(苦笑)。この前、熊さん、シャーベットをがんがん食べてたって…すごいなぁ。いやぁ、なんて楽しい仲間、なんて楽しい空間でしょう。思わず時を忘れてしまいそうです。




 22:30新橋~24:30某所
ピザッぽいの しかしながら理性は残っているもので。帰らなければならないのなりませんの意識が、オーダーにも反映しとりまして、最後にピザっぽいトーストで胃に膜をですね…って、え、もう遅いって?…あ、そうかぁ。おいしいからいいやぁ。ふと時計を見やると、あ、ぼちぼち十時半だなぁ。そろそろ帰った方が身のためだなぁ。…その配慮が命取り~。


 まだまだ飲み続ける皆々様に失礼を、返す言葉で「15日空けといて」というとかげ氏の謎の言葉をもらって、お店をあとに浅草線にシュートイン。空いてる席に腰掛けながら、どうして冬場の電車ってのはこう温かいのかねぇ…なんて物思いにふけっていると、なにやら周りが騒がしい。

 あら、どうしてみんな降りてくの?仕方ないなぁ、付き合うか…なんて強がりを言っておりますが、実は席を立ったあたりで嫌な予感はあったんです。電車を下りると否が応でも眼に入るホーム上の白い提灯。何やら見覚えがある、ここは…成田。おかしいなぁ、今まで新橋にいたんだぞ、俺は()!!


 
そして、終着駅  しかも、上りホームにつながる階段には既に鎖が渡してある念の入れよう、そりゃそうだ、もう12時過ぎだもんね。しかも、経験則上、こういう時って必ず携帯の電池って切れてません()

 おりしも明日から12月だぁ、この寒い中、このままでは死む~ということで、南口と北口を歩いてみましたが、やっぱり成田駅前ってまんが喫茶とかカプセルってないんですよね。外国のバックパッカーもたくさん来てるだろうに。このまま寒い中、表にいてはいかんだろうということで出した結論は一つ、佐倉まで歩くか(苦笑)


 どうして乗り越した時ってこう強気なんだろうね、まったく。結論から申し上げますれば、佐倉駅に着いた時に始発電車が動き出し始めましたとさ。翌日思い返してみれば、どうせ寝ないなら24時間営業のマクドがあるんですから、そこで暖を取っていても同じだったような(苦笑)

 なにはともあれ、新橋に始まる一夜限りのピクニックの物語、これにて一巻の終わりでございます。

 京成線沿線のみんな、良ければ試してみてね!あまり早い時間だと三崎口に行っちゃったり、乗る電車を間違えると、印旛日医大に着いちゃったりするから気をつけてね!まあ、最悪はおゆみ野なんですが…え、三崎口は行ったことないわ(苦笑)




ぼんそわ 17:45~ 土日祝休 年内28日()まで 年明け7日()より


























柿島外観 川越で遊んだ帰り道、18切符の強みを生かして川越線を長躯遠征して目指すのは町田。
 東京と神奈川の境にあるあの町ですよ、はい。電車の中の小中高生のあまりの騒がしさに、どうなってんだと思いつつも眠気に勝てずに口開けて爆睡。駅毎の電車待ちの結果、四時半に川越を出たはずが着いた時刻は六時半。日もすっかり落ちて…大分日が短くなったんですね。しかし、町田は遠いというのが実感です、こんな機会じゃなきゃ来れないね。それとも、午前中佐倉で仕事→高崎線で大宮経由川越→川越線で八王子経由町田と、東京をぐるり電車で一周してるから遠く感じただけかしら。小田急、使えばすぐなのかな?いや、阿房列車よろしく、長距離を電車で移動するのも18切符の醍醐味ですからね。
 さて、駅前通りを北上、目指すは長崎屋を目印に通りを一本入った柿島ビル…そう城南の蹴っ飛ばしの雄、柿島屋さんです。



ほぺセット  一見して広いお店だなぁというのが最初の感想。奥の座敷から、手前の一般席と言われるテーブル席まで、軽く二百人は入るんじゃないかしら?しかも、着いた時には満席で待ちが僕らの前に二組ほど。いやぁ、人気のほどが窺えます。しかし、土日祝は通し営業のおかげでこの時間で食事完了した方が、レジのところに列を為しています。待ちがいるけど、これはスムーズに入れそうだぞと一般席を希望して待つことほんの5分、奥の壁際の席に案内されます。
 ちなみに一般席と座敷と、普通のお店は足が伸ばせるかどうか程度の違いですけど、こちらはものが変わってくるらしいです。一般席では1100円の鍋が1400円、刺しに至っては800円が1200円でっせ、お客さん。


席に着いてメニューを眺める暇もあればこそ、炎天下を一日歩いて喉がカラカラなんじゃ~ということで、ホッピーセットをお願いします。合わせて、ぬたにメンチに鍋と矢継ぎ早にご注文。
桜ぬたほろほろ  すると、すぐに出てくる冷えたジョッキに焼酎の入ったガラス瓶にワンウェイのホッピーの三点セット。このスピード感はいいですね。焼酎をジョッキに開けると、二つ星の少し上まで入ります。これにビンを逆さまにつっこんで、泡立てたホッピーを静かに注げばちょうどジョッキ一杯のできあがり。うむ、上手くできたと、さっそく乾杯。ぷふぅ~、渇いた喉に染みるねぇ。
 ホッピーと一緒に出てきた馬肉のぬたをつまんでみると、マグロのぬたみたいに刺身の酢味噌和えかと思ってたら、ボイル肉なのね。予想と違ったけど、馬肉の旨味と酢味噌がよく合います、これに七味をパラりと振ると、いいあてですね。馬肉特有の口の中で解れる感じも心地よく。


さくら鍋  ぬたをあてに、ホッピーを一口やっていると、すき焼き鍋に運ばれてまいりました名物馬鍋。おお、一人前でも結構な量じゃないですか。しかし、出が早いね、この直後に熱々のメンチまで運ばれてきましたし。だから、これだけ回転がいいのかな?いずれにしろ、このスピードは空腹を抱えた身には非常にありがたいです。
 鍋の中には、豆腐、白滝、牛蒡と半面に敷き詰められたネギの上に桜色の馬肉がたっぷり。この色味は食欲をそそりますねぇ。鍋に火をつけて色が変わった頃合で、馬肉を引き上げて卵に絡めて食べれば、馬いですねぇ~…どベタですけど(苦笑)。これは余り火を通しすぎない方が、お肉が締まらないでいいでしょう。甘辛い割り下と、淡白ながらかみ締めるほどあふれる馬肉自体の旨味がよく合います。野菜類も割り下がしみこんで、これまた美味。


 気づけば鍋の中には最後に食べようと思った脂身と、ねぎが数切れ浮かぶのみ。しめの一品はこれまた名物のおそばで行きましょう。湯で上がりが運ばれてくるそば玉を、たっぷり残った割り下に投入。軽く煮こんでズズッとすすれば、お肉の出汁の絡んだそばの美味しいことといったら。一玉をあっという間に平らげて、まだ汁が残ってるなぁ…もう一玉行っちゃう~?行っちゃう、行っちゃうということで、連続投入。いやぁ、これはいい。馬肉が淡白なだけに、ごはんだとやや物足りなさがあったと思うのですが、おそばにはベストマッチですね。

〆そば
 腹八分目のお会計は3800円、いい心持ちで帰りの電車に乗りました。
近くに寄る機会があれば、また覗いてみたいですね。馬肉と合うかはちとクエスチョンですが、次は気になる梅割りにチャレンジしようっと。


川名鳥丼
 ちなみに残る二分目は阿佐ヶ谷某所で途中下車した挙句、生グレープハイと焼き鳥丼で充足されましたとさ。いやぁ、小ぶりな丼で助かった(^-^;。砂肝タレのコリコリ感、皮のジューシィな脂にタレだくのご飯…結局〆にごはんを食べてしまったという事実(苦笑)。満腹満足な今夏最後の18切符の旅でした。


馬メンチ  さて、ではホカホカのメンチ行ってみましょうか~。添えられた辛子をちょんとつけて、口に運べば、先ほどのぬたと同じホロホロとした食感が、ひき肉になっている分、より強く感じられます。そして、豚さんや牛さんとは違った独特の味わいが、鍋よりも強く舌を打ってきますね。大したパンチ力だ~。ホッピーが止まらない~(^-^;、もう一杯~。二つで510円は、お値打ちですねぇ。

みなさんを浜松町までお見送りして、さあIT's飲みタイムの到来です。
まず口開けは、せっかく浜松町、向こうに見える高清水の看板、やはりここは秋田屋
でしょう。メディアでの露出がかなり多い方のこのお店、場所は浜松町からまっすぐに
国道一号に向かった中途、徒歩三分くらいの角にあります。6.11akita


中に古びた木製テーブルが四、五十席はあろうというのに、この日三時半オープンの
四十分後には既に満席、表に焼き台があるのですが、その前のカウンターやこのお店
の名物と言っても過言ではない、P箱テーブル(ビールケースをひっくり返して積み重ね
た台)に既に先輩方が十数人詰めている状態。

そんな中、焼台のすぐ右手、白髪のお父さんの隣のカウンターに失礼します。
あとで聞いたら、平日は歩道にはみ出て一大飲みサロンが現出するそうです。平日に
行ける機会があればのぞいてみたいですね。でも、今日はこの位置で大満足。なにせ
焼台の様子がよくわかるし、目の前で品物の受け渡しをしてくれるのであつあつが食
べられる。そして、店員さんが常駐してくれているのでオーダーが通しやすい。う~ん、
運がいい。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


まずは若大将っぽいお兄さんに、一言…「チューハイください」「ごめんなさい、うちは焼
酎類置いていないんですよ。」…ああ、いつもの習性で丁稚のバカバカバカ、きちんと黒
板を見て注文しなさい。そんな間抜けなミスにも関わらず、丁寧に対応してくれたお兄さ
んに大変好感を持ちました。ありがとうございます。
オーダーは…飲みすぎてもまずいし、今日は蒸し暑いしいっちょ中生をください。まもなく
届く黄金色の塔、いただきま~す…グビッ、ぐびっ、グビッ、ぷはぁ~~、たまらん~!!
夏はビールの季節ですね。しかし、梅雨はどこに行っちゃったんだろう?


なんて考えながら、おつまみに名物「たたき」とねぎ焼(300円)タレでください。たたきは、
いわゆるつくね、団子ではなくすり身を串の周りに棒状に成形したきりたんぽスタイルで
す。これを、実案特許取れるんじゃないかしら、たたきが五本ほど入る中央が膨らんだ
特製両面焼き篭で焼き上げます。網と言うにはあまりにも太いので、やはり篭でしょう。
そして、できあがりゴーグルのお父さんがお皿を僕の前に差し出してくれます。
秋田屋の看板、一人一本限定と言われるお味のほど、頂戴いたします…(1秒後)参りま
した(はやっ(^-^))。串を持つ手も震えるボリューム感、そして口に入れるやいなやほどけ
る肉の食感、じゅわーと染み出る肉汁の甘み…極上ッ!

6.11tatak

焼台の前で立ち飲みしてたおば様が言われてましたが、「串のままだと危ないから、お
皿持った方がいいよ」この柔らかさならなぁ、納得。あ、なるほど、あの篭はこれだけ柔ら
かいたたきを無理なく反すためのものだったのね。


そして、何よりの美味しさはその味付け。にんにくはじめピリッとスパイスの効いたパティ
を包み込むたれとの調和がベストです。口に入れるとまず、肉汁の甘みが舌を覆い、鼻
からスパイスの香気が抜けて、更には少し甘みの強い(といってくどくない)たれが口の中

に広がる…あのバランス感が絶妙だと思いました。これは、これまで最高の評価をしてい

た赤羽米山に比肩する味わいです。いやー、うまうま、一本しか頼めないのが残念だなぁ、

また来よう。思わず翌日、Mr.Beerにこの話を熱く語ってしまいました(笑)。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


うしろを小学生たちが、「うまそ~」「食いて~」つぶやきながら煙の中を抜けていきます。
そりゃそうだよね、おいしそうだよね、そして美味そうだろう、おじさんたちの背中は。
思わず「食え食え」とつぶやいて隣を見て、お父さんと微笑返し。「この風と太陽がたまり
ませんよね」「そうですねぇ」なんて、ひと時のふれあい。
葱焼きもタレと絶妙。たぶんこのタレが僕に合っているのでしょう。そして焼き方がまた
よろし。パリッと生に近い食感を残しながら、まるで辛くない、甘味を引き出したその焼き
具合…ベテラン二人の焼き担当、さすがの年季です。6.11negi


葱をつまみに残るビールをキューッとのどに流し込み。お勘定は、1100円ちょい。うん、
いいお店です。お隣さんにお先にと挨拶すると、「失礼します」と深深と頭を下げてくれ
ました。こちらも礼を返して、お年は六十に及ぶか否かとお見受けしましたが、あの
謙虚な姿勢、一酒飲みとして見習いたいなと思いつつ、山手線に乗り込むのでした。
ビル街を吹き抜ける風が心地よく感じられた夕暮れ時でした。