アレクサンダーテクニークに対する誤解を解く!(13)

頭が前に上に(allow the head to go forward and up)って何?

〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜

 

今回は、「ダイレクション」についてのお話です。

 

【ATのダイレクションって何?】

アレクサンダーテクニーク(AT)の目的は、「本当の自分」(Primary Control)になり続けることです。それは、心と身体の統合であり、

意識(頭)が独り歩きせず、

身体が現実に即して機能することであり(more reliable sensory perception)

瞬間瞬間、現実をありのままに捉えることであり(means whereby)

「自分」という生命体がひとまとまりになることであり(psycho-physical unity)

「自分」の機能を総合的に使いながら答えを出すことであり(reasoning)

「自分」という存在に方向性がある(direction)

ことです。

 

この方向性(direction)をもたらすために、意識(頭)と身体に秩序をもたらす取り組みをします。これを

Order(指針を与える)とか、

To give directions (方向性を与える)という言い方をします。

具体的には、

1. To let the neck free, (首が自由になり)

2. To allow the head to go forward and up,(頭が前に、上に向かい)

3. To allow the back to lengthen and widen,(背中が伸びて広がり)

4. To allow the knees(and elbows) to be away from the back (膝や肘が背中からリリースされる)

 

何のこっちゃ?と思う人もいるかもしれないけど、

人間が機能し始める、心と身体が統合するプロセスが、

首を中心に見ると、「自分」が一つになるに従い、頭も胴体も手足も広がっていくことを描写しています。

「描写」なので、レッスンなどで、「言葉」「意識」「身体の感覚」が同期して体験しないと全く意味がなくなってしまうわけですが、

まずは、ATの学習の道筋として、この基本原理の成り立ちの歴史的プロセスを知り、深く浸透するまで経験をすることは大事です。

 

【To allow the head to go forward and up(頭が前に、上に向かい)って何?】

身体が広がっていくの描写はなんとなくわかるとは思いますが、

多くの人にとって、2番目の「頭」が「前に、上に」って言うのは、かなりわかりずらい描写だと思うので、説明をしていきます。

 

頭が身体の上にバランスを持って浮かんでいる状態になると、頭と身体(心と身体?)の交流が円滑に行われます。

このバランスポイントが、ボディーマッピングでも良く言われるAO関節(後頭部と一番上部の脊椎をつなぐ関節)で、

後部に筋肉がついていて(後頭下筋群)、バランスコントロールをしています。

これらの筋肉の特徴は、

姿勢を保つ筋肉(姿勢筋)であり、身体の深い部分(深層)にあり、

しかも、脊椎の後側にしかない(前側にはない)ので、

頭が脊椎から前方にバランス移動(unlock)するには、重力を使うか、後側の筋肉を緩めるしかないわけです。

 

これは、人類の進化の過程を見ると説明できます。

ミミズの頃から、四つ足動物(爬虫類から哺乳類)になって、二足で立つようになる為の頭のバランスは、

後方に持っていく力は、筋肉を発達させて、姿勢筋に発展しましたが、

前方にもっていく力は、重力に頼ってきたわけです。

 

類人猿に進化して、頭(特に前頭葉)が大きくなり始めると、バランスを取るために後側の筋肉を過度に使わなくてはならなくなり、代償として、もっと表層の筋肉を使い始めます。首の周りの筋肉も発達して、

現代人はもはや頭のバランスコントロールより、首を固めて維持するようになって、

肩こりや頭痛も多くなったのでしょう。

(赤ちゃんも生後3ヶ月経つと首が座る様になりますね。悪い言い方すれば、頭でっかちな人間の仲間入りするということになります!)

もちろん、頭自体のバランスを取るために、前頭葉の重さがうまく脊椎に乗っかる様に脳の底の部分は斜め上に傾いています。

目、鼻、口などが前頭葉に圧迫(退化)されながらも、脳は垂直にはバランス取ってはいないわけです。

(例えば、CTスキャンで脳の輪切りの基準線、OMライン(眼窩中心と外耳孔中心を結ぶ直線)に平行にスキャンします。これから、脳の底が斜めになってることが伺えますね)

 

ですので、本来の頭のバランスを取り戻すには、深い筋肉が適度なトーンを持って働いている状態にしたいわけです

 

だから、「頭が前に、上に向かう」と言うのは、表面的に見た頭と胴体との関係性ではなく、

身体の内部(頭骸骨と脊椎)のバランスが、過度に後方に行かなくなる本来の状態に戻ることを表しています。

 

【To allow the head to go forward and up(頭が前に、上に向かい)が、意味するもの】

本来のバランスのとれた頭の状態にならないのは、大きく二つのことが関係しています。

 

1. 頭でっかち状態

頭だけが先行して、身体がついていかない状態。例えば、机上の空論をしていたり(グルグル思考)、妄想に取り憑かれたり、不安になったり、感情や考えることに忙しくなり過ぎて、現実から離れてしまう時、頭は身体と乖離しています。(文字通り!)

過集中、過緊張の状態も頭が先行して身体を忘れている状態です。

 

2. 感覚が妨げられている時

感覚がありのままに入ってこない時、全体性や深さが感じられず、

「木を見て森を見ず」状態。

頭で「感じよう」とする時、「見よう」「聞こう」「匂いを嗅ごう」「味わおう」「触れよう」とすると、自分を見失い、身体がついていかない状態です。

 

逆に、本来の頭のバランスコントロールが出来ている状態に戻ると、

無駄な緊張なく、心も安定して、あるがままを捉える力が使われるようになります。

 

【ダイレクションをもたらす体験】

このプロセスは、ある程度熟練されたAT教師と一緒に体験するしかないわけです。

「首が自由になり、頭が前に上に向かい、、、、、」

というのは、ただマントラの様にただ唱えてもあまり意味はなくて、

 

頭と胴体と手足が一緒になる感覚と共に、

「自分」の機能がまとまりを持って機能し、

自分の変化をモニターし続ける感覚が伴って、

「本当の自分」(Primary Control)を変化の真っ只中に置く体験を積み重ねることなのです。

 

AT教師の中には、この伝統的なプロセスを批判的に捉える人もいます。

その理由は、このプロセスの学習の際に、あまり良い経験を積み重ねることができなかったからであると私は思います。

 

そのくらい、AT教師の在り方、経験が学習を左右し、

AT教師になった人の中でも、捉え方の差があからさまに出るわけです。

人間の在り方が問われるわけです。

 

ATの伝統に囚われる必要はありませんが、

ATの伝統の中から、大事なものを抽出する作業はとても重要です(authenticity)。

そうでなければ、自己流のメソッドになってしまいますからね。

 

セルフフルネス(AT)は、ATの伝統から何が大事かを抽出しながらも、

各々が「自分」という尺度で見えるもの、基準を共有しながら、学習、成長を促進していく環境です。

東京アレクサンダーセンター(TAC)のレッスン、ワークショップ、クラスで是非体験をしてみてください。

お互いにとって良い学習環境を作っていきましょう!

 

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アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(36)

意識はするな!

〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜

 

今回は、「意識」についてです。

 

【「意識」はするものではない!】

「意識過剰」「意識し過ぎ」という表現は、意識をしようとする(doing)状態を表していて、自分自身に弊害が生じる現象です。

しよう(doing)とすれば、無駄な緊張が入るので、様々な自分の機能が妨げられます。

 

意識をして(doing)、心配、不安、過度な緊張が起こることは、意識が本来の在り方でないことを表しています。

意識を「する」ことで、身体を蔑ろにして、頭のみで完結して済ませようとするわけです。

 

だから、首が固まって、頭と身体が乖離して、「心と身体の統合機能」(「自分」の機能)が失われてしまうわけです。

その上、自分を失った自覚がないので、なかなか手がつけられない状態なわけです。

しかも、これは、私達、ほぼ全ての現代人に共通する盲点なので、社会が変わらない限り、この必要性が脚光を浴びない環境に私達は置かれています。

 

【脳科学がもてはやされる時代】

現代人は、「意識」とか「脳」とか、「頭」にすごく興味を持つ習性があります。

「脳科学」とか「ニューロサイエンス」とか「頭の良い人」とか、

とにかく「頭」が大好きです。

確かに、人間の「価値」や「意味」を生じる場所を特定しようとすると

「脳」のあたりで集約されていそうなので、興味を持つのも頷けます。

しかし、実際には、「脳」そのものだけで、「価値」や「意味」が作られるわけではなく、

身体が欲し、体験し反応しながら、「外の世界」と「自分の内面」の変化が起こる過程があってこそなわけです。

それがモニターされ、分析され、多様な捉え方を引き起こすのも、

身体という「感覚運動複合体」の活動が脳に影響を及ぼしているわけです。

 

それなのに、身体の経験の過程はあまり脚光を浴びず、それらが現れる「結果」にのみ心が奪われていく(end-gaining)。

「身体」があまりにも理不尽に扱われているわけです。

 

だから、薬飲んだり、悪い所を手術で取ったり矯正したりするだけで身体の病気が治ると思い込んでいる。

よいサプリ、よいメソッドをすれば効果があると。

 

そもそも、治るって何なんだ?効果って何なんだ?

頭で理解できるものが全てを支配すると思っていること自体、

自分自身を窮屈にしているわけです。

 

【答えは単純明解ではない!】

私達現代人は、どうすればいいかの答えを他人がわかりやすく教えてくれるものと思っていること自体、

かなり病んでいるのかもしれません。

 

私達の「生命体」としてのシステムは複雑系です。

宇宙の起源から(いや、それより前か?)、色んな影響に晒されて生存するシステムを作ってきました。

だから、私達人間のシステムは、「宇宙の複雑系の象徴」ということもできます。

 

だから、私達の「意識」も、複雑系に対応した把握力や取り扱う力を養う必要があります。

では、どうやって手に入れるのか?

 

それは、身体のプロセスをありのままに受け取る脳を作ることです。

単純明解にものが進まない現実を目の当たりにすれば、

受け入れざるを得ないわけです。

 

【「意識」は、芽生えるもの!】

本来は、「意識」は自然と「芽生える」ものです。

身体のバランス感覚から軸を作り、自分が今ここに存在する感覚を基礎に(核意識)、

自分に内在する様々な機能を駆使して、組み合わせたり、枠からはみ出たり、変化をもたらしたりする身体活動が、

「意識」を形成していきます。

 

身体から頭に突き上げていく力が、

混沌の中から活動(動きやパターン)を抽出し未分化な塊を形成し(無意識、原型、ゲシュタルト?)、

感情を織り交ぜ、目覚めさせ(賦活させ)、

具体的なイメージや発想を意識として芽生えさせ、

重要度に従って選り分けする。

あるものは、鮮明な記憶として残り、あるものは、漠然とした印象として残る。

みたいなことが起こっています。

 

「意識」として芽生えるものは、身体活動(筋骨格系、内臓も含める)の中から、それなりの重要度を持ったものが抽出され、形成されます。

「意識」の基礎は、自分の身体にあります。

 

【意識のコントロール】

私達の頭では、意識が自分をコントロールしていると思っています(仮想の自分)

しかし、一つの生命体(本当の自分)として答えを出していくには、

「意識」を芽生えさせる、つまり、「答えを身体全体から抽出するプロセス」を邪魔しないことの方が大事です。

 

そういう意味で、「意識」は、私達人間の活動の象徴です。

「意識」を上手く扱うことは、身体を通じた「外の世界」と「自分の内面の世界」の活動の把握と同期です。

セルフフルネス(AT)では、これを意識的調整(conscious control)という言葉で表現します。

(かなり、意味合いが違うでしょう?)

 

自分の頭(意識)で自分をコントロールしようとすることで、緊張し、自分の機能を妨げることをせず(inhibition)

「意識」を身体活動のバロメーターとして、心と身体の統合を促進する「自分」を形成していきます。

このプロセス自体が「本当の自分」であり、プロセスの変化によって「本当の自分」が変化していくことを促進します(方向性direction)。

 

東京アレクサンダーセンターでは、ホリスティックな自分を形成する実践的な活動をしています。

レッスン、ワークショップ、クラスで是非体験してみてください。

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アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(35)

無駄な失敗はするな!

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今回は、「失敗に対する捉え方」についてです。

 

【失敗を恐れる?】

セルフフルネス(AT)の実践の核となる「本当の自分」(Primary Control)の視点では、失敗という文字は辞書にないです。(ナポレオンか!?笑)

 

なぜなら、「自分」という存在を賭けて取り組んだものには、結果がどうであれ、受け入れざるを得ない心境になるからです。

期待、達成感、失望、後悔という「感情レベル」とは別次元の世界で

起こった現実を目の当たりにする体験と言えます。

 

逆に、失敗を恐れたり、他人の顔色を伺いながら、結果を気にする状態では、

自分の全てを賭けて取り組んでいない為に、

後悔をする余地や自分のできること以外の要素に頼っている面が浮き彫りになりやすいわけです。

 

【腹を決めてやる訓練!】

私達は、時に「やるしかない!」状況に置かれる時があります。

待ったなしにハードルを越えなくてはならない時。

受験、面接、重要な大会、コンクール、仕事上の大事な案件、告白、人と向き合わなくてはならない時。生きるか死ぬかの瀬戸際。

様々な場面で「自分」が試される時があります。

 

生き残りを賭けた戦いで、生き残る為に最善の自分を出せるか?

萎縮して、緊張して現実を逃避する自分になるか?

 

この勝敗を決めるのは、如何に現状(今、ここで必要なこと)に心が開いているかです。

カッコいいい振る舞いを真似してヒーローになる真似をしても化けの皮は剥がされます。

目を逸らさなくても、心が閉じることもあります。

 

じゃあ、勝負どころで心が開いている状態になるにはどうしたらいいか?

セルフフルネス(AT)では、普段から現実に心を開く状態を標準にすることに活路を見出します

 

別の言い方をすると、日頃から100%生きている状態になり続ける!

 

しかし、この状態を作るには、頭でいくら考えてもできるものではありません。

意識(頭)が邪魔をして、自分の身体を不自由にしてしまい、

しかも、その状態に気付けないでいることになるからです。

じゃあ、どうすればいいか?

瞬間瞬間、腹を決めてやり続ける!

 

これが自分の目の前の現実に心を開き続ける訓練です!

 

【別世界の自分に帰れ!】

私達の通常(?)の意識(頭)は、「本当の自分」(Primary Control)になることを妨げています。この現象は、首が硬くなり、頭のバランスが取れなくなり、胴体(身体)と乖離することに現れています。

 

心と身体を統合する力が働かなくなるわけです。

特に現代社会に生きている私達は、情報を頭の中で処理して、わかった気になったり、納得していると思い込んだりしていることさえ、わからなくなって、麻痺している状態です。

 

心が病んだり、なんか身体がしっくりしない感じだけど、どうしてだか分からないで、考え込む。するともっと悪化する。

こんな単純なことに全然注意がいかなくなるんですね。

 

実際、意識で何かをしようとすると自分の身体を固めるわけです。

「はい、自由に息を吸って!」

なんて言って意識で呼吸しようとすると、全然息が入らなかったり、

集中しようとすればするほど、緊張して首や肩が凝ったり、頭痛がしたりしちゃうわけです。

 

アレクサンダーテクニークでは、「意識的コントロール」という誤解を招きやすい言葉を使いますが、ここで「意識的」というのは、「別次元の意識」のことなのです!

 

【意識を最大限に使え!】

この「別次元の意識」は、身体を広げ、視野を広げ、全体性の中から大事なものを抽出するプロセスを促進します。

 

想像してみてください!

ホモ・サピエンスの原点を!

荒野のど真ん中に立った原始人の見る世界!

空と大地の真ん中にそびえ立ち、ライオン🦁が自分を獲物として虎視眈々と狙っているのを自覚する時!

もしくは、鹿🦌を狩る為に、気付かれないように、全身を静かにバランスをとりながら近づいていく時!

全身全霊で今、ここで生き延びる為に最善の自分であり続ける為に意識を広げます

 

野生の血が騒ぐ時の意識状態。

私達は、現代社会に身を置いて忘れてしまった「生きている感覚」に飢えています。

 

感覚が鋭敏になり、現実に触れる必要性に目覚める。

サバイバルの極みです。

 

東京アレクサンダーセンター(TAC)のATの取り組みでは、無駄な失敗になりようのない「自分」を構築します。

過酷で長い道のりに見えますが、実は、最短ルートで、自分を現実に向き合わせ、活き活きと生きるとはどういうことなのかを体験していきます。

「失敗なんて怖くない!」という自分以前に、

「失敗って何?」という自分に目覚めるプロセスです。

怖いと思う前に、是非体験してみてください。

別次元の自分にみんなで目覚めましょう!(ニコッ!)

 

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芸術とセルフフルネス(AT)(13)

管楽器奏者の「お腹を使う」の誤解!?

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今回は、「管楽器奏者のお腹の使い方」についてのお話です。

 

【芸術には設定がある!】

音楽を表現する手段として、私達は筋肉の活動と通じて楽器と関わります。

弦楽器なら、弓をギコギコ弦に当てて振動させたり(ギコギコは抵抗あるか!?笑)、

打楽器や鍵盤楽器なら、ドンドンパシパシと手指やバチを使って叩いたり、撫でたり、

管楽器なら気道にある空気圧を楽器(リード、歌口、マウスピースなど)に当てて振動させたり、

歌手なら、気道にある空気圧を声帯に当てて振動させる

という様な筋肉活動をします。

 

もともと楽器というのは、人間が色んなニュアンスを持たせて音を出せるように工夫しているので、「音を出す」という事実を作るにはさして努力のいらない様に設計されています

ウインドチャイムとかは、風がなびくだけで音が出ちゃうし、

ウィンナーオーボエなんかも、窓際に置いておくと音が聞こえてくる、

みたいに音が簡単に出る例えとして言ったりします。

 

これは、絵描きには、油絵、水彩画、ペン画、、、決められた「道具」を使う設定で表現したり、

西洋音楽なら五線譜🎼で表したり、

みたいに形式(form)が存在します。

決まりごと(設定)を作った上で、その中で自由に泳いだり、又はそれをぶち破ったりして表現する。

これ(形式form)が、芸術に必要不可欠な要素です。

 

【(テクニシャンとしての)管楽器奏者の場合】

管楽器奏者なら気道にある空気圧を楽器(リード、歌口、マウスピースなど)に当てて振動させる設定なので、

気道(喉頭から、気管支、肺の中の空気の出入りする所)の中の微妙な変化が、

自分の中の様々な変化、心や世界観や体験(身体の感覚の変化)を表現することが基準となります。

 

これは、意識的な筋肉活動でコントロールすることができない領域の「人間の営み」を体現することを意味します。

 

お腹に力を入れることを、意図的にしようとすると、下腹部や骨盤周囲を固める現象を引き起こすことが多いです。

結果、確かに筋緊張によって安定する中で音を出すことも可能です。

極端にこの技術を磨いた人は、大きい音小さい音、クレッシェンド、ディクレッシェンド、リタルダントみたいな物理的な変化を作り出すことには長けていくかもしれません。

楽譜上の記号を文字通り機械的に表現することはできるかもしれません。

 

実際、音楽によっては、不自然に長い音や、極端に小さい音を求められる場面もあります。指を細かく動かし、真っ黒な音譜を早いスピードで演奏する超絶技巧もあります。

人工的に上手くコントロールすることも必要な要素もあるでしょう

 

呼吸を使って音をコントロールするのであれば、

機能的には、

肺機能を高めて(空気をいっぱい吸えて)、様々な圧力やスピードで空気を出せるようにした方がいいし、

呼吸筋、横隔膜などは柔軟に動かせる様にした方がいいし、

肺が最大限に空気で満たされる時、腹腔臓器や骨盤腔が押され

腿(もも)、膝、ふくらはぎ、足首まで呼吸の動きが伝わるくらい柔軟に下半身が呼吸の動きを反映している方がいいわけです。

喉から上も、声帯、口腔、鼻腔、頭蓋骨(骨の中の洞)なども響きを止めない状態にしておく方が最大限の機能を使うにはいいでしょう。

 

テクニシャンとしての側面から見ると、意識でコントロールできる部分をなるべく自然にできるように繰り返して練習したり、身体に上手く浸透させる方法を考えるでしょう。

 

【(芸術家としての)管楽器奏者の場合】

だけど、それだけだと意識化できる音の物理的な側面をコントロールするにすぎない演奏を目指すことになります。

 

聴衆を驚かせるようなテクニックを見せたり、

関心するほど細かい音のつながりを鮮明に浮き立たせる技法は身につけることはできても、音楽の中に潜在する

*様々なエピソード

*揺れ動く感情

*訴えたいメインテーマ

*限界を超えるチャレンジ感

*意識もしないような雰囲気

*根底に流れる世界観

*自由に動き回る即興性

*ファンタジーの世界

などは、自分の内面を介して溢れ出るものに任せる(心を開く)「態度」がないと難しいです。

たまたま音楽との親和性が強く、自然にできやすい状況は起こることもありますが、

そういう状況なら、もっと深掘りしたり、音楽と自分の内面に共通項を見出したり、新しい発見をする機会を利用して、自分にとって何が大事なものかをもっともっと明らかにする活動となりえます。

 

この内面に潜む宝物を明らかにする体験(芸術体験)をするには、

「習慣的な意識」が邪魔をしている状態から設定を変えなければなりません。

そうなんです。「本当の自分」(Primary Control)になることが基準になることが必要不可欠になります。

努力の質(取り組む世界)が別の次元にシフトされなくてはなりません。

 

今までやってきて構築したものを一旦捨てて、まっさらな状態から、「音楽」に対してバイアスなく心を開いて、自分に体験させる作業です。

この積み重ねが、自分の基礎を作り、内面を豊かにします。

音楽が「本当の自分」(Primary Control)から出てくる様になるわけです!

 

【セルフフルネス(AT)の実践】

多くの演奏家は、

「どうしたら上手くなれるか?」

「どうしたら身体を痛めつけないで演奏できるか?」

「どうしたら緊張しないで演奏できるのか?」

という「問題」を解決するために方法や考え方を取り入れようとします。

しかし、セルフフルネス(AT)の取り組みでは、こうした「問題」を通じて、次第に「本当の自分」を介して取り組むことを学びます。

すると、これらの「答え」を早急に出す前に、「自分を介する」ことに心を

広げ、自分の内面の旅をするプロセスの中に、色んな答えが見出されることに気付きます。

「上手くなれない」「身体を痛めつける」「緊張」は、自分の思い込み(習慣による決めつけ)が作り出すので、「本当の自分」に戻ると、「問題」にならなくなるのですね。

「問題」は、頭が勝手に作った思い込みの要素が強いからです。

(「問題」は自分の頭で作り出している!笑)

 

心と身体を統合し、体験を積み重ねることは、多くの人にとって、未知の体験に映るでしょう。しかし、人間は「習慣の動物」であり、慣れるのも結構早いです。

「自分の習慣」を扱うのに「自分の習慣」を使う。

人間は、パラドックスの塊です!笑

(まあ、自分の愚かさや過ちを笑い飛ばすくらいの図太さも、

「自分の使い方」の取り組みには、助けになることも多いです!)

 

アレクサンダーテクニークのテクニックとは、意識に登らないものも含めた自分全部を受け入れ、体験を積み重ねることで統合される自分を形成しながら、「自分」を使っていくので、メソッドや技巧などがあからさまに出てこない性質のものです。

 

良いテクニックは、人工的にやっている感じがなく、自然に取り入れられています。表面の「意識」が重く関わらない「自分」が見える時、

私達人間は、腑に落ち、納得して、生きていく方向性が生まれます

 

セルフフルネス(AT)の実践を体験したい方、是非、東京アレクサンダーセンターの活動(レッスン、クラス、ワークショップ)にご参加ください。

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~自己の使い方(13)~

「信望脳」の末路

セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンターの活動)

 

今回は、「信望脳」について、「自己の使い方」の視点からお話します。

 

【「極端な考え方」の起源】

「極端な考え方」の背後には、「自分」に対する信用度のなさが根底にあります。

「極端な考え方」は、自分の周囲の問題や困難に単純明快な答えがないことに耐えられず、自分の力を発揮する為に黙々と取り組んでも、結果が出せないで、

挙げ句の果てには敗者になった自分を否定する存在(毒親とか?信頼を寄せていたのに裏切った人など)によるトラウマ、人を信じることができない状況になる時、

拠り所として、「極端な考え方」という稀で、一発逆転の可能性を持つ存在や考え方に傾倒していく行為の一つとして見て取れます。

 

カルト宗教の洗脳も、このモデルを使っていることが多いです。

人の「自信のなさ」につけ込み、

極端な考え方や存在(教祖や組織)に可能性を見出させ、

それ以外のものを排除しないと、その可能性が潰されると思い込まされる。

そして、集団心理による圧力で、「極端な考え方」を強化していく。

 

集団の共感度の深さが、自分も他の人間も

「これでいいんだ、」

と思い込ませる。私達の帰属意識は、簡単に認知を歪め、突っ走ってしまう危険を孕んでいます。

 

【「〇〇信望」の末路】

「〇〇先生が、こう言った。」

「△△メソッドでは、こうしている。」

自分の心棒しているもの(人、考え方、語録、やり方、メソッド、テクニックなど)がしていることと比べて、ものを比較している時、

私達は、自分の中でのプロセスは不在です。

 

「だって、〇〇先生が言ったから!」

「△△メソッドでは、こう教えている!」

みたいな言動は、自分不在の「信望したもの」の出した結果にしがみついて、

普遍的に正しい事実の様に扱っている為です。

 

「科学的に証明された」

「政府が認めた」

「医師のお勧めする」

私達が、ちょっとだけでも信頼を置けそうな者が言ったからとて、

本当に信頼できるものなのかどうかを検証することは、実は凄く難しいことなのです。

 

【帰属意識の呪縛】

「みんなが言っているから」っていうのが答えになっていないのは、

自分の中では全然納得していない証拠でもあるわけです。

 

ホリエモンが、生前、瀬戸内寂照さんとお話した時に、

彼が、原発問題、防衛問題、環境問題など様々な視点で、寂照さんの考え方に対して指摘した際に、寂照さんは、

「あなたの言っていることは凄く理にかなって、理解できるけど、今まで一緒に活動してきた仲間を裏切ることはできないんですよ」

みたいなことを言ったそうです。

 

「真実の為」に生きるというより、「帰属の世界」で生きることが大事な世界に住んでいたということでしょうか。

 

政治的な動きというのもそういう部分が強いですね。

環境問題、LGBTQ、SDGs、電気自動車がエコ、原発撤廃の末路とか、

そもそも、こうした政治活動が、実際に

「良い社会を作る為に役立っているのか?」

というと、良いとも悪いとも言えないことは多いです。

 

みんなで「地球の為だ!」「平和の為だ!」って言ってるのが、漠然と正しい気持ちがするからでしょうか?

 

これは、AT教師の世界にも当てはまります。AT教師の中には、

「ATでは、こうしている!」

って、誰か偉い先生かなんかが言われたことを根拠に、ATの全てを代弁するかの様な信望論が展開することはよくあります。

 

自分の基準が定まっていない状態ではそういうことが起こりやすいです。

特に、物事を深掘りすれば深掘りするほど、小さな違いが大きな問題となりやすい部分も多く、事実を簡単に受け入れられなくなる傾向もあります。

 

【AT界の闇!】

ATを通じて、いろんな経験を積み重ねるほど、自分の見えている世界を正しいと思い易いのは、人間の性質であることは痛感させられます。

様々な分野の専門家の世界も、専門性が高ければ高いほど、違いが浮き彫りになりやすいわけです。

そりゃそうで、深掘りすればするほど、奥深い真実が見えてくると同時に、

深い真実が、全てのことに当てはまるとは限らない可能性もある為に、

思い込みが的外れになっている危険も伴うわけです。

 

専門バカ、経験者のおごり、知らないうちに深く根付いたプライドなど。

心の底から真実と向き合っている感覚が強いものの中にこそ、

歪んだ捉え方も入ってくる危険もあります。

 

そう言う意味で、ATの実践を通じて、深掘りされた「自分」ひいては「人間の機能」の真実は、常に再検証の対象になるわけです。

 

それは、常に自分と周囲の状況によって、ものの捉え方は変わることから逃れることはできないことが反映されています。

 

ATの実践は、一度踏み込んだら、「継続して心新たに取り組むしかない」

ことを意味します。

だから、中途半端に実践することは、

見たくないものを見て苦痛になったり、

自分を騙して生きている気持ちが強くなったり、

あまりいいことはないかもしれません。

同時に、自分を本当に生きたいなら、ATの実践を通じて、

自分の中に光り輝く宝物を見つけることに全身全霊で取り組むしかなくなるでしょう。

「自分の内面の可能性」に取り憑かれ、外の世界の風景が大きく変化することに気持ち良さを感じ、磨かれていく「自分」が楽しみでたまらなくなります!

 

こういう世界へ足を踏み込む勇気のある方(笑)、

東京アレクサンダーセンター(TAC)のレッスン、クラス、ワークショップに是非ご参加ください。お待ちしております!

 

 

 

《新春からのTACのワークショップのラインナップ!!》

 

《新入生募集

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世の中の誤解を解く!(2)
「才能」なんてない!?
〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜

今回は、「才能」についてのお話です。

【世界を変える力】
人間が生活する中で、習慣的に当たり前のことをなぞっている人だけしかいない社会だと現状維持でなんの疑問も持たないでみんなが生きていくことになるかもしれないけど、実際には、そういう限定された社会は、外の世界に置いていかれて取り残されるどころか、終わっちゃいます。

と言っても、村社会とか、掟に従わなくてはいけない社会でも、多くの人が不満を抱えているわけで、「反逆者」というか、「新しい視点」を提供する人も時々現れるわけです。

革命って、フランス革命の様に、マリーアントワネットを吊るし上げにして、搾取された人が復讐する構図だけど、時代背景からは、ジワジワ当時のヨーロッパでは貴族社会から脱皮したい機運があったわけです。
個人の自由、平等、博愛が保証される社会。
フランス革命は、「自分が大事なんだよ!」の象徴です。
(まあ、だから、パリオリンピックの時の様に、自分の歪んだ認知で現実社会を生きづらくさせちゃう部分も浮き彫りにされましたね!人間的ではあるんだけど、、、)

この時から、個人(自分)という存在のぶつかり合いが社会を作る概念が色濃く出てきたのでしょう。

FMアレクサンダー氏も、この歴史の流れにドップリ浸かっていたわけです。

【社会を深める力】
「自分」ってなんなんだ?って言う発想は元来の日本文化の潮流ではあまりないですからね。
自然や社会と
「対比する(戦う)自分」ではなく
「溶け込む自分」
を極めるのが人の「道」だからなあ。
武道だって、文化や国を守る為に「捧げる自分」を磨くことじゃないですか。
まあ、自分がなくなるくらい尊いものの為に生きることは、実は自分を豊かにするという側面もあるし。

自分の豊かな世界は、文化環境や風土によって培われる感覚も、島国で独自の文化を築き上げてきた日本の独特な「社会の深め方」なんでしょうね。
先人達の営みによる恩恵に感謝したくなる気持ちも芽生える日本人は多いのではないでしょうか?

【世界をまとめる力】
「自分」と「社会」がお互いを反映してして、
自分が変わると社会が変わる!
社会が変わると自分が変わる!

そういう意味では、
「日本文化VS外国文化」
って対比しなくても、
「自分」という枠組みを作って、
その「自分」が出来ること、成し遂げるべきことを
社会と関わることで、見えてきます。
我々日本人が、「個」を極める「自己の使い方」を追求することが、
「自分」が人間本来の機能を開花させ、
「自分」の視点から素直に見た世界から、思考や行動が自ずと出てくる。

そこには、「才能」という「特別な存在」としてではなく、
人間として生きてある方向のプロセスを積み重ねれば、きっとこういうことも起こるだろうなあ、という感覚で見ることが可能です。

そして、今までの常識では漠然としていたものが、ある一個(自分)の考え方や行動によって180度展開(コペルニクス的転回)して社会がまとまっていく。

【才能なんて気にするな!】
結局、「才能」ってもてはやされるものは、
世の中で認められて、彼らの基準で「良い結果」を出す者に対したネーミングな訳で、
実際には、世の中で認識されていない、予期もしない価値や力は、各々の「自分」には無限にあるわけです。

それを、ちょっと何かあると、「才能」とか「良い面もあるのを認めよう!」みたいなことで、評価することで、良いことと断定する社会構造は、
「才能」という社会的評価に対してのコンプレックを象徴しています。

自分の中にある価値や力が見えない、又は、可能性を感じない人達が、他人の良い所を見つけようとすることで、自分の価値をあげようとしていると見ることもできます。
(これ、ネガティブに聞こえるけど、社会の中でのサバイバルのために、みんな必死に食いついてるんだろう!そういう人に罪はないです!)

「才能」なんて、社会からのレッテル貼りだから、そんなものに踊らせられない方が「自分」にとっては健康的です。
「才能」なんてただの妄想で、実在しないんです!

【セルフフルネス(AT)の視点から見た「才能」】
セルフフルネス(AT)の実践では、「本当の自分」(Primary Control)になる体験を積み重ねます。すると、自分が今まで思ってもいない感覚で、思いもしなかった方法で、思いもしなかった結果を出すことがあることが普通なんじゃないかと思うようになります。

例えば、今まで言葉で表現することが苦手で、引っ込み思案で無口な人が、
セルフフルネス(AT)の取り組みを積み重ねていくと、自分の中にある世界観から見たものの捉え方を流暢に永遠と話しまくる時があります。

話している本人も、何が起こっているのかわからないくらい、思い込みの「自分」と違う「自分」が、淡々とお話しできちゃうわけです。

こうした体験が自分の中で増えていくと、
ある環境である活動をするために、心を広げて自分から出てくるものに任せる「本当の自分」であれば、無限の可能性を開花する道筋があることを実感します。

同時に、こういう感覚がどんな人にも備わっていて、
ある種の心の開き方と環境が合致すれば、人間の中から「超天才的なこと」が起こり得ると想像できるようになります。
天才を、自分と違うレベルの生命体とは捉えないわけです。
少なくとも、生きている基礎は一緒。

私自身、今まで多くの世界的な音楽家や芸術家や、社会的に成功した人達に
AT教師として関わってきました。
でも、どんなに凄いことができても、どんな地位にいても、特別な人と捉えることはほぼなかったです。

なぜなら、「本当の自分」は、生命体として関わるわけで、
その人の容姿、態度、発想、思考、能力などは、環境の中で発現した「結果」にすぎないからです。

(余談:英国で教えていた頃は、若くて綺麗な女優さん(映画俳優)がレッスンに沢山きていたけど、
ATの取り組みを中心にすると、驚くほど容姿なんかは関係なくなりました。
自分でも驚くくらい、ドキドキしたり、ムラムラしたりしないんですよね。
まあ、そういうことがあることの方がヤバイんだけど。笑)

【特別感を持たない真実の追求!】
充分特別感を出した言葉になってしまうけど、(笑)
「才能」にまつわる優越感や劣等感なんかに関わらない方が、
自分の成長を促進し、豊かな芸術活動はできます

「才能」なんて作ろうとすると、背伸びしたり、萎縮したりするだけですね。
「才能」って叫んでる人達を横目で見る程度で(無視はせずに!)
自分の心を開くことを中心に生きる方が豊かに生きられます!

歴史的には、優秀な芸術家は、変わり者で、極端なくらいがいいとされる傾向がありますけど、今の時代、自分を極めたいなら普通の良識ある人として、自分の中の深い価値を淡々と気張らずに表現できる方が、実は自分の存在価値を作ろうとしないで形成できる様になります。
今の日本では、社会と関わらなくても生活できることも可能な状況ですし。(今後どうなるかはわからないけど、)

だから、一番大事なのは、普通の生活の中で、心を広げて、自分のありのままを出し、外の世界のありのままを受け入れて
「本当の自分」体験を重ねていくことなんです。
突飛で奇抜で凄いことをやろうとすることの方が、むしろ生きづらい自分を作ってしまいます。
その点、私の様な昭和の世代の人は、やたら価値だの意味だの達成感だのを感じることが深い習慣になっています。
10代の人が時々本質を突くような話をサラッと淡々とお話ししているのを聞くと、
「日本の将来も明るい!」って感じちゃいます!笑

セルフフルネス(AT)は、
普通に見えるけど、すげえ価値に心が開いている「自分」
を形成することを応援します!というか、一緒にそういう方向の環境を作っていきましょう。
ちょっと、興味が湧きすぎて、うずうずしている方、
早速、東京アレクサンダーセンター(TAC)のレッスン、クラス、ワークショップにご参加ください!お待ちしております!

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アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(34)

感情的になるのは未熟!

〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜

 

今回は、「感情的になること」についてです。

 

【「感情的になる」状態は未熟!】

人間の表現として、

感情的になったり、感情に任せて暴言を吐いたり暴力を奮ったりすることは、

自己防御や自分の都合に合わせた行動であり、

「相手がこうしてきたらこうする!」

みたいなパターン化された(習慣的な)反応(reaction)なので、

自分の全体を介した(reasoning)応対(response)には程遠く、

「未熟な言動」とみなすことができます。

 

自分の全体を介す(reasoning)とは、

相手と置かれた状況から得られた情報をありのままに捉え、

自分の内面で生じる感覚(快不快)をあらゆる視点から吟味し、

経験と知性を総動員して、その時、その場で自分の存在として可能な限り

最も適切な言葉や行動を選択していくプロセスを意味します。

 

成熟した「在り方」は、周囲から見た様々な評価とは独立して、

「自分の内面」と「外の世界」をありのままに交流させた結果として

現れている状態を指します。

 

【社会は未熟な反応に左右される!】

しかし、成熟した言動が社会を必ずしも動かしているわけではありません。

 

人間社会では、理性的に、論理的に物事を進めて、感情をそのままぶつけないことは、お互いの存在否定をしないためにも大事です。

モラハラ、パワハラ、セクハラは、相手への配慮をせず、感情の赴くままにぶつけてしまうことから生じるわけです。

 

しかし、実際には、感情的にぶつけることで物事が動いていくのも確かです。

感情的にぶつけることは、社会を動かす原動力である側面もあります。

本音をぶつけ、多少相互に傷跡を残してでも、もっと大事なものを共有するためには、

暴力も厭わない。

道徳的な是非とは無関係に、

私達は、この側面に目を背けずに、対応する必要があります。

 

「話し合えばわかる!」

「平和的解決を!」

「暴力はやめよう!」

そりゃそうなんだけど、現実はそうなっていないわけです。

言ったものが勝ち!やったものが勝ち!

押し通した奴が勝ち!

 

勝ち負けは、原始的な、未熟な「力」が左右する部分は大きいわけです。

例えば、サッカーの試合の勝ち負けも、戦術やテクニックや駆け引きなどを考え抜いても、結局はどれだけ「勝つ気持ち」が強いかが大きく影響することは多いですね。

 

【ATの在り方】

私自身、自分がATの実践者として世の中に関わることになってしまったわけですが、

その理由を紐解いてみると、FMアレクサンダー氏から始まった一連の人間の活動に触れることで、

「自分」が動かされ、火がついた様にその真髄を捉えることに理屈抜きでハマってしまったからなのだという説明になります。

 

AT教師として、ATを実践し、自分を最大限に介して活動し、

ATの実践を自らすることによって人に伝え、その反応をありのままに受け、

AT教師の育成に関わり、

自分の人生の中でエネルギーを注ぐことを選択し、

多くの人には難解なブログを書き(苦笑!)、

という活動を通じてATがどんなものかが、自分の中で段々と明らかになる活動です。

私の一人のAT教師としての捉え方がこんな感じで形成されるわけで、

「ATが何か?」は、AT教師、ATの実践者、一人一人様々な捉え方があるでしょう。

 

人気があるものや、発信力などは、本能的な熱量で脚光を浴びたり、影響を与えることもあります。

感情的に影響されて、思い込みの強い捉え方や、未熟に捉えることもあるでしょう。

しかし、結局は、長い目で見ると、自分の内面で育み明らかにするものが自分にとって響き、自分の活動の活力になるのは疑いの余地はありません

自分にとってのATが大切な訳です。

 

ATは全身全霊で取り組むに値する活動です。

現在の私はそういう捉え方をしています。!

関わり方は、各々の人の中で実践と共にゆっくり変わっていくでしょう。

あなたはどう関わっていきますか?

東京アレクサンダーセンター(TAC)で、是非ATを体験してみてください。

レッスン、クラス、ワークショップで、スタッフ一同お待ちしております!

 

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アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(33)

嫌なものにこそ挑め!

〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜

 

今回は、「嫌なもの」についてです。

 

【「嫌なもの」の性質】

私達が「嫌だな!」って感じるものは、今の自分にとって害にはなれど、益にはならないという兆候を感情レベルで察知しているものです。

しかし、「食わず嫌い」「ぱっと見の判断」は、実体を吟味せずの判断なので、歪んだ感覚であることも多いわけです。

 

物事の真価を理解しないで、理由づけなく(根拠なく)嫌うことです。

経験もないのに拒否している状態。

触れたこともないのに、外目で判断する。

 

要約すれば、物事を自分の中で吟味する(reasoning)ことを怠って、

独断的に決めつけ、「ものの在り方」自体を否定してしまう未熟な状態です。

 

その上、たちが悪いのが、「直感を信じる!」とか確信を持って歪んだ認知を助長することもあります。

 

いずれにしろ、「嫌なもの」に向き合うことは、自分の未熟な部分を成熟させる機会となります。

 

【「嫌なもの」を好きになろうとする必要はない!】

園児や児童のお友達関係では、発達段階として、

「みんな仲良くなろう!」みたいな集団行動の中で溶け込む体験は大切です。

しかし、「自分」の成長発達の尺度で見れば、わざわざ仲良くなろうとするより、

自分が嫌なものに心が開くことの方が大事かもしれません。

(嫌なもの見たさ?笑)

 

ものの本質や人の性質を捉えるためには、

相手を好きになろうとする必要はありません。

理解し難い奇異な言動、行動に対して、私達が

「なるほど、こういう気持ちのプロセスでこういう振る舞いが生じるのか!」とか、

「ある環境に置かれるとこういう人間のシステムが働くのか!」

と納得したり、理解するわけです。

だから、むしろ、「自分の好みかどうか?」とは別で、

単純に「興味」とか、「知りたい欲求」みたいなものが基礎になります。

 

特に日本文化の中では、現実を歪める原因の一つに「嫌なもの」にも親和性を持とうとする力があります。

 

「あんなだけど、実は悪い人じゃないんですよ!」

とか、

「ああ見えても気は優しい人で、、、」

なんて、嫌な感情を打ち消し、お互いに上手くやっていこうとする文化的態度が、

実際には、真実を歪め、相手が本当に必要なことを読めなくさせて、うやむやにしています。

 

協調して、団結して一人ではできない様なものを集団で打開していくには、素晴らしい力を発揮する文化的素材ですが、

個人として「自分」の納得できる生活を切り開く為には足枷になる要素にもなっています。

 

【真実の探求は、「好き嫌い」とは別レベル!】

座禅していて「雑念」が出る時に、雑念を消そうと思えば思うほどドツボにハマります。

なぜなら、「あるがままの自分」を捉えようとするなら、「雑念がでる自分」を否定してもしょうがないからです。

 

座禅していて、

「足が痺れてきたなあ!」

「今日のお昼御飯はなんだろうなあ?」

「集中するぞ!」

っていう考えは出てきても、それとは違うレベル(?システム?)で「自分全体をまとめる力」は働きます。

そういう時は、雑念はあるのだけれど、それが心の中心になって自分全体を支配することはなくなる感覚になります。

なぜなら、「本当の自分」は、雑念レベルの「頭の活動」も包括する力が働くからです。

 

「本当の自分」は好き嫌いでものを判断しません。

本当に起こっている現実に心を開き、体験(プロセス)を積もうとします。(means whereby)

今、ここで起こっている現実が一番触れるべき大事なことなのです。

自分の好きなことを探求するのは勿論のこと、

「嫌いなものとは何か?」の探求は、

「本当の自分」にとってかけがえのない生命活動なのです!

 

【私達は本当のことを知りたい!】

私達一人一人が自分をまとめる力(心と身体の統合機能)Primary Control を持っています。

この力は、自分と自分を取り巻く世界の本当のことに触れたい、知りたい、捉えたい欲求の塊です。

なぜなら、それが人間にとって「自分」を生きることだからです。

 

逆に言えば、本当のことに目を背けて、避け続けている人には、様々な悩みや苦しみが伴います。

これを救済できるのは、私達自身に内在する「本当の自分」しかいません。

いくらブッダを信望しても、何か大きく強いものに頼っても、

「自分」の本来の機能が使われなければ、人は、歪んだ現実の世界で路頭に迷い、

的外れのものにすがりつき、「自分」を使わないことに注力していきます。

 

同時に、私達は、人との関わりの中で、好き嫌いを超えて、「自分」を提示し合いながら、「本当の自分」を育てていくことが可能です。

 

クリスマス、年末年始は、家族親戚の団欒の時期であると同時に、世の中が普段見て見ぬふりをしている貧困、離別、死別、暴力、戦争、抑圧、孤立など心の乾いている人達が私達の身近に生きていることに目を向ける時期でもあります。

そこに焦点を当てることは、私達を本当の世界に「存在すること」を可能にする機会でもあります。

 

東京アレクサンダーセンター(TAC)の学習環境は、スタッフも生徒さん達も一緒にこの環境を作る一員として参加しています。

人は皆迷います。見たくない嫌な現実もあります。しかし、目を背ける余地のない環境を作り、「本当の自分」の体験を積み重ねていくことは可能です。

ちょっとでも心の響く方、TACのレッスン、クラス、ワークショップに是非ご参加ください。AT学習が生徒さんと教師達の相互の成長に結びつくことを実際に体験しましょう!

 

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~自己の使い方(13)~

「ATで何を学ぶのか?」という問い

セルフフルネスアカデミー(東京アレクサンダーセンターの活動)

 

今回は、「ATで何を学ぶのか?」についてのお話です。

クリスマスも間近!年忘れの季節の為に、少々ぶっ飛びます!笑

適当に聞いてくれ!

 

【ATは「自分が何か」を問い続ける!】

ATは、「自分」が何かを全身全例で問いかけ、「自分」がどうのように使われているかを「自分」になる瞬間の体験を積み重ねながら学習していきます。

ATの学習の目的は、「本当の自分自身」に心を広げ、生きる根源に近付き、

結果として、

より生き生きとした、より価値のあるものが自分の内面に内在していることに心が開き、同時に自分を取り巻く世界の捉え方が根本から変わる体験を重ねていくことにあります。世界は自分を中心に輝きます!(これは比喩ではありません!笑)

 

ATレッスンやクラスに通い始めると、今まで人生の中で思い込んで来た「自分」が段々と偽りの「虚構」であることに気づきます。(多くの場合!笑)

心と現実が摩擦を生じて化学反応していく中で生成される物質(現実に現れる「結果」)に目が眩んで、何の根拠もない「もの」や「信条」にしがみついている自分に気づきます!

ここに良し悪しを入れると「愚かな自分」って言うことになるのですが、

「本当の自分」は、これを「自分の性質」と捉えるようになります。

 

なぜなら、自分の中にある思考や発想やアイデアや経験は、あるプロセスを通じて起こった単なる現象であって、生きて変化し続ける「自分の存在価値」という対象に含まれなくなるからです。(うまく伝えられない!苦笑)

 

【自分が何かの答えはない!】

自分の功績、肩書き、経験値、栄光、過去に起こった結果は、

今、ここにいる「自分」にとっては、素材でしかないのです。

例えば、30歳、40歳にもなって自分の学歴を自慢したり、又は卑下したりしている「自分」なんて、生きている価値が凄く乏しいわけです。

 

だけど、「その過去の経験をどうやって使ってこうか?」って言うのは「本当の自分」の中では起こるでしょう。

 

結局、「自分が何か?」の問いには、言葉や結果では決して答えられないわけです。

生きている状態は、まさに生きているプロセスの真っ只中にあり、心と身体が入り混じって、「これだ!」「あれだ!」って認知する「自分」と、常に変化して言葉で捉えられない様な「自分」が行き来している状態だからです。

 

だけれど、そこに心が開くプロセスの中に

「自分」が明らかになる。

「世界」が明らかになる。

私達、各々が体験する「自分」は何者にも変えられない、価値を超えた、

否定できない「存在」です!

 

【真実に生きる!】

ATを探求するのは、確固としたエビデンスを作ることではないのです。

確固とした真実や答えと呼ばれるものは、全て突っ込みどころがあり、

視点が変われば正反対の見え方も起こります。

歴史上も、私達の経験からもそんなものに頼れないのは、みんな知っている筈です!

「完璧!」と言う状態はあっても、それを維持することなんてできない。

 

ちょっと昔の話だけど(昭和!)、長嶋茂雄氏が引退時に「ジャイアンツは永遠に不滅です!」って言った状態に心が揺さぶられ、真実を確信する瞬間はあっても、

「ジャイアンツは本当に永遠に不滅なのか?」は、ちょっとわからないじゃないですか。

いいんだよそれで!笑

 

そう言う真実に触れる瞬間を沢山積み重ねて、私達は、「本当に生きる!」ってどう言うことかに心が開き、自分を取り巻く世界の凄さに心を動かされ、自分の今だ知らない世界が広がっていく!

そう言う状態が自分をどこに導くかなんて、誰もわからない。

だけど、挑むしかないんです。心が開いていたら!

 

英国の哲学者Bertrand Russellも、「哲学」の探求について同じようなこと言ってます。

Why study philosophy?

Philosophy is to be studied, not for the sake of any definite answers to its questions, since no definite answers can, as a rule, be known to be true, but rather for the sake of the questions enlarge our conception of what is possible, enrich our intellectual imagination and diminish the dogmatic assurance which closes the mind against speculation; but above all because, through the greatness of the universe which philosophy contemplates the mind is also rendered great, and becomes capable of that union with the universe which constitutes its highest good.

なぜ哲学を探求するのか?

哲学は、何か確固とした答えを出す為には探求されない。

なぜなら、原理的に「確固とした答え」は正しいことにならないことは知られているから。

そうじゃなくて、探求しようとする問い自体が、何が可能であるかという「我々の概念」を広げ、知性による想像力を豊かにし、

逆に、私達の心を狭くする「独断的な考え」に安住を求めることをやめさせる。

何よりも、哲学が私達の心を吟味する中で「世界の偉大さ」に目覚めて、

私達の心と「世界の偉大さ」が一つに結ばれるところにあるんだよ。

(日本語意訳by 俺!笑)

 

私達人間は、偉大なもの、無視できない大きな力に心を開き、

生きていることを全身全霊で受け止める様にデザインされています

 

どんな小さな悩みや困難の裏にもこの力が働いていることに心を開くこと。

これは、ATとかスピリチュアルとか哲学とか、名前をつけないで、

本来の自分が在る姿になる探求なのです。

 

ATで何を探求するか?これは私達一人一人の心の開き方によって見えてくる世界です。

東京アレクサンダーセンター(TAC)では、各々が問い続け、人間として共有しながら取り組んでいます。

答えはないけど、もっと豊かなものに触れる体験を積み重ねることが、実は「自分」を生きることに直結している!

新年開けたらやるしかねえからな!笑

北千住で待ってるぜ!レッスン、クラス、ワークショップ、

とにかく体験してくれ!(急に横柄な口調に変わる!笑)

 

《新春からのTACのワークショップのラインナップ!!》やるぜ!

 

《新入生募集

*東京アレクサンダーセンターの教師養成クラスでは、2025年1月からの生徒募集(1名)しています。

 

*若手教師によるトライアルレッスン!

 

詳しくは、ホームページをご覧ください!  

Tokyo Alexander Centre | アレクサンダーテクニーク 教師養成クラス (tac-self-fullness.net)

 

【ウィークデーモーニングクラス(月火水金曜日)】(9:30~13:00)

1月の開校日は

1月  6  7  8 10

      14 15 17

   20 21 22 24

   27 28 29 31

 

クラスの予約、ご質問は、すべてメールにて、

yoshiinadabsn@gmail.comにお問い合わせください。 

 

《福岡での個人レッスン》は、2025年1月19日(日)、20日(月)です。

(福岡の予約、お問い合わせは、メールで、 <uzumaki@hya.bbiq.jp> にお願いします。)

1/19(日)1/20日(月)稲田祥宏の個人レッスンin福岡 – JATS 日本アレクサンダーテクニーク協会

 

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アレクサンダーテクニーク教師養成講座学校で学ぶこと(32)

感覚、知覚、認識

〜東京アレクサンダーセンター(TAC)のトレーニングコースでAT教師になろう!〜

 

今回は、感覚(sensation)、知覚(perception)、認識(recognition)についてです。

 

【感覚(sensation)、知覚(perception)、認識(recognition)】

この3つの言葉は、人間の情報処理の階層構造を表しています。

心理学、生理学、臨床医学での捉え方は多少異なりますが、大まかな流れを掴むことを中心に見て行きましょう。

 

*感覚(sensation)は、外の世界や身体内部の情報がありのままに受け取られる状態です。

感覚器を通じて入る情報

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、自己受容感覚(proprioception)(身体内部の情報)

に分けることができます。

光、音、匂い、味、触感、バランス、筋緊張などの拮抗感や偏り感。

 

*知覚(perception)は、感覚で得た情報に方向付け(意味付け)される過程です。

この過程では、過去の経験や習慣が関わりやすく、情報を認識解釈する過程です。

眩しい、うるさい、臭い、苦い、フラフラ感、身体の硬さなど、

行動や感情反応が無意識のうちに起こる過程です。

例えば、眩しいものに

眼を閉じたり、手で眼を塞いだりします。

 

*認知(recognition)は、知覚がより「意識化」されて、情報の価値判断が起こり、目的意識や過去の経験や習慣の関与が明らかに反映されます。

例えば、眩しいものに

「心地よい驚き」を感じて受け入れたい衝動がでる人もいれば、

「恐怖を感じて」拒否する行動が誘起される人もいます。

 

んんん、なかなかクリアカットに言葉の定義で表現できるものではないのですが、

意識化の分化度見たいなものがあるってことです。

 

【アレクサンダー氏が表現したかったこと】

アレクサンダー氏が強調したかったことは、

「現実」と「自分(の内面の現実)」とのギャップが、人間社会の大きな問題を引き起こしていること。

 

自分の身体や外の世界から感覚として入る時に、

既に習慣的な「身体のつき方」「筋緊張のパターン」「感情的解釈」「意味付け」などが自動的に物事の善悪や快不快を規定しているので、

凝り固まった自分が、現実とは掛け離れた「歪んだ感覚」、「歪んだ感情」、「歪んだ思考や認知」「歪んだ評価」「歪んだ気付き(気のせい)」を引き起こしていることにさえ気付けない状態に私達が置かれているという事実。

自分で「客観的に判断している」、「分かっている」と思い込んで、自分の事情や都合で判断していることに気付けない人間が、激しく変化する現代社会で問題を大きくしていること。

 

*虚構の幻想やプロパガンダに乗せられ、破滅的な戦争を起こしたり、

*歪んだ思想や価値観に躍らされても社会全体が気づかなかったり、

*頭だけでものを解決しようとして心を病んだり、身体を歪ませたり、

*問題の表面(体裁)だけを変えて、解決した気になったり、

*虚構の世界にどっぷり浸かって「生き甲斐」を感じなかったり、

*自分の内面を変えずに、感情や思考でポジティブに、活力をつけようと思い込もうとして、余計に虚無感を作ったり、

 

ATでは、現象の深さによって

知覚の問題(Sensory awareness)、

認知の問題(Sensory perception)、

認知したものの評価(Sensory appreciation)

と表現を変えていますが、いずれも知覚したものがfaulty(間違いっぽい)、unreliable (信頼できない状態)に受け取られていること。つまり、

「私達が現実と向き合っていないこと」

が根本的な問題であることだと捉えています。

 

【人間社会は妄想のかたまり!】

アレクサンダー氏のワークを実際にたくさん受けて評価してATを広めようとしてくれた著名人達でさえも誤解していることに難しさを感じたようです。

なぜなら、人間の思い込みは根深いからです。

実際、こういう視点を持ったアレクサンダー氏でさえ、色んな思い込みはあるわけです。

何か大事な真実を発見した人だからといっても、真実と100%向き合い続けていることなんてできないということです。

 

私達人間は、現実と向き合えない特性(自分を維持することに忙しくなって、自分が可愛いくて、外の世界の事実を歪める!)が基礎にあることを知ることは大事です。

(無知の知)

 

しかし、本当に自分を生きたり、本当に他者と関わろうとする時、

それを知っているだけでは、何も変わらないのです。

アレクサンダー氏の著書「自己の使い方」の最終章の最後の2~3ページで、このことをかなり気合を入れて表現しています。

 

【セルフフルネス(AT)の取り組み】

東京アレクサンダーセンターでは、学生さんも教師達スタッフも、

自分の内面が現実に対して開かれていないことを学び、それを前提で取り組む方向に舵取りをします。

私達は、本当の「現実」を捕らえ続ける体験が乏しいわけです。

 

しかし、同時に、自分の心が現実に開く瞬間を何度も体験していくことはできます。

だからこそ、自分の取り組みべきことは明らかになるわけです。

クラスでは、時に、「表面的なメソッド」や「効果的な介入」に眼を向けることはありますが、それは、

自分の心を開き、「表面的に見えるもの」からも深い真理(本質)を見極め、自分の一部にしていく一つの過程(プロセス)として捉えます。

 

勿論、全ての現実に自分の心(内面)が開くには、多大なエネルギーと時間がかかります。一生をかけても100%にはならないかもしれません。

しかし、「何が1番大事か?」が基礎にあると、

もう、取り組むしかないわけです。

 

あなたは、虚構の現実を「隠れ蓑」にして生き続けますか?

それとも、現実にもっと触れて本当の人生を歩もうと試みますか?

人間として自分を生きるという視点から見ると、答えは明らかなのです。

(現実は無慈悲!苦笑)

 

セルフフルネス(AT)を実践する東京アレクサンダーセンター(TAC)

の活動を体験したい方、

レッスン、クラス、ワークショップに是非ご参加ください。

(トライアルレッスンもあります!)

お待ちしております!(怪しそうな宣伝!笑)

 

《新春TACのワークショップ》

 

《新入生募集

*東京アレクサンダーセンターの教師養成クラスでは、2025年1月からの生徒募集(1名)しています。

 

*若手教師によるトライアルレッスン!

 

詳しくは、ホームページをご覧ください!  

Tokyo Alexander Centre | アレクサンダーテクニーク 教師養成クラス (tac-self-fullness.net)

 

【ウィークデーモーニングクラス(月火水金曜日)】(9:30~13:00)

12月、1月の開校日は

 

12月  9 10 11 13

   16 17 18 20

   冬休み

1月  6  7  8 10

      14 15 17

   20 21 22 24

   27 28 29 31

 

クラスの予約、ご質問は、すべてメールにて、

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《福岡での個人レッスン》は、2025年1月19日(日)、20日(月)です。

(福岡の予約、お問い合わせは、メールで、 <uzumaki@hya.bbiq.jp> にお願いします。)

1/19(日)1/20日(月)稲田祥宏の個人レッスンin福岡 – JATS 日本アレクサンダーテクニーク協会

 

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