16人姉妹の歌 | Commentarii de AKB Ameba版

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Tag:ステージソング

 増田と佐藤(夏)の急な脱退。両者ともAKBから離れるタイミングを考えていたきらいもあるようなのですが、それにしてももっと別なやり方がなかったもんだろうか。
 
 特にNさんは、ホント突然にいなくなっちゃった。

 さよなら公演なし。
 挨拶もなし。
 握手会はキャンセル。
 プロフィールもブログもぐぐたすもあっという間に消滅。あとちょっとで7周年記念公演だったのに。
 まるで「え? そんな人いたっけ?」と言わんばかりの消え去り方でした。

 握手会で支配人に事情を聞いてくれた人の報告もありました。そういうこともあるかな、というような説明でした。
 真偽は詳かにしませんが、戸賀崎さんがそう言うのならばそういうことなのでしょう。

 でもここに書くのも気色悪いような嫌な噂を流すバカモノもいます。

 事情がわからないのに軽々なもの言いはしない方がいいのかもしれません。
 でもね、忘れちゃいけないものってあると思う。たとえばNさんの存在こそが、AKBがAKBたるゆえんなんだってこととか

 ショウバイの文脈でAKBのことを語るのは、僕は大っ嫌いなんだけど、AKBの強みのひとつは「ロングテール」である、ということは多くの人の指摘通りだと思います。

  八女の夏希は根が暗い
  焼き肉の炭/じっと眺めて独り言

 そんなネクラな人でも、頑張っているのをちゃんと見てる人がいて、細いけど長いしっぽをつくってくれる。

 長い長いしっぽがあるからこそ、ヘッドの部分が輝く。そしてどの「しっぽ」にも輝くチャンスの順番が来る(決して平等ではないけれども)。

 Nさんは実にこの「長い長いしっぽ」でした。

 お天気お姉さんをやったりしてましたけど、大方の反応は「え、誰?」だったでしょう。
 とびきりのべっぴんさんというわけじゃありませんでした。
 郷里の先輩をはばかって、ただの「なっち」と名乗ることをよしとしませんでした。

 「16人姉妹の歌」で自らを「干され」と規定し、「ロマンスイラネ」では野呂姉さんと「選抜に入れない2人」をネタに狂言回しを演じました。

 そういう人でしたけど、やさしいいい声だったな。僕はこの人と倉持さんの話し声が一番好きでした。

 それに繰り返しになりますが、Nさんは公演の最多出場記録を更新し続けていた人です(ちなみに第3位は増田でした)。テレビに出ることは多くなくても、一番「会いに行ける」人。
 これまで自分が所属したチームの、全ての公演(K1、K2、K3、H1、H2、K4、K5、K6)の初日と、H2を除く全ての公演の千秋楽の舞台に立った人でもありました。
 新々Team Aの、何とか公演に一度も出演することなくAKBを去ることについて、Nさんはどんな気持ちだったんだろう。

 AKBを支える長い長いしっぽ。
 それがNさんでした。

 運動体としてのAKBが生き続けるためには、この「長い長いしっぽ」、仲谷明香の言葉を借りるならば「勝者に輝きと価値をもたらすことのできる敗者」たちがどうしても必要。

 Nさん。

 Nさんを見かけた時に嬉しい気持ちになってふっと笑顔が浮かぶ、それがAKBのinner circleに入った証拠でした。

 でも「よき敗者」であり続け「敗者の責任」を果たし続けるというのは、これはこれで果てしもなく消耗する苦行でもあったでしょう。

 ヲタは彼女たちを支えていると同時に、この苦行を強いている張本人でもあるわけです。
 よく考えたら、残酷な話だよね。 
 
 まあホントにNさんが好きだったヲタの方の苦衷を思えば、僕みたいな公演デビューしたばっかりの今出来ksDDが語るようなことではないのかも知れません。

 でもNさんがいないAKBは、また別のものになるんだろうな、ということぐらいはわかってるつもりです。
 さはさりながら「そして、船は進む」。

 それにしても「16人姉妹の歌」、リクアワとか「見逃し」で誰が歌うんだろ?