前回に引き続きしつこい下痢体質の改善法についてお話していきます。
「まだ私のタイプが出てこなーーい!」
と、いうあなた。
お待たせしました!
あなたの下痢のタイプ、
今日のカテゴリーに入っているかも!
脾気虚とは
「脾」
これ、「脾虚」シリーズでもお話しましたが、脾臓とはニュアンスが違います。
東洋医学の「脾」の概念、ちょっと現代人には分かりにくいです。
なのでざっくり言います。
「脾」は
消化・吸収・代謝などの働きと関係している
と考えてください。
これが気虚=パワー不足になると、
水を処理でききらず、もたつき消化吸収する能力が低下します。
ここから妄想劇場
大昔の採掘現場。
奴隷達が食事もろくにとらずに切り出した石をもくもくと運んでいる。
(想像してますか?)
あらら、あちこちで空腹でたおれる人が続出・・
ムチをもった監督が弱った人を打つもんだから余計に人が倒れていく。
(目にうかぶよね)
どんどん人手が減っていき工事はますます遅れる
妄想劇場終わり
人手=パワー
工事=消化吸収
えーーーと、
このたとえ話、逆にわかりにくいですかね?
ともかく処理能力が減るってことです。
(秋ですねーーー紅葉と猪苗代湖)
「脾気虚の下痢」の場合、
・ 油ものを食べると症状がひどくなる
・ 便が泥状
・ ゲップがでやすい
・ お腹が張りやすい
・ 食後眠だるさがでやすい
などの特徴があります。
脾気虚下痢の対処法
食事
・ 消化に負担がかかる油ものはなるべく避ける
・ 冷たいものは厳禁
・ 水分をとりすぎない
・ 繊維の多い食材は避ける
脾気虚下痢の場合、
消化吸収することをやむなく放棄した状態なので、
水分を摂りすぎたり消化の悪い食材を摂ると一層下痢傾向が強くなるのです。
ツボ
・ おへそ周辺を温める
・ 中かん ・・・ もはや万能
・ 関 元 ・・・ エネルギーチャージのツボ
その他
・ ストレスではなく純粋に脳の疲労で「脾」を痛めることがある
くよくよと考えこまずともかく寝ること!
→ 誰よりも寝不足禁止
・ 疲労をためこまない
腎陽虚
「腎」
東洋医学でいう「腎」は、
「脾」よりは理解しやすいと思いますが、現代の腎臓そのものとはニュアンスが違います。
血液を綺麗にして水分代謝を調節する、という本来の機能だけでなく
骨や歯を作ったり、成長や生殖機能も行う臓器と考えられていて
「生命力を担う臓器」であると東洋医学では言われています。
腎陽虚は
簡単に言うと
パワー不足+強烈な冷え /むくみです。
腎がエネルギー不足で冷えると、
さばききれない水が体内に無駄に残り 大小便に異常が起こります。
それに加えて冷えが強いので、
身体が水分だけでなく栄養分まで吸収できない状態になるのです。
気虚のところでも書きましたが、
「消化吸収することを放棄」
この表現が一番分かり易いですね。
「腎陽虚の下痢」の場合、
・ 便は水の様
・ 明け方の気温が低い時間帯に下痢する
・ お腹が鳴って痛みを伴う
・ 未消化物が混じる
などの特徴があります。
(出雲大社と下痢と関連性はありません)
腎陽虚下痢の対処法
食事
・ 冷たいものは厳禁 ←これにつきます!!
・ 鶏肉のスープに生姜にんにくなどの香辛料をいれて飲みましょう。
温め作用も強くなり気を補ってくれます。
・ シナモンを多用する!何故なら腹部を温める作用が強いからです
ツボ
・ 足三里 ・・・ 陽のエネルギーを注入するのが上手
・ 関 元 ・・・ これも万能、エネルギーチャージが上手
・ 天 枢 ・・・ 腸の水分調節が上手
お腹にある関元と天枢、
ここにはお灸はもちろんですが、
使い捨てカイロやレンジでチンの温めグッズもお勧めです。
その他
・ 足を冷やさないよう足首にウォーマーを着装してみる
(古い靴下ちょんぎって使うのもよいです)
・ 足指ストレッチで末端から血流をあげてみる
・ その場足踏みで腕と脚の運動をする
・ 首は絶対冷やさない (ストール・マフラー・タオルでの保温を忘れずに)
・仙骨も温めたい
・腹巻きマスト
などなど、
冷やさないを一歩進めて
温めることが最重要になります。
(福徳神社も下痢と関連性はありません)
実は腎の陽虚となると気虚の断然上をいく状態・・・
ケアにおいても結構ハードルが上がります
でも、あきらめてはいけません!
冷えが取れてくるとむくみや水のもたつきも改善されていきます。
出来ることをコツコツと。
結果は必ずついてきます
私がご紹介しているツボ、実際に施術で使っている場所です。
本当に代表的なツボばかりです。
そして、
同じツボを便秘でも下痢でも使えるところが東洋医学の面白いところですね。
ほんとはツボの刺激方法をお伝えしようと思いましたが、
長くなったので次回に致します!
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