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ドルインデックスの動き・・・米ドルは再び下落!

ドルインデックスの動き(2007年12月28日)

・・・米ドルは再び下落!


 米ドルの強弱を適切に示すものとして、筆者はドルインデックスを重視しています。ドルインデックスは前週に比べて1.503ポイント下落しました(12月28日の終値は76.218ポイント)。


  米ドルは主要通貨に対して反落しています。
 
 下記はドルインデックスの一目均衡表です。雲の上限が強力な上値抵抗線として作用しました。12月28日の終値は反落し、再び基準線を下回りました。


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 下記はドルインデックスの週ベースの一目均衡表です。終値は再び転換線を下回っています。


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 下記は、主要6通貨(ユーロ、円、英ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル)の投機筋(ノン・コマーシャルズ)の対米ドルでのポジションを合計したものです。


  12月24日時点では60,546枚の米ドル売り越しとなっています。前週に比べて売り越し枚数は22,837枚減少しています(2週間連続の減少)。


 ヘッジファンドやCTAなどの投機筋(ノン・コマーシャルズ)は、米ドルに対して「弱気」から「中立」にスタンスを変えたようです。
 
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 同じく下記は、NYBOTに上場されているドルインデックス先物取引の投機筋のポジションを示したチャートです。


  12月24日時点では、売り越し枚数は3,286枚の買い越しとなりました。2週間連続の買い越しです。


 投機筋は米ドルに対して「中立」スタンスを継続しています。


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 以下では、主要通貨の対米ドルでの一目均衡表のチャートを掲載します。



 ユーロの下落トレンドが続いていましたが、先週後半に切り返しました。12月28日の終値は基準線・転換線を上回り、一気に雲の上限を上に突き抜けました。再びユーロ高が進行する可能性があります。


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  なお、投機筋のポジション動向をみると、12月24日時点でユーロの買い越し枚数は30,641枚となっています(ユーロの買い越し枚数は前週比508枚の減少です)。


 投機筋(ノン・コマーシャルズ)はユーロに対してまだ「強気」スタンスを維持していますが、「中立」スタンスに変わりつつあります。


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 ドル円レートについては、先週末に円高が進行しました。12月28日の終値は再び雲の上限を割り込みました。

 英ポンドは対米ドルで下落トレンドが続いていましたが、週末にかけて反発しました。12月28日の終値は転換線を上回っています。


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 投機筋のポジション動向をみると、12月24日時点で9,126枚の英ポンド買い越しとなっています。買い越し枚数は前週比2,411枚の減少です(2週間連続の減少)。


  投機筋(ノン・コマーシャルズ)の英ポンドに対するスタンスは、「中立」継続です。


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 米ドルはスイスフランに対して上昇トレンドが続いていましたが、週末にかけて大きく下落しました。12月28日の終値は雲の下限に近づいています。


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 投機筋のポジション動向をみると、12月24日時点で11,497枚のスイスフラン売り越しとなっています。売り越し枚数は前週に比べて4,513枚増加しています(2週間連続の増加)。


  投機筋(ノン・コマーシャルズ)のスイスフランに対するスタンスは、まだ「中立」継続です。


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 米ドルはカナダドルに対しては下落しています。雲の上限に沿って動いています。12月28日の終値は雲のすぐ上に位置しています。なお、12月27日に転換線が基準線を下回り、米ドルの「売り」サインが出ています。


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 投機筋のポジション動向をみると、12月24日時点で14,723枚のカナダドル買い越しとなっています。買い越し枚数は前週に比べて8,564枚減少しています(3週間振りの減少)。


  投機筋(ノン・コマーシャルズ)のカナダドルに対するスタンスは、「中立」と判断します。


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 豪ドルは米ドルに対して下落トレンドが続いていましたが、先週は反発しています。12月28日の終値は転換線と基準線を上回ってきました。


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 投機筋のポジション動向をみると、12月24日時点で13,540枚の豪ドル買い越しとなっています。買い越し枚数は前週に比べて2,503枚増加しました(2週間振りの増加)。


  投機筋の豪ドルに対するスタンスは、「中立」継続です。


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 ニュージーランドドルは米ドルに対して保合い相場が続いていましたが、先週は上昇しました。12月28日の終値は基準線の上に位置しています。


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 米ドルは南アフリカ・ランドに対して上昇トレンドが続いていましたが、先週は反落しています。12月28日の終値は雲の中に入ってきました。


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*当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。配信する内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものでもありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利は筆者に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。
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明けましておめでとうございます!

新年明けましておめでとうございます。


2007年は、株式の投資家にとっては不満の1年、外国為替(証拠金取引)や商品先物取引の投資家にとってはまずまずの1年だったといえるでしょう。

本年(2008年)も、リスク管理に注意しながら、儲けましょう!!

クロス円通貨の状況… 週末にかけて円高が進行!

クロス円通貨の状況(2007年12月28日時点)

… 週末にかけて円高が進行!


 先週の円相場は、主要通貨に対して円高が進行しました。


  下記はドル円相場の一目均衡表です。12月28日の終値は転換線を下回り、かつ雲の中に入ってきました。
 
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 CME円通貨先物取引の投機筋のポジション動向を確認しておきましょう。


  12月24日時点では4,013枚の円買い越しとなっています。7週間連続の円買い越しですが、買い越し枚数は前週に比べて9,344枚減少しています(3週間連続の減少)。


 CTAやヘッジファンドなどの投機筋(ノン・コマーシャルズ)の円に対するスタンスは、「中立」継続と判断します。現時点ではまだ「円キャリートレード」は積み上がっていないようです。


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 12月28日時点でのクロス円通貨の状況をみてみましょう。


 まず、ユーロ円相場の一目均衡表です。保合い相場から上方向に振れています。


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 ポンド円相場の一目均衡表です。保合い相場が続いています。12月28日の終値は基準線と転換線の下に位置しています。


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 次にスイスフラン円相場の一目均衡表です。保合い相場から上方向に振れています。


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 カナダドル円相場の一目均衡表です。上昇トレンドが続いていましたが、週末には反落しています。12月28日には終値が雲の下に位置しています。


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 豪ドル円相場の一目均衡表です。保合い相場が続いています。終値がいったん雲の中に入りましたが、12月28日の終値は雲の下限を割り込みました。


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 ニュージーランドドル円相場の一目均衡表です。保合い相場が続いています。


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 南アフリカランド円相場の一目均衡表のチャートです。上昇しましたが、雲が上値抵抗帯として作用しています。12月28日の終値は転換線の上に位置しています。


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