誰もいないはずの家に電気がついていて
泥棒かと思いきや
まさかの旦那登場という不意打ちをくらい
心拍の速さを感じていた。
この段階で、旦那がまだ白状していない不貞を
決定づける物的証拠は何もなく
あるものと言えば、私が手始めに見つけた
あの、意味不明なメールと私の確信だけだった。
それなのに、「わかんないとでも思ってんの？ 」と、
先程、全てお見通しと言わんばかりの、発言をした私。
自業自得とはいえ、緊張から心拍の速さに加え
心音までもが異常な程、大きかった。
だが、幸いにも旦那は証拠の出所を私に聞くこともなく、
昨夜の事情聴取の時のように、探りを入れられる事もなく
疑われている様子もなかった
私が旦那の言う別人格降臨の状態と思っているらしく
ただただ、観念している様子に見えた。
☆･｡ﾟ･｡･oﾟ･｡ﾟ･｡･oﾟ☆･｡ﾟ･｡･oﾟ･｡ﾟ･｡･oﾟ☆･｡ﾟ･｡･oﾟ･｡ﾟ･｡･oﾟ
お立ち寄りくださったみなさまへ
☆･｡ﾟ･｡･oﾟ･｡ﾟ･｡･oﾟ☆･｡ﾟ･｡･oﾟ･｡ﾟ･｡･oﾟ☆･｡ﾟ･｡･oﾟ･｡ﾟ･｡･oﾟ
「話す気はある。でも、どこからどうやって話したら
いいか考えてるから待って」
「考えなくていい。考えたところで、自己弁護のための
言い訳を考えるのが関の山。もう十分なほど、話す時間も
チャンスも与えてきた。ただ、真実だけを述べればいい。
簡単なこと。」
「……」
「話す気があるならどうぞ」
「……」
「相手は誰？」
それまで俯いたままだった旦那は顔を即座に上げ
確実に動揺した表情で、目は限界を語っていた。
だが、口は真一文字にして相変わらず黙秘を続けている。
「相手は誰かって、聞いてる」
「……○○○○さん（苗字）」
「それが思い出せない。さっきからずっとなんで
そうなったのか、いつからだったのか思い出そうとしてるのに
思い出せない。」
「それ程ずいぶん前からってことよね。
こっちに引っ越してからなんだから、10年？
10年以内のことを、思い出せない？
２人で楽しく別世界で生きてきたんでしょうに
それが、思い出せない？んなこと、あるわけない。
思い出せないんじゃなくて、思い出さないんでしょ」
「ホントによく覚えてない。それに何年も続けたり
楽しいとか、そんなんじゃないんだ。
引っ越してからすぐとかでもなく、
「そんな猿芝居はもう結構。
で、……○○○○さんってご主人は？」
「いる。確か子供さんも、1人か2人か忘れたけどいる。」
「何！？子供がいる！？正気？
「そこまで頭がまわらなかった、考えなしだった。
子供さんは、中学生だったか高校生だったか
委員会があるとか言って断ることもあったの思い出した。」
「なにそれ？手のかかる幼子じゃなければ、
「いや、そんなつもりじゃ……」
「そんな風に聞こえるんだよ！大の大人が揃いも揃って
恥ずかしくないのか？親の愛も、信頼も疑ってもいない
子供が、あんたらの姿見たらどう思う？
本能の赴くままなら、風俗とかじゃなくて会社の人を誘ったり街でナンパしたり、出会い系で探したりして
実際は逆じゃねーか。本能の赴くまま！私とはしたくない！
「違う！それだけは、ホントにホントに違う！
そんなんじゃないんだ。
別れたいとか、１人になりたいとか、そんな事
今も昔も思った事など1度もない。
貞操義務だとか、そんな頭もない軽率な時代の自分だったから
ヤレればいい位の軽い気持ちで裏切ったんだと思う。
でも、それ以外の感情も考えも何もないんだ。
自分がヤリたい時に、気兼ねなく金もかけずにできるとしか
思ってなかった。本当にごめん、ごめんなさい……」
こんな私でも、公私共に感情的になりそうな場面では
心して、客観的に物事を見るように取り組んできた。
そうすることで、どこか冷静でいられ、第三者目線で
状況を判断できていたから。
今回、震えるほど怒りを露わに、口汚くののしり
イレギュラーな対応をしたが、落ち着かないと！と
思ってからは、多方面から事実を捉えるよう
旦那が吐く情報を１つ１つ客観的に、
事実として脳が処理できるように……
それが、自分の身に現実に起きているんだと、
全ての情報処理が追いついた時、
納得のいく答えが導き出せた。
「軽率な頭で結婚した男だから、壊すもなにも最初から
結婚自体、大切なものでもなんでもなかった……
私のように、結婚に対する覚悟も、夢も
持ち合わせていると信じていたのに
この時の私には、遥か遠い所で何か
小さな音がする位にしか聞こえなかった。
慌てふためき、私に全身で何かを訴えようとしている姿は
見えているが、何も聞こえない、響かない。
涙も出ない、さっきまでの怒りも感じない。
ただ、私の頭の中は疑問と自責の念だけが
交互に無限ループしていて、呼吸がしづらかったのは
覚えている。
ボイスレコーダーに、録音していなければ
今更ながら、ボイスレコーダーを
平成も残すところ、あと数時間となりましたね。
自分の身に起きた事はさておき、
まさかの旦那登場という不意打ちをくらい
心拍の速さを感じていた。
この段階で、旦那がまだ白状していない不貞を
決定づける物的証拠は何もなく
あるものと言えば、私が手始めに見つけた
あの、意味不明なメールと私の確信だけだった。
それなのに、「わかんないとでも思ってんの？ 」と、
先程、全てお見通しと言わんばかりの、発言をした私。
自業自得とはいえ、緊張から心拍の速さに加え
心音までもが異常な程、大きかった。
だが、幸いにも旦那は証拠の出所を私に聞くこともなく、
昨夜の事情聴取の時のように、探りを入れられる事もなく
疑われている様子もなかった
私が旦那の言う別人格降臨の状態と思っているらしく
ただただ、観念している様子に見えた。
順番が前後してしまうが、この際、証拠は無くても
白状してもらおうとボイスレコーダーを、そっと起動した。
白状してもらおうとボイスレコーダーを、そっと起動した。
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お立ち寄りくださったみなさまへ貴重なお時間の中、当ブログへ
お立ち寄りいただき
誠にありがとうございます。
しかしながら、この先は、
言葉遣いも非常に悪く、お見苦しい内容のため
皆様のご気分を害してしまう可能性がございます。
誠に申し訳ございません。
恐れ入りますが、苦手な方やご体調が優れない方は
これより下に読み進めることは
どうかご遠慮くださいますようお願い申し上げます。
お立ち寄りいただき
誠にありがとうございます。
しかしながら、この先は、
言葉遣いも非常に悪く、お見苦しい内容のため
皆様のご気分を害してしまう可能性がございます。
誠に申し訳ございません。
恐れ入りますが、苦手な方やご体調が優れない方は
これより下に読み進めることは
どうかご遠慮くださいますようお願い申し上げます。
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「昨日の夜から今朝まで私達長いこと話してたけど、
それってRuiにとって意味はあった？」
「勿論あった。色々気付きや反省する事も沢山あったし
それってRuiにとって意味はあった？」
「勿論あった。色々気付きや反省する事も沢山あったし
改めてMasakiと、これから良い夫婦関係を
築いていきたいって思った。なんでそんな事言うの？」
ウソをつくんだ、つけるんだ、おかしいでしょ」
「ごめん。今回バレたソープの件以外のことを話したら、Masakiはもう俺と一緒にはいてくれない。
そう考えたら怖くて、そんな事は避けたくてウソをついた。
「ごめん。今回バレたソープの件以外のことを話したら、Masakiはもう俺と一緒にはいてくれない。
そう考えたら怖くて、そんな事は避けたくてウソをついた。
でも、オレがようやく1本筋が通ったと言ったのも
今後、Masakiを裏切るようなことをしないと言ったのも本心。
今後、Masakiを裏切るようなことをしないと言ったのも本心。
だからこれから、オレが変わって、
Masakiを幸せに大切にすれば
今回ついたウソも、過ちも、オレの過去のもので
今は違うんだ！って示せるからって嘘つきの
自分に言い聞かせた。」
「そんな、ウソの中で、一緒にいてもらって嬉しいの？
「そんな、ウソの中で、一緒にいてもらって嬉しいの？
罪悪感はないの？言ってる事と行動が真逆なのに気づかない？
それらしく、キレイごとを並べてみた所で
実際は、全部自分のためだけでしかない。
視点を変えて考えることが、できる人間ならそんな事しない。
私は、真実を隠された嘘の中ではちっとも幸せではない。
実際は、全部自分のためだけでしかない。
視点を変えて考えることが、できる人間ならそんな事しない。
私は、真実を隠された嘘の中ではちっとも幸せではない。
知りたい真実は隠しておいて、ウソの中に
相手を放り込んで、幸せにできるなんて本気で思ってんの？」
「…… 」
「話す気があるならどうぞ」
相手を放り込んで、幸せにできるなんて本気で思ってんの？」
「…… 」
「話す気があるならどうぞ」
「話す気はある。でも、どこからどうやって話したら
いいか考えてるから待って」
「考えなくていい。考えたところで、自己弁護のための
言い訳を考えるのが関の山。もう十分なほど、話す時間も
チャンスも与えてきた。ただ、真実だけを述べればいい。
簡単なこと。」
「……」
「話す気があるならどうぞ」
「……」
「相手は誰？」
それまで俯いたままだった旦那は顔を即座に上げ
確実に動揺した表情で、目は限界を語っていた。
だが、口は真一文字にして相変わらず黙秘を続けている。
「相手は誰かって、聞いてる」
「……○○○○さん（苗字）」
「ほ～、○○○○さんね」
○○○○さんは、私が名前に覚えがあった女性で
旦那が意味不明なメールを送った相手且つ旦那の部下だ。
「で、いつから？」
「それが思い出せない。さっきからずっとなんで
そうなったのか、いつからだったのか思い出そうとしてるのに
思い出せない。」
「それ程ずいぶん前からってことよね。
こっちに引っ越してからなんだから、10年？
10年以内のことを、思い出せない？
２人で楽しく別世界で生きてきたんでしょうに
それが、思い出せない？んなこと、あるわけない。
思い出せないんじゃなくて、思い出さないんでしょ」
「ホントによく覚えてない。それに何年も続けたり
楽しいとか、そんなんじゃないんだ。
引っ越してからすぐとかでもなく、
暫くしてからだったのは確かだけど……」
「仕掛けたのはどっち？」
「仕掛けたのはどっち？」
「オレから」
「でしょうね。で、終わったの？」
「終わったというか……」
この期に及んでもグダグダと往生際が悪すぎる態度は
何なのだろうか？
「終わったのか、続いてんのか、答えは2つに1つしか
ないんだよ！それすらも答えたくないの？」
「終わった」
「それは、自分から終わらせたの？
それとも相手から振られたの？」
「どっちでもない。何回か誘ったりしたことも昔は
あったけど、たいてい忙しいとかばかりで、
自分も、何が何でも会いたいとかではないから
それならそれでいいやって、そのまま連絡とらなくなった。
もう何年も会ったりしてないし、自分の中では
終わったことと思ってたから」
「なるほど、そういう事ね。終わった事だなんて
よくもまあ、言えたもんね。それは、終わってないんだよ。
思考回路どうなってんの？
連絡取ろうと思えば、いつでも取れる関係で、
「でしょうね。で、終わったの？」
「終わったというか……」
この期に及んでもグダグダと往生際が悪すぎる態度は
何なのだろうか？
「終わったのか、続いてんのか、答えは2つに1つしか
ないんだよ！それすらも答えたくないの？」
「終わった」
「それは、自分から終わらせたの？
それとも相手から振られたの？」
「どっちでもない。何回か誘ったりしたことも昔は
あったけど、たいてい忙しいとかばかりで、
自分も、何が何でも会いたいとかではないから
それならそれでいいやって、そのまま連絡とらなくなった。
もう何年も会ったりしてないし、自分の中では
終わったことと思ってたから」
「なるほど、そういう事ね。終わった事だなんて
よくもまあ、言えたもんね。それは、終わってないんだよ。
思考回路どうなってんの？
連絡取ろうと思えば、いつでも取れる関係で、
終わりにしようって告げた訳でもない関係。
とりあえず、携帯出しなよ」
すぐさま、スマホを渡す旦那。
「なんで、○○○○さん、ラインブロックしてんの？」
「何年も会い続けたり、しょっちゅう会ったり
すぐさま、スマホを渡す旦那。
「なんで、○○○○さん、ラインブロックしてんの？」
「何年も会い続けたり、しょっちゅう会ったり
ラインのやりとりしてたわけじゃ、元々なかった。
でも、向こうから一斉送信なんだろうけど、
ゲームのお誘いが何回か来て、
うっとうしいと思ってブロックした。」
この男が吐いた言葉は、私の怒りスイッチを複数押した！
秒で！
「ねー、自分がどんだけふざけた事
この男が吐いた言葉は、私の怒りスイッチを複数押した！
秒で！
「ねー、自分がどんだけふざけた事
ぬかしてるかわかんねーの？
本気で、もう会うつもりがないなら、
ラインはブロックだけじゃなく
とっくにブロックした上で削除してんだろ！
何より、裏切った私の前で、堂々と、不倫相手の事を
うっとうしいなんて、オレ様な態度で抜かしやがって！！
うっとうしいなんて、オレ様な態度で抜かしやがって！！
ふざけんな！
それにな、相手が距離置きたいとか、
避けてるとか1ミリも思わず
一斉送信だと言い切って、疑ってもみないその態度！
何様なんだ！?
自惚れんのもいい加減にしろ！」
「ごめん。そんなつもりはない……」
「そんなつもりはない!?ほんっと、どこまでも自分の事が
わかってないんだな！だいたい、人を裏切っといて、
ウソつきまくっといて、不貞しといて、軽～くごめん？
ごめんですむのか？
法律犯しといて、ごめんの一言ですまされる事なのか？
本当に悪いって思ってるやつなら、せめて
ごめんなさいとか、申し訳ございませんって、
即座に土下座して、頭こすりつけて言ってんだよ
そんな頭だから、おかしいとも思わずに
そうやって、ソファーに足組んで座っていられるんだよ。
何も悪い事していない私の方が、フローリングに正座してる！
この状況に、おかしいとも思わず、違和感も持てないんだよ！
その人間の人となりってのは、
窮地に陥った時こそ露わになる。
てめーの、オレ様気取りで、自惚れた、なめくさった考えが
全部、態度や言葉に現れてんじゃねーかよ！
それくらい自覚しろや！」
まるでこの世のモノではないものを見たかのような形相で、
慌てふためき、足をもつれさせながら、
フローリングに正座をし直す旦那。
あまりの怒りのせいか、私は、両手と両足が震えていた。
いくら私でも、体が震えるほど、怒りを爆発させるなど
有り得ない。普通じゃない、とにかく落ち着かないと……
ゆっくりソファーに座り直した。
「本当に申し訳ない」
いまさら、土下座して、頭こすりつけて謝ってみせる旦那。
避けてるとか1ミリも思わず
一斉送信だと言い切って、疑ってもみないその態度！
何様なんだ！?
自惚れんのもいい加減にしろ！」
「ごめん。そんなつもりはない……」
「そんなつもりはない!?ほんっと、どこまでも自分の事が
わかってないんだな！だいたい、人を裏切っといて、
ウソつきまくっといて、不貞しといて、軽～くごめん？
ごめんですむのか？
法律犯しといて、ごめんの一言ですまされる事なのか？
本当に悪いって思ってるやつなら、せめて
ごめんなさいとか、申し訳ございませんって、
即座に土下座して、頭こすりつけて言ってんだよ
そんな頭だから、おかしいとも思わずに
そうやって、ソファーに足組んで座っていられるんだよ。
何も悪い事していない私の方が、フローリングに正座してる！
この状況に、おかしいとも思わず、違和感も持てないんだよ！
その人間の人となりってのは、
窮地に陥った時こそ露わになる。
てめーの、オレ様気取りで、自惚れた、なめくさった考えが
全部、態度や言葉に現れてんじゃねーかよ！
それくらい自覚しろや！」
まるでこの世のモノではないものを見たかのような形相で、
慌てふためき、足をもつれさせながら、
フローリングに正座をし直す旦那。
あまりの怒りのせいか、私は、両手と両足が震えていた。
いくら私でも、体が震えるほど、怒りを爆発させるなど
有り得ない。普通じゃない、とにかく落ち着かないと……
ゆっくりソファーに座り直した。
「本当に申し訳ない」
いまさら、土下座して、頭こすりつけて謝ってみせる旦那。
「そんな猿芝居はもう結構。
で、……○○○○さんってご主人は？」
「いる。確か子供さんも、1人か2人か忘れたけどいる。」
「何！？子供がいる！？正気？
子供と親の貴重な時間を奪っといて
あんたら2人が楽しく過ごす為の
裏切りの時間として費やして、平気なんだ……
あんたら2人が楽しく過ごす為の
裏切りの時間として費やして、平気なんだ……
どういう神経してんの？」
「そこまで頭がまわらなかった、考えなしだった。
子供さんは、中学生だったか高校生だったか
委員会があるとか言って断ることもあったの思い出した。」
「なにそれ？手のかかる幼子じゃなければ、
子供から親との貴重な時間を奪ってもいいって言いたいの？」
「いや、そんなつもりじゃ……」
「そんな風に聞こえるんだよ！大の大人が揃いも揃って
恥ずかしくないのか？親の愛も、信頼も疑ってもいない
子供が、あんたらの姿見たらどう思う？
子供を傷つけることして楽しいか？
バレなきゃいいのか？バレるはずがないとでも思って
そんな事やってんのか？逆にバレてもいいって思ってんのか？
そんな事やってんのか？逆にバレてもいいって思ってんのか？
あんたらにとって、家族って何？」
顔を真っ赤にして、また俯いた旦那。
暫く無言だったが、ポツリポツリと話しはじめた。
「今なら自分がやった行動がとんでもなく愚か……
顔を真っ赤にして、また俯いた旦那。
暫く無言だったが、ポツリポツリと話しはじめた。
「今なら自分がやった行動がとんでもなく愚か……
考えなし、頭がおかしいと思う……恥ずかしい。
本当にみんなに悪いことをした。
本当にごめんなさい。
ただ、家族は大切に思ってた、その時も。
だから、オレは家庭を壊す気はないと、最初に伝えたし
向こうもそれは、わかってただろうし、○○○○さん自身も
自分の家庭を壊す気はなかったと思う」
「家庭を壊す気がないだって？大切に思ってただって？
オマエが言うな！おまえらが、偉そうに家庭を語るな！
越えてはいけない一線越える前に
踏みとどまれる人間だけが言っていいセリフなんだよ。
簡単に飛び越えといて、抜かすな！
本当にごめんなさい。
ただ、家族は大切に思ってた、その時も。
だから、オレは家庭を壊す気はないと、最初に伝えたし
向こうもそれは、わかってただろうし、○○○○さん自身も
自分の家庭を壊す気はなかったと思う」
「家庭を壊す気がないだって？大切に思ってただって？
オマエが言うな！おまえらが、偉そうに家庭を語るな！
越えてはいけない一線越える前に
踏みとどまれる人間だけが言っていいセリフなんだよ。
簡単に飛び越えといて、抜かすな！
あんたらにとって、家族なんていつ失ったって
平気なんだろうよ。違うってムキになって
言ってみたところで馬鹿げてる！
あんたらの行動そのものが、それを証明してる！
昨日私になんて言ったか覚えてる？
本能の赴くままなら、風俗とかじゃなくて会社の人を誘ったり街でナンパしたり、出会い系で探したりして
そういう人いっぱい作ってやってるよ。
でも俺は浮気までしたいとは思ってないって、
Masakiとしたいと思ってるって言ったよね。
実際は逆じゃねーか。本能の赴くまま！私とはしたくない！
そんなんなら、独身で好き勝手やってれば良かったのに
なんで、結婚なんかした？
なんで、結婚なんかした？
なんで、離婚を切り出さない？」
「違う！それだけは、ホントにホントに違う！
そんなんじゃないんだ。
別れたいとか、１人になりたいとか、そんな事
今も昔も思った事など1度もない。
貞操義務だとか、そんな頭もない軽率な時代の自分だったから
ヤレればいい位の軽い気持ちで裏切ったんだと思う。
でも、それ以外の感情も考えも何もないんだ。
自分がヤリたい時に、気兼ねなく金もかけずにできるとしか
思ってなかった。本当にごめん、ごめんなさい……」
こんな私でも、公私共に感情的になりそうな場面では
心して、客観的に物事を見るように取り組んできた。
そうすることで、どこか冷静でいられ、第三者目線で
状況を判断できていたから。
今回、震えるほど怒りを露わに、口汚くののしり
イレギュラーな対応をしたが、落ち着かないと！と
思ってからは、多方面から事実を捉えるよう
できる限りの努力はした。
旦那が吐く情報を１つ１つ客観的に、
事実として脳が処理できるように……
それが、自分の身に現実に起きているんだと、
全ての情報処理が追いついた時、
納得のいく答えが導き出せた。
「軽率な頭で結婚した男だから、壊すもなにも最初から
結婚自体、大切なものでもなんでもなかった……
私のように、結婚に対する覚悟も、夢も
持ち合わせていると信じていたのに
実際はそんなもの持ち合わせてはいない男と結婚した。
私が見る目がなかった。
冷酷無情な男だと見抜く力も私にはなかった、
私が見る目がなかった。
冷酷無情な男だと見抜く力も私にはなかった、
それも何十年も。
私の目は節穴。何も見えていない、私が悪い……」
「そうじゃないんだ、Masaki、お願いだから
話しを聞いて…… 」
さっきまで、だんまりばかりだったのに
口を忙しくパクパクさせているこの男。
何を言っているのだろう？……
私の目は節穴。何も見えていない、私が悪い……」
「そうじゃないんだ、Masaki、お願いだから
話しを聞いて…… 」
さっきまで、だんまりばかりだったのに
口を忙しくパクパクさせているこの男。
何を言っているのだろう？……
この時の私には、遥か遠い所で何か
小さな音がする位にしか聞こえなかった。
慌てふためき、私に全身で何かを訴えようとしている姿は
見えているが、何も聞こえない、響かない。
涙も出ない、さっきまでの怒りも感じない。
ただ、私の頭の中は疑問と自責の念だけが
交互に無限ループしていて、呼吸がしづらかったのは
覚えている。
ボイスレコーダーに、録音していなければ
このあと話した内容も、自分の身に起きた事も
漠然としたままだっただろうと思う。
漠然としたままだっただろうと思う。
∞*:;;;;;;:*∞*:;;;;;;:*∞*:;;;;;:*∞*:;;;;;:*∞*:;;;;;:*∞*:;;;;∞*:;;;;;:*∞*:;;;;∞
今更ながら、ボイスレコーダーを
発明してくださった方に感謝です
ありがとうございます！
そして、不快な内容にもかかわらず
そして、不快な内容にもかかわらず
ここまでお付き合い頂き
読んでくださった皆様に深く感謝申し上げます。
本当にありがとうございます！
平成も残すところ、あと数時間となりましたね。
自分の身に起きた事はさておき、
時代を振り返ると、沢山良いこと、おめでたい事も
あったはずなのに、
災害や事件、事故が絶えず
多くの悲しみや苦しみを目の当たりにし
私の中では、そちらの印象が強く残っています。
授けられた命、限られた人生。
新しい時代は、１人でも多くの子供たちが安心できる、
苦しくても人と人が手を取り合って助け合って、
支え合って生きていける、そんな時代になるよう
私自身、心がけて精進したいと思います。
新しい時代が、みなさまにとって健康で幸多きものと
なりますよう心からお祈り申し上げます。
∞*:;;;;;;:*∞*:;;;;;;:*∞*:;;;;;:*∞*:;;;;;:*∞*:;;;;;:*∞*:;;;;∞*:;;;;;:*∞*:;;;;∞