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闇が晴れると、円陣が見えた。
そうだ、「初日」なんだ。
「いつも感謝 冷静に 丁寧に 正確に
みんなの夢がかないますように」
懐かしい言葉、聞き慣れない声、そこにいない人々。
はじけるイントロ、ステージに散る新しい居場所を得た新しいメンバーたち。
そう、ここが君たちの新しい国だ。
夢は涙の先/泣き止んだ微笑みの花
泣き止むまででちょっと時間がかかっちゃったぞ。
新々Team Bなんとか公演初日。オンデマでやっと見ることができた。
ちっちゃなモニター、明らかに光量の足りない映像(なんでなんだろ? レンズが暗い?)だったけれど、続く2時間弱、僕は楽しくて仕方なかった。
だからどのパフォーマンスの評価にもバイアスがかかって、「たいへんよくできました」の大バーゲンだ。この曲、こんなに(かっこよかったんだ/かわいらしかったんだ/感動的だったんだ)のオンパレード。メンバーもしかり。
大丈夫。もう大丈夫だ。
高らかに、誇らしげにTeam の名を名乗るメンバーたちを見ていると、訳もなく安心な気持ちでいっぱいになる。キャプテン梅田の頼もしさ。市川の稚気。峯岸の安定感。小嶋の美しさ。触覚の取れた加藤の可愛らしさ。石田の潔さ。石田(安)の身のこなし。渡辺(美)のひたむきさ(全然「釣り」なんかじゃないじゃん!)。
いろんなところで現場を見てきた人が言ってることなので、僕がごちゃごちゃ書くのは屋上屋を架すの譏を免れないんだろうけど、それでもやっぱり言いたくなっちゃうよねえ。若手、中堅、ベテランが支え合って、きっとうまくいく。
何と言っても峯岸。やっぱりみぃちゃんだ。
特に印象的だったシーンについてどうしても書いちゃおう。笑いの分析など野暮天の極みであることを承知の上で。
ユニット曲後のMC、お題は「自分のユニットのセールスポイント」なのだが、話の流れで加藤が「思い出以上」の峯岸を絶賛した。
「ミネギシさんなんですけど、もうひとめ惚れしました。カッコよすぎて」。
これを受けた峯岸は素直に喜んで見せたが、それに留まらず、
「若い子にそう言われると、何かしらの力が動いてるんじゃないかと思われそうでスゴいイヤなの」と話してひと笑いを取った。
まあ峯岸が上手に話を転がした、と言ってしまえばそれまでなのだがちょっと詳しく考えてみたい(余談だが、今でこそ峯岸はしゃべりや廻しの才がクローズアップされているが、もともとみぃちゃんは歌も踊りも「出来る子」なのである。なーんて古参ぶって書いてる僕も、生で見たことはないんだけどね。でもこれまでの公演DVDをしっかり見ればそんなのすぐわかるはず。みぃちゃんにとってカッコいいパフォーマンスなんてお茶の子さいさいなのである。勉強足んないぞカトレナ)。
大前提として、曲間のMCはそれ自体客を楽しませるもの=エンターテインメントでなければならない、というテーゼがある。少なくとも峯岸を含め古参のメンバーはそれを熟知している。一方、元Team 4のメンバーは、どうもその意識が希薄であるようだ。
MCなんてステージの上でメンバー同士で会話がはずめばオッケーみたいな認識なんじゃないかしらん。お客のことは余り眼中にない、みたいな。
たとえば、加藤の「ミネギシカッコいい」発言は単なる感想である。これをただの仲間褒めに終えてしまっては、エンターテインメントにならない。
そこで峯岸は、加藤の誉め言葉はそのまま受け取る一方、チーム内の年齢格差・キャリア格差を背景に、ありもしない「力による支配=パワーハラスメント疑惑」を敢えて口に出して笑いに結びつけた。聞きようによっては秋元康によるメディアへの圧力を思い起こさせる微かにブラック風味のある返答である。
ひとしきり沸いたところに島崎が唐突に変な割り込みをした。
「ミネギシさん、すっごい優しいんですよ」
意図はわからない。というか、別に意図はなかったのだろう。島崎がその時そう思ったからそう言った、ただそれだけのことだろう。これもまたお客は眼中にない。
これに対する峯岸の切り返し。ちょい切れ気味。
「ふざけんなその無表情でそれないよそのセリフ。優しいエピソードがあるならちゃんと細かいエピソードをつけ加えてよ、どうせなら、今度からは」。
沸く客席。「ぱるるはポンコツだなあ」「みぃちゃんのツッコミはするどいなあ」云々。
峯岸のこの返答からは二つの目的が読み取れる。
ひとつは、「峯岸が優しい」という、加藤以上に単なる感想でしかない島崎のコメントを、先の「パワーハラスメント疑惑」に絡める、という意図である。
実際には、この時島崎は、彼女にしてはにこやかな表情で「優しい」と述べていたのだが、これを「無表情で」と斬り捨てることによって島崎のいわゆる「ポンコツ」ぶりを俎上にあげると同時に、前の話の流れ(パワハラネタ)を生かして、「島崎の発言も圧力によるお追従である」可能性をにおわせ、かつ「お追従するならばもう少しうまくやれよ」という意味にも取れる発言を加えて全体を笑いに回収した。
もうひとつは、「細かいエピソードをつけろ」という注文である。
加藤や島崎が「単なる感想」を述べるに止まるのは仕方がない。
しかし少なくとも「単なる感想」を「お客さんに聞かせる会話」に仕立て上げるには、他人が共感するにせよ反論するにせよ、具体的なひっかかりが必要だ。抽象的な「優しい」ではなく、何でもいいから具体的な何かが。
それを客の面前で指摘するということには大きな意味があったろう。
これがTeam 4だったら、島崎の「すっごい優しいんですよ」「そうだよね、ミネギシさんって優しいよね」「先輩みんな優しいよね」で終わってしまって、何のふくらみもなかったろうということは想像に難くない。
ところで峯岸のちょっと切れ気味の返答には、伏線があった。
直前、市川が自分のユニット曲について、「アホっぽいフリがあるので、自分にぴったりだ」というようなことを言った。大仰なフリまで交え、自分をアホの子と規定して盛り上げようとしたわけだ。
でも市川1人では話がふくらまない。そこで「ぱるるさんと目が合うんですよ」「いつも(ぱるるさんに)笑われます」と同僚島崎に援護を要請した。梅田がそれを拾って、「どう思ってるの」と島崎に話を振った。
当然自分のユニットについてのコメントでも、曲中の市川の動きについての感想でも話は広げようはある。最悪フリを2人で再現して周りに感想を振れば「落ち」にはなる。
しかし島崎の回答は「レモンだなあと思いました」というとことんポンコツなものだった。梅田もリカバーしようがなく、「ホントに思ってる?」と流すしかなかった。
この間峯岸は発言しなかったが、「使えねえなコイツ」と心で舌打ちしていたに違いない。
ポンコツな回答しかできないのは仕方ない。問題はそれがどうポンコツなのかわかっていないことなのだ。
島崎はTeam 4時代、話を振られて「別にありません」と答えて呆れられたことがあったやに記憶している。
「自分でなんとかできなきゃ、せめて他が拾えるような玉を投げやがれ」。
市川に対する島崎の対応のまずさが、直後の峯岸から島崎への苦言(ちゃんと笑いになっている)に繋がっているんだな、と僕は思った。
峯岸「先生」の敬称は伊達じゃないやね。
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MCについてこれまで僕はほとんど触れてなかったのだけれど、この際だから言っちゃう。
自己紹介のキャッチフレーズについて。
現場をずっと見ているわけじゃないので、確かなことは判らないのだけれど、オンデマでステージが見られるようになって気づいた。
いわゆる「本店」では、自己紹介で、年齢と名前だけでキャッチフレーズを言わない若手メンバーが多すぎる。栄やナンバ、博多はほぼ全員がなんらかのキャッチフレーズを言っているのと対照的だ。
「支店」のメンバーは、キャッチフレーズに頭を絞り、とにかく名前と顔を覚えて貰うことに必死だ。それにくらべ、本店は放っておいても覚えて貰えるという、油断、甘え、驕りがあるんじゃないか?
ま、正直言って中には聞いててつらくなるキャッチフレーズもあるにはある。やってる方もつらいだろう。古くは「1+2=Nなっち」、最近では「フレッシュレモンになりたいの」。
最初は「さぶっ」という反応だっただろう。だがやり続けることによって佐藤(夏)は「Nさん」になり、市川はレモンが定着した。波動砲くらってうおおおおおおだって最初はつらかったと思うぞ(主に客がね)。あ、「涙の数だけ輝きたい」はもらい泣きしちゃって今でもつらいんだけど。
新々Team で、峯岸が梅田が片山が自己紹介でキャッチフレーズを交える中(みぃちゃんなんか新キャッチフレーズ、「新Team Bの正統派アイドル」だぞおい)、「○○歳、高校×年生の△△△△です」ってやる気あんのか。
滑っても寒くても、やんなきゃ始まらないことってあるんだと思う。カッコ悪いことしたくない、自分を守りたいって意識があるのではなかろうか。
恐らくあっちゃんの悪しき影響なんだろう。
あっちゃんと言えば「○○歳の前田敦子です」。
確かに滑らず寒くならず、周りが必死の中クールでカッコよかったさ。でもあれはあっちゃんだからこその芸当で、あれをまねちゃいけない。
あとキャッチフレーズをやっても少しヤッツケの人。明らかにやらされてる感がにじみ出てる人。
加藤お前だよお前。「あっちこっちれなっち」よくできたキャッチフレーズなんだからもうちょっとタメを作ろうよ。流さないようにしようよ。
これはあれだね、高橋総監督の悪影響かもね。
「見た目はちょっぴりヤンキー、心はガラスのハート」ってスゲエ早口で言うじゃんたかみな。もう何か呪文みたいだもんねたかみな。
ここは一つじっくりためて発声して後輩のよき範となってもらいたいものです。
若手と中堅とベテランが支え合って競い合って教え合って伸びていく。
先輩たちには/負けたくないよ 絶対に
私たちのショーを作りたかった
そのための準備はできてますからね。