天命を全うするまでの安住の地 | チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

チロ・ツグミ・メリー・マフユと 動物問題 ~ ヴィーガン ~

愛猫チロとツグミ、愛犬のメリーと暮らしています。
主に、動物問題について書き記します。
超偏食&料理経験なしでしたが、畜産の悲惨な実態を知ってから、ヴィーガンになりました。

日本で2つしかない、ファーム・アニマル・サンクチュアリの1つ。

 

熊本県南阿蘇にある「オープンセサミ」。

 

サンクチュアリとは、聖域や自然保護区などと訳されますが、

主に、畜産動物と呼ばれる動物達を保護し、人間に利用されることなく、穏やかに暮らすための安住の地、ということです。

 

オープンセサミでは、馬28頭、ミニブタ、ウサギ、 鶏がいます。

畜産動物だけでなく、保護猫も50匹いるとのことです。

 

野生動物の一時的なケアも行っているそうです。

 

 

そんなオープンセサミさんですが、現在、クラウドファンディングを開始されています。

 

記事によると、

元々は馬で利益を得ていた人間が この地で馬を飼育し経営を行っていたようですが、突然馬をほったらかしにして失踪し、

その後、オープンセサミが、この地を譲り受けたそうです。

 

現在の、オープンセサミの代表は、百瀬さんという方です。

しかし このオープンセサミを譲り受けたのは、百瀬さんではなく、別の女性でした。

では なぜ、百瀬さんが代表をやっているのか?

 

それは、身勝手な人間たちと、百瀬さんの懐の深さの結果なのです。

 

 

百瀬さんは馬屋の家系で、小学校に上がる時、馬屋の経営と馬の世話を任されました。

 

百瀬さんは

「人のために仕事をしてきた馬にせめて最後はゆっくりできる牧場で過ごさせてあげたい」

と思うようになり、

なんと13才で、余生馬牧場「グリーンファーム」を作りました。

 

余生馬牧場、つまり、

さんざん人間に利用され尽くしてきたにも関わらず、引退して使い道がなくなり、殺されてしまう馬たちを保護し、

寿命を迎えるまで余生を過ごしてもらうための牧場です。

 

これをわずか13才で始めたんですよ。

その心だけでなく、行動力がすごいですよね。

 

 

そして、南阿蘇でグリーンファームを運営していた百瀬さんに、

「自分もこのような牧場をやりたい」という女性が現れました。

 

大動物の飼育の過酷さを知る百瀬さんは「素人がそんなに簡単に出来るような甘いものではない」とやめるように諭しました。

しかし女性は耳を貸さず、この女性は無理やり、余生馬牧場を作ってしまったのです。

 

それが「オープンセサミ」。

 

直感的に、その女性が一人でやっていくことが無理だと感じた百瀬さんは、オープンセサミの副代表となりました。

 

そして、その予想は的中してしまいました。

その女性は動物たちを置いて逃げたのです。

 

開設当初の馬たちは、経営者に二度も裏切られているってことですね。

 

身勝手な人間、考えの甘い人間の犠牲となった馬たちと、百瀬さん。

 

結局、当時のボランティアさんたちとで、グリーンファームとオープンセサミを一つにし、

齊藤さんという方も加わり、今はお二人でオープンセサミを運営をされているとのことです。

 

 

 

今回のクラウドファンディングの目的は3つ。

 

⁡①高騰した牧草代

②馬たちの新しい小屋

③オープンセサミ敷地内の整備改善

 

 

オープンセサミは広大な牧草地を保有していないので、牧草等は海外から購入しているそうです。

 

人間社会も現在、食品の価格が上がるなどしていますが、

これは動物達の飼料も同じ。

 

馬の牧草の価格は2.5倍から3倍になり、3ヶ月分の牧草が 1ヶ月でなくなるペースになっているとのこと。

自給自足を試みているものの、土壌が痩せていてかなり時間がかかるようです。

 

動物達の餌を切らさないためにも、今、価格の上がった餌を購入する必要があります。

 

 

また 現在の古い厩舎は、地震や大きな台風が来ると、大抵、どこかが壊れて修理(接ぎはぎ)をしている状態だそうです。

 

九州といえば、災害を受けやすい地。

過去には、台風が直撃し、馬小屋の屋根と柱が飛ばされ、柱を身体で全面的に受けた馬が命を落としたそうです。

 

こういった事態を防ぐためにも、新しい小屋を建てる必要があります。

 

 

以下は、オープンセサミでボランティアをされた方のお話。

 

25:45頃から。

 

***************引用***************

 

実際行ってみて、

こんなにも人手が足りていないんだとか、こんなにも資金が足りてないんだとか、

こんなにもオープンセサミが広いんだ、こんなにも馬の小屋がボロボロで雨風すらもまともにしのげないのかが分かった。

 

百瀬さんたちは、自分たちのことをすべてを後回しにしている。

馬たちが30頭近くいて、ものすごく敷地も広くて、水道もない。

 

色々な兼ね合いから、6カ所のエリアに馬が分かれている。

水道もないから、すべて手作業で運んでいる。

 

オープンセサミがある場所は、湧き水が色々なところにあるが、オープンセサミの敷地内にはない。

車で行って、水を汲んで、持ってくるので、めちゃくちゃ大変。

肉体労働。

 

その中で、常駐しているスタッフはたった2人。

ここで動物を保護するのは、行ってみた人にしか分からない過酷なもの。

 

熊本の南阿蘇は、馬は馬肉にして、牛は肉にするという文化が根強い。

そういう人たちからすれば、オープンセサミさんは、肉にして売れば金になる動物をわざわざ保護しているうっとうしい存在。

 

だから、すごい嫌がらせも受ける。

売って金にするために、白昼堂々、馬を盗みにくる人もいる。

 

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水道すらなく、炎天下の中、手作業で運ばなければならない肉体労働。

ただでさえ大変な大動物の飼育ですが、より大変な環境で、女性2人で飼育をされています。

 

馬を守っているというのに、嫌がらせをして、挙句の果てには盗みにくる犯罪者もいるとのことです。

 

 

百瀬さんたちは、誰よりも先に日本で畜産動物の味方に回り、人生を捧げた方です。

今も、今後も、年中無休で、働き続けるのでしょう。

 

大動物の飼育は、カワイイという感情だけでやってのけられるものではありません。

畜産動物たちが物扱いの日本では、寄付もなかなか集まりません。

いつもギリギリでの運営でしょう。

 

 

支援可能なかたは、この機会にぜひ今回のクラウドファンディングに参加してください。

 

 

 

 

以下も、ボランティアに行かれた方の動画。

 

 

 

 

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