忠左衛門とのんびりライフⅡ -34ページ目

公園の主は喋れない


 

31話 公園の新しい住人~未知なる植物踊る〇〇草、マジかー!?


 

 

いつものように公園でダベっていたハナちゃんとヨシダさん。タカシはいつもの場所にどっしり構え、俺は公園を見守っている。(平和な日常が戻ってきたな…データも安定している。よし、この調子だ。)

しかし、今日の公園は何か変だ。空気が、いつもより…ファンキー?公園の真ん中に、突如として現れたのは、見たこともない奇妙な植物だった。蛍光色の葉っぱをブンブン振り回し、まるで盆踊りを踊っているかのような奇妙な形の茎を持つ。茎からは「ぺんぺけぺん!」とか「ワッショイワッショイ!」とか聞こえてくる気がする。

「なんじゃこりゃあ!目がチカチカするわ!」ハナちゃんは、思わず飛び上がった。「まるで、宇宙人が忘れ物していったみたい!宇宙の盆栽かな?」

ヨシダさんは、その植物を見て、目を丸くした。「こりゃあ、まさしく…!昔、じいちゃんが酔っぱらって話してた『踊るぺんぺけ草』じゃあないか!まさか実在したとは!」

「踊るぺんぺけ草?酔っぱらいのじいちゃんの話かい!そんなあやふやな情報、あてにならへんで!てか、ネーミングセンスどうなってんねん!」チヨは、ヨシダさんにすかさずツッコミを入れる。霊体のくせに、驚きとツッコミは人一倍だ。

タカシは、自販機のモニターに植物のデータを映し出した。システムをフル活用して分析する。学名…不明。科名…不明。成分…未知の物質多数。生命反応…あり。エネルギー放出…強力。そして…動き…解析…「盆踊り」パターンに酷似…マジかよ!

(この植物、見たことないデータばっかりだぞ…一体何なんだ?生命体なのか?それとも高性能ロボットか何かか?ってか、葉っぱの動き、マジで踊ってるみたいなんだが…「ぺんぺけぺん」とか聞こえるのは空耳か?)俺は困惑する。データが全く役に立たない。

ハナちゃんは、毎日、踊るぺんぺけ草に話しかけたり、童謡を歌ってあげたりと、まるで親友のように接していた。「ぺんぺけちゃん」と名付けて、可愛がっている。

「ぺんぺけちゃん、今日もノリノリだね!一緒に踊ろうよ!ぴょんぴょん!」ハナちゃんは、踊るぺんぺけ草の葉っぱに合わせて、手足をバタバタさせた。まるで、植物がハナちゃんの声に反応して、葉っぱを振っているように見える。

実は、ハナちゃんには、3歳ぐらいから植物と心を通わせる不思議な力があった。植物の言葉が聞こえたり、植物の気持ちが分かったりするらしい。しかし、そのことを誰にも話したことがなかった。あまりにも普通のことすぎて、話す必要を感じなかったのかもしれない。

「ハナちゃん、最近、あの変な植物とばかり話してるけど、あれ、本当に植物と会話できてるんか?うちの霊感では、植物の霊体は見えへんけど…」チヨは、ハナちゃんの様子を見て、俺に尋ねた。霊感でも植物の霊体は見えないらしい。

(会話…本当に植物と会話できているのか?)俺は困惑しながら答える。(ハナの行動パターンと、植物の動きのデータに関連性が見られる。まるで…応答しているみたいだ。)データはそう示唆している。まさか本当に?植物と会話?俺のデータにない能力だ。

ある日、踊るぺんぺけ草が急に成長を始め、公園の植物たちに異変が起こり始めた。周りの草木が、みるみるうちに元気をなくし、枯れ始めていく。

「きゃー!大変!公園のバラが枯れちゃった!」ハナちゃんは、お気に入りのバラが枯れていくのを見て、泣きそうな顔をした。「ぺんぺけちゃんのせいなの…?ぺんぺけちゃん、やめて…」

ヨシダさんは、慌てて昔の言い伝えを調べ始めた。どこからか古びた巻物を取り出す。「まずい!『踊るぺんぺけ草』は、成長すると周りの植物のエネルギーを吸い取ってしまうんだ!巻物に書いてある!しかも、エネルギーを吸い取られた植物は、夜になるとゾンビみたいに動き出すらしい!『草木狂乱の夜』って書いてあるぞ!」

「ゾンビ!?マジで!?植物がゾンビに!?」チヨは、ヨシダさんの言葉に飛び上がった。「そんなん、ホラー映画の世界やん!霊界でも聞いたことないわ!霊界には植物霊はいるけど、植物ゾンビ霊はおらへんで!」

タカシは、植物のデータから、植物が強力なエネルギーを発していることを突き止めた。このエネルギー…尋常じゃないぞ!周りの植物の生命エネルギーを吸収しているのか!このままじゃ、公園の植物が全滅してしまう!しかも、ゾンビ化って…マジかよ。データが示す未来予測は、公園が植物ゾンビで溢れかえるという、悪夢のようなシナリオだ。

「どうしよう!ぺんぺけちゃん!みんなが枯れちゃうよ!」ハナちゃんは、自分のせいで公園の植物たちが枯れてしまうことに責任を感じ、踊るぺんぺけ草に話しかけた。「お願い!もう、みんなのエネルギーを吸い取るのはやめて!元の、踊ってるだけのぺんぺけちゃんに戻って!」ハナちゃんは、涙目で踊るぺんぺけ草に訴えた。

しかし、踊るぺんぺけ草は止まらず、葉っぱをブンブン振り回しながら、さらに成長していく。茎が太くなり、葉っぱの色がさらに蛍光色になってきた。より激しく踊っているようだ。

「お兄ちゃん!早く何とかせんと!このままやと、公園が植物ゾンビで溢れかえってしまうで!霊体でも怖いんやけど!」チヨは、俺に叫んだ。霊体のくせに、植物ゾンビが怖いらしい。霊界にはいないタイプだからか。

(わかってるよ!でも、どうすればいいんだ!?自販機の機能で植物を制御なんて…!?)俺は自販機の機能をフル活用し、植物のエネルギー放出を抑えようと試みた。冷却ガスを吹き付けるとか、栄養剤を逆噴射するとか…いや、それじゃダメだろう!

「あんた、何を考えてるん?ジュースで植物を弱らせるとか、ありえへんやろ!ファンタとかコーラでゾンビ化止められるか!」チヨは、俺のランプ(思考)を読み取って突っ込みを入れる。「もっと真面目に考えて!霊体パワーでもどうにもならへんのやぞ!」チヨは霊的な体当たりを試みるが、植物には効果がないらしい。

ヨシダさんは、昔の言い伝えを参考に、植物を鎮める方法を探した。「確か、じいちゃんが言ってたんだが…『踊るぺんぺけ草』は、成長すると手に負えなくなるが…唯一、弱点があるらしい…それは…『恥ずかしい踊り』だ!『踊るぺんぺけ草は、恥ずかしい踊りを見ると、恥ずかしさのあまりエネルギーを使い果たして枯れてしまう』…らしい!巻物にそう書いてあるぞ!」

「恥ずかしい踊り!?そんなん、どこで覚えてくるん!?」チヨは、ヨシダさんにすかさずツッコミを入れる。「あんた、マジで酔っぱらいのじいちゃんの話を信じてるん!?霊界の漫才よりアテにならへんわ!」

(でも、他に方法がないだろう!)俺はチヨに応じる。(踊るぺんぺけ草のエネルギー放出は止まらない!試してみるしかない!)

「恥ずかしい踊り…?」ハナちゃんが首を傾げる。「どんな踊りだろう?」

(恥ずかしい踊りか…データ検索…『恥ずかしい踊り』…検索結果…多数…定義…曖昧…)俺のシステムも「恥ずかしい踊り」の定義に困惑している。人によって恥ずかしいと感じる踊りは違うからな。

「よし!皆で恥ずかしい踊りを踊るぞ!」ヨシダさんが立ち上がる。「一番恥ずかしい踊りを見せてやる!」

「えええー!ヨシダさん!?マジで!?」ハナちゃんもチヨも驚く。

「霊体やけど…うちも踊るんか?恥ずかしい踊り…分からへんわ!」チヨは困惑する。

(大丈夫だ!恥ずかしければ恥ずかしいほど効くらしい!考えすぎるな!体の赴くままに!)俺は皆を鼓舞する。システムとしては意味不明な作戦だが、データが示唆している。

そして、公園の真ん中で、皆がそれぞれ考えうる「恥ずかしい踊り」を踊り始めた。ヨシダさんは奇妙な腰つきで盆踊り風、ハナちゃんは普段はやらないような変顔で手足をバタバタ、チヨは霊体なのにロボットダンスのようなカクカクした動き、そして俺は…俺も何かする必要があるのか!?

俺は、自販機の機能を使って、恥ずかしい効果音やBGMを流してみた。昔の運動会の準備体操の曲とか、盆踊りの曲とか…恥ずかしい効果音データ…発動!

皆の恥ずかしい踊りと、俺の恥ずかしいBGMと効果音。公園は奇妙な熱気に包まれる。

踊るぺんぺけ草は、皆の踊りを見て、最初は葉っぱの動きが少し鈍くなったように見えた。そして、だんだんと動きがぎこちなくなり、最終的にはピタッと止まった。蛍光色の葉っぱの色が薄くなり、茎もしおれていく。エネルギーの放出も止まった。

ハナちゃん、タカシ、チヨ、ヨシダさんの協力(と、恥ずかしい踊り)により、なんとか踊るぺんぺけ草のエネルギーは制御され、公園の植物たちは救われた。枯れかけていた植物たちも、少しずつ元気を戻しているようだ。

「やったー!みんなありがとう!」ハナちゃんは、笑顔でみんなに抱きついた。

ヨシダさんは、汗だくになりながらも、満足げだ。「まさか、じいちゃんの酔っぱらい話が本当だったとは…『恥ずかしい踊り』…恐るべし…!」ヨシダさんは昔の言い伝えの巻物を眺めている。

タカシは、植物のデータから、未知のエネルギーの可能性について考え始めた。踊りで植物が枯れる…データとしては理解不能だが、現象としては発生した。この公園、一体どうなってんだ…未知のデータが多すぎる。この公園には、俺の知らない法則があるのかもしれない。

チヨは、霊的なエネルギーを通して、公園に新たな変化が訪れることを予感した。「まあ、今回は何とかなったけど、次は何が起こるんやろな…植物ゾンビにならんで良かったけど。」霊体のオーラも、何か新しい波動を捉えているらしい。前日の宝探しイベントで感じた、新しい気配と関係があるのだろうか。

俺は、公園に現れた踊るぺんぺけ草のデータと、皆の「恥ずかしい踊り」のデータを記録する。どちらも規格外のデータだ。この公園のデータ、奥が深いな。

こうして、公園に現れた踊るぺんぺけ草の騒動は、笑いと恥ずかしさ、そして少しの感動のうちに幕を閉じた。しかし、公園に訪れる未知の現象は、まだまだ続くようだ。俺のデータ収集と、皆との賑やかな日々は、これからも続いていく。

 

 

32話 只今編集中(しばらくお待ちください)

 

忠左衛門とのんびりライフ

もよろしくお願いします

 

1話 俺はなに?俺はどこ?なんじゃこりゃー!

2話 公園の噂と、困ったじいさん

3話 消えたお弁当と、爆笑!勘違い大作

4話 雨上がりの虹と、見つからない宝物

5話 自動販売機、意識あり

6話 熱中症にご用心!自販機、緊急事態発生!

7話 動けない俺と爆笑!恋のキューピッド大作戦

8話 夜の公園と、爆笑!謎の夜間徘徊者

9話 ボールはどこへ消えた!?自販機探偵、華麗なる(迷)推理!

10話 あの頃へ…? タイムスリップ大作戦!…って、?

11話 謎の箱、現る!…一体何が入ってるんだ!? 爆弾…じゃ

12話 星空からの訪問者と、言葉の壁(1)

13話 星空からの訪問者と、言葉の壁(2)

14話 いつもの公園と、現れた小さな芸術家

15話 夜の響きと、心に響くリズムの巻

16話  公園に現れた、色彩の記憶

17話 犬になった親友と、自販機の受難と友情?

18話 自販機パニックと、機械オタクの来襲

19話 自販機せんせい、勘違いとジュースの嵐、そして伝説

20話 春爛漫!自販機せんせい、桜の下の奇跡

21話 初夏爛漫!鬼ごっこと秘密の花園、そして自販機の辛口

22話 自販機せんせい、ワールドワイドデビュー!?

23話 キクエさんの忘れ物~自販機、まさかの再会!?~

24話 公園に現れたタイムトラベラー~自販機

25話 公園の秘密の花園~自販機、まさかの植物と会話!?~

26話 公園と夢見るアイドル~自販機、少女の夢を応援する!?

27話 公園の都市伝説~自販機、少女と怪奇現象!?~

28話 公園の事件簿~自販機と霊の迷コンビ、事件に挑む!?

29話 公園の宝探しと、残された謎 -

30話  井戸が誘う、時空迷宮!~自販機と幽霊、過去へのダイブ!?~