一眠りしたら気分が少しマシになった気がした。

旦那は仕事に行く際
私の顔を見て笑顔で
「行ってきます!」と挨拶した。
……ふと、旦那のあの笑顔に疑問が沸いた。

嘘ついたら後ろめたいとか
自己嫌悪とかそんな感情から
目を合わせられない人も多いのに
何故、スッキリしたような
清々しいような笑顔ができるのか?

真実を隠しきったという安堵からなのか?

それにしては、欺いてやったぜ!的な
したり顔ではなく、久しく見てない
とても穏やかな笑顔だった……心情が見えない。

8時間近くも話し合いをした中で
旦那が発した言葉の中に
1つでも本心はあるのか?

口から出任せ、その場しのぎ、
自己防衛から言っただけ。
全て嘘。
本心で発した言葉など何1つない。

……旦那ならあり得るなと思った。
それは都合が悪くなったり、困難に追い込まれると
瞬時に自分がラクできる方を選択して
戦う前から逃げ腰になるタイプだからだ。

逆に私は、ムリとか、泣き言を言ったりするのが
苦手で全力で立ち向かう。気が強く負けず嫌い。
仕事でも、誰もがお手上げと投げ出す案件や
無理難題な案件ほど、俄然、やる気スイッチが入るタイプ。
みてろよ!私の限界はそこじゃない!
絶対にやってやる!って
闘争心むき出しで挑んでしまい、か弱さや可愛げがない

それにしても、あんな嘘つき旦那のことで、
何故、私は旦那ごときのことで
あれほど気持ちが振り回されたのか?
思い返してみた。

……旦那が今回、2回目のソープに行ったと
確信した当初は、悲しいとかツライとかではなく
冷めた気持ち、戦う気持ち、打ち負かしたい気持ち
その方が強くて離婚しかないと思ってた。
だから事情聴取の時も冷静に対処していた。
下矢印
事情聴取の中で案の定
私からセックスを断られ
セックスレス(←2度目の)だったから
今回ソープに行ったと旦那は言った。

実際には旦那の一方的なセックスと感じられ
精神的に満足できなかったから億劫になり
2度目のセックスレスになったのが正しい。
《※今回の話し合いでは敢えて伝えてないが 
他にも理由はあり、いずれも旦那原因によるものだ》

その後、レス解消の話し合いをして
これからはセックスする方向で
話しはまとまった。

それ以降、私は何回か旦那を誘ってはみたものの
出来た試しがないため私から誘うのをやめた。
旦那からの誘いも待ったが、お誘いはなかったと
認識していた。

だから、私があたかも一方的に
旦那が求める夫婦の営みを
拒否したかのように受け取れる証言も、
旦那がソープに行った言い分も
離婚調停の際に反論できるよう
真実をボイレコに残すために的確に質問しなければと
この時もまだ、離婚する気Maxで躍起になってた。
下矢印
旦那はこれまでの自分の行動と言動の軽率さを認めた。
予想外過ぎて
それまで張り詰めていた精神が弛緩し
お互いの思い違いが滑稽に思えた。
下矢印
話しを突き詰めると、滑稽ではすまされない
お互いのすれ違いが元凶であること
自分にも非があることがわかり
下矢印
それを聞いた旦那も反省し、これから変わりたいと言った。
この時点で戦闘モードは半減していた。
離婚しかないという思いではなく
できることなら、お互いの反省を活かして
これから良い夫婦関係を築きたいと思った。
そのためにも、私が自分を見つめ直して正直に話したように
旦那も先ずは正直に今までの嘘を白状するように望んだ。
下矢印
しかし旦那は私に
やましいことは何も無いと
隠しごとは何も無いと
嘘をついた。

ここまでの流れを振り返ってみると
自分の心が数時間の話し合いの中で
変わっていった為だと、整理がついた。

……そして今、私は嘘つき旦那とこの先一緒に
生きていきたいか?

答えはNoだ。

離婚したいか?
 
離婚したいと言うより、現状のままなら
離婚しかないだろう。

旦那が言ったように、今までの軽率さを改め
私と同じ方向を見て、良い夫婦関係を築きたいと
変わろうとする誠実な旦那となら
今後も一緒に生きていきたいと思ったし
今もその気持ちがゼロではない。

だが、私があげた最後のチャンスで
旦那は嘘をついた。
軽率さを改め変わるというのであれば
今こそ嘘をついてはいけないのに
嘘をついた。

それは何故なのか?
まず、それを知りたい。

どういう心情で嘘をつき
旦那が話し合いで発した言葉に
嘘がない本心はあるのか?
その答えが見つからないと
私自身、即断即決できない。

今回の話し合いで、私自身は多くを学んだが
その中の1つに
自分自身に問うことの大切さがある。

だからこそ、自分に正直でいたい。
自分の心に蓋をしたり、みないフリをしたり
逃げたりしない。
もう、同じ事は繰り返したくない。後悔したくない。
それなら自分が納得できる答えがでるまでやるしかない。

まずは、旦那の嘘を全て暴く。

証拠を掴む為に、自力で探せるところまでは
自力でやる。

困難になったところで、プロに頼ろう。
使える手段はすべて使って徹底的にやる。

最終的に離婚を決断する場合でも
スムーズに事が進むように
そちらも、早速、伝を頼ろう。

そう、決意が固まった。