ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 -41ページ目

懐かしいメロディー・郷愁に駆られる

ここ数日ネット上で「加藤さん」がお亡くなりに・・というのをよく目にしたので
うん?誰だっけ?とちゃんと文章を読んだら、あの加藤和彦氏だと判明(遅い?)。
昔確か彼のアルバム(CDではなくてLPだったはず)持ってたよなぁ・・と、ネットで検索してみた次第です。

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 ベル・エキセントリック(1981年)

ベルエポック時代のデカダンな雰囲気が漂う一枚でした。
まだまだ働き盛りでしたでしょうに、自ら命を絶たれたという加藤氏のご冥福をお祈りします。

さらに引き続きWikiで関連リンクを開いていくと、芋づる式に懐かしいお名前が出てくる出てくる・・・。

坂本龍一やYMOも特に大ファンというわけではなかったけど
それはそれ、80年代は彼らを素通りできない時代だったんですよね。
私が唯一持ってた坂本龍一のアルバムはこれ

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 エンド・オブ・エイシア(1982年)

古楽アンサンブル・ダンスリーとのコラボ作品で
時にはオリエンタル的にさえも聞えてくる中世~ルネッサンス音楽と
サカモト音楽が微妙にマッチした30分ちょっとの小曲集です。
こちら→で試聴できます)

こんなジャケットだったかどうかさえも忘れてた。
調べてみたら、どうやら一旦廃盤になってたのが
リマスタリングの高質CDとしてこの3月に限定盤でリリースされたらしい。
改めて試聴してみると、今の私はサカモト風味よりも古楽アンサンブルの調べに親しみを覚えました。
ダンスリーの他の作品もチェックしてみようと思う。

「加藤さん」からこんなに発展・横道逸れてしまった今日であった。

追伸:リュウイチ・サカモトは目下欧州コンサートツアー中ですって?
   



プリンツレゲンテンとSchüttberg(瓦礫の山)

久しぶりの秋晴れに嬉しくなって
キリリと張り詰める空気のなかをルイトポルト公園(Luitpoldpark)をワンコと歩きました。
皆さん考えることは同じとみえて結構な人出。
日当たりの良いベンチは太陽に飢えてた人たちでいっぱいです。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記      ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記
南側は並木道やオベリスクや花壇を施した直線的な庭園

このルイトポルト公園
ミュンヘンの地図を広げるとオリンピック公園の右下に平行して見える緑地帯。
今から100年ほど前(正確に言うと1911年)
プリンツレゲンテン(摂政王子)ルイトポルトの90歳の誕生日を記念して造られたという。

かのルートヴィッヒが謎の死を遂げた後、その弟オットーがバイエルン国王の座に着きましたが
彼はヴィスコンティの映画でも描かれたように精神を病んでおり
事実上の国政は彼らの叔父ルイトポルトが行いました。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記       ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記
オットー1世(1848~1916)          H.ベルガー&J.モールダー・ブラウンの狂気の美兄弟恋の矢

ルイトポルトははとりわけ庶民との接触を好む温和な人格者で圧倒的な人気を誇ったといいます。
統治時代は19世紀後半から世紀末、そして第一次大戦前の比較的平和な期間ということも関係するのか
民衆と摂政王子にまつわる微笑ましいエピソードもいろいろ残っている。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 91歳まで生きたおじいちゃん王子

今でもPrinzregentenLuitpoldは劇場、建物や通りなどの名称としてよくお目にかかりますね。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 プリンツレゲンテン・トルテなんてのも。。。


さて、公園の南側が幾何学的設計なのに対して
北半分はそこここに木立が配置され遊園地や迷路、見晴らしの良い小高い丘もある自然公園風。
通称Schüttberg(瓦礫の山)というこの丘は
戦争中空爆で全壊したミュンヘンの瓦礫を積み上げて生まれたもの。
丘の頂上には瓦礫と共にこの地に眠る犠牲者の慰霊記念碑が立っています。
ここはオリンピック山とならんで旧市街とアルプスを眺められるとあって
シルヴェスター(大晦日)の花火打ち上げカウントダウンにも格好のスポットだ。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 遊園地や迷路は昔よく子連れで訪れたもの・・・

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記       ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記
バラに敷き詰められた丘の中腹             冬場はソリ滑りやスキーする人で賑わう北斜面

公園はゲオルゲンシュヴァイクの野外プールで締めくくられる。
夏はここまで自転車を走らせてひと泳ぎ。
冬は小さい子供など初心者がスキーを担いでやってきます。
オリンピック公園や英国庭園といった観光地よりも、ぐっと庶民に近い存在・・という意味でも
ルイトポルト摂政王子のお気に召したことでしょうね。


大きな地図で見る

地下鉄2・3号線のScheidplatz駅が隣接しててアクセスも便利です。

エコー・クラシックの宵

昨夜ドイツ版グラミー賞的存在であるEcho Klassikの本年度の授賞ガラコンサートが中継されました。
ドレスデン・センパーオペラ劇場に各部門の音楽家たちが集う2時間弱。
夜遅くまで頑張って見てたら、今朝は危うく寝坊するところだった~ショック!

エリナ・ガランチャのホットなハバネラで皮切りです。
彼女は来年6月にはミュンヘンでもカルメンを歌うので(ヨナス・カウフマン共演)どうにかチケットを入手したいものだわ~。
プラシド・ドミンゴ御大のドイツ語英語混合スピーチも微笑まし。
その他もろもろ有名どころのオンパレードでしたが・・・

私としましては
このブログでも記事済みのヌリア・リアル嬢
クリスティーナ・プルハーと古楽アンサンブルラルペッジァータ
若手ピアニストのダヴィッド・フライがお目当て。

進行役のナタリア・ヴォルナー姐(長身&艶美で舞台映えするドイツの女優さん)が
ヌリア嬢とプルハー率いるラルペッジァータを同時に紹介するので
おおっ、これはモンテヴェルディCD「愛の劇場」の再現か?と期待感が高まる。

そして何とサプライズ!
フィリップ・ジャルスキー君がわざわざ急遽パリから応援に駆けつけたそうではないの!
彼も去年エコー受賞(@ミュンヘン!)、あれでドイツでの知名度はググッと上昇したものです。
こうしてポッペアとネローネのファイナルデュエットに至りました・・・・



イントロはZefiro tornaをインストルメンタルにアレンジしたものですね。
せっかくメンバーが揃ったんだから、こちらもデュエットで聴きたかったなぁ。
ガラコンサートって演奏者につき一曲しか聴けなくって欲求不満になってしまいそうです。
(カメラの”飛び入りフィリップ君”への接近度がヌリア嬢よりも高いのが気になる。
演奏後のスピーチもプルハーさんだけで、ヌリア嬢はとてもシャイな女の子なのかしら~などと思った次第)

一方のダヴィッド・フライの映像はまだアップされてないようなので
こんなEMI提供の最新CD・シューベルト「楽興の時」にちなんだクリップなど。
グレン・グールドの再来とか宣伝文句にもなってますが
私の第二印象=(バンジャマン・ビオレ+ジョニー・デップ+マイケル・ジャクソン)÷3



受賞者情報やインタビューなどZDFの特設サイトで見られます。
ヌリア嬢、バックステージでのインタビューはドイツ語で立派にこなしていましたね。
可愛い女学生風。。。

新ワインと玉ねぎケーキ

黄金の(はず)10月はブドウの収穫に伴って産地ではワイン祭が催されます。
そこで飲まれる新ワイン・フェーダーヴァイサー(Federweisser)は
絞りたてブドウジュース=Traubenmost=に酵母を加えて発酵し始めた状態の飲み物、要するにどぶろくです。
今の時期、産地から程遠いミュンヘンでも店頭に玉ねぎの山と一緒に並んでることが多い。
フェーダーヴァイサーのお供といえば玉ねぎケーキ(Zwiebelkuchen)。この玉ねぎで作れってわけ。

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 うちのあたりではスーザー(Suser)と呼ばれるフェーダーヴァイサー

ちょっぴり発砲してて甘く飲み口の良さに、ついクイクイ進んでしまうのですが・・・
アルコール分は強いものではすでに10パーセント近くあり
まわるのが早いワタシなどすぐにほろ酔い気分ショック!

玉ねぎケーキは酔っ払い速度を落としてくれる役目を果たす半面
酵母フツフツの上に玉ねぎが加わって、お腹の中は超特急になりがちで
食べた後はトイレトイレが近くなるのが玉にキズです。
それでもやっぱり秋の名物玉ねぎケーキを作ろうと材料をそろえました:

天板一枚分

小麦粉 350g
卵 1個
牛乳(室温) 180ml
イースト菌 20g
塩 小さじ1
砂糖 小さじ1
バター(室温)50g

ピザと同じ要領で生地をよくこねて、倍の大きさに膨らむまで発酵させます(約1時間)。

その間に玉ねぎの具作り:

玉ねぎ 1キロ
ベーコン 150g
卵 3個
サワークリーム 200g
塩 小さじ1
クミン 小さじ1

大きめの鍋でサラダ油大さじ1を熱し、みじん切りにした玉ねぎとベーコンをよく炒める(約10分)。
卵とサワークリームを混ぜ合わせ、粗熱のとれた玉ねぎベーコンに加える。
塩とクミンで味を調えます。

天板に麺棒で薄く伸ばした生地に玉ねぎ具を満遍なくのせ
オーブン180℃の中段で約30分焼く。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

出来立てハフハフいいながら頂きましょう。
ベーコンの風味と玉ねぎの甘い旨みが絡み合う、この季節に限らずの一品です。 

ところで、フェーダーヴァイサーの記事のくせに今日の飲み物は・・・

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 ちょうど仕入れたばかりのシードルにしちゃいました。

この他、我が家で愛飲してるフランクフルト周辺名産アプフェルワイン(エッベヴォイ)もお似合い。
シードルよりも酸味が強くてサッパリしてて美味なんです。
うちの近くのお酒屋さんでは当然ながらビールが圧倒的で、アプフェルワインはただの一種類。
フランクフルトなら選択に悩むくらい沢山売ってるのに・・・ね。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 手に入るのはポスマン社のです。  

フェダーヴァイサーは甘さもアルコール度も「濃すぎる」という向きには、こちらがお勧めでございます。
トイレ効果もやや控え目だし・・・にひひ

北風の吹く夜はカボチャスープ

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 テーブルにもロウソクが灯りましたよ。暗いんだもん。

昨日は雪まで降っちゃって、まるで一気に冬が到来したみたい。まさか・・・でしょうが。
とにかく、これからしばらくはこのまんまだとか天気予報のおじさんが言ってる。
こんなに寒くては食卓にもオーブン料理や煮込みが多くなるのも当然だわ。

というわけで、今夜は手抜きな主婦の友・カボチャスープハロウィンを作りました。

使用するカボチャの品種はホッカドーにひひ

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 

玉ねぎみじん切りとカボチャと人参の乱切りを軽く炒めてから
水とブイヨンを加え火が通るまで煮、ミキサーでポタージュ状にします。
カレー粉・塩コショウ、サワークリーム(又は生クリーム)で味を調えて
食べる直前にみじん切りパセリと千切りしょうが一かけをちらす。
お皿に盛ったら、毎度お馴染みカボチャ種油を数滴たらしてマーブル模様をつけたりして・・・。
お好みでクルトンも。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

これにサラダとバゲットもあれば夕飯には十分。
もっとボリュームが欲しい場合は、温めたフランクフルトソーセージ=ウィンナー=を入れると満足感です。
カボチャのまろやかな甘みとしょうがの爽やかな辛さ
ついでにクロアチア産ぺペロンチーニまでふりかけて(←ちょっと病みつき状態)体がホカホカになりました。

ヘルミネーター引退宣言

お寒うございます~ショック!
このところやけに冷え込んでたけど、今朝は何と・・・! 雪の結晶雪の結晶雪の結晶がちらついているっ。
アルプスの山ではきっとまとまった積雪になってることだろうなぁ。

ついに暖房が入った部屋でお茶飲みながらヌクヌクと新聞読んでたら
伝説のヘルミネーターことヘルマン・マイヤー引退宣言の記事を発見。

あらら、彼ってまだ現役だったのか~。もうすぐ37歳ですってよ。
私も年取ったせいか、狂ったように上から滑り落ちるだけのアルペンスキー・ワールドカップスキー
ここ数年関心がなかったもので全然知りませんでした。
早速Youtubeで検索(なんという暇人)。
昨日ウィーンであった記者会見の模様をオーストリアのテレビ局はしっかり報道してたんですね。
何たって、故トニー・ザイラーやフランツ・クラマー(あ、ご存知ない?)と並んでアルペン共和国の英雄なだけある。

彼が彗星の如くワールドカップに登場した頃(あれはもう14,5年前のこと?)、私もよくテレビ観戦してたものです。
ホント、速かった。無敵。それに加えてあの風貌。
サルツブルク地方の訛りで不敵な言葉を発しつつ、何となく憎めない無骨な愛嬌がありました。

彼は長野オリンピックの大車輪転倒と数日後の優勝レース王冠1↓をきっかけに
ヘルミネーターってあだ名がついたんでしたね。
(ターミネーターことシュワちゃんもオーストリアの誇りにひひ


がはは~いかにも日本的ドラマ風に仕上がってますね、これ。
血と汗と涙の根性もの(血は流れてませんが・・念のため)

人気実力とも絶頂だった彼は、2001年にオートバイ事故で大怪我を負い
スキー選手としてのキャリアが危ぶまれただけでなく、片足切断の危機に迫られたという。
それを奇跡的に克服して後年トップクラスに復帰したのも特筆すべきでしょう。

それにしても、久しぶりに見たヘルミネーターは・・・頭髪もこんなになっちゃって。
涙ぐみながら「引退します」の一言をやっとのことで口にする姿にこっちもちょっぴりホロリ。
スキーが命だっただけに将来への不安も入り混じっているのかな。
でも大丈夫、きっとORF(オーストリア国営放送局)が解説者として雇用してくれるわよ。
それに故郷でスキー学校とかホテルを経営する元スキー選手も多いし。

シモーネ・ケルメスの溶岩アリア集

CD買いをしばらく自重してましたがそろそろ潮時。
というのも、このところ「気になるCD」リストがどんどん長くなる一方なんだもの。
たとえばバロック・ソロものではコジェナのヴィヴァルディ・アリア集、バルトリジャルスキーの最新盤とか。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 彼女のオルランド・フリオーゾにも魅かれるが・・

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 この奇妙なアンドロギュン・チェチリアも気になるが・・・

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 彼は11月13日リリースだから取り合えず問題外(ほっ)

このお三方この秋立て続けにミュンヘンで歌うんですよねっ
おっと、チェチリア姐は来る水曜日だわ。
コジェナとフィリップ君は11月。
でもチケットが安くなくて・・とグズグズしてるうちに、ほんとに高い席しか残ってない。
同じお金を出すならオペラに行きたいと思ってしまったのも原因ですが。
しかし後ろ髪引かれる。誰かスポンサーになってくれぃぃぃ。

ま、それはそれ。

昨日はコジェナやバルトリのも手にとって思案思案時計
それで思い切ってこれにしよっ!と買ったのは・・
ドイツはライプツィッヒ出身のソプラノシモーネ・ケルメスラヴァ(Lava)

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記  赤毛は地毛かどうか不明ですけど・・・

バロック・アリア集が氾濫してる昨今、それぞれ取り上げるテーマで個性を出してますが
この夏に出た彼女のCDは、バロックとその後のオペラの橋渡し的役目を果たした
ナポリ派作曲家たちの作品集だ。
ラヴァ=火山溶岩というタイトルはヴェスヴィオ山近いナポリで生まれた
感情(愛・憎しみ・悲嘆)が溶岩の如くほとばしるオペラへのオマージュ。

シモーネ・ケルメスってドイツを中心に歌ってるようですが、実は私はまだ生で聴いたことない。
バロック界のクレイジー・クイーンとか呼ばれてるという彼女。
シュピーゲル誌のインタビューでもとても個性的でパワフル。
綺麗に歌うことより、髪の毛が逆立つくらいの本物の感情表現が一番肝心だと(ツバを飛ばして?)おっしゃってます。

なるほど~Youtubeにも魔女っぽい感じで叫び迫力のソプラノがアップされてますね

気性の激しいそうなオバサン(年齢不詳)はドレスのデザインも自分でするとか。


そして、こちらが当CDの中の一曲。よいじゃあありませんか。


収録されてるアリアは後世まで生き残れなかったオペラ作品のものだけど
ヘンデルよりもヴィヴァルディに近い、時にモーツァルトさらにはベルカントにも通ずる
美しい調べに満ちた聴き応えありの一枚です。満足グッド!

das kleine Schwarzeが欲しい

この間シンプルなカクテルドレスを捜し求めて、ブティックからブティックへ彷徨い歩いたのだけど
デザインが気に入ったかと思いきや、型やサイズが合わなくって(涙)不完全燃焼で帰宅。

ならばいっそのこと自分で縫ってみようか・・・と、本屋で洋裁雑誌Burdaを手にとってみたら
シックな秋冬もの、しかも丁度これからのパーティシーズンに向けておめかしドレスを取り扱ってるじゃないの。

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 型紙と洋裁雑誌といえばBurda

子供が生まれる前は、こんなワタシも縫い物に結構はまっておりました。暇だったんですよね、きっと。
一度始めると止まらなくなっちゃって、パジャマからブラウス、スカート、ワンピース。
ベストにジャケットえとせとら。
子供の服もぜ~んぶ手作りでっDASH!と意気込んでたのもつかの間
安価で可愛いものが沢山売っているということに気づき・・・。
それ以来、ミシンを引っ張り出すのは破れたジーンズの修理叫び
直線コースのお道具袋作成くらいに成り下がっていました。

さてさて、雑誌のページをめくっていくと
私が狙ってるdas kleine Schwarze特集を発見。
世代や体型、TPOに合わせて何種類も載っている。
う~ん、やっぱりトライしてみるか。
Burdaは買いました。あとはサイズを測って(事実に直面するのが怖いけど。。)、布地等材料を揃えるのみ!

ところでdas kleine Schwarze

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記

第一次大戦後、ココ・シャネルが喪服として発案したシンプルかつエレガントな黒いワンピースは
50年代オードレー・ヘップバーンが着こなして以来
「正式」に華やかな場にも通用するおしゃれな一枚として定着したという。
黒は万人色。余計な装飾がない分応用が利くし、アクセサリー次第で多様な表情を見せてくれます。
そりゃあ、小鹿のようなオードレーには程遠いですから~
二の腕隠しは必須ドクロ

バイエルン州立劇場引越公演

アリアドネの余韻に浸りつつネットサーフしてたら大発見をしました!
・・・って、もしかして皆さんとっくの昔にご存知のことかもしれませんが叫び

2年後、2011年の秋に
日経オペラフェスティヴァルの一環として、バイエルン州立劇場がお引越し公演するんですってね!
しかも演目に、私が見たばかりの最新ローエングリンナクソス島のアリアドネが含まれてます!!

それでですね、そのシーズンのアリアドネではアリス・クートが作曲家役という別筋情報があり、彼女が日本公演でも歌うとか。
先のルクレチア・ボルジアでかっこいい男の子を演じてたクート嬢、これは絶対生で見てみたいです。
ファンの皆さん(アルチーナさん、貴方のことよ)今後の発展に注目しましょ~。

あ、ローエングリンもヨナス・カウフマンとアニア・ハルテロスの黄金コンビ@ミュンヘンだといいですねぇ。

ナクソス島のアリアドネ シュトラウスの多血質音楽を鑑賞

旗日(ドイツ統一の日)が週末にかかって損した気分の土曜日
今季初めてバイエルン州立歌劇場へ行ってきた。
演目はリヒャルト・シュトラウスのAriadne auf Naxos(ナクソス島のアリアドネ)

ちょうどブンデスリガのFCバイエルン対ケルンの試合が終わり
地下鉄6号線の中はこれから飲み直しにオクトバーフェストへ乗り込むサッカーファンでいっぱい。
劇場周辺も秋晴れの後のさわやかな夕べに町行く人も足取りも軽く、こちらまでウキウキわくわくしちゃう。

さて、アリアドネはオペラフェスティヴァル期間中、川向こうのプリンツレゲンテン劇場で上演され大好評を得た作品。
キャパの大きい歌劇場に引っ越した今季、最終日のこの夜も満員御礼でした。
夏のキャストと少しだけ変更があり
何と言ってもツェルビネッタ役が華やかなディアナ・ダムラウ嬢でないのが残念・・かな。

いつものキスマーク天井桟敷の座席にたどり着くと
先のローエングリン同様、開演前から舞台の上ではすでに「演技」が始まってる。
ダンサーたちがウォーミングアップしてる横では進行係が打ち合わせに余念ない。
舞台の両サイドには花道が施され、パルケット最前列は空席になってる。
ふむふむ、劇中劇のあるオペラだけに、劇場全体を駆使した面白いアイディアがあるかもしれないわ。

さて・・・開幕。

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プロローグ:

ウィーンのとある大富豪の邸宅。
真面目なオペラ~舞踏喜劇~最後に花火で締めくくるパーティが企画されていた。
ところが、それぞれがリハーサルに余念がないところに
時間節約のためオペラと舞踏劇を組み合わせて同時進行させるよう予定変更のお達しがある。

蜂の巣をつついたように大騒ぎになるオペラ組をよそに
遊び好きな踊り子・ツェルビネッタとその取り巻きたちが花道をドヤドヤと乗り込んでくる。
「僕のオペラをドタバタ連中と一緒に上演するなんて嫌だっ」という真摯な若きオペラ作曲家を
「あら、面白いじゃないのぉ。あんまり深刻すぎても疲れちゃうわよ」と言いくるめるツェルビネッタ。
世慣れしない彼は魅力的な彼女に心魅かれ翻弄され、ついには内容変更を承諾する。

作曲家は書き直した楽譜をオーケストラピットの指揮者に手渡してから
そのまま花道と最前列の間に腰を下ろし
いざ開幕となる自分の「オペラ」を私たち(本物の)観客と共に見守るのであった。。。

劇中オペラ「ナクソス島のアリアドネ」:

古代ギリシャ、ナクソス島。
クレタ王女アリアドネは愛するテーゼウスのためにミノタウルス退治の手助けをするも
結局彼に見捨てられてしまう。
その悲しみは深く、ひたすら死が迎えに来ることを待ち望んでいる。
そこにツェルビネッタたちが登場して、歌い踊ってアリアドネを元気付けようとする。
「そんなぁ落ち込んでちゃあダメダメ!恋愛のことならワタシ結構経験豊富。人生色んなことあるわ。
貴方だって本当は死じゃなくって新しい恋人の出現を待ってるんでしょう」
しかし、何から何まで正反対の二人ゆえお互いを理解することは不可能。
慰めの言葉はまったく効果なしだった。
いつの日かバッカスとその一行がやって来ると、アリアドネはついに死の到来だと思い込むが・・・。
バッカスと彼女は恋に落ちてしまい、新しい人生の門出を歌いナクソス島をあとにする。
抱きあう恋人たちを見ながら、「ほらね、やっぱり死ぬよか新しい恋人の方が良いに決まってる」と
ちゃちを入れるツェルビネッタ。

初めての自作「オペラ」に幕が下り、感慨極まった作曲家は憑かれたように彼らの行方を追う。
そしてふと我に返ると、出演者の大拍手に包まれ肩車されて祝福を受けるのであった。



シュトラウスの音楽はオケ部分もアリアも、ワーグナー風に美しく重厚ドラマチックさ、表現派的なフレーズ
かと思うとモーツァルトさらにはバロックに近いメロディーが耳に飛び込んできたりして
実にカラフル・奇想天外で風のように気まま。
多血質音楽と名づけちゃおう。
演奏する身としては難しいんじゃないかなと心配になりましたが、どうなんでしょうか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こうして本物の劇も終わると、今度はやっと私たちが大拍手する番であります。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 作曲家役のダニエラ・シンドラムは当劇場のおかかえズボン役(?)。
暗めのシルキーな歌声は安心して聴いていられました。
頬骨の高い風貌とスリムな立ち姿はちょっとマリヤーナ様を彷彿とさせますね。
レパートリー的にモーツァルトやシュトラウスなどが多く、バロックは歌わないのかしらん。
(もっとも、ミュンヘンではしばらくはバロックオペラ無さそうだけどっ)

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記初夏のオランダ人で圧倒的な声量が印象に残ったアニア・カンペがアリアドネ。
その後もグラインドボーンではイゾルデとしてサラ・ブランゲーネ乳母を刺激してくれましたが
ここでもツェルビネッタの甲高く軽いソプラノと好対照な、線の太いソプラノで貫禄十分だった。

$ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記
そのツェルビネッタは今季は(多分)若いカナダ人ソプラノ、ジェーン・アーチバルト嬢
ディアナ・ダムラウはどんなだったか想像するのみ、彼女のオーラは真似しようがないでしょうけど
少なくともブロンドで可愛く、男たちを惑わす楽天美女という役どころにピッタリでした。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 若く長身で恰幅の良いクラウス・フロリアン・フォクト
最後にキラキラ神々しく出てくるバッカスに相応しい。
よく分かりませんが、金属的な(明るい?)響きのテノールでこの外見からこの声?って思ってしまう。
この人はワーグナーも歌いそうな感じ・・とチェックすると、なるほどバイロイトにもしっかり出演してる。
彼のローエングリン、ヨナス・カウフマンのとずいぶん違うな~。

Der Komponist Daniela Sindram
Der Tenor (Bacchus) Klaus Florian Vogt
Zerbinetta Jane Archibald
Primadonna (Ariadne) Anja Kampe

Inszenierung Robert Carsen

以下、州立劇場サイトより拝借しました。

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 
すがりつく男たちを従えてマテリアルガールのマドンナ風なツェルビネッタ(これは夏のディアナ・ダムラウ)

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記 
ラストシーン・恋の喜びにひたる二人とツェルビネッタの赤いパンプスが印象的

ミュンヘン・ カフカ通り徒然日記
皆に祝福受ける若き作曲家はシュトラウス自身の姿を投影してるのか・・・?