動物繊維のモヘアは、アンゴラ山羊(ヤギ)から取られています。
セーターや、マフラー、毛糸など、幅広く使用されています。
モヘアはどのようにして、生産されるのか。
モヘア製品を購入予定の方は、動画をご覧ください。
***************引用***************
モヘアというふわふわした素材、何から作られているのか、知っているでしょうか。
PETA Asiaは南アフリカの12のアンゴラ農場を調査し、その生産過程でヤギがどれほど痛めつけられているのかを2018年に明らかにしました。
アンゴラヤギという毛足の長いヤギが利用されます。
多くのモヘアは南アフリカで生産されています。
生後6ヶ月の赤ちゃんのときから毛刈りが始まります。
ある業者は、毛刈りが始まる前までに25％のヤギが死亡すると証言しています。
他の動物も同じですが、被食者であるヤギは押さえつけられたり、拘束されるとひどくストレスを受け恐怖します。
毛刈りはヤギたちにとってすべての工程がストレスなのです。
ヤギの足や角をつかんで引きずり、床に乱暴にひっくり返し、毛を刈り取ります。
初めての毛刈りを体験する赤ちゃんのヤギたちは恐怖で泣き叫びます。
毛刈り作業員は時間給ではなく出来高制で、刈り取った毛の量で給料が決まります。
そのため手早く乱暴に大きなハサミで毛を刈り取っていきます。
もがくヤギを押さえつけ、時には肉を切り割きます。
不潔な作業場で素人の作業員たちが傷を縫合しますが、麻酔や鎮痛剤は使われません。
また、毛を刈り取られたヤギは、身を守ることができません。
天然の防寒着であった毛を奪われたヤギたちを家の中に入れてくれるような甘い状況ではなく、冷たい風や冷たい雨によって命を奪われます。
ある業者は、1回の週末に40000頭が死んだこともあると証言しています。
また飢えや乾きのためにも死亡しています。
業者たちはその死体からもモヘアを刈り取るのです。
毛刈りの前に、農場で汚れたヤギたちは、タンクの中に投げ入れられ、頭を棒で水の中に押さえつけられて沈められます。
薬剤が混ざったこの水を飲み込めば、ヤギの健康を害すことをわかっているにも関わらず、そうするのです。
また、ヤギの個体識別のために敏感な耳に針で穴を開けます。
その時の痛みを訴える激しい叫び声は動画の中で確認してください。
５～６年、この毛刈りが繰り返された後、生き残ったヤギたちは肉と革のために殺されます。
アンゴラ山羊たちは誰かわからないところに売られていくのです。
アンゴラ山羊を買い取ったある男は、意識のあるまま、鈍いナイフで首を切り、最後に首の骨を折りました。
同じ男は別のヤギの首を切り取り、その首を傍らに置く様子も映像に写っています。
またもう1頭は、最初の切断の後、1分間以上も蹴られ続けました。
このようななんの慈悲も福祉もない中で、モヘアを刈り取られ使い捨てられたヤギたちは、苦しみ、痛み、恐怖の中で殺されていくのです。
その他のヤギたちは、屠殺場に送られ、電撃でスタニングされた後、
逆さ吊りにされ、血を抜かれ、皮を剥がされます。
この調査の後、TOPSHOPなどを持つアルカディアグループ、H&M、ZARAを持つインディテックス、GAP、フォーエバー21、アディダスなどの多くのアパレルメーカーが、そして日本のユニクロもモヘアの使用を廃止しました。
しかしまだモヘアは多数流通しており、セーターやマフラー、毛布、毛糸、バカバカしいことにスーツや靴下にまで利用されています。
モヘアに限らず残酷な産業のため殺された動物への残虐行為を止められるかどうかは、わたしたち次第です。
モヘアでできた全ての製品、動物から強制的に奪って作った全ての製品を決して買わないと、一人でも多くの人が決心すれば変わります。
あなたの行動で苦しむ動物たちを救うことができるのです。
*******************************************
わずか生後６か月の赤ちゃんの頃から、取られたものがモヘアです。
角や足や尻尾を引っ張られたり、乗っかられたりするなどしながら、
雑に乱暴に、時には肉まで切りとられ、ヤギは恐怖と苦痛で鳴き叫んでいます。
飢えや渇きや寒さで大量のヤギが死亡し、
最後まで生き延びたとしても、用済みになれば、肉や革のために麻酔なしで首を切られて殺されます。
これがモヘアの実態です。
また、カシミヤヤギの毛から採取される「カシミヤ」も、同様にカシミヤヤギを虐待して得られます。
H&Mと言えば、日本全国でも展開されている、有名なアパレルメーカーです。
先ほどの記事には、モヘアの実態が暴露された後、H&Mがモヘアの使用を廃止した、とあります。
カシミヤについても使用を廃止すると約束したようです。
しかし、H&Mのホームページで検索すると、モヘアやカシミヤの製品がいくつか出てきます。
https://www2.hm.com//ja_jp/search-results.html?q=%E3%83%A2%E3%83%98%E3%82%A2
https://www2.hm.com/ja_jp/search-results.html?q=%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%83%A4
これはどういうことなのか？
PETAが詳細を明かしています。
*************引用（翻訳）*************
H&Mはモヘアとカシミアの使用禁止を撤回し、動物と顧客を裏切っています。
したがって、買い物客は同社のモヘアとカシミアの製品はすべて、切断されたヤギから作られたと考えるべきでしょう。
H&Mは以前、南アフリカのモヘア産業に関するPETA Asiaの不穏な調査により、
労働者が意識のあるヤギを乱暴に扱い、投げつけ、切断し、喉を切り裂いていることが明らかになった後、
モヘアの調達を停止することに合意しました。
また、PETAアジアが、労働者が鋭い金属の櫛で毛を引きちぎり、ヤギが痛みと恐怖で悲鳴を上げていることを明らかにした後、
同社はカシミアの使用を禁止する同様の約束をしました。
カシミアのために搾取されたヤギは、屠殺場で喉を切り裂かれ、苦痛のうちに死ぬまで放置されるのです。
しかし今、H&Mはこれらの約束を破り、
ヤギを虐待から守れないResponsible Mohair Standardというまやかしの名前の背後に身を隠しています。
実際、この規格では労働者が痛みを和らげることなくヤギの去勢や耳の一部を切り落とすことを認めており、
労働者がヤギの頭を撃ったり喉を切り裂いたりする屠殺中のヤギを保護する手段はありません。
さらにH&Mは、自社が開発に携わった「グッド・カシミア基準」という不条理な名称のもとに、カシミアを再び製品に採用しています。
この基準は、訓練を受けていない農家が鈍器で子ヤギを殺すことを認めており、
農場外の屠殺場の認定を義務付けていないため、
PETAアジアの目撃者が、作業員がハンマーでヤギの頭を叩き、喉を切り裂くのを見つけた施設と同様である可能性があります。
モヘア・カシミヤ産業は、死を引き起こします。
ヤギは、露出や放置、乱暴な毛刈りで死なない限り、屠殺されるのです。
このような苦しみに見合うセーターやカーディガンはありません。
ヤギは、お互いに、そして保護者である人間と有意義な関係を築き、強い絆で結ばれています。
嬉しいことがあると尻尾を振って喜ぶことも知られています。
H&Mは、誤解を招くような「人道的」ラベルへの依存をやめ、
他の多くの小売業者と同様にモヘアとカシミアを完全に排除し、
すでに販売している素晴らしいヴィーガン素材に焦点を当てることによって、ヤギとその顧客を保護する必要があります。
同社はすでにアンゴラ、毛皮、エキゾチックスキン、その他の動物由来素材を禁止しており、
十分な圧力があれば、動物のために行動を起こせるし、起こすことは明らかです。
ヤギのために声を上げましょう。H&Mにモヘアとカシミアの使用を禁止するよう働きかけてください。
*******************************************
H&Mはモヘアとカシミヤを廃止するという約束を反故にし、
「レスポンシブル・モヘア・スタンダード」、「グッド・カシミア基準」という
要するに福祉基準を満たした、モヘアとカシミヤを使用する、という方向に逃げているようです。
認証マークなどもそうですが、
動物利用製品において、福祉という言葉はまやかしであることがほとんどです。
レスポンシブル・モヘア・スタンダードでは
労働者が痛みを和らげることなくヤギの去勢や耳の一部を切り落とすことを認めており、
労働者がヤギの頭を撃ったり喉を切り裂いたりする屠殺中のヤギを保護する手段はありません。
とあり、
グッド・カシミア基準では、
訓練を受けていない農家が鈍器で子ヤギを殺すことを認めており、
農場外の屠殺場の認定を義務付けていないため、
PETAアジアの目撃者が、作業員がハンマーでヤギの頭を叩き、喉を切り裂くのを見つけた施設と同様である可能性があります。
とあります。
水鳥から生きたまま毛を引きぬいて得られることのあるダウンにも、
レスポンシブル・ダウン・スタンダード認証といって、生きたまま毛を引きぬいていないことを示す認証がありますが、
実際は、生きたまま毛を引き抜かれていたことが明らかになっています。
日本人がよく口にする卵にしても、平飼い卵にして表向きの環境を整えても、裏では数々の虐待があります。
福祉、認証、表向きの環境を整えたところで、結局裏側では効率や利益が求められるので、
動物を利用している限りは、動物虐待がなくなることはなく、マシという程度にしかならないのです。
リンクの最後には、H&Mへのメールアクションがあります。
名前とメールアドレスを入れて、SEND MESSAGE（メッセージを送る）を押すだけです。
ぜひ参加してください。
H&Mはスウェーデンの企業ともあり、
すでに、アンゴラ、毛皮、エキゾチックスキンの使用をやめているとのことなので、
消費者の意識が変わり、圧力をかければ、対応してくれるはずです。
モヘアやカシミヤに限らず、ファッションに使われる動物性素材は、すべて動物虐待の産物です。
需要があるから供給があります。
商品を買う人が、お金を支払い、生産者を支えているのです。
賢明な消費者がこの裏側に気づき、買うことをやめない限り、動物達の苦しみは一生続きます。
動物性のものは買わないようにしてください。
バッグ、靴、家具、車の座席の素材、ペットのおもちゃ、首輪なども注意してください。
基本は、動物性にしろ何にしろ、今あるものを限界まで使うことです。
最近は、エシカル（倫理的）消費が叫ばれていますが、
最大のエシカルは、「消費しないこと」です。
どうしても新しいものが必要な場合は、
タグを見て、動物性素材が使われていないものを購入するとか
古着を購入するようにしましょう。
以下は、植物性ダウンコートを作っているブランドKapok Knotさんのお話があります。
Kapok Knotさんの商品一覧はこちら。
以下も、アニマルフリー（動物性素材を使わない）ブランドです。
Embassy of Bricks and Logs（春夏物 カバン靴 秋冬物）
私は４年前に、Matt & Natでヴィーガンのバッグを購入して今も使っています。
※リブログ、SNSなどへのシェアは、ご自由にお願いします。 確認は不要です。