バックポジション、あるいは相手の後ろにいるということについてダナハーがどのように考えているのか、ダナハーの比較的最近の投稿二件を紹介していこうと思います。

 

2024年3月24日の投稿

 

When your opponents stronger: It’s never easy when your opponent is bigger and stronger than you. One thing that will make things a little easier however, is to put even more emphasis than usual on getting behind your opponent. Remember always that the human body is set up to apply strength to objects in front of it and poorly adapted to applying strength to objects behind it - so when you are in a situation where you’re weaker and smaller, pt even more emphasis than usual on getting behind your opponent early and often - and that strength disadvantage will be less problematic than otherwise 

 

相手がより強いとき:あなたよりもより大きくそして強い相手と対戦することは、決して容易なことではありません。しかしながら、対戦相手の後ろに回ることにいつもより重点を置くことは、その状況をほんの少しだけでも打開するでしょう。人間の体は自分の前のものに力を伝えるように設計されている一方で、自分の後ろにあるものに力を伝えるようには適応していない、ということを常に忘れないでください。そのため、あなたが相手よりも弱く小さいときには、いつもより相手の背後に早く、そして頻繁に回りこむことをことを重視するべきです。そしてそのようにすれば、戦力的な不利はそうでない場合よりも問題にならなくなります。 

 

 

2024年3月12日の投稿

 

The safest place to be in a fight or a grappling match is behind your opponent. Ironically it’s also the place you are most dangerous to your opponent - so it’s a happy mix of safest for you, most dangerous for your opponent - that’s the ideal of Jiu jitsu. 

 

戦いやあるいはグラップリングマッチにおいて最も安全な場所は、対戦相手の後ろです。そして皮肉なことに、そこは同時に対戦相手にとってあなたが最も驚異である場所でもあります。相手の後ろはあなたにとっては幸せで安全でありながら、対戦相手にとっては最も危険な場所です。それこそが柔術の理想です 

 

 

 

上記の投稿は日本で開催されたONE165、Garry Tonon vs. Martin Nguyenの一戦を受けての投稿かと思われます。トノンはダナハーの初期の教え子のひとりであり、DDS(Danaher Death Squad)の大躍進を支えたグラップラーのひとりでもあります。現在はMMAにも挑戦、One Championshipを主戦場としていますね。

 

 

 

 

ダナハーはNo-Giグラップリングにおけるバックアタックシステム,

”straight jacket system”の提唱者としても有名です。

 

straight jacket はレクター博士とかが着ている拘束具のことですね......

 

「人間の体は自分の前のものに力を伝えるように設計されている一方で、自分の後ろにあるものに力を伝えるようには適応していない」というアイデアをダナハーは好んで使います。足のフックを入れたバックポジションのみならず、スタンディングバックやバックサイド50/50といったポジションなどにもこのアイデアを援用しています。

 

 

 

 

 

 

お久しぶりでございます。

ダナハーがQUINTETに出るかと思ったら結局来なかったり、ゲイリー・トノンのセコンドで日本に来たりと、中の人が投稿を離れている間にいろんなことがありましたね。

 

どれくらいの頻度になるか、はたまたどれだけ続くかわかりませんがまたブログを再開していこうと思っています。

至らぬ点多々あるかと思いますが、何卒よろしくお願いします。