Commentarii de AKB Ameba版 -18ページ目

Commentarii de AKB Ameba版

AKBとかその周辺とか

words
video
Tags:「僕」の歌、季節(冬)、恋愛

ただいま恋愛中、もしくは愚かにして切ない恋愛の諸相・第1幕第3場
「モトカレとデート」

 あ、
 電話が来る。
 
 あの人から電話が来る時は、どういうわけか先にそれがわかった。
 どうしてなのかは、わからなかったけど。
 ポケットの中で携帯が震える前に、あたしの胸が微かに震えてたのかもしれない。

 一度あの人にそのことを話したことがある。

 そしたら得意そうに語りはじめたっけ。
 ユングがどうとか西出新九郎がこうだとか。
 「女の人ってこういう時さ」って、ちょっとにやけながら。

 でもある時からぱったり電話は来なくなった。
 あの人が「彼氏」から「モトカレ」になったその日から。

 あ、
 電話が来る。

 その途端携帯が震えた。
 もちろん誰からかはすぐわかった。

  勝手だと思うよね?/突然の電話
  終わってる恋なんて/思い出の無駄足

 つき合ってるころから、いや、その前からそうだった。あたしの気持ちをどんどん先回りして、あたしが答えを出す前に何もかもわかってしまう人。

 最初のうちは一緒にいるとすごくラクチンだった。だってあたしが考えてないあたしの考えだってわかるんだもの。
 最後は、それが重荷だった。あたしが認めたくないあたしの気持ちで、あの人はあたしをがんじがらめにするから。
 だからあたしは逃げ出してしまった。ちょっと鈍感で優しい、あの人の親友のところに。

  どうしても来たかった/真冬の海辺へ
  ガラガラのバスを降り/凍える風の中

 「どうしても」だって。変なの。つき合っているときにはこんなわがまま言わなかったのに。
 あの人はあたしが行きたいと思うところにしか、行かなかった。
 なつかしい砂浜。

  いてくれればいいから/僕の一番 すぐそばに…
  昔と何も変わらずに…

  あたしはいつだって、すぐそばにいたじゃない。離れていったのは、あなたの方なのよ。

 どうしてそんな風にしか、女を見ることができないの? 
 そんなんじゃいつになってもあたしのことなんかわからない。
 どうしてあたしがここに来た思ってるの?
 あたしが望んでいることなんか、あたしは望んでない。
 あたしの気持ちなんかどうだっていい。大切なのはあなたの気持ち。

 「今日だけ」なんてイヤ。 
 お願い。今すぐ決めて。今しかないの。
 もし今決められないのなら、この次はないの。

 あたしは口に出すことはできなかった。
 あの人は今日もそうだった。
 物わかりのいい、誰も傷つけようとしない優しい人。

  2人は今日だけ/明日になれば 友達の
  3人に戻るだけさ

 いいえ。
 今日から全ては変わってしまったの。
 元に戻ることはないわ。
words
video
Tag:友情

 ただいま恋愛中、もしくは愚かにして切ない恋愛の諸相・第1幕第2場
 「女の友情」

 昼下がりのカフェのテーブル。女性が二人会話している。
 会話といってもさっきから話をしているのは片っ方の子だけ。
 長いソバージュの髪をいじりながらしゃべって食べて電話して、まことにもって忙しい。
 それを微笑みながらじっと聞いているのは、大柄な女の子。組んだ細い指の間に、ときおり漏らすため息に、しゃべり続ける彼女は気がついていない。

 (まったく、あんたったら)。

  幼稚園から変わらない/ずっとあんたは忙しない
  Boo!

 「え? 何か言った?」
 「何にも」。
 心の中でちょっとブーイングしただけよ。
 「あらそう。だからね、あたし言ってやったの。そんな風にしか女を見られないようじゃいつになっても…」

 いつからだろう、彼女と私の関係。何かトラブルがあると私を呼び出して、マシンガンのように愚痴をこぼし、泣き、笑い、怒り、全てが済んだらさっさと風のように去っていく。

 幼稚園からの幼なじみ。
 小学校の時はライバルだった。勉強でも運動でも、男の子でも。
 勉強も運動も、たいていは私が勝ってた。でも、男の子の人気を集めるのはいつも彼女だった。
 中学生になると、競い合うのが馬鹿馬鹿しくなるくらい彼女は美しくなっていった。

 もちろんずっと一緒だったわけじゃない。高校の時、思い出すこともできないほど些細なことで喧嘩して、半年くらい口をきかないことだってあった。仲直りのきっかけも憶えてない。

 ただ思い浮かぶのは、彼女の胸に顔を埋めて泣いている私。そして「バカ」と言い続けながら自分より背の高い私を抱え込むように抱きしめている彼女。
 
 私にも人並みに彼氏がいたこともある。
 男の子たちと遊ぶのはそれなりに楽しかった。
 でも。

 一度だけ、彼女の唇にキスをしたことがある。

 眠っているはずの彼女は、むにゃむにゃ言って私の首にかじりついてきた。
 そのまま私たちは抱き合ったまま朝まで眠った。
 ああそうだ、あれは最後に父と母がひどく罵りあった夜だった。
 大雨の中、家を飛び出して来た私に「大丈夫、あんたにはあたしがいるわ」と真顔で言っておきながら、さっさと先に寝てしまった彼女。

 「ところであんたはどうなの?」
 「どうなのって?」
 「どうして次の人探さないのよ?」
 「あのね、世の中にはね、よその人がたくさん食べてるのを見てるだけでお腹いっぱいになっちゃうって人もいるの」。
 「そういうこと?」
 そう。そういうこと。

  色褪せたくまは/耳が破れているのに
  愛着があるから/捨てられない

 ウィニコットによる「移行対象」よね、結局。ちぇ。アキモト先生、てっきりユング派だと思ってたのに。

 私に足りないものは、全て彼女が持っている。
 彼女が必要とするものは、全てではないけれど私の中にある。
 完璧に満たされることはなくても、それでも十分ハッピーじゃない?
 
 「ねえ、あんた人の話聞いてるの?」
 「ごめんごめん、全然聞いてなかった。それで?」
 「それでじゃないわよ。とにかくあたしは今すぐ決めて欲しいって言ったわけ。もし決められないのなら…」

 大丈夫。私があんたを守ってあげるわ。たった1人っきりになっても。
 一緒じゃなくてもずっと一緒よ。
words
video
Tag:恋愛

 A4の公演タイトルにして公演の1曲目。

 ここんところずっとA4の映像をDVDで見てたんだけど、その度によくできたセットリストだよなあ、と思うことしばしば。名曲佳曲が多い、ってのもあるんだけど、セトリ全体を「ただいま恋愛中」というテーマが貫いている感じがするのもその理由の一つでしょう。

 アイドルなんだから色恋沙汰の歌が多いのは当たり前だって言っちゃえばそれまでなんだけど。でも通して見ると、恋愛という人類普遍のテーマにいろんな方向から光を当てたスケッチ集みたいな印象を強く受けます。
 曲間に寸劇をはさめば、たちまちちょっとしたミュージカルに仕立て上がっちゃう、みたいな。たとえばサブタイトルを添えるなら「ただいま恋愛中 もしくは愚かにして切ない恋愛の諸相」とでも。ね。パルコ劇場辺りでかかってても不思議はない感じ。
 
 で、タイトル曲。
 前にセットリスト歌仙説ってのも唱えたことがあるんだけど、発句としては申し分なしの「めでたい挨拶」。

 シンバルのカウントに続いて照明がつくと舞台いっぱいに広がったメンバー(センター峯岸だよね?)が振り返り、ノリのいいCall & response。
 You say ってくらいなんだから、当然客席はきばって「愛してる!」って叫ばなきゃお嬢さん方に失礼ってもんでショ。

 作曲は井上"よすす"ヨシマサアニキ。A4ってよすすアニキの曲がぐっと増えるんだよね。A3やK3でいろんなコンポーザーが鎬を削ってたところが、A4でアニキがぐっと頭角を現したって感じなんでしょう。

 A4全体で「恋愛の諸相」って書いたけど、この曲の中だけでも恋愛のいろんな局面が現れててて、やすす先生の引き出しを、フラゲしてちょこっと覗いたカンジ。
 まさに「ただいま恋愛中」。

  太陽の下/大きな声で
  言葉にしよう/今のこの気持ち

 はい、「大声ダイヤモンド」ですね。

  愛しあえる確率/天文学的だね

 これは「隕石の確率」ですか? 「天文学的」なのはものすごくでかい数だけど、「天文学的確率」はものすごく小さくなるのね。

  恋はいつでも/綱引きになる
  どちらが強い?

 あまり強さが偏っちゃうと、「涙のシーソーゲーム」になっちゃうんですよね?

  淋しさはきりがないものね

  きりがない寂しさに耐えられないのは「フリしてマネして」。

  一年中/私は手がかかる

 そんな彼女はきっと「ツンデレ」。
 
 ああ、しんど。
 恋愛って大変だわねえ。

 ステージに目を転じると、水玉の衣装がとてもキュート。
  A3でも書いたけど、この頃の小嶋って、バクハツ的に、ボウリョク的に、ハカイ的にかわいくねえ?  そう思うの俺だけ? 
 もちろん今だってベッピンさんだし、公演で会った時(えっへん。A6行ったんだもんねえ。これであと5年はご飯が食べられます)も見とれちゃったんだけどさ、この頃のかわいらしさって、何か神がかってるように思えます。

 もっとも「ただいま恋愛中」の小嶋の衣装は、ハイウエストで、「カッコイイ」と「ダサイ」の、ぎりぎり「ダサイ」の方に一歩踏み込んじゃってるんだけどね。それでもかわいい。

 ところで衣装と言えば、水玉は共通なんだけど色違いカット違いアクセ違いと、メンバーごとに全く同じコスのメンバーはいない。エナメルベルトのあるメンバーとないメンバーがいるんだけど、ベルトありのそのベルトだって最低2種類はあるんだぜ。近くで見たらもっと種類あるかもだもの。

 「制服が邪魔をする」のところでも書いたけど、「似てるけどお揃いじゃないユニフォーム」ってのはホントAKBにおける強固な意志なんですね。金も手間もかかるだろうに。

 ただでさえ「十把一絡げ」「ひと山幾ら」と揶揄されがちな大人数「束アイドル」のAKB。

 それでも束の中でも目立つ子「推され」の子はまだいいです。
 「推され」がいれば、後列で端が定位置の「干され」のメンバー出て来るのは世の常。年端も行かない女の子たちには厳しい現実です。
 そんなAKBで、衣装が頑なに「似てるけどお揃いじゃない」のは、当時の衣装デザイナー(しのぶ嬢だよね)の、メンバーひとりひとり、なかんずく「干され」の子への強い愛情の現れなんじゃないかしらん。
 「この子たちの中に『その他大勢』は一人もいない」。
 
 ちょっとふっくらしすぎの妖精さんが縫う衣装からは、そんな声が聞こえて来るようでもあります。うわ、こんなこと書いてたらウルウルしちゃうからやめよ。
words
video
Tag:恋愛

  You say, “愛してる”
  I say, “もっと! もっと!”

 ずいぶんよりみちしてしまいましたが、今日からA4「ただいま恋愛中」公演に突入です。

 まずはA4の基礎知識。
 自分でもよくわかっていないところがあるので整理しますね。

 初日は2007年2月25日。A3「誰かのために」公演の千秋楽からちょうど1ヶ月。
 スターティングメンバーは、A3「誰かのために」公演の20人から最後にAKBを卒業した「あゆ姉」こと折井、それにTeam Bに異動になったCinDy(ん? 異動の時点ではMIHOとすべき? とにかく敬愛すべき浦野一美嬢)、なっちゃん、渡邊の計4人を除いた16人でした。Team Aにとってはじめての16人体制の公演、というわけです。

 当時演出・振付を担当していた夏まゆみ先生をして、

 「これ以上できない」

 と言わしめたというほど完成度の高いセットリストでした。

 それなのに初日からわずか4ヶ月後、公演回数にして31回目の6月26日にいったん千秋楽を迎えます。
 うへ、もったいないの。A3が83回、K3だって64回もやったのに。
 でもしょうがなかったの。すぐに「ひまわり組」公演が始まっちゃったから。

 ひまわり組はH1「僕の太陽」、H2「夢を死なせるわけにいかない」の2公演の後解散(ってことですよね?)し、メンバーはもとのTeam AとTeam Kにもどりました。 

 H2の千秋楽が2008年4月19日、早速翌20日からは、Team Aによる「ただいま恋愛中」のリバイバル公演はじまってます。31回でお蔵入りにするのはやっぱもったいなかったからかしらね。
 リバイバル公演では、研究生が舞台に立つことが多くなっています。

 それから約半年、同じ年の10月11日に2度目の千秋楽。
 リバイバル公演の回数は86回でした。

 さらにこの「ただいま恋愛中」は、研究生公演として三度舞台に乗りました。初日は2008年5月22日、千秋楽は同じ年の10月7日。全41回の公演の中には、指原が再三ネタにした伝説の「アンコールなし」公演(2008年8月13日夜)もありました。

 そうやって勘定してみると、「ただいま恋愛中」は3回の初日と3回の千秋楽があったんですね。多くの人に愛された公演と言うことはできるでしょう。
 
 でもねでもね、みなさんご存じのように、CD(スタジオレコーディング)が発売されてないでしょ。A4。名曲揃いなのに。
 大人の事情だってことはわかります。
 だから僕はDVDから音だけリップして聞いてましたよ。あ、改正著作権法の話は別紙参照でよろしく。でもねえ、そんな風に苦労しても、音がねえ…。

 曲はまあまあなんですが、一部とても聞きづらい音声が…。

 まあぶっちゃけヲタの声なんですけどね。
 
 「俺が声を出さなきゃ、誰がともちんを、誰がみぃちゃんを、誰がおーいえを支えるんだ」って気概には頭が下がります。ホントです。
 でもあのがなり声。もうちっと何とかしてくれてたらなあ。 

 スタジオレコーディングのA4、出るってアナウンスがあったんですよね。去年の7月でしたっけ?

 ⑤未発売の劇場公演CDの発売はいつですか?

→このご質問が今までにで一番多かったかと思います。お待たせてしており、楽しみにされている方には申し訳なく思います。

そして・・・

ついに発売が決まりました!!

10月以降に販売予定ですので、詳細が
わかりましたら、ブログにて発表させて頂きます。

 まあね、大抵の人は忘れていると思うんですけどね、僕は憶えてるんですね。大事なことは結構忘れるんですけどね。
 ま、もっとも「10月以降」の10月が、2011年の10月とは書いてませんからね。
 とあきらめていたら

 ①未発売の公演CDの発売はいつになりますか?
⇨このご質問については、ずっとファンの皆様よりご要望として頂いておりましたが、既にレコーディング、ジャケットの撮影も行っており、来年の1月下旬以降でリリースすることが決まりました。お待たせしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。

 ですって。
 この件については、戸賀崎氏は「戸賀詐欺」呼ばわりですよね。
 彼の責任じゃないんだろうけどさ。
 あまり期待しないで待っているのが吉でしょうね。

 もっとも当時の音源はまるっと残っているはずなんですよね。去年7月の「今日は一日“AKB”三昧 IN 東京ビッグサイト」じゃ、A4だけじゃなく、同様にCDの出ていないK4やH1、H2の曲もさらっとスタジオレコーディングの音源流してましたもの。
 それまんまCDにすることって…「大人の事情」なんですかね。
 でもA4って、「この人にこそ!」って曲が多いんですけどね。
 ま、その話もおいおい、って言ってる間にA4CD発売時期になったりして。
words
video

 いろいろあって、しばらくぐったりしてました。

 でもこういう小さな奇跡に触れると、ちょっと元気が出ますね。
 いやあ、ほんと輪っかの外側にいる人にとっては「なにそれ」ってな話でしょうね。「なに騒いでるんだヲタどもは」って。

  バスの窓を開けたとき/潮の匂いがしてきた
  師崎から向かってる/夏への一本道

 何て言うことのない歌詞ですよね。要はご当地ソング。曲はちょっと昔のフォーク調。

 この間の連休、名古屋に用があったんです。でも宿が取れなくて、名古屋周辺で探したら、知多半島まで行けばケッコウいい宿がありまして。「ああ、この先っぽに羽豆岬ってあるんだっけな」なんと思ったりしました。結局交通の便を考えて犬山方面にしたんですけど。
 ちょっとだけ心にひっかかった「羽豆岬」。
 この先の人生、この場所を訪れることは無いんだろうけどね。

 この何でもない、かわいらしい歌がSKEを「卒業」する平田への餞だったんですね。

  羽豆岬の展望台/海は大きくて
  私たちの未来みたい/どこまでも続く

 秋元先生だって若くはないんだから未来と言っても「残酷な未来」だってあることを百も承知でしょうに。それでもこんなことを臆面もなく書いて、彼女たちに歌わせる秋元先生。
 何よりも、限りなく明るい未来を信じるかのように、笑いはしゃぎ歌う、フレームの奥の彼女たち。
 
 年を取り人生の後半戦ともなると、「夢」とか「未来」などよりも、「貸借対照表」なんて言葉の方にぐっとリアリティを感じてしまうわけですが、そういう彼女たちを見ているとちょっとだけ心の中のfree childがうずうずして、涙腺が緩くなっちゃいます。お、それが年っちゃ年の証拠だ。

 去っていく平田と、小さな奇跡を現出させた栄ヲタのみなさんに心よりの感謝と敬意を捧げます。
 僕もガンバらなきゃな。

 僕の票? 諸般の事情で「あうん」。これもまあよかったよね。
 ありゃりゃ。
 エレちゃん辞めちゃったよ。8月13日の「RESET」公演で1回だけ見かけたけど、思ったよりおっきくて、くっきりした印象の子だった。
 佐々木の「生誕祭」の後、12期研究生が集まって楽しそうにしてたのになあ。
 
 うろうろしているうちに大雨と一緒に夏の名残も消え去りましたとさ。

 A3とA4の狭間について。

 A4の初日は2007年2月25日。A3「誰かのために」公演の千秋楽からちょうど1ヶ月。前年の12月にはK3「脳内パラダイス」公演がはじまってました。Team Bはメンバーは集まったけど、公演はまだやってないのね。

 え、じゃ、A3とA4の間ってK3しかやってなかったんだ。
 ずーっとK3。

 もちろんお休みはあったのだけれど、この時期シアターにかかっていたのはK3だけ。
 アンダーなんてなかったんでしょ、このころ。だから欠席があると穴があいてた。梅田が療養に入ってからずっと15人。てか16人揃ったのって、千秋楽入れても6回だけだったみたい(この辺の数字については「AKB48劇場公演 出演者記録(非公式)」さんに依拠しております)。
 欠場が多い時なんか11人公演とか平気でやってた。
 こういう修羅場を乗り越えてきた訳だもん、「We are the Team K」も熱くなるわなそりゃ。
 ちなみにK3皆勤は8人。ちなみにちなみにK1からK3までゼーンブ皆勤は6人。どんな鉄人集団だよそれ(ちなみにちなみにちなみに、A1からA3までの皆勤賞は3人。うち現役は1人だけ。もちろん高橋)。
 
 K3がお休みの時は、誕生日イベントとか「世界一くだらないドラマ」の上映とかやってたんだね。 

 あ、遅ればせながらこの「世界一くだらないドラマ」こと「戸賀崎殺人事件」、見ました。
 ドラマの冒頭に言い訳Maybeなテロップを入れるという、マジすか学園シリーズでおなじみの手法の濫觴はここにありましたか。

 「世界一くだらない」とは思わないけど、まあ学園祭の自主製作映画だよね、これ。作ってる人も見てる人もみんな「同じクラスの子」。だから知ってる人はとっても楽しかったろうけど、知らない人にしてみれば何のこっちゃ(たとえば折井が「模造紙」に何かを書くという行為の意味は、「この人」を知らなくては理解できない)。

 簡単に言えば「内輪ウケ」。
 それでも往時を偲ぶ資料として貴重だし、それを除いてもそこそこ面白かったよね。栴檀峯岸双葉とか、某嬢の源氏名とか、存在感薄い高橋とか。

 でもね、見ててふと思ったの。
 どんな運動体でも、発足当初はこういう「内輪ウケ」のエピソードが大切。みんなが団結するよすがになるからね。
 でも組織が大きくなるにつれ、フツウは次第に内輪から外への発展が図られ、その過程で内輪ウケは徐々に影が薄くなっていく。「クラスメート」のお楽しみ会から、外に向かって開かれていくみたいな。

 でもねえ、この「ドラマ」を見てAKBってちょっと違うんだな、と思った。外に開くのではなく、「同じクラスの子」を増やそうとして来たんだなあ、と。そんな風に感じた。内輪ウケを減らすのではなく、内輪を拡大して巻き込む人数を増やして来た、と。

 考えてみたら「総選挙」だって「じゃんけん大会」だって、壮大な内輪ウケ。隣のクラスの子にしてみりゃ「何のこっちゃ」でウザイだけ。それを地上波で流すってのはちょっとセンス疑うよね。

 「恋愛禁止」なんて独特のルールだって、由来の不確かな内輪の取り決めごとでしかなかったのにね。
words
video

 キャン待ち当選(「当選」で、いいんですよね? 当選というには目出度さがちと足りないようだが…ウソウソとっても嬉しいです。南無光宗大明神御勘気あらせられるな)で話がそれましたが、まだ「アイサレルトイウコト」。

--

 OVAと映画になったものの、CD売り出しがなかったため長い間「マボロシの名曲」であった「アイサレルトイウコト」。でも人気がなかったわけではない。リクエストアワーでは60位台ながら2008年、2009年と連続ランクインしている。
 古き良きAXの習わしで、当時すでに脱退した後だった今井の姿を見ることも出来る。しかも全員「ICE」のコスプレ。
 特にAX2009は、伝説の名コンビ、今井佐藤(N)による「劇団NY」のおまけ付き。
 けっこうちゃんと「お芝居」してたのね。

 でも残念ながら2010年以降のリクエストアワーにこの曲が登場することはなくなり、このまま人々の記憶から消え去るかと思われた。

--

 時は流れて2010年11月、「ICE」から約3年半。

 翌年年明け早々のリクエストアワー、AX2011を控え、AKBの主要メンバーがDJを勤めて自分の好きなAKB48の楽曲ベスト3を選ぶというラジオ番組がbayfmではじまった。「SONGS~HEART OF AKB48」というタイトルのその番組は、シングル曲だけじゃなくステージソングなど隠れた名曲をリスナーに聞いて貰おうという意図だったのだろう。

 時代背景を確認しよう。

 前年2009年8月に「組閣」が行われ、かつてのチームは分解され、翌2010年3月には新Team Kの「RESET」公演が初日を迎えていた。
 6月には「総選挙」が行われ、大島(優)が前田を押さえて第1位となり、8月に発売された「ヘビーローテーション」で初のセンターポジションに立った。「ヘビーローテーション」は、ミリオンセラーこそ逃したものの、初動52万枚を売り上げ、前作「ポニーテールとシュシュ」と初動連続50万枚という初記録を達成した。
 10月には20枚目(メジャー18枚目)のシングル「Beginner」が発売され、AKB48初のミリオンセラーとなった。

 AKBはもう完全に「国民的アイドル」へのティッピングポイントを越えていた。
 
 「SONGS~HEART OF AKB48」全13回、いわゆる1クールの初回DJを勤めたのは、高橋みなみ。
 彼女の選んだベスト3は、第3位「片思いの卒業式」、第2位「涙売りの少女」、第1位「月のかたち」だった。どれも良曲だけど、世に名前の知られることの少ない曲たち。
 1位2位はA3の、いわゆる(つーか僕が言ってるわけだが)「A dark side of AKB」。一般リスナーとは縁遠い「ダークな」AKBの魅力を世間に伝えるとともに、作曲者である大御所後藤"ゴッキー"次利&ミスターAKB井上"よすす"ヨシマサへの配慮もうかがわれる、さすがのたかみなチョイス。他にも秋元(オ)なんかしぶいよ。第2位に「ロマンスロケット」だもん。

 最終回のDJは前田敦子。あっさんの選曲は、3位「RIVER」2位「大声ダイヤモンド」で1位「言い訳Maybe」。おいおい。「隠れた名曲」を紹介するって意図はどうしたの? 3曲全部シングルのタイトル曲を選んだメンバーはあっさんだけ。「ええ~、だって好きな曲ベスト3でしょ~、あたしこれ好きだもん」。らしかったっちゃらしかったですよね。

 さて、第8回放送、11月21日にはDJとして大島(優)が登場した。
 彼女の選んだ第3位は「誰かのために」、第2位は「10年桜」だった。
 そして第1位。

 第1位は、「アイサレルトイウコト」です。
 これ多分すっごくみんな、びっくりしたことだと思います。

SONGS~HEART OF AKB48 2010年11月21日

 なぜ、この曲が1位なのか。
 彼女は2つの理由を挙げた。

 人は一人じゃ生きていけないことなんだよ、という風に歌っているのが、何か、すごく響いてですね。

ibid

 「人は一人じゃ生きていけないこと」。
 そしてもう一つの理由は、

 そしてこれまたえれぴょんがいいんですよね。えれぴょんの声が切なげで。うん。響くんですよ。もう一回歌いたいですね、コンサートとかで。何回か歌わせていただいてたんですけども。
 またいつの日にかね、えれぴょんが帰って来た時にでも歌えたらな、なんて思います。

ibid

 大島(優)とともに「ICE from AKB48」のメンバーであり、Team Kのエースでもあったえれぴょんこと小野恵令奈は、前年の「組閣」で各チームのメンバーがシャッフルされる中、大島(優)、ツインタワー、梅田らとともにTeam Kに留まった。
 しかしそれから約1年後の2010年7月、彼女は海外留学を理由に突然AKBからの「卒業」を表明し、9月27日の公演を最後に去って行った。

 「SONGS~HEART OF AKB48」大島(優)回はそれから約2ヶ月後。

   アイサレルトイウコト/人は1人じゃ/生きていけない
   アイサレルトイウコト/誰かそばにいてよ

 Team Kの末娘にして誰からも愛された小野。
 大島(優)は、突然1人で去って行った小野への惜別の念と再会の想いをこめて、この曲を1位に選んだのかもしれない。
 「いつか帰っておいでよ、えれぴょん」って。

 それから1年数ヶ月、大島(優)が中心メンバーとなったユニット、Not yetが発表したシングル「西瓜BABY」のカップリング曲として、「アイサレルトイウコト」はカバーされることになった。大島(優)が小野ともう一度一緒に歌いたいと言っていたこの歌、「切なげで、響く」と評した歌い出しの小野のパートは大島(優)自身が歌った。

  掌(てのひら)は/未来にも似ている
  いつの日か/つかむもの 知っているから

 あの日の大島(優)の手のひらは、今日つかんだものを、本当に知っていたのだろうか。

 そして小野。
 結局彼女は「留学」はしなかったし、AKBに帰ってくることもなかった。
 ずっと迷っていたのかも知れない。でも確かに別の道を歩み始めた。

  止まった時計が動き出した
  もしひとつ願いが叶うのならば
  (中略)
  どんな試練あろうとも 敵は味方なんだろ?
  君も一緒に目指そうよ これが僕の歩む道だから

 「えれぴょん」という緩いタイトルのクセにドライブ感あふれるアイドルっぽくない歌詞と楽曲。
 加工されエフェクトはかけられているが、その向こうには少し鼻にかかった懐かしい声。
 詞を書いたのは彼女自身だ。少々とっちらかってはいるが、新しい何かに挑もうとする小野の決意が素直に表れていて心地いい。
 それは「野心」と呼んでも差し支えないだろう。何しろ曲名は自分自身のニックネームなのだ。
 あのカワイイカワイイえれぴょんが「野心」。

 年月を経て、確かに小野の手のひらも何かをつかもうとしている。

--

 愛されるということ。
 結局それはいったいどういうことだったんだろう。歌は答えなんか出してはくれない。
 ただ思うのは、空前の人気を得た今、彼女たちが愛されるゆえの孤独にさらされているんじゃないか、という杞憂。
 なに、酔っぱらって泣き崩れるあっさんの姿を見てちょっと思っただけ。

 「ICE」から「AKB0048」までの3年半。
 それはまるで30年のような年月だった。

 大事なのは「愛されるということ」ではなくて、まず「愛するということ」。

  愛を探しても/すぐに見つからないよ
  自分の方から/誰か愛してみるんだ

 聖なるリリックがそう言ってるよ。
 ロビーだけどな。

 --

 ええ、これも光宗大明神の御利益なんでしょう、RESET公演の御招待をいただきました。
 まあ、キャンセル待ちってやつなんですけどね。それもでっかい数字の。
 久しぶりのK公演、正規メン多め。梅田は2ヶ月ぶりのステージ。なかなかキャンセルが出にくい条件がそろってました。それでも「台風来い!」とテルテル坊主を逆さに飾って朝を待ってましたら、ねえ、なんと爽やかな秋晴れじゃないですか。いけませんね、黒い心を持っては。
 
 でもねえ、キャン待ちの数字がいいんですよ。だって「48」ですもん。
 これってあれでしょ? オーディションだったらそれだけで合格でしょ? お、縁起いいねえって。そりゃ行きますよ。

 17時半UDX到着。息を整えてドンキ8階へ。
 そんな早く行くこたないって?
 知ってますよ、それくらい。キャン待ちは18時半インフォメ前ね。10回くらい読んだもの。
 そうじゃなくって、いつもの願掛け。光宗大明神。早く行かないと賽銭箱撤収されちゃうんですよ。
 お賽銭は前回の半分。今日はTeam Kの箱にも入れなくちゃだもの。
 
 (キャン待ちとは言えまた呼んで下さってありがとうございました。抽選外でもいいから入れますように。欲を言えば抽選内で。出来れば3巡くらいまでになりますように。1巡だったら一生ついて行きます…)

 ま、欲張りすぎだよね。とにかく(また呼んでね)と。
 傍らのお兄さんがすっとよってきて、お礼を言われてお約束のシールをゲット。
 あれ100枚ゲットしたらお兄さんとツーショットプリクラ撮れるってのはどう?(いらないってば)。

 今日はお賽銭箱、横から撮ってみました。
 ごひいきの相笠のサインを発見。
 他にミスかきつばた、梅田(綾)、岡田、高島、茂木、
 そして「はせはる」。・゚・(ノД`)・゚・。
 いろいろあるよな。頑張れよな。

$Commentarii de  AKB Ameba版


--

 で、18時半に戻ってきて、キャン待ち抽選内17番外21番、と。
 傍らを過ぎる人の腕の蛍光ピンクがまばゆかったぞ、と。
 で、めでたくロビー観戦前から2列めを確保、と。

--
 
 おっきなスクリーン、みんなで見るのは、それはそれで楽しかった。みるみる心が躍って来るのがわかって笑みがこぼれてきた(もう泣きませんて)。でもこれがあのドアの向こうで起こっているのかと思うと、やっぱ中に入りたかったなあ。

 キャン待ち干されのロビー観戦。
 それはそれ、ヲタの経験値が上がったということで評価しときましょう。 

--

 以下感想いくつか(ロビーだけどな)。

 「檸檬の年頃」に相笠登場、よしよしいいぞ。でもちょっと乗れてない感じ? 所作も揃わなかったりして。一方ヒラリーうめえ。前座がうまいってのは切ないことかも知れないが。

 ちっちゃい方の大島は、子鹿のような躍動感。いや、もっとやんちゃな感じ、子鹿というより子山羊。ちっちゃいクセに、気がつくと目に飛び込んでくる。

 板野△。隣の岡田と比べるとちょぴっと端折るんだけどね。岡田はしっかりビシビシ踊るんだが、板野はビシでれでれビシでれビシ。それが歌の心とぴったりだった「制服レジスタンス」。
 最後のバスドラどんの腰がくんを見届けてロビーを後に。
 
 振り返るとたくさんの人々。
 メンバーに会えるわけでもないのに。
 あのドアの向こうで起こってることを、同じ時間に少しでも同じように感じるために集まってきた人々。

 やっぱシアターはいい。
 きっともう一度来よう。
 光宗頼んだぞ。
words
video

 「ICE」の話をしてるところにちょうど「AKB0048」DVD第3巻が届いた。比べちゃなんだが、「00」すんごくよく出来てたよね。みんなよかったよね。よねよね。毎週楽しみにして見てました。ほぼオンタイムでアニメ見るのはすごく久しぶり。

 でもアニメファンの人には不評なんですよね、「00」。
 「なんでAKBがアニメなのか」。「なんでSFなのか」。
 そして何よりも「シロウトに声優をやらせるな」。

 一般論としては分からないでもないです。
 人気はあっても実績の無い、芝居も大してうまくないタレントが、ネームヴァリューだけでハウルの城を動かすのは声優をやるのはなんだかなあ、という気持ち、僕も持つことはあります。あと「火事ダ~ 逃ゲロ~燃エテルゾ~」ってのもあったし。

 でもさあ、「00」についてはしょうがないんだよ。
 そもそもAKBのための企画なんだから。
 そしてぶっちゃけ「ICE」のリベンジなんだから。

 それでもオーディションをしっかりやって、渡辺を除いて選抜常連のメンバーが入って来なかったというところに「マジ」を見て欲しいんだよなあ。それにシロウトシロウトって言うけど、みんな頑張ってたと思うんだよなあ。仲谷は当然として、矢神なんかうまかったと思う。
 秦が棒読みって叩かれてたけど、そうゆう人にヘッドホンをしてぴょんとNさんのセリフをエンドレスで聞かせてやりたい。

 この「00」の主題歌である「希望について」と「夢は何度も生まれ変わる」、あと番組最終回で流れた挿入曲「虹の列車」は、声優選抜のスピンアウトユニット「NO NAME」名義でCDとして発売され、初週約4万7千枚を売り上げた。
 もちろん本体のシングルに比べれば少ないけどさ、 CDの売れないこのご時世、握手券もなしでよく売れた方だよね。その中には僕が買った3枚(うち1枚は注文ミス)も含まれます。

  君が涙に/暮れているなら
  慰めよりも/やがて白む/空を語ろうか?

 修辞疑問の「語ろうか?」は、秋元先生のためらい(安全な場所にいる自分が、当事者にこんな言葉を語っていいのだろうか?)を表しているようでもある。そう、

  たったひとつ
  レンガを積むことから始めようか?

 ってね。
 たとえ受けいれられなくても、届かなくても、嫌がられても、慰めの言葉を探すのも困難な人を前にして、希望について語り続けるのは詩人の(そしてその言葉を運ぶ人々の)厳粛な義務なんだね。「待て、そして希望せよ « Attendre et espérer ! » 」と。
 ああ、だが先生はきっとこう韜晦するだろう。
 「俺は作詞家であって詩人じゃないぜ」。知ってますって。

 余談だけど、このユニット名「NO NAME」なのだが、
 「ユニット名どうするんすか」
 「秋元先生まだ決めてないんだって」
 「じゃ取りあえず『NO NAME』てフォルダー作っときますね」
 てなやり取りがあって、いよいよ名前どうするという場面で
 「ユニット名ゴホゴホこの『NO NAME』でいいんじゃないゴホゴホ」なーんていう流れだったんじゃないかと僕は想像します。サザンの「EMANON」と一緒だよね。

 一方、アニメ「ICE」の主題歌だった「アイサレルトイウコト」。

 切なく美しい旋律を持つこの曲は、オリジナルメンバー「ICE from AKB48」のCDとして発売されることはなかった。理由はわからない。DVDの売り上げが今ひとつだったのか、今井の脱退が影響したのか。

 仕方なく僕はDVDからリップしたフルコーラスを私的利用として聞いていました。
 あー、念のため一応注釈しておきますと、DVDからのリッピングを規制する改正著作権法はまだ施行されていません。また施行後であったとしても過去の行為に対して法は遡及力を持ちません(某国の某法等を除く)。

  掌(てのひら)は/未来にも似ている
  いつの日か/つかむもの 知っているから

 手のひらは、本当にいつかつかむものを知っているのだろうか?

 内田樹先生は、あの難解なフッサールの時間論を易々と解きほぐして曰く、

フッサールは「未来把持」という術語を使ったけれど、要するに「まだ存在しないもの」を先駆的に感知できる力である。
時間をフライングする力である。

内田樹の研究室 「死のロード始まる

 ただその力は「手のひら」が持っている力であって、「手のひらの所有者である僕」が自由にすることができる能力じゃない。「何でだかわからない」けれどつかんでしまうものが未来に繋がっていき、未来を支配する。
 振り返ってみると確かにその時に僕の手のひらは「それ」をつかんだのだが、なぜその時そうしたのかはわからない。しかしそうすることがその時絶対必要だった、ということは後になってわかる。

 それは大切な人との絆かも知れない。
 どうして僕はこの人と繋がったのだろう。その時その理由を知っていたのは僕の「手のひら」だけ。

 などと言うことを明示的に考えながら秋元先生がキーボードを叩いてたのかというと、そうじゃないだろうと思う。でも「手のひら」がこれからつかむものを知っていたように、彼の指先もその時「そういうこと」を知っていたに違いない。なんてね
words
video

 いやあ、長かった。

 K3の最初の曲、「友よ」について書いたのが、2011年12月12日。K3最後のスペシャルプログラム、「ありがとう」を書いたのが2012年8月27日。この間200と59日。
 書き始めがK3の初日と同じ頃(12月半ば)だったのに、今はもう9月。2007年ならH1半ばだよん。

 ちなみにTeam 4の「僕の太陽」公演、去年の10月からだからもうすでに10ヶ月以上やってるでしょ。もうすでにオリジナルH1の倍やってるんだよね。昔のセトリって短命だったんだねえ。

 K3、振り返ってみるとすごいセトリだったねえ。これだけでご飯3杯喰えそうな曲のオンパレードでした。電波に乗せられない曲もあるし。
 メトロポリス@尊師が最も難しいセトリと認定しているだけのことはありました。

 さて、セカイは激しく動いております。
 まこの場合の「セカイ」ってのは「AKB界隈」って意味でしかないんですけどねなんてこと言ってると「戦場に行け!」って叱られちゃうぞ大丈夫だよ俺ら戦場に行っても何の役にも立たないから。

 三度目のチーム解体やらあっちゃん脱退やらでお腹いっぱいになったはずなのに、Show fightのトムだの松村先輩昇格見送りだのわんちゃんのやらかしだのジョーの「卒業」だのいろいろありすぎ。

 だがしかしにも関わらずstill & allだからこそ、むかーし昔のセカイ探訪を続けたいと思います。ぐだぐだ、ぐだぐだと。

--
 
 さて、この雑文、だいたい時系列に沿って書いているので、K3の次はA4「ただいま恋愛中」なんだけど、その前にいろいろ片付けておかなきゃイケナイことがあるんですね。

 そのひとつが「ICE」。

 アニメですよアニメ。
 AKBとアニメと言えば、2012年4月から始まってつい先頃第1期が終了した「AKB0048」を思い出すよね。でも遡ること5年、2007年に発表されたこの「ICE」を忘れちゃいけない。

 みんな大好きWikipediaに従えば、

 2007年にバンダイビジュアルよりリリースされたOVA。全3巻。また2008年11月29日には池袋テアトルダイヤで再編集完全版『ICE〈劇場版〉』が限定レイトショー公開された。
  (中略)
 『シックス・エンジェルズ』に続いて秋元康と小林誠がタッグを組んだ作品であり、
  (中略)
 秋元が企画という事で、当時はまだブレイク前だったAKB48のメンバーが多数キャスティングされている。

Wikipedia 「ICE(アニメ)

 というシロモノ。
 きっともひとつ売れないAKBをなんとかしようと、秋元先生がゴリ押し強力にプッシュして下さったんでしょう。

 主要キャストに小野、大島(優)、河西、佐藤(N)、今井のTeam Kメンを押し込んでが抜擢(あ、監督は「とにかくAKBを使いたいので秋元さんに無理を言った」って言ってます)。

 アフレコが開始されたのが、2007年1月14日だったというから、K3がはじまったばっかりの頃でした。第1巻の発売は5月25日だったのでやはりK3真っ最中。2巻3巻はそれぞれ7月27日、9月25日だったので、もうH1が始まってました。ということは、キャストの一人今井優はもう卒業した後。今井のファンだった人は2巻3巻を見て感涙にむせんだのではないかしら。

 もちろん全部見ましたよ。中古DVD買って。特典フィギュアも来ちゃいましたよ。

 お話しはねえ、SF。
 何かのせいで男が生まれ無くなっちゃったんだって設定。人類はゆっくり滅亡に向かってる。
 舞台は新宿。時は2012年(今年じゃん!)。生き残ったのは2万人の女だけ。ちょっと立川流っぽい変な教団とプロイセン風の変な軍団が睨みあってるの。
 2007年のOVAで、こんな近未来の割にリアリティの無い設定ってことは、パラレルワールドだなこりゃ。

 出来はねえ、「美しい断片を幾つ繋いでも豊かな物語にはならない」という箴言(僕が今作ったんだけどね)の典型。テーマも世界観も見るべき物はあったのに、うまく料理できなくて生煮えになっちゃったんだね。あと百合とグロとエロが中途半端に侵食しててビミョー。

 第2巻発売日直前にはシアターで特別上映会が行われ、今井を除く出演者が登場したそうです。正直お客は「(ぽかーん)」という感じだったんじゃないでしょうか。3巻通しで見て、わかんないところ何度か見直して、やっとプロットらしきモノが見えてくるというスクリプトだから。
 
 で、肝心のメンバーはどうだったかと言うと。

 決定的な減点要素になったのは当時ブレイク前のAKB48枠声優起用です。(中略) 特にユキ役の子が棒読みで酷かった。
 --
 本業以外の声優が見事なまでの棒読みのせいで集中しづらい
 --
 アイドルを多数起用。しかし起用するのはいいけどあれだけ未熟な人間がいると作品が破壊される。

作品データベース ICE

 と残念な感じ。2007年度のアニメランキング全189作品中第181位。ちなみに1位はグレンラガン。

 実際のところ、小気味いいくらいの棒読みなんですね。ぐうの音も出ないほど棒読み。ぐう棒アンドぐう棒。特に小野と佐藤(N)。しかも準主役級のぴょんは棒読みの上に鼻づまり。

 でもねえ、これはこういうもの、「セリフを棒読みにするのが正しい表現であるジャンルの芸能」なんだ、と頭のスイッチを切り替えると、あら不思議。何の抵抗もなく見ることが出来るんざんすのよ奥様。
 こうなるとむしろ多少「芝居」になっている大島(優)と今井の方が引っかかってくるし、フツウに演技をしている本職の声優さんの方が暑っ苦しく感じるようになっちゃうから贔屓の引き倒しってのはオソロシイ。
 そんな風な目で見続けているうちと、ラスト近くとんでもなく緊迫したシーンでのNさんのぶっきら棒なセリフ回しが、なんかとても抑制された奥深い表現のように聞こえてきますた。うむ。

 まあね、こういう経験も必要だったんですよ、AKB。その上で「0048」の成功があったわけで(え、成功してない?)。
 
 さてこのアニメ、主題歌も出演メンバー5人からなるユニット「ICE from AKB48」が歌った。
 それが「アイサレルトイウコト」。つい先頃Not yetがカバーするまでは聴くことが困難なマボロシの曲だった。だってCD出てないんだもの。

  掌(てのひら)は/未来にも似ている
  いつの日か/つかむもの 知っているから

 「もう既に知っている未来」という、ちょっとだけフッサールの香りのする美しい曲について語るつもりだったのに、尋常のことながら余談のみで紙幅が尽きましてございます。