こんにちは
調布市でフルートの指導をさせていただいています、原嶋由紀です。
フルートは子どもから大人までどなたでも(大人の生徒さんは女性限定)
小学生以下のお子さんのピアノとリコーダーのレッスンもさせていただいています。
音楽大学出身の人はかなりの確率で持っていることが多いですが、私も一応教員免許を持っています。
大学で教職課程を選択すると、かなりの単位を取らなくてはいけなくて、まあまあ大変なのですが、1つ、有難い出会いがありました。
その後の私にかなりの影響を与えた哲学との出会い。
シュタイナー哲学です。
教育心理学の授業があって、その授業もとても面白いものだったのですが、なんかたくさん休んでしまったのですよね(笑)
確か授業が土曜日で。。。
先生はとても寛容な方で、休まず出席することと、心理学を学ぶことをイコールで結びつけない先生でした。
音大生は、練習もたくさんするし、専攻によってはオーケストラの本番も多くあり、授業より優先するものが時にはあることを受容してくれて、休んでしまった時の救済措置があったのですね。
本を読んでレポート出す、というものでしたが、えーっと、割とたくさん休んでいた私は3冊も本を読まねばならず。
その課題図書の1冊に、シュタイナ教育関連のものがありました。
その本がすごかった。
すごいすごい、これはすごい、本当にこの通りだ!
と思いながら読み進めました。そして、後の2冊も同じシリーズのものを読みました。
ほぼ同じタイミングで、フルートのレッスンをし始めていた私は、フルートの指導にも、とっても役に立つと思いました。
フルートの先生にはなったけれど、楽譜の読めない小学生や、部活動で先輩後輩に悩む中高生の生徒さんたちの様子を見て、自分がやってきたこと全く同じことはできない、と感じていて、でも、自分の先生に相談すると、理解がなくはないものの、専門的な回答しかなく、やっぱりそのまま生徒に伝えてもきっと伝わらない。
伝わらないとしても、確かに価値のあるものだけれど、フルートが吹きたくてレッスンに来ている生徒たちにとって大切な時間。難しくてわからない時間にしてしまうのはもったいないし、それが一番いい、とは思えない私がいました。
そんな時出会ったシュタイナー教育の本には、出来上がったのもを与えるのではなく、ものの成り立ちを一緒に経験していくような教育法が載っていました。
その考え方で、生徒さんたちに教えるのは、それまでの宿題を出して練習して来てもらって聴かせててもらう繰り返しのレッスンよりもずっと納得のいくもので、私自身が子どもの頃レッスンを受けて、できるようにはなったものの、不納得だったことが腑に落ちるもので、自信を持って伝えることができるようになっていきました。
その数年後に私はドイツに留学するのですが、このシュタイナーとの出会いがあったこともドイツに行きたいと思うようになった1つのきっかけだったかもしれません。
シュタイナー教育に関しては、私はつまみ食い程度で、専門家ではありませんが、当時の発見をきっかけに、今でもレッスンの時にかなり意識的にやっていることがあります。
それは
【みつける】
【興味を持つ】
【やりたいと思う】
【やってみる】
【ちょっとできたらもっと上手にやりたくなる】
レッスンでこの循環を作り出すこと。
みつけるから興味を持って、やりたいからやってみる、やってみるとできるからもっと上手にやりたくなる、そうすると、また新しい何かをみつける。
レッスンでこれを繰り返すこと。
レッスンは先生がダメ出しする場所ではないです(笑)
1人じゃ見付けられないことを見付けるところ。
1人じゃ諦めちゃいそうなことを伴走があるから最後までやれるところ。
そんな場になるよう心がけています。
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