(↓前回からの続きで約10年近く前の出来事です)

 登場人物の女性2人
ダイヤオレンジ○○○○さん=旦那の部下であり旦那の不倫相手
ダイヤオレンジ同派閥の女性=同じく旦那の部下で○○○○さんと仲良し

2人とも同僚のMさんと敵対する派閥に属している


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旦那は当時○○○○さんに
急用でもない場合は早朝にメールは控えて欲しいことと
横にいた妻も、おふざけと書かれたメールを
目にしてしまったから
経緯は自分から説明したと、メールをしてくれた。

○○○○さんからの返信は
すぐには来なくて
旦那の出勤時間が刻一刻と迫っていた。

どうしよう……えーん
旦那と○○○○さんが職場で会った後だと 
2人で口裏を合わせたうえで
○○○○さんが返信メールを作成して
旦那は、その受信したメールを
私に見せるかもしれない。
そんなのイヤだ!
口には出さなかったけど内心ではそう思ってた。


ちょうどその時メールの着信音が鳴った。
良かった!おねがい

旦那は私に見えるようにメールを開き
私も食い入るようにメールを見た。

だけど、相手は○○○○さんではなくショボーン
こちらから送ってもいない同派閥の女性からで、
内容は、ほぼ私にむけて
おふざけの経緯とお詫びが書かれていた。

旦那は、
ねっ、何もやましい事ないでしょ、安心した?
って言ったけれど、安心よりも
○○○○さんの考えが
余計にわからなくなった。

早朝メールを送ってきたのは○○○○さんだけなのに……
そこをこちらは指摘してるのに
メールを送った旦那に返信するよりも先に
早朝メールをしていない同派閥の女性に
わざわざ○○○○さんは連絡したんだ……
その意図はなんだろう??


……○○○○さんからメールがくるまえに 
仕事行っちゃうの?
言ったら困らせるだけだとわかっていたけど
聞かずにはいられなかった。

少し位なら、会社に遅れても大丈夫だけど
と、旦那は言ってはくれたけど
そんなに長く引き止める訳にはいかない。

自分がわがままを言って困らせてる事も
頭ではわかってる、それに対しての罪悪感もあった。
でも、自分ではどうすることもできない
不安に襲われていた。

もう、ダメかなと思ったときに
○○○○さんからメールがきてホッとしたニコニコ

内容は同派閥の女性同様に
ほぼ私にむけての謝罪が書かれていた。

どちらのメールもおふざけについては
旦那が私に言った通りで
お詫びも書いてあったけれど
2人のメールには決定的な違いがあった。
それは、心からの謝罪かどうかの違い。

同派閥の女性の文章には
思いやりと誠意がこもっていて、
夫とはやましい関係ではないことと
お詫びの言葉で締め括られていた。

対する○○○○さんは、
早朝メールについては一切触れておらず
おふざけについてのみ、お詫びが淡々と述べられ
その直後には、○○○○さんの主張が綴られていた。
そして夫とは仕事上のつきあいだけだが
今後旦那にはメールも電話も一切しないことと
びっくりするような捨て台詞で締め括られていた。

本当に気持ち悪かった。
○○○○さんの主張も文章の構成も
身震いするほど違和感があった。

このタイミングでそれをわざわざ言う必要があるのか?
何を主張したいのか?
その時はわからなかった。

でも今ならわかる。

妻のアナタは何も知らないくせに!
って○○○○さんの優越感を
文章から感じとったのだと。

そして、同派閥の女性も巻き込んで
旦那とはやましい関係ではないと
私には嘘の証明をしつつ
旦那が、私を悪者に思うようにする
立ち回りの巧妙さに
気持ち悪いほどの違和感があったのだと。

言うまでもないけれど
私は○○○○さんに旦那とメールを一切しないで
欲しかったわけじゃなかった。

家にいるとき位、旦那をゆっくり休ませたい思いで
早朝メールはやめてほしい
上司と部下の立場をわきまえて行動してほしいという
願いだけだった。

まさか、不倫までの関係とは
思ってもみなかった私はマヌケ過ぎて
旦那への純粋な思いがオメデタ過ぎて 
きっと、○○○○さんも
私の事をバカな女と思って
おかしくて仕方なかっただろう……


あの頃の旦那は
管轄エリア全域を管理、統率する仕事で
1日で何十カ所もまわる必要があり
移動も多くて1箇所に滞在する時間も
長くはとれなかった。

そんな旦那と連絡を取りたい
各方面の仕事関係者からは
キャッチホンの両通話が終わっても
またすぐにかかってきてたし
メールも頻繁に来ていた。

だからこそ、今後一切メールも電話もしないなど
非現実的なこと望みもしないが
そもそも無理な話だった。
それなのに○○○○さんは、一切しないと
メールで言い切った。

私は、腑に落ちない事ばかりで
旦那に疑問や考えを言いたかったけれど
出勤時間を考えれば、今は無理だと
全て飲み込んだ。

しかし、その返信メールを見た
旦那はこう言葉を放った。

ほら、おふざけは、冗談でたいした事ないって
言ったのにMasakiが信じないから
仕事に支障がでるじゃん。せっかく苦労して険悪な皆を
まとめたって言うのに、これで台無しだよ!まったく!
もう、仕事に行くから!それから今後は○○○○さんとか、
会社の他の女性とのやり取りのメールは全部消すから!

とても、恨みがこもった
完全に私に憎しみがこもった
顔と言葉に受け取れた。

最初に届いた同派閥の女性からの
返信メールを目にしたときとは
まるで別人のような旦那だった。

行ってきますの挨拶もなく、
振り返る事もなくドアを強くしめて
会社に行った。

その時の私は言葉を失い何も言い返せず
ただ黙って旦那の後ろ姿を見送っていた。

あの時の旦那の顔と言った言葉は
忘れたくても忘れられない。

そんな遠い昔の事を思い出しながら 
現実と照らし合わせると、
このメール事件の時の私は
旦那をすごく愛していて失いたくなくて
純粋にその思いだけで涙を流していたのに
涙は一粒も出なかった。

更には、不倫が発覚したというのに
きれいごととかではなく本当に
旦那への思いより

それは、旦那への愛情が薄れたからなのか?
そもそも私は旦那をもう愛していないのか?

浮かんだ疑問だったけれど
そこに向き合いたくもなかったのが本心で
向き合う気力など残っていなかった。

何もかも放り出して誰も知らない所に逃げたい、
記憶を消してしまいたい、何も考えたくない、
そんな思いばかりが強すぎて、旦那を愛しているか否か
離婚か、再構築かなんてとても考えられなかった。
考えたくもなかった。


そんな感情の中でも心のどこかに
私が知りたかったことが2つあった。
それは、旦那と○○○○さんが本気で始まり
今も本気なのか?ということ。

そして、
私と旦那の2人で話しあって
子供をつくらないと決めた後も
○○○○さんと不倫をしていたのか?
コレは私にとって、とてもとても重要だった。

それだけは何が何でも
知りたいと改めて強く思い直していた。
それが理由だった。

旦那が自白した2回目のソープはその期間中の
不貞だったけれど、
何よりも不倫に比べれば、私の中では
もう、たいしたことではなくなっていた。

不倫の事実が強烈過ぎて、私の感覚まで
おかしくなっていたのかもしれない。
不貞について、離婚について、風俗について、
黙々と調べボイスレコーダーまでスタンバイして
やっていた自分とは思えない程、風俗なんか
かわいいもの位の感覚に陥っていた。

私のその時の感覚は
たかが風俗……されど風俗ではなかった。
たかが風俗で終わっていた。

でも、不倫は
たかが不倫とは絶対に思えなかったし
たかがでは終われなかった。

どんどん、私の中の自分軸が
おかしくなっているようで
しっかり現実を見ないと、
しっかりこれから自分がどうしたいのか考えないとと
自分に言い聞かせた。

その上で、やはり私の知りたい事の2つを
最優先にしよう、動こう!と思った。

そして最も知りたい2つの結果が
最悪ならば
私は旦那を愛しているのか自分に向き合う必要はなくなる、
離婚と即決できると確信した。

わずかな気力が残っていることと
自分の精神状態がおおよそ把握できた私は