◆「大丈夫」という否定

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さてさて。

昨日の、朝日新聞デジタルにこんな記事が出ていました。

『家庭内暴力、止める方法あります』

この記事の中で気になったがやはりこの部分。

一般的には、家族が本人を責めることです。本人の人格を否定したり、怠け者扱いをしたり、「早く仕事をしろ」などと追い詰められると、それに対する反発として暴力が起こる、という構図があります。皮肉や嫌みを慢性的に言われたり、否定的な言動で苦しめられたりしている当事者は多いです。私が今までしてきた仕事の半分ぐらいは、家族に、本人に対する批判や否定をやめてもらうことでした。

私もこれまで何度も、「人は否定されることを何よりも嫌います。だからあなたが悪いではなく、私が悪くないでもなく、どちらも悪くないと思えるように自分を見つめていきましょう」と書いてきました。

けれども、多くの人が自分が誰かを否定していることに気が付いていません。

たとえ気が付いていたとしても「悪いのはあの人だから」という風に自分を正当化し、それを悪いことだとも思っていません。

では、どうしてそれらに気がつかなかったり、悪いことだと思わないのか？

それは、自分が自分の心の傷に気づいていないからです。

どんなことで自分の心がどのように傷ついているのか、その自分の心の痛みが分からなければ、他の人も同じように傷つくのだということに気が付いてあげることが出来ません。

昨日、ずっと感情解放に取り組んでいるクライアントのYさんからこんなメッセージが届きました。

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今日気付いたのですが、「辛い」「ムカつく」「苦しい」というわかりやすい感情ばかりを解放すると思い込んでました。

「なんか自信ないなぁ。萎縮して心地悪いなぁ」という微妙な感情の揺れは、大したことじゃないと見逃したり、一瞬気付いてもスルーしてました。

でもそういう小さい揺れこそ、パターンとして染み付いて、チリツモで頑固に居座ってるのかもしれませんね。

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まさにその通りなんです。

すごく苦しくないから、

すごく辛くはないから、

私は大丈夫。

だから感情解放なんて必要なし。

と思っている人がいます。

けれども、Yさんのいうように微小な感情の揺れこそが実はとても大切だったりします。

ここに目を向けないと、大切なことに気がつかず、知らないうちに人を傷つけていたりします。

たとえば「大丈夫」という言葉。

何かちょっと悲しいことや嫌だなと思った時に、

「大丈夫、大丈夫、気にすることないよ」

と誰かに言われたとします。

この時、

「そっか！気にしない、気にしない。元気出そうっと！」

と心から思える人はどれぐらいいるでしょう？？

私は、実はほとんどの人が

「全然大丈夫じゃないんですけど！辛いんですけど！！」

と思うと思うのです。

でも、その大丈夫じゃない気持ちを大丈夫という言葉で誤魔化されてしまうと、その辛さや悲しさは未消化のまま体の奥深くに埋葬されてしまいます。

ですから、この

「大丈夫じゃない！辛い！！」

という気持ちを無視せずに自分で寄り添ってあげることが実はとても大事なのです。

「全然大丈夫じゃない、すごく辛い」

という自分の気持ちを認めてあげると、誰かが辛くなった時、

「（そんなの辛くないよ）全然大丈夫だよ」

という否定をしなくなります。

私たちの多くは、優しい人のふりをして、おおらかな人のふりをして、

なーんにも考えずに、

「大丈夫」

という言葉を使います。

子供が転んで痛くて泣いている時、その痛いという気持ちを無視して

「大丈夫、大丈夫」

という声をかけて、痛いという気持ちを否定し、

会社が辛いという旦那さんに

「何言ってんの、そんなの我慢しなさいよ。大丈夫なんとかなるわよ」

と声をかけて、辛いという気持ちを否定し、

私なんてダメなんだ、、、と自己否定をして苦しんでいる人に

「そんなことないよ、大丈夫、大丈夫」

と声をかけて、苦しいという気持ちを否定しています。

そうやって、誰かを否定したり、バカにしたりしているのに、

私は優しいと思ったり、私は正しいと思ったり。

そして、挙句に

「私はこんなに優しくしてあげているのに、どうしてあなたはいつまでもそうなの」

と誰かをバカにしたり、そんなことをずっと繰り返した挙句に、

私はこんなにも一生懸命やっているのに、どうして人との関係が上手くいかないのだろう？と悩んだりします。

自分が誰かを否定したり、バカにしたりしていることにも気がつかずに、ね。

だから。

まずは、誰かの言葉に傷ついている自分に気が付いてください。

微妙な感情の揺れを無視しないでください。

先日、Nちゃんのママからこんなメッセージが届きました。

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雪乃さん、色々ありがとうございます。

Nは、
雪乃さんの言う通りで、、

1日学校行っては、休み
学校行っては休み

前よりは活力もでて、勉強したり、遊んだり
ただ栄養がなくなり、毎日学校行けないし
毎日遊べないのです。

Nは
欅坂46の曲
題名忘れましたが

オトナはわかってくれない
こんな孤独でいるのに〜っという曲を聴いて
前に
私の気持ち、これって

言ってました。

わかってくれない、、と
あの自殺未遂の日々に、そう繰り返し繰り返し

病気って
身体のサイン

やはり感情解放することで、たくさんの病からも解放されていくのですよね。

今、（認知症の）義母をみて、、

義母の人を疑ったり、他人を犯罪者扱いをする思考をつくりあげたのは
人生今までの感情の塊なんだ、と

私も、あふれでたのは優しさだったを読んで

私は、優しいふりはしていたけれど、家族に娘に、友達にどんな気持ちを押し付けていたんだろうと、、

自問自答していまして、２度目、読んでいます。

優しさとは、
受け止める優しい気持ちとは、、

と思いながら泣きながらまた読みます。

CDきいて
私も解放に励んでみますね。

ありがとうございました🧡

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辛い気持ち、苦しい気持ちを受け取ってもらえずに

「大丈夫、大丈夫。あなたならきっと大丈夫だから。頑張りなさい」

と言われるから、子供達は、そして大人も孤独で不安になる。

まずは、

自分が大丈夫じゃないこと

に気が付いてください。

自分の中に、辛いという気持ち、寂しいという気持ちがあるということを認める、受け入れる。

それは、自分自身を認める、受け入れるということに繋がります。

そして、自分自身を丸ごと受け入れた人から孤独ではなくなります。

「痛い」

と言っている人には、