最強グラップリング集団、ダナハーデススクワットは2021年、突如として解散しました。

ダナハー、ゴードン・ライアンらはNEW WAVE Jiu-JItsuを新たに作る一方、クレイグ・ジョーンズはニッキー・ライアン、ニック・ロドリゲスらを引き連れ、B-Teamを結成しました。

関係者はこの分裂について現在でも様々に語りますが真相は明らかになっていないことが多く、関係者同士の主張にも食い違いが見られます。

この分裂に対して私自身、大変興味があります。

まずは、ダナハーデススクワットの分裂直後の関係者の投稿を注視してみたいと思います。

まずはダナハーの投稿から

 

 

2021年7月26日の投稿

 

 

 

 

 

 

原文

 

End of an era: It is with great sadness that I have to announce the break up of the squad as a unified training and competition team. A combination of factors revolving around disagreements in physical location of a future school, personality conflicts, conflicting values and an inevitable tension between the team brand and the growing individual brands of members were the main factors. I am immensely proud of the tremendous effect the squad had upon the development and direction of our beloved sport over the years. I am extremely confident that all the various team members have risen in competitive ability, teaching skill and independent creativity that they will be highly successful wherever they choose to go - whatever happens their legacy is assured and their future very bright indeed. As for the future, it is still uncertain. Most of us still get along very well. I expect some will still train together and we will work together in future projects in accordance with our team philosophy, but no longer as a single unified room. I believe the split will have the positive effect of creating a larger footprint for the team as they spread out and develop a wider influence. I always believed that the technical development of the team was best created by a tight, unified room, but at the end of the day human happiness outweighs medals and martial skill and it has become clear that some individual members would be happier in different locations. I would like to thank all the members of the squad for the tremendous effort and myriad sacrifices they made to build a team and legacy that will be remembered, in particular, Garry Tonon, Gordon Ryan, Craig Jones, Eddie Cummings, Nicky Ryan and Nick Rodriguez. I would also like to thank the many students who formed the room in which the squad developed and honed their skills; and thank you so much to all our faithful followers for your interest and support over the years - I hope and trust we can keep the project of refining our art going despite the changes - Thank you 

 

 

和訳

 時代の終わり:トレーニングと競技のためのひとつの統一されたチームが解散した、ということを報告しなければならないことはとても悲しいことです。将来の道場の実際の場所をめぐる反対や個人的対立、対立する価値観やチームブランドとメンバー個人の成長するブランドとの間の避けられない緊張などをとりまく複合した要因が、解散の主な原因です。私は何年もかけてチームが成した成果や愛すべきスポーツに向けての取り組みなどといったたくさんの結果を大変誇りに思っています。私はあらゆるチームメンバーすべてが競技上の能力、指導の能力、そして彼らがどこに行こうとも大いに成功できるであろう独創的な創造性が向上するだろうことを大変確信しています‐何が起ころうとも彼らのレガシーは保証され、それに加えて彼らの将来は大変光り輝いています。将来に関しては、未だ不確定です。私たちのほとんどは未だに大変仲良くやっています。何人かとはともに練習を続け、そして将来のプロジェクトのためにチーム哲学に従って仕事をともにできるだろうことを私は期待していますが、もはやそれは一つの道場としててでのことではありません。解散には、各々が持つ広い影響力をより広げ発展させることでチームのより大きなより大きな足跡を作る、という良い効果があるだろうことを信じています。私はまた、技術的発展は規律あり、そしてひとつに統一された道場によって作られると信じていますが、結局のところ、人間の幸せはメダルや格闘技スキルにまさりますし、何人かの個々のメンバーは異なったところにいた方がより幸せだろうことが明らかになりました。チームや記憶されるであろう伝説を作るために多大なる努力や献身をしてくれた全てのチームのメンバー、特にゲイリー・トノン、ゴードン・ライアン、クレイグ・ジョーンズ、エディ・カミングス、ニッキー・ライアン、そしてニック・ロドリゲス達に感謝しています。チームを発展させ、そして各々が技術を磨いた道場を形作ってくれた多くの生徒たちにも感謝しています。また長年にわたって興味を持ち、そしてサポートしてくれた忠実なフォロワーにも感謝申し上げます。変化にも関わらず、私たちの技を精製し続けるプロジェクトを続けられることをのぞみ、そして信じています。ありがとう。

 

感想

始終丁寧な説明がダナハーらしかったです。

穏便な、平和的な解散であったことを強調しているように感じました。

道場の場所に関しては最近、ダナハーとクレイグ・ジョーンズが口論(?)していましたが、このことでしょうか?

 

「結局のところ、人間の幸せはメダルや格闘技スキルにまさります」との言葉が印象に残りました。人に対して執着のないといいますか、情熱はありつつも自己と他者とを分けて考えられるいい意味でのドライなところと言いますか、なんとなくですがダナハーらしいなと感じてしまいました。

 

次回はダナハーデススクワッド解散後のゴードン・ライアンの投稿を見ていきたいと思います。