プラスチックレンズ試作は未開の業界です
今年の登り納めのサークル山ブログ












「社長が加工現場から離れると会社は大きくなります」とコンサルが騙っていた時代
「サークルさんってまだ加工現場に立っているんですか?」
時々ですがそう言われます。
『はい、そうです』
と即答します。
なぜなら、私が加工現場に居る方が会社としては儲かるからです。
大谷翔平さんにはチームの監督をやってもらうよりも、
DHとピッチャーをやってもらう方がチームとしては適材適所。
いや、私と大谷翔平さんと一緒にしてはあの世界の大谷さんに失礼なのだが、
わりやすく言うとまあとにかくそういう事です。
今年も色々な案件をチャレンジしてきました。
案件の完成度に関して、
1から2とか、2から10までにするのは従業員さんにお任せできるんですが、
0→1のチャレンジ案件に関しては私が最も得意とする領域。
特に今年は直径50mm以上のレンズの面精度をサブミクロン台を目標として、
更にそれを安定して切削加工するという課題があり、
かなり知恵を絞り、時間を使い、投資をしてきました。
その結果としてかなりいい線まで突き詰める事が出来ました。
来年は更に突き詰めてのチャレンジをいたします。
さて、冒頭の、
「サークルさんってまだ加工現場に立っているんですか?」
これを従業員数50人や100人の試作系のものづくり屋の社長さんから言われる事がありますが、
『いや~社長さんのところほど大きくする能力が無かったもんで…』
と返す事が多いんですがこれは本音です。
私は自分がやった加工方法を見せて従業員さんに倣ってもらうリーダータイプなのでしょう。
上記の従業員数50人や100人の社長さんはリーダーと言うよりボスのタイプなのです。
私にはボスとして大勢の人を動かす才能が無いのです。
逆にものづくりで少数の従業員さんを引っ張っていく事は出来ます。
ただそれだけなんです。
さて、以前にこんな人が(知っているだけで数名は)いました。
まだ会社(町工場)が5人か10人の時期に、
「サークルさんってまだ加工現場に立っているんですか?
社長が加工現場にいると会社は大きくなれませんよ。
だから私は加工現場には一切出ずに"社長の仕事"に専念しています」
一時期の流行のあるあるみたいな話なのですが、
意識高い系のコンサルに丸め込まれた被害者(?)なのかもしれません。
「社長が従業員と同じ目線にいるのなら社長の給料を貰う資格が無いだろ?」とかとも言ってますね。
結果としては上記の会社を大きくした社長さん達のように規模を大きく出来ていません。
それどころか逆に経営状態が悪化している事業所ばかりという印象です。
違いは何か?
会社を大きくした社長さんは必然的に加工現場に立つ時間的余裕が無くなっただけで、
会社が大きくなる前提で社長が加工現場を離れたからと言って会社が大きくなる訳ではありません。
ごく自然な流れのお話ですよね。
そう言えばそのパターンで”脱”加工現場宣言!をしたある町工場の社長さんのお一人ですが、
「10年後に従業員数と売上高を10倍に増やす」
と高らかに宣言されていましたが、
10年後の結果としてまるっきり未達成で、
「原点回帰!」
と宣っておられました。(ここ笑うところ)
どうせ”原点回帰”を宣言するのなら、
社長自身が加工現場に帰るのが本当の”原点回帰”だと思いますし、
その方が会社として儲かるはずなのに…とか私ならそう思います。
結果としてボスとしての社長業専念に不向きだったんですよ。
だから、それを自覚し反省して原点の加工現場のリーダーに戻るべきなんです。
同じやり方をあと10年やっても結果は同じ繰り返しです。
古今みても分不相応は身を滅ぼしかねません。



