こんにちは。
調布市でフルートの指導をしています、原嶋由紀です。
小学生以下のお子さんのピアノとリコーダーのレッスンもさせていただくことがあります。
実は、私は、丸暗記や机に長時間向かって勉強したりすることが苦手なタチです。
実は、でもないか。苦手?ん?好きじゃありません^^;
今では時々ドイツ語の通訳をさせていただくこともありますが、ドイツ語も机に向かって勉強した時間はそんなに多くなく。
モーツァルトやベートーヴェンが話していた言葉で生活してみたい、という願いがあって、基本のキは勉強しましたが、実際話す中で、経験して感情を動かして身につけた感じです。
クラシック音楽を学ぶ上でも、楽譜のことや、音楽史のこと、学ぶことがたくさんあります。
ですが、それらを、知らなくてはいけないこと、知っているべきこと、覚えること、として出会ってしまうと、すごく面白くない、無味乾燥したものになってしまうと思うのですよね。
例えば、楽譜を書くためにはいろんな調性があって、シャープやフラットがいくつもついて、長調と短調あわせて24調あります。異名同音の調を別々にカウントするともっとあります。
それを、全部暗記する、と思うと、ものすごいストレスではないでしょうか^^;
でもね、暗記するのではなくて、成り立ちを知る。
必要性を知る。
美しさを知る。
その音色の、華々しさだったり、悲しさだったり、優しさだったり、音色を聴いて、気持ちを動かして感じる、味わう。
そんなふうにすると、一つ一つが別々のもので、暗記する必要もないくらい表現してくれていて、こんなに豊かなものはなく、自然に体に入り、頭にも入っていきます。
すごく簡単な例としては、ト音記号、は、「ト」の音を示す記号ということを知ると、他の音はその記号が示すトの音を中心として並んでいることがすごくよくわかる。
ト長調はファのシャープがないと曲が終わった感じがしない!などなど。
それを頭で知るというよりも、楽器に取り組みながら、音を出しながら、経験して知っていくことかとても大切、といつも感じています。
四分音符は1拍、と言われがちですが、本来は全音符の4分の1という意味。4分の1である四分音符を1とした時、それが1小節に4つあると4分の4、3つだと4分の3。
この拍子の捉え方に関しては、いつか一度、数学の専門家と話をしてみたい、といつも思っているところ。。。
元々の成り立ちを知ると、四分音符は1拍、とそれだけ教えられた時に比べ、なるほどー、と実態のあるものとして捉え方が変化しませんか?
楽譜が読めない、難しい、と感じてしまっているケースの多くが、表面の意味だけ覚えて、それでなんとかしようとしている印象を感じます。
本質的なことをお伝えするのは、難しいこともあるし、時間がかかることもありますが、本質なので変化することはない。
そして、本質を知っていると、いくらでも応用できるので、複雑なことを学ぶことがとてもスムーズになります。
そしてそして、本質なので、実は言葉や伝え方を選ぶことで小さな子供にも理解できる。
なので私は、どんなに小さい子でも、初めて楽譜を見る方であっても表面的な説明をすることはなく、根っこを伝えることを心がけています。
そして、出会うたびに(あ、レッスンで会う度という意味ではなく、演奏しながら楽譜の中で知らないことに出会うたびに)何度でもお伝えします。
「出会うたび」というのがミソかもしれないですね。
理論だけつらつら並べて、演奏を楽しむことと分けて考えるのではなく、演奏しながら必要な情報をお渡ししていく。
そうすると、必要なので、すぐ吸収できる。
そんなふうにレッスンを進めています。
丸暗記はつまんない(笑)
基本を知ると、考え方がわかるようになっていきます。
そして、フルートという楽器を使ってそれらを学ぶと、呼吸を使って音を出しているので、いろんな経験が呼吸を通して体に伝わり、本当に体が覚えてくれるので、後から体が知っていることに頭が気がつくような、そんな順番でいろんなものが身についていきます。
机の上で学ぶ時には体は知ってくれているので、すごくスムーズ。
そういった経験はフルートが上達することは当然で、きっと他の何かにも役立ってくることと思います。
合わせて読んでいただけたら嬉しいです✨
https://ameblo.jp/chofu-fl-prelude/entry-12747765750.html
https://ameblo.jp/chofu-fl-prelude/entry-12751853613.html
レッスンの詳細はこちらより
https://prelude-fl.jimdofree.com