マキノ出版から済陽高穂先生の最新本が5月23日に発刊されました。
タイトルは「今あるガンが消えていく食事 余命宣告からの生還」です。
この本はタイトルの通りで、再発・転移や晩期がんで病院で余命宣告を
受けた、 もしくはそれに近い状況に置かれた患者さんたちが3大療法と
済陽式食事療法との併用でその余命宣告を克服してきた体験が一つの
大きな軸になっています。
その軸を通じて余命というものを考え、仮に余命宣告を受けても生きると
いう事を安易にあきらめる必要も無く、 ひいては健康に長寿をまっとう
していく、という大きなテーマが書き込まれた本です。
病院での晩期がんの治療というのは僕のケースのように根治治療は
できずに抗がん剤による延命治療というようなことになりやすいのでしょう。
もしくは早期ガンで根治治療ができても、その後の再発・転移などで
同様の事態になる患者さんも数多くいらっしゃるでしょう。
その場合、病院では非常に多くの患者さんの臨床例から統計的に
見て平均の余命はこのくらいだと説明がなされるという事になるのだと
思います。
ですけれど、それは3大療法の範囲内でのことであるという事、
そしてそこに実績のある食事療法というカードが加われば、従来の
余命宣告という事の意味が薄れてくるという事になるのだと解釈
しています。
その根拠としてこの本には実際に余命宣告を克服してきた患者さんの
症例がいくつも紹介されているのです。
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実は僕の症例も(実名を挙げて)体験手記の形で紹介していただきました。
「余命13か月の胃ガンが縮小して手術が可能になり、肝臓とリンパ節の
転移巣も消えた」というタイトルで30ページも紙面を割いていただきました。
2009年の8月に見つかった4期のガン、 抗がん剤で延命治療をした場合
平均余命13か月、それは同じ状況の患者さんの5割が統計的に13か月
以内に亡くなっている事実があるという事です。
残りの5割の患者さんは13か月以上生存しているけれど、生存率は
2年で1割前後、3年でほんの数パーセント。
僕は今4年が経過しようとしていますが、表題の通り転移巣が消失し
手術も成功し、こうして元気に暮らしています。
他の患者さんたちの手記や記事と読み合わせていただければ何らかの
形でご参考になると思います。
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この本は第4章に済陽先生による「人にとって余命とは何か」という
書下ろしがあります。
是非お読みになってください。
済陽先生ご自身ががん治療の外科医として過去に余命宣告に携わって
来られた経緯から、病院の医師がどういう事情で余命宣告をするのか
お分かりいただけるでしょう。
そして済陽式食事療法が3大療法に加われば、もはや従来の余命宣告と
いう事の意味はかなり薄れてしまう事も。
更には最近世の中で目にすることの多い「がん無治療のすすめ」のような
風潮への済陽先生の真摯なご意見も書かれています。
確かに現代医療の枠の中だけで考えてはがん治療のデメリットばかりを
取り上げる風潮が生まれるのもある意味仕方ないのかもしれません。
また日本のがん患者は老年層に非常に偏っているのも事実ですから
がんになったら無治療で死を待て、というようなことが言えてしまうところも
あるのかもしれないと思ったりします。
しかし、がんは寿命ではない、 がんを克服し、しかも健康に長寿をまっとう
できる道があるのに一方的に無治療という事では医学への責任放棄だ、と
いう済陽先生のがん専門医としての真摯なご意見がうかがえます。
第3章までに記載されている多くの症例をベースにこの第4章をお読みに
なれば皆さんにとって大きな収穫だとお感じになれるのではないでしょうか。
よろしければこのブログの読者になっていただければ幸いです。