前回、水神に死刑判決が下されたり、災いの元凶である鯨が姿を現したり、別空間に飛ばされたりとエピクレシス歌劇場内で一気に物語が進みました。
今回は、別空間に飛ばされたヌヴィレットの視点から始まります。なんでも水神死刑執行の時間がやってきたようですが……
↑観客席が浮遊している不思議空間。それよりも女性の頭上にある巨大な水色の剣らしきものが不穏なのですが……。
↑裸足だあ……。原神のプレイヤブルキャラにこんながっつり裸足のキャラっていましたっけ?セノやナヒーダも、足には履物をしてましたしね。
このフリーナに似た女性は……
フォカロルス!
ご存知、フォンテーヌの現水神です。元々、国民はフリーナがフォカロルスだと信じて疑いませんでしたが、どうやら本当に別人だったようですね。
それに、フォカロルスは外見こそフリーナにそっくりですが、お召し物は俗世に染まっていない神らしいものとなっています。マハールッカデヴァータの時は、衣装もそのまんまナヒーダでしたからね……。その反省点が活きたな。
さて、ヌヴィレットの前に姿を現したフォカロルス。自身が行おうとしてきたことを語ります。
フォカロルス 「ああ、無論、僕の目的はキミたちを騙すことなんかじゃない。本当に騙そうとしているのは……」
フォカロルス 「……『天理』さ。」
来ました「天理」。しかし、「天理」を騙すとはどういうことでしょう?それこそが予言が実現すると同時に、フォンテーヌを救うことに繋がるそうですが。
フォカロルス 「そういえば、彼女はこの国を救う任務も、水神としての責務も、『人を創造した』ことの原罪も……何もかも一気に僕に押し付けたんだね。」
フォカロルス 「はぁ……でもまあ、しょうがないさ。なんと言ったって、僕もかつては彼女の眷属――数多の純粋精霊の一人だったんだからね。」
エゲリアからフォカロルスに代替わりする時に、予言の解決方法も現水神に一任されたようですね。フォカロルスにとってはあまりに責任重大すぎて、はた迷惑な話~。
フォカロルス 「神になってから、僕は作られたばかりの『人』の自分だけを残して、己の『神格』を体と精神から分離した。」
そんな肉体から精神を分離させるなんてことできるんだ……。ファンタジーやSFだと、よくある手法ですかね?
フォカロルス 「喜怒哀楽の感情を持つ彼女は、思い上がりたい時は思い上がって、逃げたい時は逃げる……」
思い上がりたい時は思い上がって……(回想タ~イム)
↑第一幕より
逃げたい時は逃げる……
↑第二幕より
ダメだw くだらない思い出しかないwww
フォカロルス 「例の予言が実現したと見せかけるため、彼女はこの歌劇場を舞台に、正真正銘のヒロインとなり……永遠に『神』の役を演じ続けるんだ。」
本当は人間だけど、神という役割を背負って、誰にも気づかれずに役割を果たそうとしていたってことか……。
フォカロルス 「さあ、もう理解できただろう?キミの法廷がなぜ『エピクレシス歌劇場』という名前なのかを。」
???
……理解できませんでした
第一、エピクレシスの意味をよく知りませんから。ギリシャの言葉で、ミサの定型文的なイメージですかね……?
そして、これからフリーナの過去を追体験することになります。
フォカロルス 「……この上なく長く、この上なく孤独で、この上ない苦痛を伴う……『歌劇』だった。」
歌ってないけどね(笑)
……次は、主人公のターンですか。
↑主人公の水元素の感知力を使って、フリーナと意識を繋げようとします。ですが、今回もスメールの草元素の時同様、その国の元素力を使って戦闘描写はありませんでした。
↑このフリーナ、様になっていてカッコいいっすね。
↑フリーナの心の声が聞こえる……意識を繋げることに成功したようです。そんなことしなくても、以前にも彼女の心の声は聞こえてましたけどね(笑)。
↑何このチケット(笑)。でも、原神はこういった些細なアイテムにも画像が用意されているのがいいですよね。
主人公 (何かの演劇が始まろうとしてるみたい。さあ、君の本心を見せてもらうよ、フリーナ。)
第1幕 鏡の前 フリーナ
フリーナ 「それってすごく大変なことなんじゃないか?みんな死ぬのか?フォンテーヌ人として……僕も、溶けてしまうのか?」
鏡の中のフォカロルスと話している……。この第1幕はフリーナが誕生したときの様子を再現したものなのでしょう。
鏡の中の人 「みんなを救う方法は、僕が教えてあげる。ただその代わり……キミはいくつもの苦難を乗り越える必要があるんだ……」
……結局、具体的な救う方法をフォカロルスから教えてくれましたか……?
鏡の中の人 「いや、何でもない。いいかい?フォンテーヌは今、水神を失ったばかりだ。キミには、新しい水神を演じてもらう。」
鏡の中の人 「ああ、ずっと……ずっと演じ続けるんだ。誰にも疑われてはならない。」
鏡の中の人 「もしキミにそれができたなら、僕には予言に抗うすべがある……けど、万が一キミの身分がバレてしまうと、最後の希望もそのまま消えてしまうだろう。」
こんなことを言われていたから、審判の時に頑なに人間であることを否定していたのですね。しかも、自分の身を犠牲にしてでも騙しとおそうとした理由が、糾弾している民衆を含めた国民を救うためだったというのは、何ともいじらしいじゃないですか……。
鏡の中の人 「安心して。キミのやるべきことは、自分を本当の神の姿にすることじゃない。ただ、人間が想像するような神の姿になればいいだけさ。」
それがきついんよ……
人々が期待している姿を演じ続けなければならないというほど苦痛なことはないですから。まだ、その演じるキャラが自分の気質や性格にそっくりだったらいいですけど、今回のフリーナみたいにそうでなかったらなおさらね……。
鏡の中の人 「しかし僕は約束しよう。ある盛大な、歌劇のような審判によって一切に終止符が打たれ――すべての人々は救われる。」
第2幕 就任演説 フリーナ
フリーナ (ふぅ……すでに枢律庭は、僕が水神を引き継ぐことを宣言したけど……こうして民衆の前に立つのは初めてだ……)
というわけで、フォカロルスから神の役割を命じられたフリーナ。神としての初めてのお仕事です。
しかし、この神の引き継ぎに関しても色々と疑問は出てきますよね。国民やその枢律庭の人たちは、この時フリーナが水神だと信じて疑わなかったのでしょうか?前水神のエゲリアが、「彼女が次の水神ね!」みたいな感じで任命して、みんな納得といった感じなのか……?そこら辺のイメージが付かないんですよね。
フリーナ 「僕が水神を引き継ぐことは、みんなもすでに知っていると思う。そう、この僕……フリーナ・ドゥ・フォンテーヌが、キミたちの新たな水神だ。」
→ 「誠意を込める」
疑う観衆 「もしかして……新しい水神なんて最初からいないんじゃないの。枢律庭が手配した操り人形だったりして?」
先ほどの自分の疑問点を、少しばかり解消するような観衆の発言ですね。神と枢律庭の関係は、天皇と朝廷の関係と似ているということかな?しかし、これなら国民は騙せても、枢律庭の人たちをも騙し続けるのは苦労しそうです。
フリーナ (威圧感、存在感、すべての疑念を払拭してくれるようなイメージ……僕はそれを演じなきゃならない……)
フリーナ 「ハ、ハハハッ……悪くない、我が民よ。それでこそ、このフリーナの統治に相応しい。」
誠意を込めた演説だと観衆から疑われたので、機転を利かせて大仰な発言をするフリーナ。これが現在まで続くフリーナの立ち振る舞いの原点になったのですね。
頷く観衆 「新しい神様がこんなに個性的な方だなんて……かなりびっくりしたけど、さっきの弱弱しいイメージよりはいいかな……」
ほっとする観衆 「魅力も迫力もある神様で本当によかったですわ。この先、少しは安心できそうですもの……」
↑ハイパシア以来のお嬢様言葉を使うキャラですわ~。
このフリーナの演説が功を奏したようなので、この調子でいくのが正解なのか……。
フリーナ 「この国の罪はもう洗い流せないと聞いたが――ちょうどいい。罪の中に咲く正義こそ、最も芳しい香りを放つのだから!」
→ 「誠意を込める」
→ 「もっと大仰に語る」
「誠意を込める」を選んだらどうなるんだろう?……ポチッ
フリーナ (だめだ……それじゃまた疑われる。フォンテーヌの民が思う神を演じないと。)
→ 「誠意を込める」
→ 「もっと大仰に語る」
無限ループだあ(笑)
しっかし、ホヨバースも酷なことをプレイヤーにさせるなあ……。
国民の期待に応えるためとはいえ、自身の意に反する回答を無理やりさせるのだからね。フリーナの心情と上手にリンクさせるやり方だとは思いますが……。
フリーナ 「このエピクレシス歌劇場でならば、この諭示裁定カーディナルの前でならば――僕、魔神フォカロルスは……この世の神々さえも審判してみせよう!」
第3幕 歌劇場 フリーナ
誰かの声 「フリーナ様、こちらが近頃の水文解析に関するご報告です。重点的に注目するようお命じになっていたパラメータについてですが……未だに楽観視できない値です。」
就任演説も終わって、早速フォンテーヌの洪水対策のために情報を得ようと行動を起こしていたのですね。しかも、話を聞く限り、昔からその滅亡の予兆はあったと考えてよさそうです。
フリーナ (でも、こんな日々はいつになったら終わるんだろう……)
まだまだ、これからだぞフリーナ!こんな早い段階でそんな感じだと先が思いやられますね……。
第5幕 歌劇場 フリーナ
↑今日も収穫はなかったよ……。
第182375幕 歌劇場 フリーナ
???一気に幕が進んだな!?
しかも182375って、1幕が1日とすれば大体500年の歳月が経ったという訳でしょうか。
誰かの声 「フリーナ様!こんなに近くでお話しできるなんて、本当に夢みたい……」
誰かの声 「我々の一族で初めてこのような栄光を授かった者を辿ると、二十代ほども前のディオデーレ夫人まで遡るそうです。」
二十代前まで遡ることができるこの家系に驚きです。少し話は変わってしまいますが、単純に別々の両親から生まれたと考えた場合、そこまでに200万人以上の人々が関わっているわけですからね。
私の二十代前まで遡ると一体何年前になるのでしょうか?やっぱり昔は出産の年齢も若いと考えると500年くらい前なのかな。
誰かの声 「な、泣いておられるのですか……?」
おおぅ……
フリーナ 「なっ……あれっ?ハハハッ……何ということだろう。気付かなかったよ……」
もうフリーナの心はボロボロよ……
フリーナ 「……」
フリーナ (終わりが見えない……すごく寂しい……一体いつまで耐えればいいんだ……)
フリーナ (もう何百年も経ったはずだ。もしかして、まだ何百年もこの劇を演じないといけないのか……)
最初のフォカロルスの言葉が呪いとなっていますね。誰にも自身の身分がバレてはいけないと念を押されていますから……。しかも、予言を打ち破る方法を教えてくれなかったわけなので、ゴールの見えない遠泳をしているみたいなものです。私なら、とっくの昔にギブアップしていたでしょう。
フリーナ (もう限界に達しているのだろうか……いや、限界なんかとっくの昔に来ていたんだろう。今日なんて、涙を流している自覚さえなかった……)
第182376幕 歌劇場 フリーナ、および……
一つ次の幕ですね……。
主人公 (他に何を知ってるのかは分からないけど……君の民は、喜んでその荷を分かち合ってくれるはず。)
主人公 「俺は『見届ける者』だ。俺に相談すればいい……!」
おっ!これは歌劇場に転送される前の主人公との会話の場面です。つい先ほどの出来事だ……ここで聞けなかった彼女の真意が知れるのか……?
フリーナ (旅人の言う通りだ。彼になら、打ち明けてもいいんじゃないか?)
フリーナ (別にそんなに酷いことをするわけじゃない……ただ単に、相応しい人に自分の悩みと苦痛を少し伝えるだけだ……大丈夫だよね?)
何故かフリーナは主人公に対する好感度が高いですね……。前も書きましたけど、ストーリー中に彼女と親睦を深めるような描写は特になかったような気がするのですが。
それを考えるとスメールの魔神任務の花神誕祭の輪廻は良いイベントでした。終わらないループといった経験をナヒーダと共にして、自然とお互いに親しみを覚えるような流れになっていたのは流石というほかありません。
フリーナ 「……」
……さあ、今度はどうだ?
フリーナ 「別に、何も言うことはないよ。僕は神、フリーナだ。すべてはうまくいく!」
フリーナ 「キミは観客として、終焉までをしかと見届けるといい。」
主人公 「……」
絶 句
でも、こうなるだろうなといった予想はできていました。
これまで500年間も秘密を守ってきたのに、外来者とはいえ主人公に対して喋るリスクは高すぎますからね。……というかあの場にはテイワット産のパイモンもいたわw
ヌヴィレット 「つまり、フリーナでさえ真実は知らないと?計画の全貌を彼女には言っていないのか。」
ヌヴィレットの番に戻ってきました。
やはりフリーナも計画の内容は知らされていないそうです。なんでも騙すなら、まずは己から騙さないといけないとのこと。追々分かりますが、確かにフリーナでさえ計画を知ってしまったら、この予言に抗うすべは失われていたでしょうね。
フォカロルス 「うんうん!外から見ればそうだよ~。僕はフォンテーヌの神の心を持ったまま、諭示機と『一つになった』んだ。」
やはり神の心は諭示裁定カーディナルにあるということか。リネが諭示機に近づいた時に声がしたとも言っていましたが、フォカロルスの声だったのですね。
フォカロルス 「実を言うと、諭示機は正義を執行するための機械なんかじゃないんだよ……その本当の役目は、正義の神を殺すことさ。」
何?正義の神を殺すこと?自決用の機械……ってこと?
フォカロルス 「あっ、いやいや、正確には……正義の神を神座もろとも破壊する機械――と言ったほうが正しいかな。」
フォカロルス 「残りのほとんどは、すべて蓄積されてきた……今日の、死刑執行のためにね。」
この500年間、フォカロルスは諭示機に律償混合エネルギーを蓄積し続けることに心血を注いできました。もちろん、街のエネルギーに使われている物もありましたが、殆どはこの死刑執行のために使われるそうです。
フォカロルス 「……そんな膨大なエネルギーをもってして初めて、天空の島が定めたルールを揺るがし、俗世の七執政の構造を壊し……水神の神座を破壊するための隙が生まれるんだ。」
神が自殺するのも簡単じゃないね……。
そんな膨大な時間と労力をかけて、自らの神座を破壊する理由はただ一つ……
フォカロルス 「もちろん、キミには元々属するはずだったものを返すつもりだけど?」
そうです。水元素の龍から奪った力を再び彼の元に返すためです。前幕でヌヴィレットが言ってましたね、神の消失によって元素を操る権能が返還されるって――。
権能を返してもらえたらハッピーエンドまっしぐらだな!とあの時は軽く考えていましたが、こんな悲しい過程を経ないといけないとは……。
ヌヴィレット 「だが……」
うわ~!見てよこの悲しそうな表情!
ヌヴィレットも私と同じく複雑な心境をしているはずです。これによってフォンテーヌは滅亡を免れるかもしれませんが、フォカロルスのこれまでの労力と死を待つ未来のことを考えると素直に喜べませんよ……。
フォカロルス 「『水龍――水龍――泣かないで――』」
フォカロルス 「最高審判官、ヌヴィレット。元素龍のすべての力を取り戻した後……キミはどんな判決を僕たちに下すのかな?」
ヌヴィレット 「当時……私をフォンテーヌ廷に招待し、最高審判官の地位につけたのも、今となって考えれば君のアイデアだったのだろう。」
ヌヴィレット 「この立場の本当の意味を理解した……今になって、やっと。」
ヌヴィレット 「元より私は、人間になど興味がなかった。だがこの五百年、人間と過ごしたことで、種族を超えて理解し合い、彼らの気持ちを感じられるようになった……」
昔はメリュジーヌ大好きドラゴンでしたからね……今もそうか。
ヌヴィレット 「今さら私が……有罪判決など下せないことを、君は知っているのだろう?」
ヌヴィレット 「狡いな、フォカロルス。」
……狡いな、フォカロルス。
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