社長の仕事とは?
来週はパシフィコ横浜で展示会です。
新社屋に移り心機一転、
恥ずかしながら人生で初めて作った会社ロゴのデザインですので、
展示会ブース用バックパネルの幕を新調しました。
まぁ、その展示会期中の加工現場の戦力ダウンに備えて、
この前の土日も含めて詰めて加工現場のお仕事をしておりました。
さて、
社長とは、
社長にしか出来ない仕事をして、
そして社長だけでは賄えない仕事をスタッフに任せる、
そんな役目だそうです。
先日なのですが、
以前からお付き合いのある凄みのある社長さんたちとの会合に、
これまた凄みのある社長さんが初めてお越しになりました。
年々業績と規模が伸長している会社の社長さんです。
なぜ企業規模が伸長しているのか?について尋ねると、
「社長が社長としての仕事をやればそれにつれて会社は大きくなります」
と冷静なトーンで回答いただきました。
それが当たり前で無いってのがほとんどな訳で、
やっぱ凄みのあるお話なんです。
いやいやその会合の空気感は、
ホンマに凄いと感じる人物達に囲まれた凄いものだったのは確かです。
それに引き換え…、
小者感溢れるタイプの社長の私は、
目の前の加工現場のチャレンジ案件に没頭中だったりします。
レンズのサブミクロンの面精度の向上をフィードバック加工で図りつつ、
あの何とかかんとかエンタテインメントさんからご依頼のレンズ加工現場のお仕事に熱中です。
試作案件ですがそれなりに数もあるし精度も厳しい案件です。
私は難しい案件には時間を忘れて取り組みます。
それらの案件が難なく出来るようになったらウチのスタッフにバトンタッチします。
その方が私よりも上手に加工技術を熟成してくれます。
例えば、
自動車照明光学系とかセンサー光学系のお仕事とか、
レンズ金型製作の前段階のプレ試作とか、
ポリカーボネートレンズ試作の鏡面研磨仕上げとかは、
ホンマの初期の頃は私が担当してましたが、
今では、
「あっ、私がやるので触らんといてください。他やっといてください」
とかウチの専門家(従業員さん)から言われてしまいます。
私の社長としての仕事とは?
出来るかどうかのチャレンジ案件を必ず出来る案件にして、
私よりも完成度の高い仕上がりまでに創り上げる従業員さんにバトンタッチする事。
それと財務面では一人当たりの売上高を毎年最大にする事。
まあ、その為に新しい加工環境の良い場所に移転したのですから、
心新たに頑張っております。
今までは業務過多でかなり後ろ向きだったWeb関連も、
ちょっとずつですがテコ入れしております。
このブログを読まれた皆様、
良かったらちょっとくらいは覗いていってください♪
業務内容を一番知っているのはやはり私ですので、
Webページも数日単位で微妙に更新しています。(もちろんこれも社長の仕事です)
凄い社長さんのように大きくなれる気はビタイチしませんが、
一人当たりの売上高で飛び抜けて儲ける事が出来るように、
まだまだ再構築中でございます。
ありがとうございます♪おかげさまで30周年♪♪
1995年の4月1日サークルアンドスクエアは私個人の事業として開業しました。
お世話になっていた”三好モデル製作所”さんからの独立でした。
周囲の皆様からは、
「あんな奴が独立していつまで続けられると思う?」
と冷静かつ真っ当な言葉が飛び交っていたそうです。
※実際に私もそう思います
あれから何やかんやで30年はお仕事を続けられ、
今ではわりと普通に海外案件も納めるようになっています。
(お祝いをいただきましてありがとうございました)
途中の2001年に株式会社として改組しています。
なので株式会社としても今年の1月で24年経過していました。
2010年頃から”プラスチックレンズ試作”の業務を本格化し、
この15年間で
”プラスチックレンズ試作専門”
という看板を掲げブルーオーシャンで特化してきました。
ブルーオーシャンとは言葉ほど決して楽なものではなく、
実は生存環境の厳しい場所だからブルーオーシャンだったりします。
青森県に宇曽利湖という透明度の高い青緑色のキレイな湖があります。
宇曽利湖は強酸性の湖で生物が繁殖するには厳しく、
魚類では強酸性に特化した”宇曽利湖ウグイ”一種類だけしか生存していません。
他にはヤゴやプランクトンや水草などのごく少数種が生存しているとの事。
競争相手が少ない代わりに全体的な餌などの栄養の絶対量が少ない為に”宇曽利湖ウグイ”は大繁殖が出来ません。
”宇曽利湖ウグイ”のサイズも他産よりも大きくはなれず痩せています。
書いている途中で思っていたのですが、
根本的に宇曽利湖はブルー”レイク”であってブルー”オーシャン”では無いという話もございますね。
ただ、”水清くして魚棲まず”とはそういう事なのかもかもしれません。
当社はおかげさまで、
”プラスチックレンズ試作”
”アクリルレンズ試作”
等で検索すると上位に表示されます。
プラスチックレンズ試作を切削加工で”専門”としている企業は世界でも当社だけだと思います。
ニッチな分野での特化ですから大きくなれる感じがしません。
高価な超精密加工機でなければ作れないレンズ金型の製作と同等の工作機械を使用し、
当社は専門でプラスチックレンズをちまちまと切削加工しています。
同等の高額な設備ですがもちろんレンズの金型製作よりも稼げません。
ただ、当社はそのニッチな分野を専業としています。
プラスチックレンズ試作を専業としているところのメリットは、
①納期(レンズ金型作るよりは早い)
②コスト(レンズ金型作るよりは安い)
③精度(一般的な試作よりも工作機械の精度が高い)
だと思います。
(清潔感のある真っ白な工場で製造しています)
もう引退を考えても良い年齢なのに新工場への移転という、
第二創業的な事を昨年末にやっちゃいました。
なのでこれからも私は頑張ります。
ゼークトはなぜ真面目な無能は今すぐ処刑しろと言ったのか?
1990年代頃の実用書でよく引用されていたので今更ですが、
有名なゼークトさんの軍の組織論のお話。
真面目で頭が良い=参謀にしろ!
なまけ者で頭が良い=前線指揮官にしろ!
なまけ者で頭が悪い=一般の兵にしろ!
真面目で頭が悪い=今すぐ処刑にしろ!
真面目で頭が悪い軍人は、
その勤勉さで間違った方法のまんま職務に一生懸命に励むから隊を全滅に導きます。
だから軍には不要だと言う意味。
前回書きました前向きな気持ちや考えも、
上手くゆく方向性と方法論にプラスして、
その勤勉な努力が一番大事。
前向きな気持ちや考えで、
間違った方向性と方法論での勤勉さではアカンのです。
=『真面目な無能は今すぐ銃殺にしろ』
前向きな気持ちや考えまでは立派でも、
具体的に何をするのか?
何を努力するのか?
特に私らものづくり屋はモノを作って納める仕事ですから、
当然のごとく具体性が大事です。
逆にその具体的な方法論が無い『何となくの前向きさ』=無能さ
ボヤ〜っと曖昧にそしてポジティブな印象で結果が伴わない。
これが今まで私が見てきた繰り返されるほとんどの失敗した事象の原因だと思います。
しかもその無能さを「それ無能やん!」と言う事さえ憚られるオーラを纏っていたらもう手の施しようもありません。
逆に違和感を言った側が悪者にされてしまいます。
だから反対意見も言い出せなくなります。
そうなるともう無能さを止める手立ては無くなります。
上手くいく方程式が無いまんま『何となくの前向きさ』で従業員さんや巻き込んだ参加者に時間とお金の無駄を強いる。
その結果はただ喪失感と絶望感しか残らない。
良くなると思ってやってきた事が「無意味だった」という結果はどんな立場でも勘弁して欲しいものです。
=『真面目な無能は今すぐ銃殺にしろ 』
私も従業員さんから無能と呼ばれないように頑張ります♪