COTレポートの読み方 -2978ページ目

ニューヨーク株式のCMEポジション動向

ニューヨーク株式のCMEポジション動向(12月24日時点)

・・・投機筋の売り越し枚数は引き続き減少


 下記はS&P500指数の週ベースのチャートです。中長期でみると「三尊天井」を形成している可能性があります。


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  米国株式関連の先物取引について、12月24日時点の投機筋(ノン・コマーシャルズ)によるポジション動向をみてみましょう。
 
 下記はCMEのS &P500先物の投機筋のポジション動向を示したチャートです。


 12月24日時点では差引きで8,394枚の売り越しとなっています(前週に比べて売り越し枚数は10,054枚減少しています)。売り越し枚数は3週間連続で減少中です。ショートカバー(売り建て玉の買戻し)が進んでいます。


 ヘッジファンドやCTAなどの投機筋は、米国株式に対する「売り」スタンスを継続していますが、「中立」方向に変わりつつあります。


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 次にCMEのナスダック100先物の投機筋のポジション動向のチャートをみてみましょう。


  12月24日時点では、5,498枚の売り越しとなりました。売り越し枚数は前週比1,152枚減少しています。ヘッジファンドやCTAなど投機筋のスタンスは「弱気」継続と判断します。


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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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ポール クルーグマン, Paul Krugman, 山岡 洋一
クルーグマンの 良い経済学 悪い経済学

国際通貨研究所
マネーの動きで読み解く外国為替の実際








国際商品市況 … ゴールドが高値更新!

国際商品市況(12月28日時点)

 … ゴールドが高値更新!


 2007年12月28日までの国際商品市況の状況を確認しておきましょう。


 米ドルの代替通貨とみなされる金(ゴールド)は「三角保合い」を形成した後、上放れました。再び上昇トレンドに入りました。


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 COMEXの金先物取引の、投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向のチャートをみてみましょう。


  12月24日時点では、差引きで184,375枚の買い越しとなりました。前週に比べて買い越し枚数は14,102枚増加しています(2週間振りの増加)。


 CTAやヘッジファンドなどの投機筋は、依然として金に対して「強気」スタンスを維持しています。


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 下記はWTI先物(期近物)のチャートです。保合い相場から離脱したようにみえます。


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 NYMEXのWTI先物取引の投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向をみておきましょう。


  12月24日時点では、52,847枚の買い越しとなり、前週比17,864枚の増加となっています(4週間振りの増加)。
 投機筋のスタンスはまだ「強気」スタンスを維持しています。


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 ここで、GOLD/WTI比率の推移をみておきましょう。12月28日は8.75倍となり、前週よりもやや上昇しています。引き続き原油に比べて金価格が割安となっています。


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 次は穀物相場の状況です。CBOTのコーン先物は上昇トレンドが継続しています。


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 CBOTのコーン先物取引の投機筋(ノン・コマーシャルズ)のポジション動向をみておきましょう。


  12月24日時点では、323,612枚の買い越しとなり、前週比12,660枚の増加となりました。9週間連続の増加です。投機筋は「強気」スタンスを強めています。


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 国際商品市況の代表的な指数であるCRB指数のチャートです。保合い相場から離脱し、上昇トレンドに入りました。


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 最後にバルティック海運指数(ドライインデックス)をみてみましょう(データは24日まで発表されています)。


  バルティック海運指数(ドライインデックス)は、12月24日時点では9,143ポイントと7営業日連続の下落となっています。下落トレンドが継続しています。


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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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12月24日時点のCME日経平均先物ポジション動向

12月24日時点のCME日経平均先物ポジション動向
… 投機筋による売り越しは依然として高水準


 12月28日(金)東部時間午後3時30分(日本時間では、12月229日の早朝)に、12月24日時点でのCOTレポートが発表されました。なお、25日がクリスマス休暇であったため、今回のレポートは12月24日時点であることに注意が必要です。


  CMEに上場されている日経平均先物取引ついて、コマーシャルズ(実需筋)やノン・コマーシャルズ(CTAやヘッジファンドなどの投機筋)のポジション状況をみてみましょう。


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 コマーシャルズについては、12月24日時点では21,411枚の買い越しとなりました。前週に比べて買い越し枚数は910枚増加しています(3週間振りの増加)。


  コマーシャルズは日本株に対して、「強気」スタンスを維持しています。コマーシャルズの行動は中期的には相
場に影響します。3カ月から半年先を見据えれば、株式相場は上昇する公算が強いといえます。


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 ノン・コマーシャルズについては12月24日時点では23,122枚の売り越しとなりました。前週に比べて売り越し枚数は1,060枚増加しています(2週間振りの増加)。


  投機筋は、日本株に対して「弱気」スタンスを維持しています。


 次に、COTレポートのデータを使って、ラリー・ウィリアムズが考案したCOTインデックスと、それを応用して筆者が考案したNCOTインデックスをみてみましょう。


 12月24日時点での日経平均先物取引のCOTインデックスのチャートは下記の通りです。


  COTインデックスは82.54%となりました(やや上昇)。


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 一方で、下記はNCOTインデックス(ノン・コマーシャルズ指数)のチャートです。これは、ノン・コマーシャルズの行動をみるためにCOTインデックスと同様の計算式で、筆者が計算したものです。


  12月24日時点のNCOTインデックスは2.32%となりました(低下)。ノン・コマーシャルズは売りスタンスをとっています。
 

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 下記は、財務省が発表している対外及び対内証券売買契約等の状況(週次・指定報告機関ベース)のうち、非居住者による株式の取得・処分をまとめたチャートです。


  直近のデータは12月21日に終わる週まで発表されています。外国人による株式取得は3,282億円の売り越しとなりました。3週間連続の売り越しです。外国人投資家のスタンスは「弱気」継続と判断します。


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 下記は非居住者による債券(中長期債および短期債券)の取得・処分をまとめたチャートです。12月21日に終わる週は2,485億円の売り越しに変わりました。11週間振りの売り越しです。


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  なお、今回は東京証券取引所とジャスダック取引所が集計している投資部門別売買状況のデータは発表されていません(年明けの発表となります)。


 下記は、寄り付きの外資系証券の売買状況です(12月28日まで)。4営業日連続で買い越しとなりましたが、売り買いともに株数が減っています。


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 下記は日経平均の週ベースの一目均衡表です。12月28日の終値は転換線の下に位置しています。


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 下記は日ベースの一目均衡表です。12月28日の終値は転換線の下に位置しています。やはり雲が上値抵抗帯として作用しました。なお、転換線が基準線を割り込み、「売り」サインが出ています。


  12月28日のシカゴ日経平均先物(2008年3月限)の終値は15,335円で、28日の大証終値(15,250円)と比べると85円高となっています。


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ラリー・ウィリアムズ, 長尾 慎太郎, 増沢 和美, 吉田 真一, 山中 和彦
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