私が中学から高校2年生の終わりまでお世話になった田辺緑先生(東京芸術大学名誉教授)が昨秋亡くなられました。

昨日、先生の晩年に録音されたCDが届き演奏を聴きながら様々な思い出にふけりました。

 

先生のレッスンは、先生の温かいお人柄か、非常に厳格ではあったものの、いつも楽しい時間で嬉しい気持ちでいっぱいになったものです。

 

まだチェルニー50番のエチュードからショパンのエチュードまで主に従来の奏法でのテクニックの基礎を先生のレッスンによって身につけられたのだと思いますし、バッハの平均律も徹底して勉強できました。

 

そしてあるゆる時代の作曲家のそれぞれの音楽の基礎も教えていただきました。

 

先生のそれまでのご自身の演奏活動を含めた経験のお話もたくさんお聞かせくださいました。

 

グリークのコンチェルトのレッスンの時などは、「N響と共演した思い出の曲なの」と仰られながら、熱の入ったレッスンをしてくださいました。

 

どんな曲を持って行っても、必ず先生が横で見事に弾いて下さるのも先生のレッスンの特徴で、その演奏は1音1音が大変ふくよかに深い響きで鳴り響き、私はワクワクしながらその演奏を聴いたものです。

 

とにかくお優しい方でした。

 

先生の笑顔と声と素晴らしい演奏が今でも忘れられません。

 

残念ながら、高校3年になったときに進路を桐朋に変えたため、レッスンを受けることはそれまででしたが、先生に対する尊敬の気持ちとお慕いする気持ちを忘れたことはありません。

 

先生!ありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

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