675.こだわり
昨日、生徒がアンドレイ・ガヴリーロフのタッチを研究して曲を持ってきた。なるほど、その研究成果は演奏に表現できており、指先の1点にエネルギーを集中させることによって生み出される独特の美しい響きであり、我が家のレッスン室の高い天井まで響きが上がっていった。思うに、ガヴリーロフに限らず、ホロヴィッツでもいいし、プレトニョフでもいいし、アルゲリッチでもいいし、とにかく興味のあるピアニストがどうやって楽器を扱っているのか?ということに対してのこだわりがあってもいいと思う。というかあったほうがおもしろくないだろうか?もしかしたら、それは真似と言われる行為かもしれないが、研究する段階においては必要不可欠なことだと思う。ピアノを弾くという意味において、なんのこだわりもなく、ただ純粋に音楽のことを精神論的に考えたり、また、極端な場合、ミスタッチをなくすことなどのテクニックだけ考えて練習しているだけでは片手落ちのような気がする。もちろん音楽とテクニックは融合していなければならないが、テクニックの発見から生み出される音楽というのもあると思う。何かのこだわりを持ちつつ、場合によっては好きなピアニストの真似であっても、自ら能動的に追い求める気持ちと過程が大切だと思う 。にほんブログ村