忠左衛門とのんびりライフⅡ -38ページ目

公園の主は喋れない


 

27話 公園の都市伝説~自販機、少女と怪奇現象!?~


 

 

いつものように公園のベンチで、ハナちゃんとヨシダさんはおやつを広げていた。しかし、今日はいつもの穏やかな雰囲気とは異なり、ハナちゃんは目をキラキラと輝かせ、ヨシダさんの袖を引っ張っていた。

「ねえ、ヨシダさん!聞いた?この公園の都市伝説!」ハナちゃんは、いつもの元気な声に、少しだけ興奮を混ぜて言った。

「ああ、ワシも耳にしたことがあるぞ。夜になると遊具が勝手に動いたり、池からすすり泣く声が聞こえたりするんじゃろ?」ヨシダさんは、お団子を頬張りながら、少し面倒くさそうに答えた。

「そうそう!それに、特定の場所で写真を撮ると、必ず変なものが写り込むって噂もあるんだって!」ハナちゃんは、スマホの画面をヨシダさんに見せた。そこには、確かに人の形のような、ぼんやりとした影が写っていた。

「ほほう、こりゃあ、確かに気味悪いのう。」ヨシダさんも、さすがに興味を持ったようだ。

タカシは、二人の会話を静かに聞いていた。(都市伝説…?怪奇現象…?って、マジかよ。この平和な公園で、そんなことが起こるなんて…)




その夜、公園では実際に奇妙な出来事が起こり始めた。誰もいないはずの公園で、ブランコがひとりでに揺れ、ギシギシと不気味な音を立てた。池の近くからは、子供のすすり泣く声が聞こえ、それが風に乗って公園全体に響き渡った。そして、ハナちゃんが撮った写真に写った影は、まるで生き物のように蠢き、その形を変えていた。

「ひええ…!マジで何かいるよ…!」ハナちゃんは、ヨシダさんの後ろに隠れ、震えながら言った。

「落ち着け、ハナちゃん。ここはワシに任せろい。」ヨシダさんは、いつものように杖を構え、まるで魔法使いのように怪奇現象に立ち向かう構えを見せた。

タカシは、自販機の高性能センサーとカメラ機能をフル活用し、怪奇現象の調査を開始した。(一体、何が起こってるんだ…?って、俺、自販機だから何もできないんだけど、せめて情報だけでも…!)




タカシの徹底的な調査により、怪奇現象の原因が徐々に明らかになった。遊具の揺れは、老朽化した支柱が風で揺れていたため、すすり泣く声は、池に住む大型のカエルが求愛のために出す鳴き声が反響したもの、写真に写った影は、街灯の光が特定の角度で反射し、レンズの歪みによって生じた錯覚だった。

(…なんだ、全部科学的に説明できることじゃないか。)タカシは、少し拍子抜けした。

しかし、タカシは、それだけでは説明できない、非常に奇妙な「ノイズ」を検出した。それは、人間の声に似ているが、どこか歪んでいて、耳障りな音だった。ノイズは、公園の地下から発せられていることが判明した。

その時、地下から眩い光とともに、関西弁でまくし立てる少女チヨが現れた。

「やあ、お兄ちゃん!って、自販機やないか!って、なんでやねん!あたしはな、この公園のアイドル霊、チヨ様や!って、誰も知らんか…」




チヨは、過去に公園で事故死した、漫才が大好きな少女の霊だった。成仏できずに公園に留まり、寂しさを紛らわせるために、誰かと話したかったらしい。

「あんた、この公園の自販機なんやろ?って、地味やな!もっとこう、キラキラせえへんのかい!」チヨは、タカシに話しかけた。

タカシは、ランプを高速で点滅させた。(って、お前に言われたくないわ!って、お前こそ霊なのに派手すぎるわ!)

「なんやとー!あたしはな、この公園のアイドル霊や!って、誰も知らんか…」チヨは、しょんぼりした。

タカシは、ランプをゆっくりと点滅させた。(って、アイドル霊って何だよ!って、誰も知らなくて当然だろ!)

チヨは、タカシのランプの点滅を理解し、まるで漫才のように会話を続けた。チヨのボケに対し、タカシがランプの点滅でツッコミを入れる。その様子は、霊と自販機による、異様な光景だった。




チヨは、公園に訪れる人々に笑顔になってほしいと願っていた。彼女は、生前、漫才師になることを夢見ていたが、その夢を叶えることはできなかった。

「あたしはな、みんなに笑ってほしいんや。この公園で、みんなが笑顔になれるような漫才をしたいんや!」チヨは、切実に訴えた。

しかし、チヨは幽霊であるため、誰にもその姿は見えず、声もかすかにしか聞こえない。彼女の願いを叶えることは、非常に困難だった。

タカシは、チヨの願いを叶えるために、自販機の機能を使って、公園を訪れる人々を楽しませるための音楽や映像を流し始めた。しかし、それだけでは、チヨの存在を伝えることはできなかった。

その時、チヨはタカシに提案した。

「なあ、お兄ちゃん。あたし、あんたの横におってもええか?あんたの通訳になったるわ!」

タカシは頼もしい仲間を手に入れることが出来ました。今後の展開にこうご期待!

(俺、ただの自販機なのに、いつの間にか霊の通訳って!?マジでこれからどーなるんだー!)
 

 

 

28話 只今編集中(しばらくお待ちください)

 

忠左衛門とのんびりライフ

もよろしくお願いします

 

 

 

 

1話 俺はなに?俺はどこ?なんじゃこりゃー!

2話 公園の噂と、困ったじいさん

3話 消えたお弁当と、爆笑!勘違い大作

4話 雨上がりの虹と、見つからない宝物

5話 自動販売機、意識あり

6話 熱中症にご用心!自販機、緊急事態発生!

7話 動けない俺と爆笑!恋のキューピッド大作戦

8話 夜の公園と、爆笑!謎の夜間徘徊者

9話 ボールはどこへ消えた!?自販機探偵、華麗なる(迷)推理!

10話 あの頃へ…? タイムスリップ大作戦!…って、?

11話 謎の箱、現る!…一体何が入ってるんだ!? 爆弾…じゃ

12話 星空からの訪問者と、言葉の壁(1)

13話 星空からの訪問者と、言葉の壁(2)

14話 いつもの公園と、現れた小さな芸術家

15話 夜の響きと、心に響くリズムの巻

16話  公園に現れた、色彩の記憶

17話 犬になった親友と、自販機の受難と友情?

18話 自販機パニックと、機械オタクの来襲

19話 自販機せんせい、勘違いとジュースの嵐、そして伝説

20話 春爛漫!自販機せんせい、桜の下の奇跡

21話 初夏爛漫!鬼ごっこと秘密の花園、そして自販機の辛口

22話 自販機せんせい、ワールドワイドデビュー!?

23話 キクエさんの忘れ物~自販機、まさかの再会!?~

24話 公園に現れたタイムトラベラー~自販機

25話 公園の秘密の花園~自販機、まさかの植物と会話!?~

26話 公園と夢見るアイドル~自販機、少女の夢を応援する!?